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生態と防除目次

<ナシ>

ナシ黒星病
1 病原菌 
 学名 Venturia nashicola Tanaka et Yamamoto (糸状菌 子のう菌類)
 
2 被害の様子発病果
・春先、葉芽や花芽の基部の、りん片が落ちたあとに大きい黒い病斑(触ると黒い粉がつく)を作る。
・葉の裏の中肋や支脈に沿って、ススを盛ったような病斑(春型病斑:春夏秋に発生)を作る。
・葉の葉脈上でないところに角張った小病斑(表からは黄ばんで見え、裏にススを密生)を作る。
・葉柄、果梗では始めススを塗ったように、やがてススがとれて黒褐色になり、果実は落ちる。
・果実は黒いススがついてゆがみ、そのまま成長すると病斑部分はかさぶた状になり、ひび割れすることがある。
・夏から秋に、葉裏にうっすらススをつけたような病斑(秋型病斑)が点々とあるいは全面にできる。

3 病原菌の生態
病原菌の生態

4 発生しやすい条件発病した葉柄
・花・葉そう基部の病斑が有力な伝染源となるので、多いと多発する。
・春期における潜伏期間は約3週間である。
・分生胞子は降雨で十分な水分を得ると飛散する。降雨の多少は発病に密接な関係がある。
・9月上中旬の発病量及び9〜10月の降雨日数とその年のりん片感染とは高い相関関係がある。
・開花から2週間以内に黒星病の発生が散見されると多発する危険がある。
・芽りん片の発病が多く、りん片脱落期から開花終了10日後ごろまでの雨が多い年は多発が予想される。
・5〜6月に気温が低く、雨の多い年は多発しやすい。

5 防除対策
秋型病斑
・適切な施肥管理
・排水、通風対策
・春先葉芽、花芽基部の病斑の摘除
・開花前後の薬剤防除
・10月から11月の防除の徹底
・落葉は集めて土中に埋めるなど処分する