<トマト>
| トマト萎凋病
1 病原菌 学名 Fusarium oxysporum Schlechtendahl:Fries f.sp. lycopersici (Saccardo) Snyder & Hansen 糸状菌の一種で、不完全菌に属し、現在3つのレース(宿主植物の品種に対する病原性が異なる菌系、レース1、 レース2、レース3)に分類されている。
2 被害の様子 ・下葉が黄化し萎凋する。症状は上葉や生長点まで進み、ついには枯死する。 ・発病株の茎を切断すると導管部が侵され褐変している。 ・どのレースによっても症状はほぼ同様である。 3 病原菌の生態 ・種子伝染性、土壌伝染性の病害である。 ・トマトにのみ病原性を示す。 ・被害植物の茎葉、根とともに分生胞子や菌糸が厚膜胞子となって土壌中で生存する。 ・トマトが定植されると厚膜胞子が発芽して、根の先端から侵入し組織中で増殖する。 ・病原菌は空気中を飛散し、育苗土や本圃土壌の表面に落下し発生源となることもある。 4 発生しやすい条件 ・根が傷むと発病が助長される。 ・病原菌は25〜28℃の高温を好むので、高温時に発生が助長される。 5 防除対策
・乾熱殺菌又は薬剤による種子消毒を行う。 ・土壌伝染性の病害であるので、育苗には無病土壌を用い、前作に発病を認めたほ場では土壌消毒を行う。 ・根が傷まないよう土壌水分の急激な変化、土壌の過湿、過乾燥が無いように適切なほ場 管理を行う。 ・根を傷めるセンチュウ等の防除対策を行う。 ・発病株は見つけ次第、ほ場外に持ち出し処分する。 ・抵抗性品種(レースごとに異なる)を栽培する。 ・抵抗性台木(レースごとに異なる)を用いた接木栽培を行う。 |