幸田町芦谷区防災会は、平成25年度防災貢献団体として表彰を受けました。


−芦谷区防災会が結成された経緯を教えてください。


 結成当初の区長が、三河地震の教訓から地域の防災意識を高め、平時の備えを充実するため、自助、互助、共助の精神の大切さを説き、昭和56年7月1日に、大規模自然災害に備えるとともに、従来からの住民と新転入住民との融合を図るために発足しました。


−活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 JR幸田駅周辺の中心市街地にあり、国道248号と国道23号が縦貫する交通の要衝にあります。
1,500世帯、22地区で構成され、戸建て住宅地だけでなく半数の地区は集合住宅を抱えており、若い家族と高齢者家族世帯、独居世帯とが混在し、自助、互助、共助の精神で地域コミュニティを形成しています。



−芦谷区防災会にはどのような組織がありますか。

 会長(区長)、副会長(区長代理)のもとに災害本部、防災支部を設け、情報班、救護部(消火班、救助・救出班、避難誘導班)、生活部(避難所班、衛生班、点検補修班)を設けています。特に芦谷区防災会の中に防災委員会を区規約の中で位置づけ、区自主防災計画を立案、実施するなど、防災業務を1年任期で交代することなく継続的に携わる固定化した組織に作り替えました。


−芦谷区防災会の主な活動内容を教えてください。

・区自主防災計画の立案、防災訓練の計画と実施
・年6回防災会議を開催、区民に防災啓発、研修会を開催
・区民を向こう3軒両隣で助け合う組織を作り、毎年1回、区民の安否確認訓練実施 
・防災マップの作成(子ども会活動と連携し、現地調査)し、公共施設に掲示するとともに、全戸配布



−活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。

 

・災害弱者を把握し、いざという時に安否確認、救助できる体制を確立する必要がある。
・多くの防災リーダーを育成する必要がある。
・各地に設けている一時避難所をきちっと位置づけ、周知する必要がある。




−今後、どのような活動を行っていく予定ですか。


・地域防災力の把握(人材台帳の作成)
・災害時要援護者台帳の作成

・より実践的な防災訓練の実施

・小・中学生と連携した防災対策・訓練

・防災啓発機関紙の発行

 




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