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診療実績

 こちらでは愛知県がんセンター中央病院における診療実績の情報を公開しています。外科系診療科については、各癌種の手術実績や病期毎の生存率を紹介しています。内科系診療科については、各種治療・検査件数や化学療法施行件数、外来患者数などを掲載しています。

頭頸部外科部

手術件数
疾患 件数
2013年 2015年 2017年
副鼻腔癌 13 15 18
口腔癌 123 153 109
喉頭癌 46 46 24
上・中咽頭癌 44 51 35
下咽頭癌 64 74 46
頸部食道癌 17 7 2
甲状腺腫瘍 89 69 83
唾液腺腫瘍 29 35 35
その他(リンパ腫、良性、他) 102 76 101

呼吸器外科部

手術件数

診療実績

手術患者の合併症(2012-2017年の2102例を対象)
     
術後30日以内死亡 0
在院死亡(術後30日以上) 0
生存率

原発性肺癌
対象:2000年〜2012年の2355例(IV期とNx症例をのぞく。UICC 7版分類)

病期 症例数(例) 5年生存率(%)
IA 746 91.8
IB 675 81.4
IIA 280 68.2
IIB 174 57.9
IIIA 464 47.6
IIIB 16 35.0

乳腺科部

手術件数
  件数
2008
2010
2013
2017
年間手術件数 453 408 525 518
病期 0期(非浸潤癌) 55 68 98 78
  T期 182 181 208 233
  U期 141 104 152 133
  V期 22 17 12 18
  W期 3 0 6 7
原発性乳癌 総数 413 373 476 469
術式内訳 乳房治療 乳房切除術
(%)
211
(51%)
180
(48 %)
275
(58%)
301
(65%)
乳房温存術
(%)
202
(49%)
193
(52%)
203
(42%)
164
(35%)
腋窩治療 腋窩リンパ節隔清術
(%)
123
(31%)
80
(22%)
113
(23%)
96
(21%)
センチネルリンパ節生検
(%)
276
(70%)
278
(78%)
376
(77%)
365
(79%)
一期的再建術
(%)
14
(7%)
15
(8%)
74
(27%)
132
(44%)
術前薬物療法 術前化学療法
(%)
35
(9%)
19
(5%)
75
(15%)
65
(14%)
術前内分泌療法
(%)
9
(2%)
5
(1%)
27
(6%)
7
(1.5%)
マンモトーム生検 ステレオガイド下
マンモトーム生検
112 90 98 62
超音波ガイド下
マンモトーム生検査
217 201 254 205
生存率

生存率

消化器外科部

食道外科

手術件数
術式 2016 2017 2018
食道切除術 85 90 93
 (開胸/胸腔鏡) (20/63) (14/74) (3/82)
 (その他 食道抜去、縦隔鏡など) (2) (2) (8)
食道バイパス術 0 0 2
再建胃管がん 2 2 0
その他 39 14 38
126 106 133

胃外科

手術件数
術式 2016 2017 2018
胃全摘・噴門側胃切除 68 45 47
 (開腹/腹腔鏡) (57/11) (35/10) (36/11)
胃切除 98 87 78
 (開腹/腹腔鏡) (49/49) (30/57) (26/52)
ロボット支援下胃全摘・胃切除 7 2 17
審査腹腔鏡 25 29 29
その他 44 59 44
242 222 215
生存率

対象:胃がん2000年〜2004年

病期 5年生存率(%)
IA 93
IB 96
IIA 84
IIB 83
IIIA 73
IIIB 54
IIIC 33
IV 9

※上記の生存率には胃がん以外の全ての死亡を含んでいます。

大腸外科

手術件数
術式 2016 2017 2018
結腸切除術 87 81 98
 (開腹/腹腔鏡) (35/55) (34/47) (44/54)
直腸切除・切断術 85 108 108
 (開腹/腹腔鏡) (42/43) (40/68) (51/57)
究極の肛門温存手術(ISR) 8 8 15
 (開腹/腹腔鏡) (3/5) (3/5) (6/9)
ロボット支援下直腸切除術 0 0 3
骨盤内臓全摘術 10 11 9
その他(再発切除・人工肛門等) 143 206 166
333 414 399
生存率

対象:結腸がん(2000年〜2009年)

病期 5年生存率(%)
I 99
II 91
IIIA 91
IIIB 78
IV 19

対象:直腸がん(2000年〜2009年)

病期 5年生存率(%)
I 96
II 96
IIIA 86
IIIB 66
IV 17

※上記の生存率には結腸がん・直腸がん以外の全ての死亡を含んでいます。

肝胆膵外科

手術件数
  2016 2017 2018
膵臓 69 81 82
[膵がん] [39] [55] [43]
[他の膵腫瘍] [30] [26] [39]
肝臓 54 49 64
[肝細胞がん] [19] [10] [17]
[転移性肝がん] [35] [39] [47]
胆道がん 38 28 29
[胆管がん] [19] [14] [12]
[胆のうがん] [4] [8] [9]
[乳頭部がん] [15] [6] [8]
胆のう疾患 13 15 8
その他 9 17 20
183 190 203
術式 2016 2017 2018
膵切除 96 105 103
[膵頭十二指腸切除] [63] [71] [66]
[膵体尾部切除] [20] [29] [25]
[膵中央切除] [4] [0] [1]
[膵全摘] [2] [0] [3]
[腹腔鏡下膵切除] [7] [6] [8]
肝切除 67 62 79
[葉切除以上] [24] [18] [22]
[区域切除] [11] [9] [10]
[部分切除] [31] [30] [42]
[腹腔鏡下肝切除] [1] [5] [5]
胆のう摘出術 12 15 13
その他 8 8 8
183 190 203
生存率

1996-2009年 膵がん切除206例 3年・5年生存率:45.2%・27.8%

病期 症例数 3年生存率(%) 5年生存率(%)
I 9 88.9 44.4
II 6 100 80
III 79 55.5 33.6
IVa 84 32.3 25.8
IVb 28 24.2 0

※上記の生存率には膵がん以外の全ての死亡を含んでいます

整形外科部

手術件数
術式 件数
2015年度 2016年度 2017年度
骨悪性腫瘍手術 9 15 15
骨良性腫瘍手術 20 33 17
骨切開生検術 10 11 10
軟部悪性手術 30 25 39
軟部良性腫瘍手術 97 128 142
軟部切開生検術 17 9 13
骨接合術 12 9 5
その他 41 47 54
合計 236 277 295
生存率

対象:原発性骨悪性腫瘍1993年〜2009年の71例

病期 3年生存率(%) 5年生存率(%)
Stage I 100 100
Stage II 94.4 88.2
Stage III 66.7 66.7
Stage IV 25 12.5

対象:原発性軟部悪性腫瘍1993年〜2009年の171例

病期 3年生存率(%) 5年生存率(%)
StageT 100 100
StageU 100 100
StageV 78.9 73.3
StageW 0 0

泌尿器科部

2018年までの手術件数
 【腎がんに対する手術

腎がんに対する手術

 【腎尿管がん、副腎に対する手術

腎尿管がん、副腎に対する手術

 【前立腺がんに対する治療

前立腺がんに対する治療

 【膀胱がんに対する治療

膀胱がんに対する治療

生存率
膀胱癌(膀胱全摘除術後)

対象:1994年〜2007年の129例

病期 5年生存率(%)
pT1 96.1
pT2 60.5
pT3 53.6
pT4 33.3
腎癌

対象:1994年〜2007年の177例

病期 5年生存率(%)
StageT 94.1
StageU 94.1
StageV 53.8
StageW 15.4
前立腺癌・前立腺全摘除術後(術後補助療法なし)

対象:2000年〜2007年の250例

病期 5年PSA非再発率(%) 5年生存率(%)
StageB 84.5 100
StageC 50.7 97.5

婦人科部

手術件数
疾患 術式 件数
2013年 2014年 2015年
子宮頸癌 広汎子宮全摘術 49 49 35
準広汎子宮全摘術 5 5 5
腟式子宮全摘術
(2015年〜腹腔鏡下)
11 2 5
腹式子宮全摘術 6 2 2
円錐切除
(上皮内腫瘍を含む)
51 85 68
子宮体癌 広汎子宮全摘術 2 4 1
準広汎子宮全摘術 43 48 42
腟式子宮全摘術
(2016年〜腹腔鏡下)
1 8
卵巣癌 卵巣癌手術 39 46 33
その他 骨盤全摘術、再発癌手術、拡大手術 7

麻酔科部

総手術件数と全身麻酔件数

H30年度の手術件数は3355(全身麻酔2934)件です。

総手術患者数と全身麻酔件数

消化器内科部

胆膵内視鏡検査の推移

  2010 2011 2012 2013 2014
ERCP 368 407 382 429 396
EBD 183 139 246 246 231
EUS 622 694 643 667 643
EUSFNA 299 316 391 395 380

 当科では超音波内視鏡検査(Endoscopic Ultrasonography: EUS)を得意としており、このEUSを用いて膵臓やリンパ節などの組織を採取する超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-guided fine-needle aspiration:EUS-FNA)を積極的に行っています。年間約400例のEUS―FNAを行っており、日本で最も症例数の多い施設であります。

EUS-FNAの診断成績
  膵腫瘤
検体採取率 99.5% 1564/1571
正診率 95.6% 1502/1571

(1997年1月〜2013年12月に膵腫瘍に対してEUS−FNAを施行した1571例のデーター)

膵腫瘤に対する検体採取率は99%以上、正診率は95%以上と非常に高い診断成績です。

 
入院患者総数
臓器 癌種 2012年度 2013年度 2014年度
 総数 新患 総数  新患 総数 新患
食道 食道癌 368 120 288 100 295 106
胃癌 347 130 318 104 264 104
大腸 大腸癌 74 38 80 45 79 45
  直腸癌 3 3 4 4 0 0
膵臓 膵癌 377 160 417 174 456 159
  膵内分泌 21 9 34 17 36 21
胆道 胆管癌 51 18 73 20 63 21
  胆管細胞癌 37 12 16 5 24 9
肝臓 肝癌 6 4 5 2 10 6

  平成26年度は食道がん106例、胃がん104例、大腸がん45例、膵がん159例、胆道がん(含肝内胆管がん)30例などで、とくに食道がんと膵がんに関しては受診される患者さんは中部地方では最も多い施設の 一つです。

 
外来化学療法患者数

化学療法
 外来化学療法センターを利用され抗がん剤治療(点滴)をお受け戴いた年間の患者さんの延べ人数です。
多くの患者さんが外来で化学療法を受けることができ、QOL(Quality of Life=生活の質)を維持しながら、治療を受けることが可能となっています。

内視鏡部

消化管内視鏡検査数の年度別推移

外来化学療法患者数

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
上部内視鏡 4919 5022 5252 5566 5797
下部内視鏡 2576 2562 2456 2617 2685

 消化管内視鏡検査数の年度別推移:年間の上部消化管内視鏡検査数は5000件、下部消化管内視鏡検査数は2500件を越える件数で推移しています。正確な診断と苦痛の少ない安全な検査を提供できるように心掛けています。

 
食道、胃内視鏡治療件数の年度別推移

食道、胃内視鏡治療件数の年度別推移

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
食道治療内視鏡 56 50 57 55 52
食道ESD 24 31 42 44 43
胃治療内視鏡 89 103 86 76 75
胃ESD 89 100 85 75 74

 胃腫瘍内視鏡切除(EMR・ESD):胃がんに対する内視鏡治療は、ほとんどが内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)で行っています。未分化型腺癌の組織型を示す早期胃癌についても、胃癌治療ガイドラインに従って内視鏡手術を行っています。

 食道腫瘍内視鏡切除(EMR・ESD):ESDはEMRに比べて広範囲な病変を一括で切除できる優れた方法です。しかし、食道の壁は胃よりも薄く、穿孔(孔があくこと)による合併症の危険性が高くなるためESDには高度な技術が求められます。当センターでは広範囲な早期食道がんもESDで切除しています。

大腸内視鏡治療件数の年度別推移

大腸内視鏡治療件数の年度別推移

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
大腸ポリペクトミー 289 302 268 282 294

 図は大腸ポリープおよび大腸がんに対する大腸内視鏡治療(ポリペクトミーおよび内視鏡的粘膜切除(EMR))の治療件数を示したものです。治療件数は年間300件近くに及びます。大腸内視鏡治療は、安全性を考え全例入院での治療を行っています。

大腸ESD件数の年度別推移

大腸ESD件数の年度別推移

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
大腸ESD 38 49 56 56 52

 特に通常の内視鏡治療(ポリペクトミーやEMR)が困難な大腸がんや大腸ポリープに対しては、その大きさ・形・できている部位などに応じて、胃がん・食道がんで行われているESDを大腸でも行っています。大腸ESDにより、通常の内視鏡治療が困難なためこれまで外科手術としていた大きな病変を、より低侵襲な内視鏡で治療することが可能になりました。

呼吸器内科部

 呼吸器内科では、@低侵襲な診断法により肺がんを確実に診断、併せて治療方針の決定に必要な遺伝子診断を院内で短期間に施行A遺伝子診断結果に基づき最も有効な最新の治療法(新規治療)の提供、B温かく優しい医療をモットーに毎日の診療を行っています。
 肺がんの治療方針の決定に必須であるドライバーがん遺伝子を最短期間で正確に診断する為に当院の遺伝子病理診断部と緊密にタイアップし、最適な治療を最短期間で患者さんに提供できる体制を整えています。外科との連携では手術適応と考えられる患者さんには、受診当日を含め最短で呼吸器外科も受診いただき、早急に手術の予定も立てています。呼吸器内科での入院までの日数は数日から7日程度です。

  H22 H23 H24
BF 116件 104件 82件 
TBLB 50件 50件 54件 
EBUS 10件 21件 27件

呼吸器内科部診療実績

血液・細胞療法部

入院患者数
年度 2013 2014 2015 2016 2017
入院患者数(月累計延数) 8,975 8,262 8,414 8,293 9,230
外来患者数
年度 2013 2014 2015 2016 2017
新来 218 195 207 167 195
再来(延数) 6,290 5,388 5,314 5,229 5,257
総数 6,508 5,583 5,521 5,396 5,452
外来化学療法センターの治療件数
年度 2013 2014 2015 2016 2017
化学療法(点滴) 572 464 614 665 964
輸血療法 105 238 62 75 165
入院・外来注射 化学療法レジメン別の内訳(総コース数)
レジメン/年度 2013 2014 2015 2016 2017
R-CHOP 172 114 185 300 291
R 156 68 118 145 153
R-Benda 53 42 50 37 149
CHOP 52 21 18 38 42
ABVD 39 17 34 5 41
BD 43 36 52 52 26
CHASER 11 34 40 30 18
他(治験・臨床試験を含む) 271 312 306 284 468
総数 797 644 803 891 1188

R:Rituximab,Benda:Bendamustine,BD:Bortezomib+Dexamethasone

造血細胞移植件数
移植種類/年 2013 2014 2015 2016 2017
自家末梢血幹細胞移植 7 8 8 3 4
血縁者間同種移植 0 1 0 0 0
非血縁者間臍帯血移植 1 1 0 2 1
総数 8 10 8 5 5

薬物療法部

外来患者数[新来・全数]の推移

薬物療法部 外来患者数[新来・全数]の推移
薬物療法部 外来患者数[新来・全数]の推移

外来患者数(新来・全数)の推移(年)
外来患者数(新来・全数)の推移(年)

 平成18年度の外来患者数の月平均は399名でしたが、その数は年々増加し、平成28年度は月平均1100名と2倍以上に増加しています。新患数も近年横ばい〜漸増傾向です。東海地区のみならず静岡、長野、滋賀、北陸地方などかなり広範な地域から紹介を受けております。

外来化療センター利用者数

化学療法センターにおける薬物療法部患者数の推移
化学療法センターにおける薬物療法部患者数の推移

外来化療センターにおける薬物療法部 臨床試験患者数の推移
外来化療センターにおける薬物療法部 臨床試験患者数の推移

 従来は入院で行われていた腫瘍に対する化学療法ですが、その投与方法などの進歩と、患者さんの療養生活の質の向上を目指し、その多くを通院による外来治療で行われるようになってまいりました。平成28年は、のべ5354人(月平均446人)の患者さんが外来にて抗がん剤治療を行われています。もちろん、外来での治療が困難な場合には入院での治療を行っております。近年、内服薬の治療が急増し、外来化学療法センターの利用は一時減少傾向でしたが、この2-3年はまた増加傾向となっています。

疾患別入院患者数の推移

薬物療法部 疾患別入院患者数の推移
薬物療法部 疾患別入院患者数の推移

 外来患者数の増加に伴い、入院患者数も年々増加しています。現在、入院患者数は常時50〜60人おり、平均在院日数は13日です。平成28年度は食道癌258 名、胃癌346名、大腸癌368名、原発不明癌53名、肉腫76名、乳癌17名、婦人科系29名、頭頚部癌70名、その他65名(いずれも重複含む)でした。

放射線診断・IVR部

 X線透視、CT、超音波といった画像誘導下に針やカテーテルを用いて経皮的に体内へとアプローチし診断または治療を行うインターベンショナルラジオロジー(IVR)はがん診療において一翼を担っており、IVRによる処置は積極的ながん緩和ケアとして認知され、件数は増加しています。

 「IVRによる処置」としては、生検や血管造影などの検査に加えて治療的な処置を行っています。主なものとしては、

・化学療法の際に使用するリザーバーの設置
・体内の不要な水や消化液、膿などを排泄するためのドレナージチューブ留置
・食道瘻、胃瘻、腎瘻の設置
・狭くなった食道や胆管などを拡張するステント留置

などがあります。

 当科での「IVRに関連した直接的治療」はほとんどが肝悪性腫瘍に対するものであり

・肝動脈化学塞栓療法
・肝動注化学療法
・経皮的ラジオ波凝固療法

を行っています。

診療実績(件数)
   2015(H27)年度 2016(H28)年度 2017(H29)年度 2018(H30)年度
CT 18350 19270 20363 24104
MRI 4000 4080 4017 4000
血管系IVR        
 TAE/TACE/TAI 183 259 222 205
 動注リザーバー設置 17 22 10 13
 中心静脈ポート 421 441 490 459
 中心静脈カテーテル 337 275 347 348
非血管系IVR        
 RFA 肝 10 18 16 9
 RFA 肺 15 10 18 13
 経皮的生検 肺 204 212 259 319
 経皮的生検 肺以外 159 170 193 173
 ドレナージ挿入 155 176 192 200
 胆道IVR 36 36 39 44
 尿路IVR 44 39 60 44
 消化管IVR        
  イレウス管挿入 56 64 89 74
  経頚部食道胃管挿入(PTEG) 5 9 13 7
  経皮的胃瘻造設(PRG) 8 26 26 21
 

放射線治療部

原発部位別 新患照射実績(人数)
原発部位 2007
年度
2008
年度
2009
年度
2010
年度
2011
年度
2012
年度
2013
年度
2014
年度
2015
年度
頭頸部 197 182 162 155 134 145 149 141 178
2 1 1 1 4 0 0 0 0
149 134 169 163 170 126 136 141 169
乳腺 181 173 168 160 172 186 190 186 199
食道 103 111 115 91 89 100 87 86 80
24 22 19 21 16 17 14 23 21
49 43 44 26 28 33 29 28 27
肝臓・膵臓・胆道 27 17 32 33 25 28 38 31 18
女性性器 53 63 56 72 41 42 46 53 53
泌尿器・男性性器 102 86 82 84 76 90 116 75 92
骨軟部 18 33 19 19 13 14 12 12 15
皮膚 1 2 3 1 0 0 0 0 0
小児腫瘍 0 0 0 0 0 0 0 0 0
血液 28 30 31 17 8 5 27 19 24
その他 10 11 16 16 24 27 23 24 24
計画数 1,372 1,415 1,379 1,349 1,402 1,240 1,416 1,338 1,546
新患者数 944 908 917 859 800 813 867 819 904
特殊治療(患者数)
  2007
年度
2008
年度
2009
年度
2010
年度
2011
年度
2012
年度
2013
年度
2014
年度
2015
年度
術中照射 0 0 1 1 13 16 19 17 11
全身照射 4 9 5 5 4 1 0 2 0
定位放射線照射 40 22 22 19 22 17 21 26 27
強度変調放射線治療 79 127 126 121 157 146 192 186 188
小線源治療 37 25 23 19 26 20 12 13 10
腔内照射 19 23 27 28 18 14 14 14 17
IMRT件数
  2007
年度
2008
年度
2009
年度
2010
年度
2011
年度
2012
年度
2013
年度
2014
年度
2015
年度
頭頚部 1686 1644 1708 1529 1944 2219 2891 3238 3360
前立腺 2165 2471 2527 2625 2485 2517 3155 2082 2455
その他 45 19 26 57 35 91 257 177 161
全件数 3896 4134 4261 4211 4464 4827 6303 5497 5976

件数

当科の上咽頭癌の治療法

 昨今では治療装置の進歩や計画用コンピュータの革新的な進歩により強度変調放射線治療と呼ばれる革新的な治療技術が治療に用いられるようになっています。強度変調放射線治療は「究極の放射線治療」と呼ばれ複雑な形状の病変にたいしてより正確な放射線投与が可能になると同時に周辺の正常組織の放射線をきわめて少なくすることが可能になります。
 トモセラピーは強度変調放射線治療の専用機で2010/11現在本邦に15台設置されていますが都道府県がん診療連携拠点病院では唯一の治療機であります。この装置の特徴としてライナックで強度変調放射線治療を行う場合に比較して治療計画、計画の検証、位置確認の精度、治療手順などが大幅に省力化されるため15-20人程度の強度変調放射線治療を毎日行うことが可能です。当院では計画のCT検査撮影後の7-10日前後で治療を開始しています。

当科の上咽頭癌の治療法

 トモセラピーはCT撮影装置を想起させるユニークな外観ですが、実際治療用の超高圧X線によるCT画像の撮影も行い治療時の正確な位置確認を行います。またこのCT画像は治療経過中の病変の縮小の確認やこの画像を基にした線量分布の確認修正を行うことができるという優れた特徴を持っています。Image guided radiotherapyと呼ばれる画像情報を利用した高精度の放射線治療はトモセラピーの大きな特徴であり強度変調放射線治療の専用機たるゆえんのひとつといってもよいでしょう。小型のX線発生装置が円周上を回転して一次コリメーターでスライス状に調整したビームを基準にして、マルチリーフコリメーターというピアノの鍵盤を思わせる金属ブロックの複雑な動きにより強度変調された緻密な放射線治療ビームを51方向から投射して複雑な高精度治療を行っていきます。
 このトモセラピーにより効果が期待できる代表的な疾患として上咽頭癌があります。上咽頭癌は通常の放射線治療では視神経・視交叉、脳幹、脊髄、唾液腺(耳下腺)、下顎骨といった正常組織の放射線量の制限により治療が病変に十分に当てられない(治療効果が劣る)あるいは重度のダメージが残る(副作用が強い)という限界がありました。強度変調放射線治療を用いることで病気の部分に正確に十分量の放射線投与ができると同時に、正常組織の放射線を極めて低く抑えることで非常に安全性の高い治療が可能になります。特に治療後の唾液分泌機能のダメージを大幅に減少させることは強度変調放射線治療の最大の利点です。これまでがんが治癒した後に患者さんを苦悩させていた重度の口の渇きを大幅に改善させることが可能になりました。実際当院の経過観察中の患者さんでは唾液腺への放射線を減少させことにより、半年から1年経過した時点で唾液腺機能が明らかに改善されていることが確認されています。
 上咽頭がんは放射線治療が第一選択の病気であり進行癌も多いのですが比較的頻度が少ないため治療経験の豊富な施設で精度の高い治療を行うのが望ましい病気であると考えています。当院ではこれまで化学療法との併用により極めて高い治療成績を報告してまいりましたがトモセラピーの併用により治療成績の改善と副作用の軽減に大きく貢献できることが期待されます。
 現在当院では上咽頭癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の多施設共同第 II 相臨床試験(JCOG1015)という臨床試験を行っております。治療法の実際は35回の強度変調放射線治療と同時に抗癌剤を3週間に1回合計3回投与し、放射線治療終了後にも抗癌剤を3回追加投与します。この臨床試験に興味のある上咽頭癌の患者さんやご家族は担当医の先生より紹介して頂き当科を受診して下さい。

上咽頭癌の治療例
【図 上咽頭癌の治療例 】

 脊髄神経を取り巻くようにがんが拡がっていましたが(下左図 赤矢印)病気の形に合わせた正確な放射線治療を行いました。赤い部分ががんをなおすための放射線が十分当たる部分で青い部分は放射線が30%程度あたる部分(上図)。脊髄(白矢印)、耳下腺(ピンク矢印)は青い表示より更に少ない放射線量に抑えられ、放射線のダメージが回避できています。治療後MRIでがんの部分は完全に消失していました(下右図 黄矢印)。

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