ホームへ戻る 生態と防除目次
<ブドウ> ブドウ晩腐病 1 病原菌:Glomerella cingulata (Stoneman) Spaulding et Schrenk(糸状菌 子のう菌類)
2 被害の様子 発病部位は果実のほか花穂、葉 で、主に成熟期の果房に発生して果実を腐らせる。 病斑上には鮭肉色の分生子塊を生じ、雨滴により分生子が飛散し、二次伝染していく。幼果時に感染したものは、小黒点を生じるがこの病斑は直ちに拡大することはなく、着色期になってから発病する。成熟期に感染したものは3〜5日ののちに発病、1日後には胞子堆を形成する。葉やつるなどにも感染するが、発病することはなく、潜在感染し次年度の伝染源となる。
3 病原菌の生態 越冬場所:結果母枝や巻きひげの組織内に菌糸のかたちで潜在して越冬する。 菌糸の生育最適温度:26〜29℃ 枝上の分生胞子形成の最適温度は20〜25℃。雨でぬれた枝では25℃で9時間で胞子形成する。分生胞子は10月まで長期にわたるが、6月から7月が最盛期であり、降雨により左右される。
4 発生しやすい条件 ・前年多発すると越冬菌量が多くなり、多発の要因となる。 ・花蕾で発病すると、成熟期の発病が多くなる。 ・6月中旬〜7月上旬の硬核期は第1次伝染が主として起こる時期であり、降雨が多いと多発する。 ・着色まぎわに降雨が多いと、二次伝染が増え多発する。 ・風通しが悪く、水はけの悪い園、窒素過多の園で発生が多い。
5 防除対策 ・伝染源である罹病結果母枝や巻きひげを取り除く。 ・密植を避ける。 ・梅雨時の薬剤散布。 ・雨よけ栽培する。 ・袋かけを落花期までに行う。