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生態と防除目次

<野菜共通>
ネキリムシ類

1 学名
カブラヤガ:Agrotis segetum ([Denis et Schiffermuller]) 
タマナヤガ:Agrotis ipsilon (Hufnagel)

2 被害の様子
 ネキリムシ類として、発生が多いものにカブラヤガとタマナヤガがある。加害のしかたはどちらも同じである。若齢幼虫は主に茎葉を食害し、老齢幼虫は株の根元をかみ切る。幼虫は散らばって分布し、若齢時は摂食量が少ないため、実害はほとんどないが、中〜老齢幼虫になると、生長点を食害したり株の根元をかみ切ったりするため、大きな被害となる。株の根元からの切断は、ネキリムシ特有の加害で、株はそこから折れて枯死する。苗や定植間もない株では1頭の幼虫が一夜のうちに数株を加害し、加害された株は決定的な被害となるので発生量の割には被害は大きい。

カブラヤガ幼虫

3 生態
  中齢〜老齢幼虫で越冬し、成虫は年間に2〜4回発生する。土壌中で越冬した中齢〜老齢幼虫が4〜5月に蛹化し、第1回成虫となる。その後秋まで数世代経過する。11月末頃まで発生が続き、常に各齢期の幼虫が見られる。越冬は中齢〜老齢幼虫であるが、暖地では冬でも摂食活動をし、発育を続ける。西日本ではカブラヤガが、北日本ではタマナヤガがそれぞれ優占種となっている。卵は雑草や作物の地際部に主に1〜2個分散して産み付けられる。総産卵数は多く、1雌あたり約1000個である。適温下(25℃)では4〜5日でふ化し、約30日の幼虫期間を経て、土の中で蛹化する蛹期間は2〜3週間。若齢時は雑草や作物の下葉の裏などに潜んで食害するが、中齢以降は昼間土の中に潜り、夜間に這い出してきて株の根元を切断する。大きくなると摂食量も多くなり、一夜のうちに1頭が数株を切断する。

4 発生しやすい条件
・作付するほ場またはその周辺で、ギシギシなどの雑草が繁茂しているところでは発生が多い。

5 防除対策
・年間発生回数が多いので、こまめに薬剤散布を行う。