安城市北山崎町自主防災会は、平成25年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−北山崎町自主防災会が結成された経緯を教えてください。


 安城市が平成8年度に各町内会に自主防災組織を作るように指導したのをきっかけに、平成10年度に北山崎町自主防災会が発足しました。


−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 安城市の東北部に位置し、面積126ha、約150世帯(500人強)が住んでいます。ここ5年間で世帯数が1.6倍以上に増加しました。高齢化率は16.7%と低いです。地域には、安城東高校や安城自動車学校を始め、25の企業が点在しています。旧農家世帯に新興住宅世帯が加わり、若い町に変貌しつつあるところが地域の特徴です。


−北山崎町自主防災会にはどのような組織がありますか。
 
 平成25年度北山崎町自主防災組織は総勢58名です。

 各組織は本部(本部長1名・副本部長数名・総務2名)を中心に、@防災・消火班、A救護・援護班、B衛生班、C給食・給水班、D営繕・設備班(@〜Dの各班に班長・副班長を含め数名配置)の支援部隊と、連絡班(町内10組が単位となり、組長・副組長が中心に安否確認・避難誘導を担う)で構成される共助組織です。

−北山崎町自主防災会の主な活動内容を教えてください。

平成25年度 防災訓練
 平成25年9月29日(日)7:30〜10:30の3時間で町内公民館を使って自主防災訓練を実施しました。主な訓練メニューは、@安否確認、A避難誘導、B避難状況報告、C消火訓練、D資器材取扱訓練、E防災のDVD研修、F炊き出し訓練、G組別ミーティングです。
 屋外・屋内共に2組に分かれ整然と訓練を実施しました。初めての試みとしは、災害時要援護者の方も13名中9名参加し、各組毎に体験をしました。
 また、毎年実施している組別ミーティングでは、それぞれの班にまつわる課題(災害時要援護者への対応や自宅での備え、隣近所での情報交換等)の話合いも実施しました。


平成23年度 防災運動会

 
平成23年10月9日(日)7:30〜11:00の3時間半で地元小学校の運動場を使って防災運動会を実施しました。
 主な訓練メニューとして、@「火事だ!」大声競争、A防災借り物競争、B防災バケツリレー、C安全・安心搬送リレー、D炊き出し訓練、E組別ミーティングを実施しました。組別対抗であったので、各組団結して大いに盛り上がりました。

 


自主防災だより発行
 
年3回のペースで自主防災だより(A4両面カラー1枚)を発行し、全世帯に配布しています。既に5年が経過しており、最新版は第15号です。
 内容としては、まず年度初めに該当年度の組織紹介と訓練メニュー案を提示します。年度2回目に2度の自主防災会議の様子と訓練の詳細なスケジュールを提示し、年度最終版には当該年度内の主だった防災に関する出来事を紹介しています。


−自主防災活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。


 避難訓練に対する町民の意識は非常に高く、特に直近5年間を通して充実してきました。しかし、あくまでも訓練の域を出ていないため、実際に大災害が発生した場合、組織だった活動が成り立つのかが不安です。
 また、地理的な問題として、町内エリアが非常に広く、旧町内と新興住宅地が遠いため避難誘導及び誘導場所を工夫する必要があります。


−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。
 
 今後は、実際の大災害に遭遇した場合を想定した実践訓練メニューを企画します。
 また、実際に災害が起こった場合は1つの町内だけではなく、少なくとも小学校単位の大所帯での連携が必要となるため、広域連合組織を早急に構築する必要があると考えています。
 
さらに、小中学生をはじめとする若年者に対し災害への啓蒙を行い、それを組織化することを更に充実していきます。


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