3 生態

通常の生活は水中が主体で、雌貝は主に夜間水上に移動し産卵する。産卵は、用排水路のコンクリート壁面、杭棒、畦畔雑草の茎、水田等にあっては、イネの茎や畦波トタン(ビニール波板)、レンコン田ではレンコンの立葉の茎など、植物体、人工物のいずれでも産みつける。
卵は、数十個から数百個の卵粒を塊で産みつけ、通常1つの雌貝の産卵回数は1晩に卵塊1個のようであるが、外的条件によっては2卵塊産む例が記述されている。
卵期間は、積算温度によって差異があるが、 25℃の条件下で平均15.4日で、最短で9日、最長で37日を要し、一般に昆虫卵のような斉一度はない。産卵直後の卵塊は鮮やかな紅赤色で、孵化直前になると灰色から白色に変色する。孵化した幼貝は、水中に落下し直ちに水中生活を始める。
なお、産卵直後の卵塊は、水中に落した場合、一定期間を経過しても水中では孵化しないが、産卵10〜13日後の卵塊では水の浸漬を受け孵化することが熊本農試の試験で確認されている。
産卵は、暖かい条件下では4月中旬頃から始まり、 11月上旬頃まで続き、最盛期は6月〜8月である。孵化した稚貝は、早いもので50日後には産卵がみられ、夏期は2か月で成貝に成長する。