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呼吸器外科部

呼吸器外科部紹介

 愛知県がんセンター呼吸器外科では、呼吸器系の腫瘍性病変、特に肺がんおよび転移性肺腫瘍および縦隔腫瘍を中心に診療しています。患者さんの利益を第一に考えて、説明と同意を徹底し、根治性を保ちつつ合併症の少ない手術を行っています。
 日本において肺がんは米国と同様に男性のがん死亡原因の第1位となり、しかも増加傾向にあります。この国民衛生の動向を反映して手術症例は増加傾向にあり、平成10年以来肺がん切除症例数は年間100例をこえ、平成20年からはおよそ200例に達しています。これまでに肺癌手術3500例の手術症例を経験しています。
 週1回呼吸器内科、呼吸器外科、放射線診断部、放射線治療部とともにカンファレンスを行い、組織型、病期、患者さんの生理的機能を考慮して、治療方針を決定しています。何が標準的とされる治療で、何が先進的な研究的治療なのかを十分明確に説明した上で、患者さんの同意を得て最終方針を決めています。
 当科では、従来根治性を損なわない範囲でQOL(QOL: Quality of life,生活の質)や創の美容にも配慮し、通常、開胸は(前方)腋窩開胸で行っていました。現在では、胸腔鏡という内視鏡を用いたさらに傷の小さな低侵襲手術(VATS: Video-Assisted Thoracoscopic Surgery)を積極的に取り入れています。更なるQOLの上昇を目指し、患者さんの負担軽減に努めています。これまでの腋窩開胸や後側方開胸では、術後10日〜2週で退院していましたが、完全鏡視下手術では4日〜10日と短縮できています。現在では、手術の50%を完全胸腔鏡手術で行っています。
 基本的に非小細胞肺がんではI、II期およびIIIA期の一部、小細胞肺がんではT期を完全切除の適応としています。IIIA期のうち、切除可能な縦隔リンパ節単発転移症例(N2)は手術、多発の場合は症例によっては術前放射線化学療法の後に手術を行う等、集学的な治療を行っています。IIIB期以上は基本的には非手術療法が中心となりますが、症例によっては積極的手術を行っています。1991年以降、五年生存率はI期で72→79→88%、他の病気でも同様の予後の改善が認められます。この成績向上の原因を特定することは難しいのですが、1)画像診断の進歩による早期症例の増加と手術不適応症例の排除、2)リンパ節郭清の徹底による正確なステージング、3)手術の安全性の向上による手術関連死亡の減少、4)手術標本を用いた遺伝子検査の徹底による分子標的薬の適切な導入等が挙げられます。  

スタッフ紹介

坂尾 幸則
坂尾 幸則
(さかお ゆきのり)
部長

患者さんへのことば

 2012年9月16日より、がん研有明病院より愛知県がんセンター中央病院呼吸器外科部長に着任いたしました。当院は昭和39年の設立以来、県内のみならず県外の患者さんからも多くの支持と信頼を集めている全国でも屈指のがんセンターであります。設立時から約半世紀を経て、がんセンターの使命は標準的がん治療の拠点病院としての役割から、先進的かつ特徴的ながん医療を提供するという役割へ変化してきていると存じます。 呼吸器外科では主に肺がんや縦隔腫瘍が対象疾患です。診療に於いては、呼吸器内科、放射線診断科、放射線治療科、病理部、緩和チーム、そして併設の研究所などと連携し、"がん専門病院ならでは"の先進的で高質ながん医療の提供に努めてまいります。進行がんに対しては内科(抗がん剤)・放射線治療科と協力し集学的治療を、早期がんに対しては積極的に低侵襲手術(胸腔鏡手術や区域切除など)を行ってまいります。 患者さんの診療に携わる全ての人は院内、院外、職種に関係なく、診療チームの大切な仲間であると認識しています。チームの和とそれぞれのプロ意識を尊重し、チーム一丸となって患者さんに安心・安全な医療を提供したいと存じます。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会認定医、日本胸部学会認定医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医、日本外科学会外科専門医、呼吸器外科専門医、日本呼吸器内視鏡学会・気管支鏡指導医、日本胸部外科学会指導医、日本外科学会指導医、日本呼吸器外科学会指導医、日本がん治療認定医機構・暫定教育医、日本呼吸器外科学会評議員
【その他所属学会】
日本肺癌学会、日本呼吸器外科学会、日本外科学会臨床外科学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本胸部外科学会、日本癌治療学会、日本内視鏡外科学会、世界肺癌学会(IASLC)

坂倉 範昭
坂倉 範昭
(さかくら のりあき)
医長

患者さんへのことば

 肺癌、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫、転移性肺腫瘍などの胸部悪性腫瘍を中心とした胸部疾患の外科手術治療を専門にしています。患者様個々の病態をさまざまな角度から考え,困難な病態でもあきらめず,工夫をして最善の対処を見いだすことを常に心がけております。ご心配事やご希望等,どのようなことでもご相談ください。最高水準の医療を提供できますよう努力してまいります。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医、日本呼吸器外科学会評議員、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、臨床研修指導医講習会修了
【その他所属学会】
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本肺癌学会、日本内視鏡外科学会、日本血管外科学会、世界肺癌学会(IASLC)

黒田 浩章
黒田 浩章
(くろだ ひろあき)
医長

患者さんへのことば

 肺癌、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫、転移性肺腫瘍などの胸部悪性腫瘍に対する外科治療や気管支鏡下治療を専門にしています。胸腔鏡手術(侵襲の少ない手術)や縮小手術(肺を温存する手術)から拡大手術まで、呼吸器外科のチームの一員として最善の治療を提供できるよう努力して参ります。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医
【その他所属学会】
日本肺癌学会、日本呼吸器外科学会、日本外科学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本胸部外科学会、日本癌治療学会、日本嚢胞性肺疾患学会、日本リンパ学会

水野 鉄也
水野 鉄也
(みずの てつや)
医長

患者さんへのことば

 肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、悪性胸膜中皮腫などの胸部悪性腫瘍の外科治療を専門としております。個々の方にとってバランスのとれた最善の治療を提供することを心掛けております。手術療法に化学療法(抗癌剤治療)、放射線療法を組み合わせた集学的治療や地域の先生方と連携においてチーム医療に努めて参ります。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
【その他所属学会】
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本肺癌学会、日本胸腺研究会

有村 隆明
有村 隆明
(ありむら たかあき)
医長

患者さんへのことば

 肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、悪性胸膜中皮腫などの胸部悪性腫瘍に対する外科治療を専門としております。患者さん個人個人の意思を尊重しながら、ともに歩んでいけるような治療を目指したいと思っております。呼吸器外科のチームの一員として最善の治療を提供できるよう努力いたします。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医・指導医、日本呼吸器外科専門医・評議員、がん治療認定医機構がん治療認定医 、肺がんCT検診認定医
【その他所属学会】
日本外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器外科学会、日本肺癌学会、日本臨床外科学会、日本呼吸器内視鏡学会

出嶋 仁
出嶋 仁
(でじま ひとし)
シニアレジデント

患者さんへのことば

 このたび、東京の大学病院から愛知県がんセンター中央病院へ赴任致しました。私は愛知・東海地区には今まで全く縁がなかったのですが、肺がん診療で日本のトップグループに位置する愛知県がんセンター中央病院で研鑽を積む機会に恵まれ、喜び勇んで名古屋へ参りました。私は、患者さん目線に立ち、その重要なサポーターである家族の皆さんとも心を一つにし、同じゴールを目指す仲間として一緒に病気と向き合っていきます。「お医者様」でなく、「患者様」でもなく、「病気と向き合っていく仲間として、心の通った信頼感のある医療」を目指しております。疾患に足元をすくわれないように、最新の知識と技術の習得と提供を心がけることはもちろん、常に患者さんに対して暖かい心を持てるように心がけます。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医、呼吸器外科学会呼吸器外科専門医
【その他所属学会】
日本外科学会、日本臨床外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本気管食道科学会

坂田 省三
坂田 省三
(さかた しょうぞう)
レジデント

患者さんへのことば

 この度、佐賀大学より呼吸器系腫瘍の総合的研鑽を積むために参りました。自分は外科医であり、肺がんの外科治療・胸腔鏡手術で全国的に有名な当施設で研修できることに心から感謝しています。と同時に、このような施設で実際に診療を行うことの責任の重さに身が引き締まる思いです。患者さん目線で真剣に診療を行うことをモットーに、当センターに貢献できるよう粉骨砕身努力いたします。どうぞよろしくお願い致します。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医 
【その他所属学会】
日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会、日本呼吸器内視鏡学会

小山 真
小山 真
(こやま しん)
レジデント

患者さんへのことば

 胸部悪性腫瘍、特に肺癌に対する外科治療の研鑚を積むため静岡より参りました。全国でも有数の癌専門病院である当院で研修する機会に恵まれたことを大変嬉しく思っています。胸部悪性疾患に対する最新の外科治療を学び、患者さんのお力になれるよう日々努力いたします。

資格

【学会専門医、役員等】
日本外科学会外科専門医
【その他所属学会】
日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会

松井 琢哉
松井 琢哉
(まつい たくや)
レジデント

患者さんへのことば

 準備中

資格

【学会専門医、役員等】
 準備中
【その他所属学会】
 準備中

杉田 裕介
杉田 裕介
(すぎた ゆうすけ)
レジデント

患者さんへのことば

 この度、呼吸器系腫瘍の総合的研鑽を積むために東京医科歯科大学より愛知県がんセンター中央病院に赴任致しました。肺がん治療で最先端を行く当施設で研修できることに心から嬉しく思います。患者さんに寄り添い、最善の治療を提供できることを心がけており、そのために必要な知識と技術を日々修練してまいります。どうぞよろしくお願い致します。

資格

【所属学会】
日本外科学会、日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本肺癌学会、内視鏡外科学会、日本呼吸器内視鏡学会

診療内容

1. 肺がんをはじめ、呼吸器関連の様々な腫瘍の外科的な手技による診断や治療を担当しています。
a) 肺がん
  徹底とした縦隔リンパ節を基本とする
  開胸手術・正中切開・完全胸腔鏡下手術
b) 縦隔腫瘍(胸腺腫瘍など)
  完全胸腔鏡下手術・正中切開
c) 胸壁腫瘍(胸膜中皮腫など)
  開胸手術・完全胸腔鏡下手術
d) 転移性肺腫瘍
 (頭頸部がん、食道がん、胃がん、大腸・直腸がん、肝臓がん、 膵臓が ん、乳がん、甲状腺がん、前立腺がん、腎がん、子宮がん、 膀胱がん、骨肉腫、軟部肉腫等の様々な肺転移が対象)
 完全胸腔鏡下手術
2. 治療法には単独のものや、集学的治療を必要とすることもあります。
a) 外科療法
 手術でがんを切除する治療
b) 放射線療法(放射線治療科参照)
 (局所治療法の選択は、外科・放射線治療科両科で相談できます。)
 放射線をがんにあてて腫瘍細胞を死滅させる通常照射から、ピンポイント照射、気管支の内部からの照射など、病状によって照射方法は異なります。
c) ラジオ派焼灼治療 (放射線治療科参照)
 がんに熱を加えることによって腫瘍細胞を破壊させる治療方法多発肺がんの場合、肺機能を考えて手術と併用する場合もあります。
d) 化学療法
 抗がん剤・分子標的薬などの薬剤で腫瘍の縮小をはかる治療
e) 集学的治療
 上記の治療を複数組み合わせた治療:例えば化学療法と手術や、化学療法と放射線治療を同時もしくは継続して行う治療など、各所臨床研究に協力しています。

開胸手術・縦隔リンパ節郭清術

 進行肺がん(他臓器の合併切除や気管支形成術などが必要な場合)や病期T期であっても画像上リンパ節や遠隔転移しやすいと予測されるものに対する手術は、開胸手術を基本としています。20cm前後の後側方開胸から10cm前後の腋窩開胸、正中切開と幅広い選択肢をもっています。当科では、そのような肺がんに対しては、完全切除と縦隔リンパ節の徹底した廓清(手術する側と反対側の気管支第一分岐部にあるリンパ節までの廓清)を重視した治療方法を行っています。縦隔リンパ節を積極的に廓清することによって、正確な病期診断を行うと同時に廓清したはずの縦隔リンパ節への局所再発を防ぎ、手術成績の向上を目指しています。

完全胸腔鏡下手術・縦隔リンパ節郭清術(写真1・2)

 胸腔鏡を用いることにより、2cmの皮膚切開に他0.7cm, 0.7cm, 1.5cmの3ポートを加え、筋肉の切開を最小限に抑え、肋骨を無理に開大することなくテレビモニターだけを見ながら肺葉切除を施行しています。一般的に胸腔鏡では困難とされる縦隔リンパ節郭清も従来の開胸手術と同等に徹底した廓清を行っております。本術式の特徴として、患者さんの体力的負担が少ないことから、入院期間の短縮はもとより、手術当日に食事摂取をしていただく患者さんも存在します。また術後合併症の頻度も開胸手術と同等かそれ以下と考えれています。完全胸腔鏡下手術は、2次元画像をもとに頭の中で3次元に変換する思考を必要とします。また、開胸手術で通常行える触診が難しい特殊な手術方法であり、それゆえ十分な経験と修練を要します。尚、術中出血やがんの根治性が損なわれる可能性が生じる場合は適宜開胸手術に移行しています。

縮小手術: 完全胸腔鏡下区域切除術(写真1・2)

 CT技術の発展に伴って、小さな肺がんの発見が増加しています。これまでは、そのようなCTで発見される小さな肺がんであっても、腫瘍の含まれる肺葉を完全にとり除いていました。しかし2.0cm以下の小さな腫瘍については、肺葉のうち腫瘍から十分離れた部分は温存でき、区域切除や部分切除で肺がんの根治性が十分に保つことができる可能性が最近の研究で報告されています。肺は肝臓と違い再生することはありません。肺実質を温存することによって、呼吸機能を温存しQOLを確保することを目的に、区域切除(葉ではなく、より小さな領域、葉=県とすれば区域=市・町などの単位)を積極的に導入しています。一般的には現在でも技術的困難さから区域切除は開胸手術で行うことが多いのですが、我々はこの縮小手術(区域切除)を完全胸腔鏡下手術でも行っております。患者さんの痛みの負担を軽くした上で、呼吸機能や呼吸筋の温存を行い、本当の意味での体にやさしい肺がん手術を目指しております。しかし、低侵襲・縮小手術のみに力点を置くことによって、がんに対する根治性が損なわれることは避けなければなりません。当科では、肺がんの悪性度・局所進行度を画像所見からも評価し、低侵襲・縮小手術の対象になる患者さんを十分に術前に選択しております。尚、病理結果(顕微鏡による最終的な腫瘍の評価)次第では、追加で肺葉切除を行うこともあります。

胸腔鏡下手術(VATS)写真1・2(肺葉切除・区域切除)

図1


図3

非小細胞肺がんに対する集学的治療

 手強い敵、肺がんに対して、最近の肺がんに関する分子生物学的な知見を治療成績の向上に結びつける努力を行っています。例えば、がんの個性の診断のための予後因子としてのがん関連遺伝子異常の検索、特異的免疫療法の開発等の研究を当センター研究所との密接な協力体制下に行っています。 現在、肺がんの手術適応は組織型、臨床病期によって専ら決定されていますが、これらの情報のみでは限界も多いのです。即ち、小型の比較的早期の肺がんであると思われても、早期再発死亡する例を経験することはまれではありません。近年、ヒトのがんの分子生物学は大きな進歩を遂げたのにも関わらず、肺がんは依然として難治がんの代表であり続けています。私たちは、肺がんにおけるがん関連遺伝子異常を多面的に解析し、予後を含む臨床像に対する影響と近い将来の臨床への応用の可能性を検討してきました。特に最近は上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子の解析を全国に先駆けて行い、これが肺の腺癌の約半数にあることや、肺がんの分子標的薬であるイレッサの奏効と密接な関連があることを明らかとしました。遺伝子病理診断部の努力によって、手術の検体や気管支鏡・CTガイド下生検の組織から、EGFRのみならず、他にALK・KRAS・RET・HER2・ROS1等の分子標的薬の予測因子とされる遺伝子の検査を先進的な研究的医療として実施しています。

外来診療

診療実績

2016年の診療実績

 2016年の手術件数は396例、原発性肺癌手術例は295例です。幸いにも、昨年も手術関連死亡例はありませんでした。私どもは、がん専門病院の一員として、なるべく多くのがん患者さんの診療に邁進するのみならず、がん医療の質向上という点にも心を砕いております。
 今後とも、患者さん目線に立って最善・最良の医療を安全に提供することを使命として精進してまいります。

平成29年1月1日
呼吸器外科部長 坂尾幸則


愛知県がんセンター中央病院 呼吸器外科診療実績(2016年まで)

診療実績
【 手術症例の推移 】



診療実績
【 完全胸腔鏡手術の推移 】



研究・学会活動

2017年 欧文論文業績

      1.Does oncogenic mutation status influence tumor spread in resectable lung cancer?
      Tetsuya Mizuno, Yukinori Sakao
      doi: 10.21037/vats.2017.06.03
      View this article at:http://dx.doi.org/10.21037/vats.2017.06.03
      2.Histological type predicts mediastinal metastasis and surgical outcome in resected cN1 non-small cell lung cancer.
      Mizuno T, Arimura T, Kuroda H, Sakakura N, Yatabe Y, Sakao Y.
      Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2017 Jun 28. doi: 10.1007/s11748-017-0799-4. [Epub ahead of print]
      3.Mediastinal pulmonary artery is associated with greater artery diameter and lingular division volume.
      Dejima H, Takahashi Y, Hato T, Seto K, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Kawamura M, Sakao Y.
      Sci Rep. 2017 Apr 28;7(1):1273. doi: 10.1038/s41598-017-01384-1.
      4.Thoracoscopic surgery versus open surgery for lung metastases of colorectal cancer: a multi-institutional retrospective analysis using propensity score adjustment.
      Murakawa T, Sato H, Okumura S, Nakajima J, Horio H, Ozeki Y, Asamura H, Ikeda N, Otsuka H, Matsuguma H, Yoshino I, Chida M, Nakayama M, Iizasa T, Okumura M, Shiono S, Kato R, Iida T, Matsutani N, Kawamura M, Sakao Y, Funai K, Furuyashiki G, Akiyama H, Sugiyama S, Kanauchi N, Shiraishi Y; Metastatic Lung Tumor Study Group of Japan.
      Eur J Cardiothorac Surg. 2017 Jun 1;51(6):1157-1163. doi: 10.1093/ejcts/ezx020.
      5.Unique prevalence of oncogenic genetic alterations in young patients with lung adenocarcinoma.
      Tanaka K, Hida T, Oya Y, Yoshida T, Shimizu J, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Yoshimura K, Horio Y, Sakao Y, Yatabe Y.
      Cancer. 2017 May 15;123(10):1731-1740. doi: 10.1002/cncr.30539. Epub 2017 Feb 8.
      6.Association Between EGFR T790M Status and Progression Patterns During Initial EGFR-TKI Treatment in Patients Harboring EGFR Mutation.
      Oya Y, Yoshida T, Kuroda H, Shimizu J, Horio Y, Sakao Y, Inaba Y, Hida T, Yatabe Y.
      Clin Lung Cancer. 2017 May 10. pii: S1525-7304(17)30139-0. doi: 10.1016/j.cllc.2017.05.004.
      7.Clinical outcomes of platinum-based chemotherapy according to T790M mutation status in EGFR-positive non-small cell lung cancer patients after initial EGFR-TKI failure.
      Yoshida T, Kuroda H, Oya Y, Shimizu J, Horio Y, Sakao Y, Hida T, Yatabe Y.
      Lung Cancer. 2017 Jul;109:89-91. doi: 10.1016/j.lungcan.2017.05.001. Epub 2017 May 3.
      8.Surgical Outcome and Prognostic Stratification for Pulmonary Metastasis from Colorectal Cancer.
      Okumura T, Boku N, Hishida T, Ohde Y, Sakao Y, Yoshiya K, Higashiyama M, Hyodo I, Mori K, Kondo H.
      Ann Thorac Surg. 2017 Jun 1. pii: S0003-4975(17)30435-6. doi: 10.1016/j.athoracsur.2017.03.021. [Epub ahead of print]
      9.Natural Course of Helicobacter pylori Infection in Japanese Hemodialysis Patients.
      Sugimoto M, Sahara S, Ichikawa H, Sakao Y, Ohashi N, Sugimoto K, Yasuda H, Furuta T, Andoh A.
      Digestion. 2017;95(4):302-309. doi: 10.1159/000475659. Epub 2017 May 19. PMID:

2016年 欧文論文業績

      1.Hishida T, Tsuboi M, Okumura T, Boku N, Ohde Y, Sakao Y, Yoshiya K, Hyodo I, Mori K, Kondo H: Does Repeated Lung Resection Provide Long-Term Survival for Recurrent Pulmonary Metastases of Colorectal Cancer? Results of a Retrospective Japanese Multicenter Study.Ann Thorac Surg, 103(2): 399-405,2016.
      2.Yoshida T, Tanaka H, Kuroda H, Shimizu J, Horio Y, Sakao Y, Inaba Y, Iwata H, Hida T, Yatabe Y:Standardized uptake value on (18)F-FDG-PET/CT is a predictor of EGFR T790M mutation status in patients with acquired resistance to EGFR-TKIs.Lung Cancer,100:14-19,2016.
      3.Yoshida T, Oya Y, Tanaka K, Shimizu J, Horio Y, Kuroda H, Sakao Y, Hida T, Yatabe Y:Differential Crizotinib Response Duration Among ALK Fusion Variants in ALK-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer.J Clin Oncol,1;34(28):3383-9,2016.
      4.Yoshida T, Oya Y, Tanaka K, Shimizu J, Horio Y, Kuroda H, Sakao Y, Hida T, Yatabe Y:Clinical impact of crizotinib on central nervous system progression in ALK-positive non-small lung cancer.Lung Cancer,97:43-7,2016.
      5.Hasegawa T, Kondo C, Sato Y, Inaba Y, Yamaura H, Kato M, Murata S, Onoda Y, Kuroda H, Sakao Y, Yatabe Y:Diagnostic Ability of Percutaneous Needle Biopsy Immediately After Radiofrequency Ablation for Malignant Lung Tumors: An Initial Experience.Cardiovasc Intervent Radiol,39(8):1187-92,2016.
      6.Sakakura N,Inaba Y,Yatabe Y,Mizuno T,Kuroda H,Yoshimura K,Sakao :Estimation of the pathological invasive size of pulmonary adenocarcinoma using igh-resolution computed tomography of the chest: A consideration based on lung and mediastinal window settings.Lung Cancer,95:51-6,2016.
      7.Sakakura N,Mizuno T,Kuroda H,Sakao Y,Uchida T:Surgical treatment of empyema after pulmonary resection using pedicle skeletal muscle plombage, thoracoplasty, and continuous cavity ablution procedures: a report on three cases.J Thorac Dis, 8(6):1333-9, 2016.
      8.Kuroda H,Dejima H,Mizumo T,Sakakura N,Sakao Y:A new LigaSure technique for the formation of segmental plane by intravenous indocyanine green fluorescence during thoracoscopic anatomical segmentectomy.J Thorac Dis,;8(6):1210-6, 2016.
      9.Kuroda H,Sakao Y,Mun M,Motoi N,Ishikawa Y,Nakagawa K,Yatabe Y, Okumura S:Therapeutic value of lymph node dissection for right middle lobe non-small-cell lung cancer.J Thorac Dis, 8(5):795-802, 2016.
      10.Mizuno T,Yatabe Y,Kuroda H,Sakakura N,Sakao Y:Impact of the oncogenic status on the mode of recurrence in resected non-small cell lung cancer.Jpn J Clin Oncol, 46(10):928-934, 8(5):985-91,2016.
      11.Seto K, Kuroda H, Mizuno T, Sakakura N, Sakao Y: Postoperative chylothorax after pulmonary wedge resection in two patients who underwent radical neck dissection: A case report. Asian J Endosc Surg, ;9(4):322-324,2016.
      12.Iizuka S, Kuroda H, Yoshimura K, Dejima H, Seto K, Naomi A, Mizuno T, Sakakura N, Sakao Y: Predictors of indocyanine green visualization during fluorescence imaging for segmental plane formation in thoracoscopic anatomical segmentectomy. J Thorac Dis,2016.

2015年 欧文論文業績

      1. Hasegawa T, Kondo C, Sato Y, Inaba Y, Yamaura H, Kato M, Murata S, Onoda Y, Kuroda H, Sakao Y, Yatabe Y. Diagnostic Ability of Percutaneous Needle Biopsy Immediately After Radiofrequency Ablation for Malignant Lung Tumors: An Initial Experience. Cardiovasc Intervent Radiol. 2016 Mar 11. [Epub ahead of print]
      2.Naomi A, Kuroda H, Seto K, Iiduka S, Dejima H, Mizuno T, Sakakura N, Sakao Y. Castleman's Disease of the Chest Wall Successfully Resected by Thoracoscopic Surgery;Report of a Case].Kyobu Geka. 2015 Dec;68(13):1114-7. Japanese.
      3.Tomizawa K, Suda K, Takemoto T, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Iwasaki T, Sakaguchi M, Kuwano H, Mitsudomi T, Sakao Y. Prognosis and segment-specific nodal spread of primary lung cancer in the right lower lobe. Thorac Cancer. 2015 Nov;6(6):672-7. doi: 10.1111/1759-7714.12235. Epub 2015 Feb 27.
      4.Mori S, Usami N, Fukumoto K, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Yokoi K, Sakao Y. The Significance of the Prognostic Nutritional Index in Patients with Completely Resected Non-Small Cell Lung Cancer. PLoS One. 2015 Sep 10;10(9):e0136897. doi: 10.1371/journal.pone.0136897. eCollection 2015.
      5.Kuroda H, Sakao Y, Mun M, Uehara H, Nakao M, Matsuura Y, Mizuno T, Sakakura N, Motoi N, Ishikawa Y, Yatabe Y, Nakagawa K, Okumura S.Lymph Node Metastases and Prognosis in Left Upper Division Non-Small Cell Lung Cancers: The Impact of Interlobar Lymph Node Metastasis. PLoS One. 2015 Aug 6;10(8):e0134674. doi: 10.1371/journal.pone.0134674. eCollection 2015.
      6.Fukui T, Taniguchi T, Kawaguchi K, Fukumoto K, Nakamura S, Sakao Y, Yokoi K. Comparisons of the clinicopathological features and survival outcomes between lung cancer patients with adenocarcinoma and squamous cell carcinoma. Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2015 Sep;63(9):507-13. doi: 10.1007/s11748-015-0564-5.
      7.Sato S, Motoi N, Hiramatsu M, Miyauchi E, Ono H, Saito Y, Nagano H, Ninomiya H, Inamura K, Uehara H, Mun M, Sakao Y, Okumura S, Tsuchida M, Ishikawa Y. Pulmonary adenocarcinoma in situ: analyses of a large series with reference to smoking, driver mutations, and receptor tyrosine kinase pathway activation. Am J Surg Pathol. 2015 Jul;39(7):912-21.
      8.Ebi H, Oze I, Nakagawa T, Ito H, Hosono S, Matsuda F, Takahashi M, Takeuchi S, Sakao Y, Hida T, Faber AC, Tanaka H, Yatabe Y, Mitsudomi T, Yano S, Matsuo K. Lack of association between the BIM deletion polymorphism and the risk of lung cancer with and without EGFR mutations. J Thorac Oncol. 2015 Jan;10(1):59-66. doi: 10.1097/JTO.

2014年 欧文論文業績

      1.Tomizawa K, Suda K, Takemoto T, Iwasaki T, Usami N, Sakaguchi M, Kuwano H, MitsudomiT and Sakao Y.* Prognosis and segment specific nodal spread of Primary lung cancer in the Right Lower Lobe. Thoracic Cancer (2014). [Epub ahead of print]
      2.Kobayashi Y, Mitsudomi T, Sakao Y, Yatabe Y*. Genetic features of pulmonary adenocarcinoma presenting with ground-glass nodules: the differences between nodules with and without growth. Ann Oncol. Oct 30. pii: mdu505. [Epub ahead of print] (2014)
      3.Sakao Y*, Kuroda H, Mun M, Uehara H, Motoi N, et al. (2014) Prognostic Significance of Tumor Size of Small Lung Adenocarcinomas Evaluated with Mediastinal Window Settings on Computed Tomography. PLoS ONE 9(11): e110305.doi: 10.1371/journal.pone.0110305 (2014)
      4. Ebi H,* Oze I, Nakagawa T, Ito H, Hosono H, Matsuda F, Takahashi M,Takeuchi S, Sakao Y, Hida, T, Faber AC, Tanaka H, Yatabe Y, Mitsudomi T, Yano S and Matsuo K. Lack of association between the BIM deletion polymorphism and the risk of lung cancer with and without EGFR mutations. J Thorac Oncol. Nov 7. [Epub ahead of print](2014)
      5.Gorai A, Sakao Y*, Kuroda H, Uehara H, Mun M, Ishikawa Y, Nakagawa K, Masuda M and Okumura S. The clinicopathological features associated with skip N2 metastases in patients with clinical stage IA non-small-cell lung cancer. European Journal of Cardio-Thoracic Surgery 1?6  doi:10.1093/ejcts/ezu244 (2014)
      6.Tomizawa1 K, Usami N, Fukumoto K, Sakakura N, Fukui T; Ito S, Hatooka S, Kuwano H, Mitsudomi T, Sakao Y* Risk Assessment of Perioperative Mortality after Pulmonary Resection in Patients with Primary Lung Cancer: the 30- or 90-day Mortality. Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2014 May;62(5):308-13. doi: 10.1007/s11748-014-0375-0. Feb 13.(2014)
      7. Kobayashi Y, Sakao Y*, Deshpande GA, Fukui T, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Usami N, Yatabe Y, Mitsudomi T. The association between baseline clinical-radiological characteristics and growth of pulmonary nodules with ground-glass opacity. Lung Cancer. Jan;83(1):61-6.(2014)
      8.Kuroda H, Hashidume T, Shimanouchi M, Sakao Y*. Resection of a ruptured mature cystic teratoma diagnosed two years after the onset of perforation. World J Surg Oncol. Oct 23;12:321. doi: 10.1186/1477-7819-12-321.(2014)

学会発表

      1.Kuroda H,Tanaka H,Yoshida T,Mzuno T,Sakakura N,Yatabe Y,Iwata H,Sakao Y:Prognostic Significance of Combined Radiologic Imaging Modalities for Prognosis of Clinical IA Adenocarcinomas. Esmo Asia,2016,( Singapore),[ ポスター]
      2.Kuroda H,Dejima H,Sakata S,Mizuno T,Sakakura N,Sakao Y:Profiling of indocyanine green for segmental boundary visibility during fluorescence imaging in thoracoscopic anatomical segmentectomy; -Conventional indocyanine green mode versus Spectra-A. ASCVTS, 2016,(Seoul),(Oral).
      3.Mizuno T, Yatabe Y, Kuroda H, Sakakura N, Sakao Y: Impact of the oncogenic status on the mode of recurrence in resected non-small cell lung cancer. World Conference on Lung Cancer, 17th World Conferrence on Lung Cancer ,2016 (Vienna),[ポスター]
      4.Mizuno T, Yatabe Y, Sakata S, Seto K, Dejima H, Kuroda H, Sakakura N, Sakao Y: Post-recurrent survival outcomes according to the oncogenic status in patients with resected NSCLC, 24th European Conference on General Thoracic Surgery 2016 (Naples), [ポスター]
      5.Dejima H, Sakata S, Arimura T, Mizuno T, Kuroda H, Sakakura N, Sakao:Y: Diagnosis of right upper lobar lymph node metastasis by modified TLG. ESMO asia, 2016, (シンガポール), [ポスター]
      6.坂尾幸則,坂倉範昭,水野鉄也,黒田浩章,谷田部 恭:新たなpT因子とcT因子の整合性 肺腺癌の病理学的invasive sizeとCT腫瘍径. 第57回日本肺癌学会学術集会,2016(福岡),[シンポジウム]
      7.坂尾幸則,坂田省三,出島 仁,黒田浩章:進行肺癌における外科治療はどうあるべきか 当院におけるサルベージ手術の治療成績.第78回日本臨床外科学会,2016,(東京),[シンポジウム]
      8.瀬戸克年,黒田浩章,出嶋仁,坂田省三,水野鉄也,坂倉範昭,坂尾幸則:VATS lobectomyのトレーニング レジデントの立場から見た当院の完全胸腔鏡下肺葉切除のトレーニング法.第29回日本内視鏡外科学会,2016,(横浜),[要望演題]
      9.大出泰久,葉 清隆,菱田智之,宿谷威仁,高持一矢,櫻井裕幸,後藤 悌,池田徳彦, 奥村 栄,伊藤宏之,坂尾幸則,伊達洋至,大橋靖雄,坪井正博,國頭英夫:肺がん化学療法の最適化と均てん化 病理病期I期(T1>2cm)非小細胞肺癌完全切除例における術後治療に関する観察研究.第54回日本癌治療学会学術集会,2016,(横浜),[口演]
      10.尾前美友貴,黒田浩章,出嶋 仁,水野 瞳,渡邉清永, 山田知里,足立明美,坂尾幸則,内藤 由美子: 胸腔鏡手術後のトラマドールの効果解析から得たワントラムの急性期疼痛管理の有用性の検討.第57回日本肺癌学会学術集会,2016(福岡),[ポスター]
      11.古田裕美,吉田達哉,大矢由子,田中広祐,近藤千晶,渡辺尚之,清水淳市,堀尾芳嗣,樋田 豊明,坂尾幸則,谷田部 恭:高齢者(75歳以上)におけるOsimertinibの安全性の検討.第57回日本肺癌学会学術集会,2016,(福岡),[口演]
      12.大矢由子,吉田達哉,田中広祐,古田裕美,近藤千晶,渡辺尚宏,清水淳市,堀尾芳嗣, 樋田 豊明,坂尾幸則,谷田部 恭:既治療非小細胞肺癌におけるNivolumabの使用成績と効果予測因子についての検討. 第57回日本肺癌学会学術集会,2016(福岡)[口演]
      13.渡邉清永,黒田浩章,水野 瞳,稲吉三葉,村井一輝,山田知里,足立明美,吉田達哉,坂尾幸則,内藤由美子:患者さんにやさしいパス 早期回復、早期離床のための工夫実践を組み込んだパス 肺がん胸腔鏡手術における術後回復強化プロトコール(ERAS)の評価.第17回日本クリニカルパス学会,2016,(石川),[シンポジウム]
      14.山田健,坂尾幸則,大出泰久,横井香平,丹羽 宏,須田 隆,岩田 尚,吉田和夫: 肺癌に対する胸腔鏡下手術の実態調査 中部肺癌手術研究会アンケート結果より. 第33回日本呼吸器外科学会,2016,(京都),[口演]
      15.水野 瞳,渡邉清永,黒田浩章,足立明美,山田知里,尾前美友貴,稲吉三葉,浅海くるみ, 坂尾幸則,内藤 由美子:胸腔鏡術後のNRS SCOREに準じた薬剤使用経験からみた疼痛管理の必要性の検討.第38回日本疼痛学会,2016,(北海道),[口演]
      16.坂倉範昭,出嶋仁,瀬戸克年,飯塚修平,直海晃,水野鉄也,黒田浩章,坂尾幸則:隣接臓器浸潤肺癌に対する術前導入療法において高い組織学的効果はどのような症例で得られるのか.第33回日本呼吸器外科学会総会,2016,(京都), [口演]
      17.坂倉範昭,坂田省三,出嶋仁,瀬戸克年,水野鉄也,黒田浩章,坂尾幸則:新TNM分類を考える―PL因子と隣接臓器浸潤癌の群別から―.第57回日本肺癌学会総会,2016,(福岡), [シンポジウム口演]
      18.黒田浩章,飯塚修平,出嶋仁,瀬戸克年,直海晃,水野鉄也,坂倉範昭,坂尾幸則:右S6/底区の区域面形成を利用した胸腔鏡下右S10区域切除の1症例 第33回呼吸器外科学会総会,2016,(京都),[ 要望ビデオ]
      19.黒田浩章,出嶋仁,坂田省三,水野鉄也,坂倉範昭,坂尾幸則: 間質性肺炎合併肺癌に対する胸腔鏡下手術 当院におけるKL6高値の間質性肺炎合併患者に対する胸腔鏡下手術の工夫. 第78回日本臨床外科学会総会,2016,(東京),[シンポジウム]
      20.水野 鉄也, 瀬戸 克年, 飯塚 修平, 直海 晃, 出嶋 仁, 谷田部 恭, 黒田 浩章, 坂倉 範昭, 坂尾 幸則:小細胞肺癌に対する外科治療の経験. 第33回日本呼吸器外科学会総会, 2016, (京都),[要望演題]
      21.水野 鉄也, 瀬戸 克年, 飯塚 修平, 直海 晃, 出嶋 仁, 谷田部 恭, 黒田 浩章, 坂倉 範昭, 坂尾 幸則:当院における肺癌に対するサルベージ手術の経験と課題. 第59回関西胸部外科学会学術集会, 2016, (津), [ビデオシンポジウム]
      22.水野 鉄也, 坂田省三、瀬戸 克年, 出嶋 仁, 谷田部 恭, 黒田 浩章, 坂倉 範昭, 坂尾 幸則:cN1肺癌切除例におけるpN2予測因子の検索. 第69回日本胸部外科学会定期学術集会, 2016, (岡山), [一般口演]
      23.水野 鉄也, 谷田部 恭, 坂田省三、瀬戸 克年, 出嶋 仁,黒田 浩章, 坂倉 範昭, 坂尾 幸則:非小細胞肺癌切除後再発例における遺伝子変異型による再発形式の相異. 第56回日本肺癌学会学術集会, 2016, (福岡), [一般示説]
      24.出嶋 仁、瀬戸克年、水野鉄也、黒田浩章、坂倉範昭、坂尾幸則:左肺動脈の分岐様式と左肺舌区域容積の関連性.日本外科学会総会,2016,(大阪)、(ポスター)
      25.坂田省三, 水野鉄也, 瀬戸克年, 出嶋 仁, 黒田浩章, 坂倉範昭, 谷田部恭, 坂尾幸則:pN2 肺腺癌切除例における遺伝子変異型と無再発期間に関する検討.第57回日本肺癌学会学術集会,2016,[ポスター]
      26.坂田省三, 瀬戸克年, 出嶋 仁, 水野鉄也, 黒田浩章, 坂倉範昭, 坂尾幸則, 森 俊輔, 村上善子,谷田部 恭:肺腺癌の局所再発を疑われた病変が遺伝子検査で二次癌と診断された1例.第109回日本肺癌学会中部支部学術集会,2016,[口演]
      27.坂田省三, 坂倉範昭, 出嶋 仁, 瀬戸克年, 水野鉄也, 黒田浩章, 坂尾幸則:肺葉切除後の有瘻性膿胸に対して一期的根治術:有茎骨格筋弁充填+胸郭形成+持続胸腔洗浄を施行した1例.第29回中部肺癌手術研究会,2016, [口演]

治験・臨床試験

当センター研究所や遺伝子病理診断部との密接な協力体制下、最近の分子生物学的な知見を治療成績の向上に結びつける努力も行っています。現在進行中あるいは申請中の臨床研究をご紹介します。

冠動脈疾患合併肺癌患者に対する周術期合併症に関連する因子の探索 多施設共同後ろ向きコホート研究

【背景】:肺がん患者の高齢化にともない、周術期管理の重要性が増しています。2008年日本呼吸器外科学会での調査によれば肺がん手術後合併症による在院死の原因のトップ5に心血管合併症があります。手術後の心血管合併症を防ぐ最善の手段についてはまだ定まっていません。一方、冠動脈ステントに代表される心血管疾患に対する治療法の進歩は著しく、治療法の改善に伴いこのような合併症の発生率を減らすことができると思われます。
【目的】:本研究では心血管合併症を有する肺がん患者に対する至適周術期管理を策定すべく、心血管疾患合併肺癌患者における周術期合併症と関連する因子を検討する。
【方法】:転移性肺腫瘍に対して肺切除術を受けた患者の入院および外来カルテより、患者基本情報、原疾患、手術内容、合併症の有無、再発の有無および生存を調査する。
※NPO日本呼吸器外科学会学術委員会が主導している多施設協同研究です。平成25年3月5日に当院倫理委員会の承認を得ています。

転移性肺腫瘍研究会における多施設共同コホート研究

【背景】:様々ながん種からの転移性肺腫瘍に対して肺切除術が施行されているが、大腸癌などの一部の癌に対する抗腫瘍効果はほぼ確立されているものの、どのがん種からの肺転移に対して、どのような時期に、どのような手術を行うべきであるかなどの問題に関しての結論は出されていない。
【目的】:転移性肺腫瘍患者における肺切除の治療効果について検討する。
Primary endpoint:全生存期間
Secondary endpoint:無増悪生存期間、再発様式
【対象】:各共同研究施設において転移性肺腫瘍(大腸癌、乳癌、骨腫瘍、軟部組織腫瘍、頭頚部腫瘍、子宮癌、腎癌、その他)に対して肺切除術を受けた患者。
【方法】:転移性肺腫瘍に対して肺切除術を受けた患者の入院および外来カルテより、患者基本情報、原疾患、手術内容、再発の有無および生存を調査する。
※転移性肺腫瘍研究会は転移性肺腫瘍に対する治療成績を蓄積していく国内最大の研究会であります。国内31施設で構成されていて、年2回の定期的な研究会を開催しています。愛知県がんセンターは31番目の参加施設になります。事務局は帝京大学医学部外科内(住所:東京都板橋区加賀2-11-1)にあります。平成25年3月8日に当院倫理委員会の承認を得ています。

Oxaliplatinが本邦に導入された後の大腸癌肺転移症例に対する肺転移切除の意義を検討する多施設後ろ向き臨床研究

【背景】:近年の大腸癌肺転移切除例を,多施設共同で後ろ向きに集積・解析することで,最近の有効な新薬を用いた全身化学療法が存在する状況における肺転移切除の意義および今後の前向き研究の可能性などを検討する。
【目的】:本研究において新しい全身化学療法の存在している状況での肺転移切除の実態とその成績を把握、解析する。
【方法】: 大腸癌術後の転移性肺腫瘍に対して肺切除術を受けた患者の入院および外来カルテより、患者基本情報、原疾患、手術内容、再発の有無および生存を調査する。
※特定非営利活動法人(NPO)つくばがん臨床試験グループ(Tsukuba Cancer Clinical Trial Group: TCTG)置かれた登録事務局は各施設から収集したデータを集計し、解析する。愛知県がんセンターは研究会開始当初からの参加になります。平成25年3月8日に当院倫理委員会の承認を得ています。

肺病変に対するインジコカルミン・リピオドールを用いたマーキング法の有用性および安全性の検討

【背景】:CTの発達に伴い小型肺病変あるいはスリガラス状の陰影が多数発見されるようになった。しかし、このような病変は手術中に視診および触診で場所を同定することが困難である。小型あるいはスリガラス状肺病変の切除には手術中に位置の同定を可能にする術前のマーキング法が必要である。肺癌学会の肺がん診療ガイドライン(2010年版)(1)では、リピオドールマーキングは確定診断の胸腔鏡下生検の項目で記載されており、広く汎用されている手技である。
【目的】:肺部分切除あるいは区域切除におけるインジコ・リピオドールマーキングの有用性について前向きに検討する。
Primary endpoint:病変の同定率および有害事象出現率
【対象】:外科的切除に際して、小型(1cm以下)あるいは触知不能(スリガラス状陰影)のため手術中に存在場所の同定が困難と予測される肺病変を有する患者。
【方法】:手術前日もしくは手術当日にCT透視を用い、局所麻酔下に肺病変もしくはその周囲に針を穿刺し、リピオドール・インジコカルミン ・キシロカインゼリーを注入する。モニター上で色素を肉眼的に把握し、さらに外科用X線透視を用いて、注入したリピオドールの位置を二重に確認することによって、同部位を確実に取り除く。
※愛知県がんセンター呼吸器外科・放射線診断科・遺伝子病理診断部で行われます。平成25年4月に当院倫理委員会に申請中です。

呼吸器外科におけるICG蛍光手術ナビゲーションシステムの性能評価−合理的・低侵襲かつ安全性の高い肺癌手術を目指して−

@解剖学的区域面の同定
Aセンチネルリンパ節同定
【背景】:近年、リンパの流れやセンチネルリンパ節の同定、区域などの解剖学的境界面の同定のための新たな画像診断方法としてICGを使用した蛍光画像システムが登場しており、その有用性が乳腺領域や胆道系領域で実証されつつある。呼吸器外科領域でも少しずつ応用され始めている。
【目的】: 1)胸腔鏡/腹腔鏡手術を始めとする各種生体内手術戦略の精度向上および低侵襲化に大きく寄与すること、2)蛍光イメージング技術を使用し、肺癌におけるセンチネルリンパ節・胸膜や肺実質におけるリンパ流路の解明、解剖学的境界面(区域)の同定を行うことである。さらに、個々のリンパ節内におけるICG分布の不均一性と腫瘍の微小転移(micrometastasis)の関連や分子生物学的手法を併用した新たな高感度検出法についても病理部門と共同し検討する。
【方法】:
(肺の解剖学的境界・区域面の術中同定)
切除標本において術中に同定した区域面が解剖学的区域面と一致するかどうか確認する。切除標本の静脈による区域面との確認。
(センチネルリンパ節・胸膜・気管支周囲のリンパ流の同定)
主病巣の存在する肺実質にICGを注入し、経時的に描出されるリンパ節を同定・描出されたリンパ節と転移との関連を調べる。また胸膜面・気管支周囲のリンパ流同定の可否やその観察を行う。
※愛知県がんセンター呼吸器外科・遺伝子病理診断部で行われます。現在、当院倫理委員会に申請中です。

腫瘍免疫に関する研究

 腫瘍抗原MAGE-3を発現する腫瘍細胞は、HLA-A1や-A2拘束性の細胞傷害性T細胞に認識、排除されます。従って、A1やA2とMAGE-3を共発現しているがん患者は、潜在的にワクチン療法の対象となり得ます。肺がん57切除例において、MAGE-3の発現とHLA-A2の発現を検討したところ、日本人肺がん患者の15%にMAGE-3特異的免疫療法が適用できる可能性が示されました。

上皮成長遺伝子受容体(EGFR)遺伝子変異に関する研究

 非小細胞肺癌の連続手術例277例と術後再発に対してゲフィチニブ投与を行った59例についてEGFR遺伝子のエクソン18-21の塩基配列を決定しました。突然変異は111/277例(40%)に認められました。頻度が高いものはエクソン19の欠失変異(52例、47%)と、エクソン21のコドン858の点突然変異(49例、44%)でした。臨床病理学的因子別には、女性59%、男性26% (P<0.0001)、非喫煙者65%、喫煙者22% (P<0.0001)、腺癌49%、その他2% (P<0.0001)、腺癌のうち高中分化型 57%、低分化型 30% (P=0.0002)と、それぞれに有意差を認めました。
 また再発例59例においてはEGFR遺伝子の突然変異は33例、56%に認めましたが、イレッサ投与が有効であったのは変異 33例のうち、24例、83%、変異なし群においては2例、10%と、投与効果と変異につき有意な相関を認めました。変異の有無がゲフィチニブ投与後の生存期間におよぼす影響について検討したところ、変異のある症例が有意に長期に生存していることを確認しました。
 以上のようにEGFR遺伝子変異は高頻度な肺腺癌のバイオマーカーであり、イレッサ治療の有効性を精度高く予測できる因子で臨床的な有用性が高いと思われました。

 

平成29年10月改訂

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