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生態と防除目次

<タマネギ>

タマネギ白色疫病
タマネギ白色疫病
1 病原菌
 学名 Phytophthora porri Foister(糸状菌 鞭毛菌類)
 
2 被害の様子
 主に葉身、葉鞘に発生するが、生育中は葉身の被害が顕著である。葉身では、はじめ中央部に油浸状緑色不整形の不明瞭な病斑を生じ、のち白色に変わり病斑から折れて下垂、枯死する。発生は晩秋から春である。降雨後、ほ場の低湿地を中心に集団的に発生することが多い。早生種では、2月中下旬が暖かく多雨であれば急にまん延が始まる。中晩生種では、3月中下旬から春雨が続くと急激なまん延をする。
 
3 病原菌の生態
・糸状菌のうち鞭毛菌類に属し、多湿を好む。
・第一次伝染源は被害葉、りん茎、根などとともに土中で越夏した胞子(卵胞子や厚壁胞子など)である。越夏胞子により晩秋に発病した患部に残存する菌もその後の重要な伝染源となる。
・胞子は16℃以下で活発に発芽、遊走子を逸出して侵入、感染する。菌糸は5℃〜28℃で生育し、最適15〜20℃である。
・発病した葉身上には多数の分生胞子が形成され、これらから隣接した株へ雨水とともに移動し、感染を繰り返す。
 
4 発生しやすい条件
・苗床では、は種後から秋雨が連続したり、苗床が浸冠水すると多発する。
・本ぽでの初発生は、半旬平均気温が7℃前後になり、10〜20mm程度の降雨後に見られる傾向がある。
・定植後、12月〜2月上旬までの平均気温が高く、降水量が多いと発生しやすい。特に、2月上旬の平均気温が高く、降水量が多いと多発する傾向がある。
・3〜4月の病勢の進展は、半旬平均気温が高く、かつ半旬あたり30mm以上の降水量があると速い。
・低湿地に多発し、1〜2月が暖かく4月が冷涼な年に多発する傾向がある。また1〜4月に豪雨による浸冠水を受けると発生が著しい。
 
5 防除対策
・苗床、本ぽの排水をよくする。
・移植の際、苗を厳選して保菌苗を持ち込まない。
・発生初期に薬剤散布を行う。