愛知県がんセンターがんの知識がんの情報広場第34回(目次)

前へ 10 11 12 13 14 15 次へ

血行性転移を防止する動物実験
 いずれの臨床統計も、がん細胞に私たちの研究している細胞接着性の糖鎖が強<発現すると、転移を起こしやすくなって手術後の生存期間が短<なることを示し、私たちの仮説を裏書きしています。そこで私たちは次に、この細胞接着を妨害することが、がんの転移の治療にほんとうに役立つかどうかを示す実験に取りかかりました。下図の実験は、ヌードマウスというヒトがんを植え付けることのできる特別なネズミで、ヒトがんの転移がこれらの糖鎖に対する特異的抗体で阻止できることを示したものです。
左はヒト胃がん細胞をヌードマウスに注射して肝臓への転移を見たもので、黄色く見えるがんの血行性転移巣がたくさん出来ています 右は細胞接着糖鎖に対する特異抗体をマウスに注射した場合で、転移がほとんど阻止されています。右図でわずかに見える白い斑点は、撮影のときの照明の映り込みです
[写真説明]左はヒト胃がん細胞をヌードマウスに注射して肝臓への転移を見たもので、黄色く見えるがんの血行性転移巣がたくさん出来ています。右は細胞接着糖鎖に対する特異抗体をマウスに注射した場合で、転移がほとんど阻止されています。右図でわずかに見える白い斑点は、撮影のときの照明の映り込みです。
前へ 10 11 12 13 14 15 次へ

愛知県がんセンターがんの知識がんの情報広場第34回(目次)