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生態と防除目次

<全作物共通>

ヤサイゾウムシ 

学名 Listroderes costirostris Schoenherr

ヤサイゾウムシ成虫
1 形態
  成虫は、体長約9mm、赤褐色、上翅(前翅)背面は鱗片と毛で覆われ、中胸・後胸および腹部腹面は淡黄色。背面の毛は暗色、上翅では間室に並びやや斜めに立つ。鱗片は灰褐色、淡色と暗色の鱗片を混え胸背正中線・上翅中央後方の横帯は淡色、上翅上に散在する点紋は暗色。吻は3隆線を具える。後翅は後退して飛べないが、歩行力が強い。

※甲虫類の上翅で縦のスジ状に見える条溝(列)と条溝の間の部分を指す。

2 被害の様子
 本種による被害は、成虫、幼虫の食害によってもたらされる。幼虫は新芽内や若い葉を食害する。加害植物は、アブラナ科、ナス科、セリ科、キク科を中心に約34科178種以上、日本では26科97種に達するとされ、きわめて広食性である。愛知県ではカキの新芽の被害が初確認されている。
 
3 生態
加害されたカキの新芽

 現在、日本に生息する系統はメスだけで増殖し、オスはいない。1頭のメスで1000個以上の卵を秋から翌春まで産卵する。秋にふ化した幼虫はゆっくり成育し、春にふ化した幼虫は早く成育して4〜5月に土中で蛹化する。6月に新しい成虫が羽化し、産卵することなく畦畔雑草などに潜んで越夏し、休眠明けの10月から産卵するようになる。成虫は夜間活動性で日中は株元などに潜む。秋から栽培される露地野菜類に発生が多い。野外ではオオアレチノギク、アレチノギク、ヒメムカシヨモギ、ヒメジョオンなどの2年草で発生することが多い。

4 発生しやすい条件
 10月から2月

5  防除対策
・夏季には、越夏場所とならないように、ほ場内およびほ場周辺の除草を行う。
・加害時期には、成虫は落ち葉の下に潜んでいるので、落ち葉を片付ける。