当科の特徴

   改築18年を超えて、最近の新しいモダンな病院と比べると建物は若干見劣りするかもしれません。総合病院ではありませんので、他の診療科も全てはそろってはいません。
 しかし、医療はハコモノ(建物)よりもソフト(医療者)が重要です。確かに一見当院は若い医師が少なく活気に欠けるようにもみえますが、当科医師は全員ががん診療に豊富な知識や経験をもっています。
 またがん看護に精通した看護師もいます。もちろん医療機器も医療の進化に取り残されないよう順次更新しています。
 日常の診療は、担当医の裁量で行っていますが、治療方針の決定は検討会(カンファレンス)で行っています。この検討会には内科の他に外科・放射線科の医師、看護師も参加しています。全スタッフの知識や経験があなたの診断や治療に生かされるシステムになっています。

臨床研究について

  さらに当科の特徴として臨床研究(臨床試験)を積極的にすすめていることがあげられます。肺がんの治療は現在まで徐々に進歩してきましたが、とうていまだ満足できるものではありません。毎日同じ診療を行っていても、治療の進歩はありません。よりよい治療のためには臨床研究という手法が必要になります。
 臨床研究とは、これまでの治療より少しでも成績のよい治療、少しでも副作用の少ない治療を開発するための研究です。その時点での最良の治療と、それを上回る効果が期待できる新たな治療を比較することの積み重ねで現在の医療は発展してきました。当院はがん専門病院として現在の医療水準にあった治療を提供することはもちろんですが、新たな治療の開発に貢献して情報を発信することも、使命として求められています。 自由意志ではございますが、担当医から臨床研究の提案がございましたら、ご理解ご協力をお願いいたします。私達と一緒に肺がんの治療の進歩を歩みませんか。

 なお臨床研究(新薬の治験を含む)は、倫理審査委員会(外部委員を含む)によって計画書が審査され、倫理的・科学的な妥当性が認められて行われています。また新薬の治験については、その対象条件や安全基準が厳しく決められています。また状況等により、希望されても必ずしも参加できるものではありませんが、出来るだけ多くの方にご案内できるよう努めています。

当科の主な診療分野

  •  肺がん、悪性胸膜中皮腫、胸腺腫、胸腺がんをはじめとした胸部悪性腫瘍の診断と治療
     (気管支鏡やCTガイド下肺生検等による診断、抗癌剤・放射線療法)
  •  隔離を必要とする肺結核(感染症予防法による入院勧告の場合)

他院と連携して行う治療

  •  PET検査 (当院より連携病院へ検査予約を入れています) 
  •  粒子線・定位照射・ガンマナイフなどの特殊な放射線治療
  •  一部の気管支鏡検査・処置

当院で行うことの出来ない治療

  •  医学的に妥当性が認められていない治療 (肺がんに対するワクチン療法・免疫療法・リンパ球療法など)
  •  当院で対応が出来ない合併症(例えば人工透析や重度の心疾患など)がある方の治療
  •  多剤耐性結核菌の治療