犬山市西楽田団地自主防災会は、平成25年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−西楽田団地自主防災会が結成された経緯を教えてください。


・犬山市から防災会結成の要請があった。
・耐震基準の見直しが行われ、昭和56年に建築基準法が改正された。
・西楽田団地の自治会組織が出来て10年経過し、自主防災組織結成への気運が高まったのと、それを検討する余裕も出てきた。  
 以上のような背景から、自主的な防災活動を行うことにより、地震その他の災害による被害の防止及び軽減を図ることを目的として、防災会規約が作られ「西楽田団地防災会」が結成されました。



−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

・世帯数は約480世帯で、人口は約1,400人。
・高齢者の割合が高い。(65歳以上39.7% 、75歳以上12.5%)
・木造住宅が密集している


−西楽田団地自主防災会にはどのような組織がありますか。

・自主防災会は自治会の役員・班長合わせて42名、及び民生児童委員2名で構成されています。
・自治会の役員・班長は、会長と2名の副会長の内1名は任期が2年ですが、他の役員及び班長は輪番で1年の任期となっています。
・その組織は下記の様になっています。





−西楽田団地自主防災会の主な活動内容を教えてください。

防災設備の点検
・町内や集会場に設置されている消火器52基の点検。使用期限が来たものは更新
・消火栓
2基、防火用水4槽の点検
・防災機材倉庫の点検

 発電機、担架、バール、懐中電灯、消火用バケツ、ロープ


防災訓練(平成25年度の場合)
地震発生を想定した防災訓練、平成25年度の参加人員約320
1)    班長又は安否確認担当者が全戸を訪問し安否確認
2)  安否確認後、町会毎の集団で集会場広場に避難
3)    安否確認の集計
4)    避難後各種の訓練  
・捜索救助訓練 (発電機の起動操作、チェーンソーの使い方、担架による怪我人搬送訓練)・煙道体験・初期消火訓練
・炊き出し訓練
(ハソリによる炊飯)・心肺蘇生訓練
・ボックストイレ組立・間仕切り組立て


拍子木隊による防火防犯パトロール
 小学生と保護者及び自治会役員、班長が11月から3月まで毎月1回夜間に防火・防犯の掛け声と共に拍子木を打って町内を巡回します。


−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。

 

住民の高齢化

 高齢化に伴い、自力で避難するのが困難な人がおられるがその実態がつかめていません。
(個人情報の問題もある) また、そういった人々への対応をどうするかも課題となります。

防災訓練のマンネリ化
 
防災訓練を昭和58年から毎年(平成25年度で31回目) 実施していますが、防災会の役員を自治会役員が兼務しており、自治会役員は多くの行事や日常業務に追われ、防災について常に考え・計画する余裕がありません。その為、防災訓練も前年度の内容をアレンジし、少し内容を変えて行っているのが実態です。これでは、「訓練の為の訓練になっているのでは?」とか、「実際に災害が発生した時対応出来るのか?」等の声が出てきました。


−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。

 平成24年に自主防災会組織を検討する諮問委員会を設け、そこで、防災についての組織や活動内容が検討され、自主防災会規約()が、平成2510月に自治会に答申されました。答申による自主防災会規約の主な変更点は、自治会役員・班長に加え7人で構成される防災委員会を新設し、防災についての専門委員として計画を立案し実施すること、災害が発生した場合は、防災委員も自治会役員・班長と共に、災害対策本部に加わり活動することです。この防災会規約と7人の防災委員が平成263月の自治会総会で承認されました。
 平成264月から新しい防災会規約に基づく活動が開始されます。

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