五色園区自主防災隊は、平成27年度防災貢献団体として表彰を受けました。


-五色園区自主防災隊が結成された経緯を教えてください。


 五色園区は、宅地開発が始まって40年あまりの振興地域ということで、消防団のような地域防災活動組織がない中で、当時は「いつきてもおかしくない東海地震」の発生が危惧されていたこともあり、平成12年4月に市からの要請もあって、日進市第1号の自主防災組織として「五色園区自主防災隊」を結成しました。現在、市内には私どもを含めて、36団体の自主防災会が活動しています。


-活動されている地域にはどのような特徴がありますか。

 標高100メートルほどの自然豊かな丘陵地であり、一戸建て住宅1500戸余りが集まった新興住宅街になります。また、開発が始まってから40年余りのため高齢化が進んでいます。


-五色園区自主防災隊にはどのような組織がありますか。
①情報避難誘導班
 区民の防災意識の向上を図るべく啓発活動を行います
 防災マップの作成や勉強会を実施し、防災マップの発行を行います
②救出救護班
 AEDを用いた救急救命講習会を行います
 担架、車いす、救急セットなどの充実を図ります
③消火班
 消火訓練を行います
 消火設備の点検を行います
④給食給水班
 給食給水用具の点検を行うとともに用具の充実を図ります
 炊き出し訓練を行います

-五色園区自主防災隊の主な活動内容を教えてください。

①毎年10月に行う「南海トラフ地震」を想定した防災避難訓練
 消火栓を使用した放水訓練
②住宅内の消火栓、消火器をはじめ防災資機材の点検整備
③昼間、夜間、深夜、1年を通して延べ200回ほど行う青色パトカーによる住宅内パトロール


-活動をするにあたり、課題や問題点はありますか。

①要救護者への対応
 個人情報保護という問題があるため、情報の共有が難しいです
②結成して約16年が経過し、隊員が高齢化傾向にあります
③隊員の募集
 案内を全戸配布しても希望者が現れません


-今後、どのような活動を行っていく予定ですか。

 上記活動にプラスして、丘陵地であるため水害の心配はありませんが、火災は別です。平日の昼間、災害が発生したことを想定すると主として動けるのは仕事を引退した元気な方、あるいはお子さんのいるお母さん方になります。そんな方々を中心とした防災訓練を行っていきたいです。
・親子で行う土囊作り、一輪車を使った運搬
・水消火器を使った消火訓練
・母親目線の応急処置などを行う
今後は、老人会と共催の放水訓練も行っていきたいです。

  


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