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県議会知事提案説明

令和3年7月臨時県議会(7月12日) 知事提案説明要旨

このたびの臨時県議会に提案をいたしました補正予算案につきまして、そのご説明を申し上げるに先立ち、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 本県では、6月21日から7月11日までの21日間、まん延防止等重点措置により、新型コロナウイルス感染症の第4波の終息に向けて、感染防止対策に取り組んでまいりました。
 この結果、7日間平均の新規陽性者数は7月7日にはステージU、入院患者数は7月9日にはステージTとなっております。
 また、直近の昨日11日時点の人口10万人当たりの感染者数は、愛知県は全国第20位であります。
 こうした状況を受けまして、7月8日、国において、本県に対するまん延防止等重点措置を、7月11日をもって解除することとなりました。
  しかしながら、東京都の7日間平均の新規陽性者数は、6月下旬から増加傾向を示しておりまして、現在、ステージW、レッドゾーンであります。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けて、引き続き、感染防止対策を徹底する必要があります。
 このため、愛知県独自の厳重警戒措置を、本日から8月11日までの31日間、実施することといたしました。
 具体的には、まん延防止等重点措置の解除後も、県民・事業者の皆様には、東京都等、オリンピック・パラリンピックが開催される地域への移動の自粛を強くお願いするとともに、パブリックビューイングを始め、職場や学校、飲食店等での多くの人が集まる関連観戦イベントの自粛をお願いします。  
 また、愛知県全域の全ての飲食店等に対し、21時までの営業時間短縮など、引き続き、感染防止対策の徹底をお願いいたします。
 感染症まん延防止の切り札であります新型コロナワクチン接種につきましては、1回目の接種を終えた高齢者の割合が、7月10日時点で約80%を超えておりまして、人口上位10都道府県中第1位と、本県の高齢者接種は着実に進捗しております。
 さらに、県の大規模集団接種会場につきましては、7月3日、愛知医科大学メディカルセンター、藤田医科大学岡崎医療センター、JA愛知厚生連安城更生病院を開設し、7月5日のバンテリンドームナゴヤに続いて、7月10日土曜日には、豊橋中央会場でのワクチン接種が開始されたことにより、7か所で、1日最大約8,000人規模の接種体制を整えました。
 今後とも、市町村の集団接種・個別接種に加え、県の大規模集団接種、企業等の職域接種の実施により、1日でも早く、1人でも多くの方にワクチン接種を受けていただけるよう、全力で取り組んでまいります。
 県民・事業者の皆様、医療関係者、市町村等関係機関、オール愛知一丸となって、新型コロナウイルス感染症を克服し、安心な日常生活と活力ある社会経済活動を取り戻していくことができるよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
  それでは、補正予算案について、その概要を申し上げます。
  補正予算の総額は、一般会計で601億4,541万余円を増額補正するものであります。
  まず、県の営業時間短縮要請に応じていただける飲食店等に対して交付する「愛知県感染防止対策協力金」につきまして、今般の愛知県厳重警戒措置の実施に伴い、必要となる協力金を増額するものでございます。
 次に、ヤングケアラーの実態調査の実施についてであります。
 日常的に家事や家族の世話など、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負っている「ヤングケアラー」は、本人の成長や教育に影響があると言われておりますが、家庭内のデリケートな問題であること、本人や家族にその自覚がないといった理由から実情が表面化しにくい構造となっております。
 国においては、昨年度、中高生を対象とした全国規模の実態調査を初めて実施し、今年4月に公表された調査結果では、ヤングケアラーが各世代に一定の割合で存在することなどが明らかになりました。
 しかしながら、国からは、都道府県毎のデータは提供されません。また、ヤングケアラーの実態を把握する上で重要な小学生が調査対象となっておりません。
 このため、ヤングケアラーを早期に発見し、必要な支援につなげるためには、本県独自で、ヤングケアラーの詳細な実態を把握する必要があることから、早急に実態調査を実施し、今年度中に調査結果を公表してまいります。
  具体的には、公立学校の小学5年生、中学2年生及び高校2年生の約1割となる約
18,000人の児童・生徒や、県内全ての公立小学校・中学校・高等学校1,573校にアンケート調査を実施します。また、本県独自に、元ヤングケアラーや相談支援機関等へのインタビュー調査を実施してまいります。
  さらに、調査結果を、市町村や関係機関に提供することにより、ヤングケアラーの早期発見・把握への取組や、必要な支援策の促進を図ってまいります。
  なお、この予算案につきましては、愛知県厳重警戒措置の実施に伴い、早急に協力金を増額する必要があること、ヤングケアラーに対する支援策の検討に向けて、早急に実態を把握する必要があることから、よろしくご審議の上、早期のご議決を賜りたくお願い申し上げます。