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インフルエンザウイルス検出状況


発生動向調査 11月 12月 1月 2月 3月 合計
検体数 9 32 141 58 14 254
Aソ連型 6 株 18 株 25 株 18 株 5 株 72 株
A香港型 10 株 79 株 16 株 3 株 108 株
B型 3 株 3 株 6 株
集団かぜ 12月 1月 合計
検体数 20 36 56
Aソ連型 3 株 5 株 8 株
A香港型 5 株 5 株
B型
※2006年3月29現在(名古屋市を除く)

2006年4月13日
2005/2006シーズンのインフルエンザの流行について

平成17年11月から平成18年3月の間に感染症発生動向調査の目的で県衛生研究所に県内12保健所管内の20定点医療機関より搬入された254検体から186株(73.2%)のインフルエンザウイルスが分離されました。その内訳は、Aソ連型インフルエンザウイルス72株(38.7%)、A香港型インフルエンザウイルス108株(58.1%)、B型インフルエンザウイルス6株(3.2%)となっています。以上の結果から、本県における2005/2006インフルエンザシーズンは、A香港型、Aソ連型の混合流行であったと考えられます。流行時期については、Aソ連型は平成17年11月から始まり、平成18年1−2月をピークとして流行しました。

一方A香港型は、平成17年12月から平成18年2月にかけて流行しました。本県のウイルス分離状況は、全国(平成18年3月26日現在でAソ連型530株(17.9%)、A香港型2,402株(81.1%)、B型31株(1.0%))と比較してややAソ連型が多い傾向を示していました。

一方集団発生に関連しては、県内7施設(豊橋市、豊田市、衣浦東部、新城、一宮、春日井各保健所管内)から56検体を受付けました。4施設からAソ連型8株、2施設からA香港型インフルエンザウイルス5株を検出しました。

抗原性は、A香港型については今冬(2005/2006シーズン)のワクチン株と類似していました。 Aソ連型についてはシーズン後半に、前半に比較してワクチン株抗血清では血球凝集阻止され難い系統の株を検出しており、今後この系統のウイルスの動向に注意が必要と思われます。B型については、ワクチン株(山形系統)とは異なる系統(ビクトリア系統)のウイルスが6株分離されました。WHO疫学週報(3月3日号)によると、流行の後半に日本を含めた北半球で分離された B型はビクトリア系統の株に抗原性が近く、来シーズンの北半球におけるワクチン株はビクトリア系統(B/Malaysia/2506/2004)が勧告されています。おそらく日本でもワクチン株が変更されることと思われます。

以上のインフルエンザウイルス分離状況から、今シーズンの流行はA香港型およびAソ連型の混合流行と考えられました。

検査定点の先生方におかれましては、検体を採取していただきありがとうございました。流行予測の観点から流行閑期におけるインフルエンザウイルスの動向を把握することは重要と考えられます。これから夏期に向けてインフルエンザを疑う症例があった場合、積極的に検体採取していただくようお願い致します。

(生物学部)

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2006年2月27日

感染発生動向調査等の目的で平成17年11月〜平成18年2月27日までに医療機関等から県衛生研究所に搬入された200検体から、平成18年2月27日現在145株(73%)のインフルエンザウイルスが分離されています(45株については現在検査中)。その内訳は、Aソ連型インフルエンザウイルス54株(37%)、A香港型インフルエンザウイルス85株(59%)、B型インフルエンザウイルス6株(4%)となっています。

昨年の同時期(2月23日)では、122検体から75株(62%)が分離され、その内訳はAソ連型1株(1.3%)、A香港型20株(27%)、B型54株(72%)でした。昨シーズンは過去には見られなかったB型の大流行が発生しましたが、今シーズンは従来どおりB型は少なく、A型、特にA香港型ウイルスがほぼ60%を占めていますが、Aソ連型も37%と昨年(1.3%)と比べると非常に多くなっています。

また集団かぜからの検出は、12月に一宮保健所管内の一小学校で発生した事例からAソ連型インフルエンザウイルスが3株分離されたのが最初でした。平成18年1月には5つの小学校(豊橋市保健所管内、豊田市保健所管内、衣浦東部保健所管内、新城保健所管内、一宮保健所管内)から検体が搬入され、豊橋市、新城、衣浦東部の事例からはAソ連型、豊田市、一宮の事例からはA香港型インフルエンザウイルスが、いずれも5株分離されました。

以上のインフルエンザウイルス分離状況から、今シーズンの流行はAソ連型、A香港型の混合流行と考えられます。

また、今シーズン分離されたB型インフルエンザウイルスはいずれもワクチン株とは異なるB型ビクトリア系統でした。今のところ、B型インフルエンザウイルスの報告は少ないですが、過去のシーズンにおいては春先にかけて局地的な流行を起こした事例もありますので、注意してください。

(生物学部)

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2006年2月9日

当所では今シーズン初めてのB型インフルエンザウイルスが分離されました。春日井保健所管内の医療機関で6歳の男児から1月20日に採取された検体からで、ワクチン株とは異なるビクトリア系統でした。今後B型インフルエンザウイルスの動向には注意が必要と思われます。

平成18年2月9日現在、感染発生動向調査等の目的で平成17年11月〜平成18年2月に医療機関等から県衛生研究所に131検体が搬入されていますが、前述のB型1株のほか、Aソ連型インフルエンザウイルス42株、A香港型インフルエンザウイルス53株が分離されています。下の表に示したように、流行の早い時期にあたる平成17年11月〜12月にかけてはAソ連型のウイルスが多く検出されていましたが、今年に入りA香港型ウイルスの検出数が多くなり、発生動向調査検体からの累計検出数としては現時点ではA香港型ウイルスの方がやや多くなっています。

また集団かぜからの検出は、12月に一宮保健所管内の一小学校で発生した事例からAソ連型インフルエンザウイルスが3株分離されたのが最初でした。平成18年1月には5つの小学校(豊橋市保健所管内、豊田市保健所管内、衣浦東部保健所管内、新城保健所管内、一宮保健所管内)から検体が搬入され、豊橋市、新城、衣浦東部の事例からはAソ連型、豊田市、一宮の事例からはA香港型インフルエンザウイルスが、いずれも5株分離されました。

以上のインフルエンザウイルス分離状況から、今シーズンの流行はAソ連型、A香港型の混合流行と考えられます。

(生物学部)

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2006年2月2日

感染症発生動向調査等の目的で平成17年11月〜平成18年1月に県内の医療機関等から県衛生研究所に搬入された102検体からAソ連型インフルエンザウイルス22株、A香港型インフルエンザウイルス22株が分離されています。

抗原性は全て今冬(2005/2006シーズン)のワクチン株と類似していますので今シーズンのワクチンで防御可能と考えられます。

また、集団かぜ原因調査では、12月に一宮保健所管内の小学校で発生した事例から、Aソ連型インフルエンザウイルスが分離されましたが、その後、1月16日から18日にかけて、県内の5小学校(豊橋市保健所管内、豊田市保健所管内、衣浦東部保健所管内、新城保健所管内、一宮保健所管内)から36検体が搬入され、豊橋市、新城、衣浦東部の事例からはAソ連型、豊田市、一宮の事例からはA香港型インフルエンザウイルスが分離されています。

今シーズンの初めはAソ連型が一部の地域で流行しましたが、現在ではA香港型も分離されるようになりました。集団かぜの発生の報告も相次ぎ、本格的な流行期に入ったと思われます。

(生物学部)

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2006年1月25日

感染症発生動向調査等の目的で平成17年11月〜平成18年1月に県内の医療機関等から県衛生研究所に搬入された52検体からAソ連型インフルエンザウイルス22株、A香港型インフルエンザウイルス17株が分離されています。

抗原性は全て今冬(2005/2006シーズン)のワクチン株と類似していますので今シーズンのワクチンで防御可能と考えられます。

また、集団かぜ原因調査では、12月に一宮保健所管内の小学校で発生した事例から、Aソ連型インフルエンザウイルスが分離されましたが、その後、1月16日から18日にかけて、県内の5小学校(豊橋市保健所管内、豊田市保健所管内、衣浦東部保健所管内、新城保健所管内、一宮保健所管内)から36検体が搬入され、豊橋市、新城の事例からはAソ連型、豊田市、一宮の事例からはA香港型インフルエンザウイルスが分離されています。

今シーズンの初めはAソ連型が一部の地域で流行しましたが、現在ではA香港型も分離されるようになりました。集団かぜの発生の報告も相次ぎ、本格的な流行期に入ったと思われます。

(生物学部)

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2006年1月5日

感染発生動向調査等の目的で平成17年の11月〜12月に県内の医療機関等から当衛生研究所に搬入された34検体から、平成18年1月5日現在、Aソ連型インフルエンザウイルス14株、A香港型インフルエンザウイルス3株が分離されています。

Aソ連型は一宮および津島保健所管内の3医療機関において昨年11月17日 から12月16日までに採取された検体から、また、A香港型は半田、江南および春日井各保健所管内の3医療機関において同じく昨年12月5日から14日までに採取された検体から分離されています。

抗原性は今冬(2005/2006シーズン)のワクチン株であるA/ニューカレドニア/20/99 (Aソ連型)、A/ニューヨーク/55/2004 (A香港型)に類似していますので、今シーズンのワクチンで防御可能と考えられます。

なお集団かぜ発生事例からの検体としては、12月8日に春日井保健所小牧支所管内の小学校で発生した事例、および12月12日に一宮保健所管内小学校で発生した事例からそれぞれ10検体が搬入され、一宮の事例からAソ連型インフルエンザウイルスが3株分離されています。

昨シーズンはB型インフルエンザウイルスが早い時期から分離されていましたが、今シーズンは昨シーズン当所では1株しか分離されなかったAソ連型インフルエンザウイルスが多く分離されています。

新年を迎え、これから本格的な流行期に入りますが、流行の推移に合わせまして情報を提供していきます。

(生物学部)

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2005年12月15日

平成17年12月15日現在、感染発生動向調査の目的で11月〜12月に医療機関等から県衛生研究所に搬入された14検体からAソ連型インフルエンザウイルス6株、A香港型インフルエンザウイルス1株が分離されました。Aソ連型は一宮保健所管内および津島保健所管内の計3医療機関において、11月17日から12月5日にかけて主に小児から採取された検体から分離されています。抗原性は今冬(2005/2006シーズン)のワクチン株のA/ニューカレドニア/20/99に類似していますので今シーズンのワクチンで防御可能と考えられます。A香港型は半田保健所管内の医療機関において1歳の男児から採取された検体から分離されました。

現在のところ、流行は始まったばかりですが、流行の推移に合わせましてインフルエンザウイルスの分離状況を報告する予定です。

(生物学部)

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