
食中毒とは、食品、添加物、器具、容器包装に含まれた又は付着した微生物、化学物質、自然毒等を摂取することによって起きる、健康被害のことをいいます。
主な症状は、下痢、腹痛、嘔吐などの胃腸炎ですが、発熱、喉の痛みなどカゼのような症状が現れるときもあります。
食中毒は、その原因によって次のように分類されます。



<特徴>
少量のウイルスでも発症する。
多くの消毒薬に抵抗性がある。
人から人への二次感染もある。
食中毒ではないが、患者から感染することも多く、家庭内感染にも注意。
<症状>
潜伏時間は24~48時間。
下痢、嘔吐、吐き気、腹痛、38度以下の発熱。
<主な原因食品>
二枚貝、特に生カキ。調理従業者からの二次汚染によることも多い。
<対策>
二枚貝は中心部まで充分に加熱する(85℃、1分以上)。
野菜などの生鮮食品は充分に洗浄する。
手指をよく洗浄する。
感染者の便、嘔吐物に接触しない。また、便の付着した衣類(下着等)、嘔吐物を処理した雑巾などから感染することもあるので注意する。
(参考)以前は小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていた。
<特徴>
家畜、家禽類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。
乾燥にきわめて弱く、また通常の加熱調理で死滅する。
<症状>
潜伏時間は1~7日と長い。
発熱、倦怠感、頭痛、吐き気、腹痛、下痢、血便等。
少ない菌量でも発症。
<主な原因食品>
食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜、牛乳など。
潜伏時間が長いので、判明しないことも多い。
<対策>
調理器具を熱湯消毒し、よく乾燥させる。
肉と他の食品との接触を防ぐ。
食肉は十分な加熱(65℃以上、数分)を行う。
キャンプ等で生水を飲まない。
<特徴>
動物の腸管、自然界(川、下水、湖など)に広く分布。
生肉、特に鶏肉と卵を汚染することが多い。
乾燥に強い。
少ない菌量で発症することもある。
食中毒ではないが、ペット等の動物から感染することもある。
<症状>
潜伏時間は6~72時間。
激しい腹痛、下痢、発熱、嘔吐。
長期にわたり保菌者となることもある。
<主な原因食品>
卵、またはその加工品、食肉(牛レバー刺し、鶏肉)、うなぎ、すっぽんなど
<対策>
肉・卵は十分に加熱(75℃以上、1分以上)する。
卵の生食は新鮮なものに限る。
低温で保存する。
<特徴>
海(河口部、沿岸部など)に生息する。
真水や酸に弱い。
室温でも速やかに増殖する。(条件が整えば、5時間で十億倍以上に増えることもある。)
<症状>
潜伏時間(感染してから発病するまでの時間)は8~24時間。
腹痛、水様下痢、発熱、嘔吐。
<主な原因食品>
魚介類(刺身、寿司など)
<対策>
魚介類は新鮮なものでも真水でよく洗う。
短時間でも冷蔵庫に保存する。
60℃、10分間の加熱で死滅する。
<特徴>
人や動物に常在する。
毒素(エンテロトキシン)を生成する。毒素は100℃、30分の加熱でも無毒化されない。
<症状>
潜伏時間は1~3時間。
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢。
<主な原因食品>
おにぎり、乳製品、卵製品、弁当、和洋生菓子など。
<対策>
手指の洗浄、調理器具の洗浄殺菌。
手荒れや化膿巣のある人は、食品に直接触れない。
低温で保存する。
腸管出血性大腸菌O157による食中毒については、健康ガイドの「腸管出血性大腸菌O157について」をご覧ください。
食中毒の予防方法については、質問箱(Q&A)の「家庭における食中毒予防のポイント」をご覧ください。
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