中央病院の各部門を紹介します ACCトップへ
1消化器内科 2内視鏡部 3呼吸器内科 4血液・細胞療法部 5薬物療法部 6臨床検査部
7遺伝子病理診断部 8輸血部 9頭頸部外科 10呼吸器外科 11乳腺科 12消化器外科
13整形外科 14泌尿器科 15婦人科 16麻酔科 17放射線診断・IVR部 18放射線治療部
19外来部 20緩和ケア部 21看護部 22薬剤部 23形成外科 24循環器科

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 輸血部紹介
 スタッフ紹介
 輸血療法とは
 特定生物由来製品とは
 患者さんへのお願い
 自己輸血の推進
 安全への取り組み
 各業務内容の紹介
 業務実績
厚生労働省の定める施設基準・学会認定施設
 輸血部紹介
輸血部では、良質で安全な、「がん医療」の提供のため、病院各部門と協力し、「適正かつ安全な輸血療法」に必要な、下記の業務を遂行します。
輸血製剤の確保
輸血製剤の保管・管理
輸血検査の実施
緊急輸血体制の確立
自己血輸血の推進
院内輸血療法の指導
輸血委員会の運営
造血幹細胞採取および移植への協力
日本赤十字血液センターとの協力
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  スタッフ紹介
木下 朝博
木下 朝博
(きのした ともひろ)
部長
(兼血液・細胞療法部長)
献血によって支えられている貴重な血液や血液製剤を安全かつ適切に使用するように努めていきます。
日本血液学会認定血液専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本臨床腫瘍学会暫定指導医


田地 浩史
田地 浩史
(たじ ひろふみ)
医長
(兼血液・細胞療法部)
みなさまが、当院で安心して「がん医療」を受けられるように、「適正かつ安全な輸血療法」のため、臨床検査技師・臨床工学技士と協力して取り組みます。
日本輸血・細胞治療学会認定医、日本血液学会認定血液専門医・指導医、日本内科学会認定内科医・指導医、日本臨床腫瘍学会暫定指導医、骨髄移植推進財団調整医師、医学博士


高須 和生(たかす かずお) 臨床検査技師
水野 友絵(みずの ともえ) 臨床工学技士(ME)・臨床検査技師
笹田 朋美(ささだ ともみ) 臨床検査技師
森園 元美(もりぞの もとみ) 臨床工学技士(ME)

技師より患者さんへの言葉:
「正確」・「安全」・「迅速」な業務に心がけ、みなさまが安心して、「がん医療」を受けられるように、支援したいと考えます。

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  輸血療法とは
 輸血療法の目的は、血液中の赤血球や血小板などの細胞成分や、血漿成分に含まれる凝固因子などの蛋白質成分が、量的に減少・機能的に低下した時に、その不足した成分を補充することにより、臨床症状の改善を図ることです。
 輸血療法の原則は「成分輸血」です。成分輸血とは、目的以外の成分による副作用・合併症を防ぎ、循環系への負担を最小限にし、限られた資源である血液を有効に用いるため、全血輸血を避けて、必要な血液成分・必要量を補う輸血方法です。
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  特定生物由来製品とは
 輸血用血液・血漿分画製剤などの医薬品は、特定生物由来製品に分類され、法律等により、@適正使用、A患者さんへの説明、B使用記録の作成・保存、C情報の提供、D副作用・感染症報告 が定められています。
   【特定生物由来製品としての血液製剤】を参照ください。
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  患者さんへのお願い
 「適正かつ安全な輸血療法のために」、患者さんに、下記の点につきまして、ご理解・ご協力をお願い致します。

@輸血療法の説明同意書について
 患者さんに対して、特定生物由来製品の原材料に由来する感染症のリスクと、血液製剤の有効性・安全性・適正使用のために必要な事項について、説明の後に、十分内容をご理解頂いた上で、同意書に、ご記名頂きますよう、お願い致します。

A患者さんの血液型確認
 当院において、初めて血液型(ABO・Rh型)検査を実施した場合は、その結果を患者さんにお伝えします。最初の輸血までに、原則として2回血液型検査を実施し、同じ結果であることを確認します。

B患者さんと輸血製剤との確認
 患者さんに、適正かつ確実に輸血を行うため、輸血に際して、医師の指示内容・輸血製剤・患者さんを認証します。認証には、電子認証(入院患者リストバンド・外来患者スケジュールのバーコードと輸血製剤のバーコードの符合)と、マニュアル認証(輸血伝票・診療録血液型判定・輸血製剤ラベルについて、医療スタッフによる確認)を併用します。
 更に、ベットサイドにて、輸血の開始時に、患者さんに、氏名と血液型をお尋ねします。お手数ですが、正しい治療を受けるため、必要な手順ですので、必ず返答下さいますよう、ご協力下さい。(なお、手術中など、患者さん自身が返答できない場合は、複数の医療スタッフで確認しますので、ご安心下さい。)
 
コンピューター端末とバーコードリーダーによる電子認証 医療スタッフによるマニュアル認証(指差・点呼確認)


C輸血副作用について
 輸血開始後数分から生じるおそれがある、じんましんなどのアレルギー反応等の副作用の他に、まれに、輸血終了後数時間を経てから、息苦しさなどの症状で発症する副作用(輸血関連急性肺障害など)も生じうるため、注意が必要です。
 輸血開始時・施行中・終了直後は、必ず、看護師等が体調の確認を行いますので、体調異常を感じた場合は、遠慮なく速やかに、お知らせ下さい。

E感染症のリスクに対する取り組み
 血液製剤の安全性向上の取り組みとして、日本赤十字社では、@献血受付時の問診、A献血血液の感染症検査(血清学的検査・核酸増幅検査)、B原料血漿の貯留保管等により、輸血に伴う感染症のリスクを減らすよう努めています。
 万一の患者さんへの感染に備え、初回輸血前に、B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス・HIVに関して血液検査を行い、更に、最終輸血から2〜3ヶ月後(反復輸血の場合は2〜3ヶ月おきに)、医療上必要に応じて、感染症の再検査を行います。また、輸血検査の検体の一部を輸血部にて凍結保管し、遡及調査時の再検査を行うために使用します。
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  自己血輸血の推進
 適正な実施管理体制のもとでは、同種血輸血(他人からの輸血)に比べ、自己血輸血は、最も安全性の高い輸血療法です。主に、輸血を必要とする、待機的外科手術において、貯血式自己血輸血を、積極的に推進します。
 手術内容・スケジュールや、患者さんの体調により、自己血輸血の対象とならない場合もありますので、担当医師にご相談下さい。
輸血部の自己血採血室
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  安全への取り組み
@「愛知県がんセンター中央病院 輸血マニュアル」の策定
A院内研修会の開催(医療安全管理室・輸血部共催)
 医療事故防止、特定生物由来製品としての血液製剤、輸血手順、使用指針、副作用対策に関する指導
B「輸血部だより」の発行(下)
 輸血部からの依頼事項・輸血療法に関する院内情報発信
C輸血業務の電子化の推進
  輸血の依頼・製剤・検査検体と患者との認証の電子化(患者誤認防止)
  輸血実施・副作用報告のオンライン化(遡及性確保)
D輸血関連法規の遵守
  安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律
  血液製剤の使用指針
  輸血療法の実施に関する指針
  血液製剤保管管理マニュアル
  血液製剤等に係る遡及調査ガイドライン


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  各業務内容の紹介
輸血製剤の確保
  代表的な輸血製剤として、
   赤血球:照射赤血球濃厚液LR 2〜6℃で保管、採血後21日間有効。
   血小板:照射濃厚血小板 20〜24℃で振とう保管、採血後4日間有効。
   血漿:新鮮凍結血漿(LR) -20℃以下で保管、採血後1年間有効。

照射赤血球濃厚液LR(左) 照射濃厚血小板(中) 新鮮凍結血漿(右)

 赤血球製剤は、緊急時に対応できるように一定量を、院内に保管することが可能ですが、血小板製剤は、有効期限が短いため、必要時に血液センターから供給を受けます。

輸血製剤の保管・管理
 輸血製剤ごとに、適正な保管条件が定められており、当院では、輸血製剤ごとに専用の保管庫を完備しています。また、庫内温度管理、及び、異常発生時の遠隔通報装置を備えています。自己血保管庫については、保管血液の感染症の有無に応じて、別個に分けています。



輸血検査の実施
 輸血検査として、血液型検査、赤血球輸血の際の交差適合試験(クロスマッチ)、赤血球の不規則抗体による感作の有無を確認する直接クームス検査、赤血球に対する抗体スクリーニング検査等があります。
 血液型検査・交差適合試験は、時間内においては、輸血部技師により、時間外においては、2001年より、臨床検査部技師の全面的協力により、24時間体制で、万全を期しています
 現在、自動輸血検査装置による検査の効率化・適正化は、必須ですが、迅速検査や不規則抗体検査など、専門的な判断・経験を要する局面においては、熟練した輸血部技師の手腕が不可欠です。

自動輸血検査装置(左) 業務中の輸血部技師(右)


緊急輸血体制の確保
予見不能かつ不可避な状況として、危機的大量出血などが生じた場合、患者さんの救命を優先して、現場医療スタッフとの連携を緊密に行い、可能な限り、輸血製剤の確保に努めます。

院内における輸血療法の指導
当院は、輸血管理料算定の施設基準を満たしており、院内研修会・輸血委員会・「輸血部だより」などの刊行物により、「適正かつ安全な輸血療法」の普及に努めます。輸血部の日本輸血・細胞治療学会認定医が、院内の輸血療法に関するコンサルテーションに対応します。

輸血委員会の運営
病院の各部門の実務担当者と、医療安全管理室・運用部と共同して、輸血業務に関して、課題・問題点を提起し、その改善に努めています。
また、輸血マニュアルの改訂・オーダリングシステムの改善について、積極的な立場にあります。

輸血オーダリングシステム


造血幹細胞採取および移植への協力
血液・細胞療法部の要請に応じて、造血細胞移植学会ガイドラインに基づき、血液成分分離装置を用いた、自家、及び、同種末梢血幹細胞採取・分離・保存を行います。人工透析等の体外循環の専門技能を有する、臨床工学技士が、積極的に関わっています。

血液成分分離装置(左) 超低温冷凍庫(-150℃)(右)


日本赤十字血液センターとの協力
輸血に関する情報収集・輸血副作用の原因究明の他、抗HLA抗体などの特殊な輸血検査や、稀な血液型の輸血製剤の供給など、臨床的要請に応じて、日本赤十字血液センターと密接に連携しています。
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  業務実績 (平成23年度 愛知県がんセンター 概要 より抜粋)

【血液使用量(単位)】
製剤種/年 2008年 2009年 2010年
自己血液 431 385 325
赤血球濃厚液 4,900 5,578 5,396
凍結血漿 754 934 684
濃厚血小板 15,980 16,565 15,395
【検査件数 (件)】
検査項目/年 2008年 2009年 2010年
交差適合試験 2,903 3,425 3,195
血液型(ABO・Rh) 3,309 3,314 3,554
抗体スクリーニング 5,913 6,181 5,981

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  厚生労働省の定める施設基準・学会認定施設
厚生労働大臣が定める施設基準の届出
  輸血管理料I 算定開始日:2009.5.1
日本輸血・細胞治療学会 認定医制度に係る指定施設
  初回認定日2004.4.1  現行認定期間2009.4.1〜2014.3.31
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【附記】

 本ホームページに関するご意見・ご感想がございましたら、輸血部まで文書にてお願いします。個々の患者さんのご病状・治療法のご相談については、直接、お答えできませんので、院内の担当医師を通じて、輸血部までお問い合わせ下さい。


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【特定生物由来製品としての血液製剤】

@適正使用
 血液製剤の適正使用は、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」に規定されています。人の血液に由来する感染症等の副作用のリスクを完全には排除できないため、疾病の治療上の必要性を十分に検討の上、「血液製剤の使用指針」及び「輸血療法の実施に関する指針」を参考に、適応を決定、製剤を選択し、必要最小限の使用に努めます。

A患者さんへの説明
 血液製剤を使用する際は、その必要性とともに感染症等の副作用等のリスクに加え、使用記録の作成・保存、遡及調査時の製造業者等への情報提供について、担当医師より、患者さん又はその家族等に説明の上、ご理解・ご同意を頂く必要があります。

B使用記録の作成・保存
 血液製剤を使用した場合は、その名称(販売名)、製造番号、使用年月日、患者氏名・住所等を記録し、少なくとも20年間保存することが必要です。

当院輸血部保管の台帳


C情報の提供等
 保健衛生上の危害発生・拡大を防止するために必要であって患者さんの利益になる場合には、使用記録を製造業者等に提供します。

D副作用・感染症報告
 副作用・感染症が発生した場合には、保健衛生上の危害発生・拡大を防止する必要があると判断される症例について、医療機関及び薬局等の医薬関係者等が直接厚生労働大臣に報告する義務があります。

E生物由来製品感染等被害救済制度について
 この制度は、法律(医薬品医療機器総合機構法)に基づく公的な制度であり、生物由来製品を適正に使用したにもかかわらず、感染等によって一定レベル以上の健康被害が生じた場合に、医療費等の諸給付を行うものです。
 詳細につきましては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページを参照下さい。

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平成23年11月改訂