倉曽洞地区災害復旧-東海豪雨の記録-
災害の概要
平成12年9月11日から12日にかけて、台風14号からの暖かく湿った空気の流れ込みにより秋雨前線の活動が活発になり、愛知県を中心に記録的な豪雨となった。いわゆる”東海豪雨”である。
犬山市倉曽洞地内の通称「大隈団地」付近一帯では、9月12日未明(午前3時頃)、豪雨により東側の2斜面(A地区、B地区)及び北側斜面(C地区)の計3地区で裏山が崩壊し、大量の土砂が団地に押し寄せ、負傷者3名、工場全壊1戸、人家半壊1戸の被害が出た。団地は約50戸の民家で形成されており、これまで幾度かの豪雨において裏山が崩れたことがなく、倉曽洞の山は崩れない安全な山であると多くの人から信じられていた。
今回のがけ崩れの特徴は、崩壊斜面勾配が比較的緩いこと、また流出土砂が団地から約400m西方の県道までに及ぶなど、土砂の到達範囲が広いことがあげられる。この地区では宅地が階段状になっており、集落自体がなだらかな傾斜地に造られている。このため土砂は、がけに面した住宅に及んだほか、道路や排水路を経由して団地全体に広がり、被害を拡大させた。
また、この地区の東側を西に流れる渓流沿いの山腹においても3箇所の崩壊が発生したが、砂防ダムによってさらに下流への土砂流出がくい止められた。
被災箇所位置図
連続雨量集計表
被災状況写真
雨量グラフ
被災状況図
災害状況経過
災害状況経過
平成12年9月11日(月)
10:00頃
15:29
16:30雨が降り始める
大雨洪水警報発表
犬山市災害対策本部設置
平成12年9月12日(火)
2:48
3:06
3:00~3:10頃がけ崩れ発生
避難勧告発令
避難行動中に東側の谷に、樹木とともに土砂の流れるのを確認。がげ崩れの起きたA地区近くの住人が異常な状態を感じ外に出ようとしたところ、泥流によって100m程度流されるが、自力で家に戻る。この頃A地区でかげ崩れが発生した模様で、崩れは2回発生し、2回目の崩れが大規模であった。
平成12年9月13日(水)
4:50
19:00洪水警報解除
避難勧告一部解除(13世帯38人を除く)
平成12年9月14日(木)
9:30現地対策本部設置
平成12年9月17日(日)
15:00現地対策本部解散
平成12年9月19日(火)
12:00犬山市災害対策本部解散
避難勧告解除
事業概要
主な対策工種| 急傾斜施設 | 山腹崩壊防止施設 |
|---|
待受式擁壁工(H=2.0m~5.0m) ・法枠工(フリーフレーム) ・排水工 | 補強盛土工 ・大型フトンかご床固工 ・地表水排除工 ・暗渠排水工 |
事業期間 平成12年度~14年度
平成12年度 C=203百万円
災害関連緊急急傾斜地崩壊対策事業
急傾斜地崩壊対策事業(国庫補助事業)
急傾斜地崩壊対策事業(県単独事業)
緊急防災砂防事業(県単独事業):砂防ダム土砂排除
平成13年度 C=135百万円
急傾斜地崩壊対策事業(国庫補助事業)
急傾斜地崩壊対策事業(県単独事業)
緊急防災砂防事業(県単独事業):砂防ダム土砂排除
平成14年度 C=8百万円
緊急防災砂防事業(県単独事業):砂防ダム土砂排除