鳥インフルエンザ豆知識

高病原性鳥インフルエンザとは

 鳥インフルエンザのうち、感染した鳥が死亡し、全身症状などの特に強い病原性を示すものをいいます。 香港、中国、米国、オランダ、ドイツ、ベトナム、韓国等世界各地で発生しています。 なお、「高病原性鳥インフルエンザ」という呼称については、鳥に対して特に病原性が高いインフルエンザの呼び方であり、 人に対する病原性から決められた呼び方ではありません。

鳥の症状
 鶏、七面鳥、うずら等が感染すると、神経症状(首曲がり、元気消失等)、呼吸器症状、下痢、食欲減退、顔面浮腫、 肉冠・肉垂の出血などの症状を示し、高率に死亡します。一般的に野鳥や野生のカモは感染しても症状を示しません。

感染ルート
 この病気は鳥から鳥へと直接感染するだけでなく、排泄物に汚染された水・物を介しても広がります。 水鳥などの渡り鳥が伝播し、鶏、アヒルなどに広がると考えられています。

人への感染
 諸外国では、この病気に感染した鳥に近距離で接触した場合やそれらの内臓や排泄物に接触した場合などに、偶然に人に感染した例が報告 されていますが、人から人への感染や鶏肉や卵を食べて感染した例は報告されていません。また、加熱(中心温度75℃1分でウイルス死滅)して食用すればさらに問題はありません。

人の症状
 香港の例(H5型)では発熱、咳などの人の一般的なインフルエンザ様のものから多臓器不全に至る重症なものまで様々な症状がありました。 死亡の主な原因は肺炎でした。オランダの例(H7型)では結膜炎が主な症状でしたが、 一部の感染者では呼吸器の症状もみられています。

動物取扱業者の方

愛玩鳥を取扱う場合の注意事項

 毎日、鳥の健康チェックをしていますか?

 鳥類の健康状態を常に観察し、高病原性鳥インフルエンザを疑う症状(急に元気が無くなり、 多数の鳥が死亡する等)がある場合は、家畜保健衛生所に直ちに連絡してください。

 かかりつけの獣医師を決めていますか?

飼養している鳥類の健康状態を確認したいときは、獣医師に相談してください。

 野鳥の侵入防止に努めていますか?

 野鳥が愛玩鳥等の飼養場所へ侵入することを防止するとともに、給水源への接近を防止できるようにしてください。

 愛玩鳥の飼養施設は常に清掃、消毒していますか?

 愛玩鳥等の飼養場所では排泄物を速やかに処理し、常に清潔に保ち、必要に応じ消毒を実施してください。

 愛玩鳥施設への出入の制限、出入時の消毒を行っていますか?

 愛玩鳥の飼養場所への関係者以外の不必要な立ち入りは避けるようにしてください。 なお、出入時には履物や手指の消毒を行うように努めましょう。

 愛玩鳥に触れた後は、必ず手洗い・うがいを行っていますか?

 感染症予防の原則です。 必ず、手洗い・うがいを行いましょう。
 また、お客様への啓発(愛玩鳥との過剰な接触の防止、手洗い・うがいの指導、鳥類に異常があった場合は獣医師に相談すること等) を行い、過剰な心配をしないよう十分説明してください。

消毒方法の例

○ 施設の消毒

消毒薬
 次亜塩素酸ソーダ 100〜200ppm、逆性石けん液 0.1〜0.5%、両性石けん液 0.1〜0.2%等

方 法
 消毒薬の散布量は3.3u当たり約3gを基準として十分散布又は洗浄し、1時間経過した後、水で洗浄する。

○ 飼養器具

消毒薬
 次亜塩素酸ソーダ 100〜200ppm、逆性石けん液 0.1〜0.5%、両性石けん液 0.1〜0.2%等、 ヨード剤30〜80ppm等

方 法
 消毒薬に十分浸漬し、水で洗浄する。その他、沸騰水中で15分煮沸する。

○ 履物の消毒

消毒薬
 逆性石けん液 0.1〜0.5%、クレゾール 2.0〜3.0% オルト剤 0.5〜1.0%等

方 法
 踏み込み式の消毒槽等で消毒する。泥などの混入や直射日光により、その効力を失うので、汚れに応じて薬液の交換、 消毒槽の設置場所について配慮が必要です。

○ 手指の消毒

消毒薬
 逆性石けん液 0.1〜0.5%、両性石けん液 0.1〜0.2%等 消毒用エタノール 等

方 法
 手指の汚れを十分洗い落とした後、消毒薬に十分浸漬又は噴霧し、水で洗浄します。薬液は,原則として毎日取り替えます。

○ 作業服の消毒

消毒薬
 両性石けん液 0.1〜0.2%等 

方 法
 消毒薬に3時間程度浸漬した後、日光等で乾燥させます。その他、沸騰水中で15分以上煮沸する。

ペットの鳥を飼養している方へ

 国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、家庭で飼養しているニワトリや小鳥がただちに危険だということではありません。
 飼養中の鳥を野山・公園等に放したり処分するようなことをせず、冷静に対処していただきますようお願いします。
 ペットは家族の一員です。
 私たちに癒しや安らぎを与え、命を愛する心を育んでくれます。最後まで大切に飼養しましょう。なお、飼養に当たっては、次のことに注意しましょう。 排泄物は速やかに取り除き、糞や羽が飛び散らないようにしましょう。

 飼養施設は常に清潔にしましょう。

 過剰な接触は避けましょう。

 餌を口移しで与える等の過剰なふれあいはやめましょう。

 触れた後は、必ず手洗い・うがいをしましょう。

 感染症予防の原則です。特に、小さい子供やお年よりは病気に対する抵抗力が弱いので注意しましょう。

 鳥に異常が見られた場合は、獣医師に相談しましょう。

 鳥が急に元気がなくなったり、下痢などの症状があれば、獣医師に相談しましょう。 また、鳥が急に多数死亡した場合は家畜保健衛生所へ至急連絡してください。

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