中央病院の各部門を紹介します ACCトップへ
1消化器内科 2内視鏡部 3呼吸器内科 4血液・細胞療法部 5薬物療法部 6臨床検査部
7遺伝子病理診断部 8輸血部 9頭頸部外科 10胸部外科 11乳腺科 12消化器外科
13整形外科 14泌尿器科 15婦人科 16麻酔科 17放射線診断・IVR部 18放射線治療部
19外来部 20緩和ケア部 21看護部 22薬剤部 23形成外科

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 麻酔科部では週5日、休日、時間外の緊急手術への対応も含め1日平均9−12件の手術麻酔管理を行っています。麻酔科医は、術者には最高の手術環境の提供、患者様には手術侵襲の防御と、安全な周術期の提供を心がけています。現在は意識消失、鎮痛、筋弛緩、有害反射の除去という麻酔の4大要素を、異なる薬剤を組み合わせて調節するバランス麻酔が主流です。バランス麻酔では手術終了とほぼ同時に、痛みのない大変穏やかな麻酔覚醒が実現できます。手術室のベッド上で我々スタッフにお礼を言ってくださる方もいます。バランス麻酔の中心となる硬膜外鎮痛法は、手術による痛み信号を視床に入力される前に遮断し、自律神経の過剰反応を抑えます。そのため呼吸循環、内分泌代謝、免疫反応への影響を少なくし、身体の恒常状態を保つように作用します。またディスポーザブル持続注入ポンプを接続し、数日間にわたり術後の痛みをとることで術後合併症の減少、早期離床、早期退院を実現しています。手術が決まった患者様には必ず麻酔科医が訪問します。病歴、既往歴、合併症についても十分に把握して、安全な麻酔方法を立案します。麻酔に関する質問は何でもおっしゃっていただき、安心して手術を受けていただくことを願っています。
  スタッフ
  全身麻酔
  硬膜外麻酔
  脊髄くも膜下麻酔
  スタッフ
・部長 細田蓮子 (日本麻酔科学会代議員、日本麻酔科学会指導医、日本ペインクリニック学会専門医)
・医長 伊藤直哉 (日本麻酔科学会専門医)
西良雅夫 (日本麻酔科学会専門医)
仲田純也 (日本麻酔科学会専門医)
・非常勤医師、日本麻酔科学会指導医・専門医で構成されています。
 私達麻酔科は当がんセンターで行われる手術の麻酔全般を担当しています。麻酔は全身麻酔、硬膜外麻酔、脊椎麻酔、局所麻酔など手術法、手術部位により最適な麻酔法を選択、組みあわせて行います。手術前の検査、問題点、既存の病気を把握し、外科医と相談しながら手術が安全に行なわれるように全力を尽くしています。
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  全身麻酔
 手術の間、意識が無く痛みを感じない状態にします。患者さんにとっては眠っている間に手術が終わるという方法です。全身麻酔の間は、筋肉が動かないように薬を使いますので、のどに管を入れて人工呼吸をします。
 麻酔器から酸素と麻酔ガスが吸入され、点滴から麻酔薬が投与されて麻酔は維持されます。手術が無事終了し、麻酔ガスや麻酔薬の投与を中止することで麻酔から覚醒します。のどの管を取り、ご自分の力で十分な呼吸ができ、ご返事ができるようになりましたら回復室に移ります。
 回復室では酸素投与、吸入、痛みのコントロール、体温の保持を行い、呼吸、循環が安定し回復基準を評価した後に、病棟に帰ることになります。手術の内容や状況により、集中治療室に入室し、術後を管理する場合もあります。当麻酔科ではオピオイドを用いたバランス麻酔により、麻酔からの痛みのない、さわやかな覚醒を目ざしています。
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  硬膜外麻酔
 背骨の間から針を進めて、カテーテルを脊髄の近くにある硬膜外腔という場所に留置します。そこに局所麻酔薬を投与して痛みを和らげる方法です。手術が終わって全身麻酔が覚めたあともカテーテルを通して局所麻酔薬を持続投与することができます。術後の創痛を除く効果的な方法です。背骨の病気、皮膚の病気、血液の状態など場合によっては施行できないこともあります。
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  脊髄くも膜下麻酔
 背骨の間から針を進めて、脊髄の近くにあるクモ膜下腔という場所に局所麻酔薬を投与します。下腹部、下半身の短時間の手術に用います。硬膜外麻酔同様患者さんの状態によっては施行できない場合もあります。麻酔の後は頭痛を予防するために安静が必要です。

愛知県がんセンター中央病院麻酔科統計
a 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度
手術件数 1899 1889 2026 1912 2158 2234 2494 2632 2761
全麻件数 1649 1635 1767 1641 1832 1936 1936 2236 2309
局麻件数 250 254 260 271 326 298 377 396 452

 平成14年度(2002年度)にはじめて手術件数が2,000件を超え、順調に推移しています。専門性が高く、迅速で質の高い外科手術と、安全かつ速やかな導入・覚醒を目指す麻酔技術の相乗効果で今後も2,000件以上で推移していくものと思われます。スタッフの増強により、さらなる質の向上と手術件数のアップを目指し、当院で早く手術を受けたいと願う患者さんに、より良い麻酔をより多く提供して応えていきたいと考えています。
 当がんセンター麻酔科は胸部外科開胸手術の麻酔管理に特に力を入れており、分離肺換気用の器具の開発にも関与し、また市販されている各種気管支ブロッカーの使用状況も調査検討しています。硬膜外鎮痛法でも食道がん症例ではカテーテルを2本挿入することで術後痛を軽減し、合併症予防、予後改善を目指して取り組んでいます。バランス麻酔による食道外科手術は好成績を挙げています。また、当院では挿管困難症例が多いため、それに対応すべく、スタッフ一同、日々技術を研鑽しています。
 手術麻酔のほかに入院患者さんを対象として、がん疼痛コントロールにかかわっています。緩和医療チームを組織し、治療コンサルテーションや勉強会、講演会を主催し、院内の疼痛緩和のレベルアップを目指しています。
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平成21年4月改訂