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生態と防除目次

<イネ>
フタオビコヤガ
フタオビコヤガ成虫
学名 Naranga aenescens Moore

1 形態
 成虫は体長約10o、開翅長約20〜25oの黄褐色の蛾で、前翅に褐色の2本の斜めの帯があり、これが名前の由来となっている。卵は0.2〜0.4oの饅頭型であり、幼虫は緑色のやや細長く、シャクトリムシのように歩きイネアオムシとも呼ばれる。
 同様な被害を与えるシロマダラメイガ(シマメイレイ)があるが、体色及び腹脚の数が違うので見分けができる。
2 被害の様子
フタオビコヤガ幼虫
 移植直後に加害されると、イネドロオイムシに似たかすり状の被害となり、著しく生育が遅れることがある。幼虫は齢が進むと分散するため、一株に被害が集中することはなくなるが、イネの葉が不規則にかじられる被害となる。
 山沿いの水田で集中的な被害がみられることが多い。
3 生態
 愛知県では年4〜5回の発生が普通であり、蛹で越冬し4月下旬頃から成虫が現れる。成虫は夜間活動し、イネの葉表の葉脈に沿って数十卵をまとめて産み付ける。
フタオビコヤガによる食害
4 発生しやすい条件
 多湿を好むため、山沿いや堤防沿い、集落周辺などの風通しの悪い水田での発生が多い傾向がある。