治療法

 白血病、及びに悪性リンパ腫に対してどのような治療が行われているのか、その主な治療法を説明します。


白血病、悪性リンパ腫に対する治療法(化学療法/放射線療法/造血幹細胞移植)


1.化学療法
 薬剤により腫瘍細胞を殺す治療法です。数種類の抗がん剤を組み合わせて使いますが、病気によって、使用する薬剤とその投与期間は異なります。また高齢者の場合や持病があるような時には使用する薬剤の種類、投与量を工夫し、副作用の軽減に努めます。主な副作用として、嘔吐、脱毛、口内炎、白血球の減少など一過性の造血障害等が起こります。化学療法や放射線療法では治癒する見込みが少ない場合にこの移植が検討されます。化学療法や放射線療法よりも大量の薬剤の投与や全身に放射線を照射した後、正常な血液を回復させるため造血幹細胞(血液の種)を移植する治療法を造血幹細胞移植と言います。通常の治療よりも強力な治療を行うことができるため治癒する可能性が高くなります。造血幹細胞の種類により末梢血幹細胞移植と骨髄移植とがあります。


悪性リンパ腫患者のCHOP療法



最新の治療法

 
 血液化学療法部において臨床試験・共同研究が行なわれた、あるいは実施中の血液がんに対する最近(2年間)の治療薬、治療法について示します。



最新の治療薬、治療法(造血幹細胞移植療法、分子標的療法)について



.放射線療法
放射線に感受性のある悪性リンパ腫に対して行う治療です。病巣が限局している早期のリンパ腫などには放射線照射が単独で実施されることもありますし、病巣が大きい場合には化学療法の後で照射することもあります。照射は1週間に5回、4週間から6週間続ける場合が多いですが、体調により回数や期間が短くなることもあります。



造血幹細胞移植


3.造血幹細胞移植(ぞうけつかんさいぼういしょく)
 化学療法や放射線療法では治癒する見込みが少ない場合にこの移植が検討されます。化学療法や放射線療法よりも大量の薬剤の投与や全身に放射線を照射した後、正常な血液を回復させるため造血幹細胞(血液の種)を移植する治療法を造血幹細胞移植と言います。

 通常の治療よりも強力な治療を行うことができるため治癒する可能性が高くなります。造血幹細胞の種類により末梢血幹細胞移植と骨髄移植とがあります。


3-1. 自家末梢血幹細胞移植

 化学療法をした後の回復期の患者さん自身の末梢血中には、造血幹細胞(血液の種)が流れています。この細胞を集めて凍結保存しておき、移植後に輸血(移植)する治療法です。悪性リンパ腫の場合にはこの自家末梢血幹細胞移植が一般的に行われています。再発した患者さんや初診でも通常の治療では効きが悪いと考えられる患者さんが対象となります。年令は通常65歳以下です。

 代表的治療は、抗がん剤を組み合わせたLEED療法(治療法の図)です。



3-2. 同種骨髄移植・同種末梢血幹細胞移植

 兄弟姉妹や他人からの採取した造血幹細胞(血液の種)を移植する治療法です。この場合提供者(ドナー)と患者さんとのHLA型(白血球の型)が適合する必要があり、兄弟姉妹間では4人に1人が適合します。この適合した兄弟姉妹からの移植をHLA適合同胞間移植と呼びます。

 同胞間でドナーが見出されない患者さんは他人(非血縁者)の中からドナーを探すことになります。HLAの型は多種類あるため他人間では数百人から数万人に一人の確率でしかドナーが見つかりません。そこで、あらかじめ造血幹細胞を提供してもよいとういう人のHLA型を登録して、患者さんとHLAの適合した人を見つけ、このドナーさんからの移植をコーディネートする骨髄バンクが作られています。このバンクを介しての非血縁者からの移植を非血縁者間骨髄移植と言います。

 こちらの詳細に関しては展示されているパネルをご覧下さい。


造血幹細胞移植



悪性リンパ腫患者の自家末梢血幹細胞移植の治療法とその臨床経過

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