中央病院の各部門を紹介します ACCトップへ
1消化器内科 2内視鏡部 3呼吸器内科 4血液・細胞療法部 5薬物療法部 6臨床検査部
7遺伝子病理診断部 8輸血部 9頭頸部外科 10呼吸器外科 11乳腺科 12消化器外科
13整形外科 14泌尿器科 15婦人科 16麻酔科 17放射線診断・IVR部 18放射線治療部
19外来部 20緩和ケア部 21看護部 22薬剤部 23形成外科 24循環器科

 内視鏡部紹介
 スタッフ紹介
 診療内容
 外来診療
 診療実績
 研究・学会活動
 治験・臨床試験
 内視鏡部紹介
 当部は2005年4月に開設されました。内視鏡検査・内視鏡治療の高度専門化に伴い、消化器内科部のスタッフの一部を内視鏡検査・治療の専任とし、消化器内視鏡のさらなる発展を目的として立ち上げられました。実際の検査・治療は消化器内科部・内視鏡部が一体となって行っています。
 当部の目標は、安全で苦痛のない検査と正確な診断、そして安全確実な内視鏡治療です。食道癌・胃癌・大腸癌などの消化管癌や胆道・膵臓癌の早期発見はもちろん、色素を散布した内視鏡検査や拡大内視鏡・超音波内視鏡・狭帯域フィルター内視鏡(NBI)などを用いて癌の広がりや深さの診断を精密に行います。苦痛のないように鎮静剤を適宜使用して行います。とくに、消化管の癌の内視鏡切除は、外科手術にくらべて体に大変やさしい治療法です。この方法を行う場合には、その適応・方法・合併症などを十分説明し、ご理解いただいた上で行っています。膵・胆道癌の診断と治療に関しては消化器内科部のホームページを参照してください。
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  スタッフ紹介
丹羽 康正
丹羽 康正
(にわ やすまさ)
内視鏡部部長
(兼副院長)
 専門は、消化管の癌、特に胃癌・食道癌の診断と内視鏡治療、消化管癌の拡大内視鏡と超拡大内視鏡診断、超音波内視鏡による深達度診断です。ESD(粘膜下層剥離術)の開発によって以前よりも大きな粘膜内癌を切除できるようになりましたが、範囲診断と深達度診断は特に重要で、患者さんに納得していただけることを心がけ、常に正確な術前診断と適切な治療法を目標としています。
日本消化器病学術評議員・専門医、日本消化器内視鏡学会評議員・指導医、日本消化器がん検診学会評議員、日本内科学会指導医 総合内科専門医、日本胃癌学会会員、日本癌治療学会会員、アメリカ内視鏡学会会員。


田近 正洋
田近 正洋
(たじか まさひろ)
内視鏡部医長
兼消化器内科部医長
 食道、胃、大腸などの消化管疾患の診断および治療を専門としています。なかでも大腸がんをはじめとした大腸疾患の診断や大腸ポリープ、早期大腸がんの内視鏡治療を担当していますが、食道がんや胃がんの診断や内視鏡治療にも積極的に取り組んでいます。近年の治療技術の進歩、特にESD:内視鏡的粘膜下層剥離術の登場により、内視鏡で治すことができるがんが増えてきました。食道・胃・大腸がんのESDを行っていますが、正しく診断し、安全で質の高い内視鏡治療が提供できるよう常に心がけています。また、進行がんに対する化学療法に関しても、最新のエビデンスに基づき患者さま一人一人に適した治療法の選択をともに考え行っています。
日本内科学会認定医・指導医、日本消化器病学会評議員・専門医、日本消化器内視鏡学会評議員・指導医、日本肝臓学会専門医、日本臨床腫瘍学会・がん薬物療法専門医、日本がん治療認定医機構 暫定教育医・がん治療認定医、日本胃癌学会会員、日本癌治療学会会員


近藤 真也
近藤 真也
(こんどう しんや)
内視鏡部医長
兼消化器内科部医長
 主に食道、胃、大腸といった消化管のがんの診断、治療を担当しています。バリウムなどの造影剤を用いた消化管造影、内視鏡を用いた検査・治療、抗癌剤による治療等を行っています。現在は、内視鏡の機器の性能も向上しており、以前よりは、苦痛も少なく、年々、診断能力、治療技術も高くなってきています。今後とも患者さんと共に病変の早期発見、低侵襲の検査・治療を目指して努力していきたいと思います。
日本内科学会認定総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医、日本肝臓学会会員、日本癌学会会員


田中 努
田中 努
(たなか つとむ)
内視鏡部医長
兼消化器内科部医長
 食道、胃、大腸など消化管疾患の診断および治療を専門としています。内視鏡検査やレントゲン検査に基づく適切な診断を常に心がけています。また、治療では早期がんに対する内視鏡治療のみならず、進行がんに対する化学療法も行っています。患者さんにとって最適な治療を提供することを目指します。
日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医


山雄健次(消化器内科部長)
消化器内科部ホームページに掲載
水野伸匡(消化器内科医長 兼内視鏡部医長)
消化器内科部ホームページに掲載
原 和生(消化器内科部医長 兼内視鏡部医長)
消化器内科部ホームページに掲載
肱岡 範(消化器内科部医長 兼内視鏡部医長)
消化器内科部ホームページに掲載
今岡 大(消化器内科部医長 兼内視鏡部医長)
消化器内科部ホームページに掲載

レジデント/研修医(消化器内科部・内視鏡部)
永塩美邦、小倉 健、羽場 真、長谷川俊之、大林友彦、品川秋秀


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  診療内容
【消化管癌の内視鏡切除について】
1)食道癌の内視鏡切除  
 食道は喉から胃まで食べ物を通す長さ約25cmの管状の臓器で、この部分にできた癌を食道癌といいます。食道の壁は3-4mmと非常に薄いものですが、最も内側から粘膜・粘膜下層・固有筋層・外膜からなっています。癌が粘膜にとどまっている間は、リンパ節への転移はほとんどありません。内視鏡切除の対象となるのは、リンパ節転移や遠隔転移を起こしていない粘膜に癌がとどまる食道癌です。実際には、内視鏡で病変の範囲が明瞭に認識可能な病変で、切除後に狭窄を起こすほど切除範囲が大きくならないものを内視鏡切除の絶対適応としています。
 内視鏡切除は鎮静剤等を使用しながら内視鏡室で行なっており、施行時間は約30分ほどです。切除翌々日より食事を開始して、通常は切除から約一週間後に退院となります。
 合併症としては切除部からの出血、切除部に孔が開いてしまう穿孔、そして治療後、切除部が治癒する過程で狭くなる術後狭窄が時にありますが、ほとんどの場合、内科的な治療で治ります。


2)胃癌の内視鏡切除(図3)
 内視鏡を用いて切除可能(治癒が可能)な胃癌は、胃癌治療ガイドラインによって「リンパ節転移がほとんど無く、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること」と原則が示されています。具体的には癌の進行度や大きさ、組織型、潰瘍性病変の有無などにより制限されており、大きさで2cm以下、癌が胃壁の一番浅いところ(粘膜)に留まり、組織型は分化型で潰瘍性病変を有さないものが完全に切除できるものと示されています。しかし、最近では治療法の進歩やデータの集積により、内視鏡で切除可能と考えられる癌は増加しています。現在、胃癌の内視鏡切除の適応拡大の妥当性を検証すべく、全国のがんセンターを協力して臨床試験を行っています。
 癌がしっかりと切除できたかどうかを正確に把握するためには、正常な組織を含めた癌の一括切除が原則です。最近開発された特殊なナイフを用いた切開・剥離法の登場により癌の一括切除の成績は飛躍的に向上しています。図3に示すようにまず癌を正常な粘膜(安全域)を確保して切開線を入れ、粘膜の下で剥離していきます。この方法の登場によりこれまでは外科手術でないと切除できなかった大きな癌が内視鏡を使って治療が可能となっています。通常、切除してから1週間で退院できます。
 治療に伴う合併症として大きく出血と穿孔(胃に穴が開くこと)があげられます。まれに外科手術が必要となる場合もありますが、多くの場合いずれも内科的治療で治ります。

図3


3)大腸がんの内視鏡切除(図4,5)
 大腸癌は癌の中でも比較的早期発見、早期治療が可能な癌です。それは大腸癌の多くはポリープからできると考えられているためで、早期にポリープを切除すれば大腸癌になる心配はかなり少なくなります。また、すでに大腸癌ができていたとしても、内視鏡で切除可能(治癒が可能)な癌も多く存在します。大腸の壁は5層の壁からなっていますが、一般に癌が一番浅い層(粘膜)にとどまっている間は、リンパ節への転移はほとんどありません(図4)。つまり癌は粘膜の中にしか存在しないわけで内視鏡で切除すれば治るということになります。また、ポリープに関しては癌が含まれる可能性がある、あるいは、癌化する可能性のあると考えられる6mm以上のポリープを切除の対象と考えています。内視鏡的にポリープを切除することを内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)と言いますが、一般に粘膜に留まる癌を含め、図5に示すような内視鏡的粘膜切除術を行っています。合併症として稀に出血や穿孔(腸に穴があく)があげられますが、多くの場合内科的治療で治ります。当センターでは原則として3泊4日の入院で安全に治療しています。
 また、通常の内視鏡治療が困難な大腸がんや大腸ポリープに対しては、その大きさ・形・できている部位などに応じて胃がん・食道がんで行われているESDを大腸でも行っており、年々その件数は増加しています(図6)。大腸腫瘍に対するESDは、現在は厚生労働省より先進医療として認可された施設でのみ行なわれており、当施設は2010年6月1日に認可されました。大腸ESDに関してはご相談ください。

図4


図5


図6


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  外来診療

外来担当一覧表(内視鏡部)を参照ください。

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  診療実績

図1は最近5年間の食道と胃の内視鏡治療件数の推移を示したものです。食道・胃ともに年々増加しており、2009年には、食道は50件、胃は90件を超えました。なおこの数には癌のほか腺腫などの前癌病変も含まれています。


図1



図2は大腸ポリープおよび大腸がんに対する内視鏡治療のここ5年間の推移を示したものです。年間300件前後で推移しています。


図2



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  研究・学会活動

 若手がん研究者の育成をめざしてレジデント、数多くの国内・国外からの研究者の研修、見学を受け入れています。研究成果は日本国内にとどまらず、諸外国においても学会発表、論文投稿、講演などを通じ積極的に公表しています。平成21年度の学会発表は43 件(国内37 件、海外6 件)、論文数は28 件(和文14 件、英文14 件)でした。これらの実績はホームページの医療関係者の方へ、愛知県がんセンター年報、研究内容の紹介およびPublications等をご参照ください。
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  治験・臨床試験

 国内および海外のがん専門病院と協力して抗がん剤の臨床試験を積極的に推進し、一般診療では使用できない新規抗がん剤の開発に参加しております。現在進行中の治験・臨床試験も数多くあります。治験・臨床試験については担当医に直接お問い合わせください。



【公開中の治験】
研究課題 株式会社ヤクルト本社の依頼による胃癌患者を対象としたオキサリプラチン(L-OHP)+S-1併用とシスプラチン(CDDP)+S-1併用の比較第V相試験
研究(治験)の概要 対象となる疾患 胃癌
使用される薬 ■薬(■内服・■注射)(オキサリプラチン、シスプラチン、S-1)
実施方法
(研究デザイン)
■V相
患者選択基準 ・胃癌であることが組織診または細胞診により確認されている症例
・治癒切除不能な進行・再発症例
・化学療法剤、免疫療法剤または放射線療法による前治療のない症例
・ECOG Performance Status (PS) が0〜2
治験責任医師等 内視鏡部長 丹羽 康正


研究課題 株式会社イミュノフロンティアの依頼によるIMF-001第T相臨床試験
研究(治験)の概要 対象となる疾患 食道癌
使用される薬 ■薬(□内服・■注射)(IMF-001がんワクチン)
実施方法
(研究デザイン)
■T相
患者選択基準 ・腫瘍を切除する手術を行った後、または手術が行えなかった方で、通常の治療(化学療法、放射線療法など)を終えた方
・がん細胞にある特定の抗原(NY-ESO-1抗原)を持っていることが確認された方
※この他にもいつくかの細かい基準などがあります。
この治験について詳しく知りたい方は、お問い合わせ下さい。
治験責任医師等 内視鏡部長 丹羽 康正



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平成23年6月改訂