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口腔
口腔がん(舌、頬粘膜、口腔底、歯肉などのがん)は早期のものであれば手術でも放射線治療でもほとんど障害なく治りますが、進行がんではいかに機能障害を最小にとどめつつ治癒させるかが問題です。構音や嚥下の機能を的確に評価しながらよりよい治療法を選択し、できる限り機能を温存する努力をしています。また積極的に機能再建と適切なリハビリプログラムにより拡大切除後でも口から食べられることを実現できるようになりました。
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鼻・副鼻腔
鼻腔や副鼻腔(上顎洞や篩骨洞など)にも悪性腫瘍ができます。眼球の働きや顔面の形態に関わる場所ですから、それらを温存しつつ確実に腫瘍を切除し、適切に再建しています。また、かつては手術ができなかった頭蓋底に浸潤したがんも脳神経外科との協力により安全に確実に切除できるようになりました。ここでも再建外科が不可欠な要素となります。
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中咽頭
咽頭は上・中・下に分けられます。中咽頭は口を大きく開けたときにみえるのどの奥です。いわゆる扁桃腺や舌根になります。物を飲み込むときに大切な役割を果たします。息の通り道でもあります。したがって、ここにできた腫瘍は物を飲み込むときの痛みや障害、ひどくなると息がしづらいなどの症状を起こします。治療には、手術療法、放射線療法、抗がん剤治療があり、これらを組み合わせて治療します。複雑な機能の部位ですので、機能の障害を最小限にし、治癒が得られるよう工夫する必要があります。
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下咽頭
下咽頭は食道の入り口で喉頭の隣にあります。症状は食べ物のつかえ感です。飲酒の多い男性は要注意です。リンパ節転移が多く、一般に予後は治りにくいがんです。治療は手術が基本ですが、空腸を用いて再建し、食事が出来るようにします。声帯が隣にあり発声にも障害がでますが、喉頭の部分切除や亜全摘などを積極的に行い発声機能を残すことに工夫しています。
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喉頭
喉頭には声帯があり、発声と呼吸、さらに嚥下機能に関係します。ヘビースモーカーの男性は要注意です。声の枯れが早期からの主症状ですが、声帯の上に発生した場合は進行しないと声の枯れは出ません。治療は手術療法、放射線療法、抗がん剤治療です。発声を損なうことなくがんを治すように工夫していますが、がんを治すため声帯を全部摘出することも必要となります。この場合はシャント発声や食道発声の指導(愛友会)を行っています。
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甲状腺・上皮小体
甲状腺腫瘍の治療は、腺腫様甲状腺腫など良性疾患で、甲状腺ホルモン剤による抑制を行う場合を除いて、手術療法です。術前に良悪の鑑別が困難な腫瘍では術中迅速診断を用いて切除の方法を決めています。悪性腫瘍では、リンパ郭清を含めて切除を行いますが、病変が片側にとどまる場合は約半分を切除し、両側にまたがったり、多発性の病変に対してのみ全摘術を行っています。甲状腺の周囲には、反回神経、上皮小体があります。それぞれを、損傷したり、完全にとってしまうと、術後に嗄声、低カルシウム血症を起こします。私たちはそういったことが起こらないよう細心の注意を払って手術を行っています。
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頸部郭清
頸部郭清術には選択的郭清と治療的郭清があります。選択的郭清とは、明らかに転移リンパ節を認めないが、まだ診断できない転移の危険性があるときに行います。このような郭清を行う場合には、頸部に存在する血管、神経、筋肉を温存して行います。それに対して治療的郭清は、明らかに転移が有るときに行います。がんを安全に切除するために、転移リンパ節に隣接した血管、神経、筋肉を切除します。しかし、われわれは安全に残すことができる血管と神経は残すことに努めています。
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再建外科
頭頚部外科で扱うのは顔から頚部のがんです。顔はまさしく顔で、その人の人となりを表します。口から頚部には生きていく上で不可欠な息をしたり、食事を食べたり、喋ったりといった機能をつかさどる器官があります。がんの手術では顔やこれら大事な器官を切除しなければいけません。再建外科では、手術を受けた患者さんが、術後社会生活が営めるような顔貌を作るだけでなく、これらの機能をできるだけ再建しなければいけません。あらゆる切除に対応すべく日々研鑽しています。
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