愛知県衛生研究所

2019/20シーズン
インフルエンザウイルス分離・検出状況

インフルエンザウイルス分離状況(令和2年8月31日現在)<名古屋市を除く>

2019/20シーズン
発生動向調査 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
AH3亜型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2019年9月 15 12 0 11 0 1 0
10月 7 5 0 5 0 0 0
11月 35 27 0 24 3 0 0
12月 120 92 0 85 2 5 0
2020年1月 110 100 0 84 0 16 0
2月 62 50 0 22 0 28 0
3月 21 17 0 1 1 15 0
4月 2 2 0 0 0 2 0
5月 0 0 0 0 0 0 0
6月 0 0 0 0 0 0 0
7月 0 0 0 0 0 0 0
8月 0 0 0 0 0 0 0
合計 372 305 0 232 6 67 0
集団かぜ 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
AH3亜型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2019年9月 10 0 0 0 0 0 0
10月 12 4 0 4 0 0 0
11月 11 0 0 0 0 0 0
12月 0 0 0 0 0 0 0
2020年1月 0 0 0 0 0 0 0
2月 0 0 0 0 0 0 0
3月 0 0 0 0 0 0 0
4月 0 0 0 0 0 0 0
5月 0 0 0 0 0 0 0
6月 0 0 0 0 0 0 0
7月 0 0 0 0 0 0 0
8月 0 0 0 0 0 0 0
合計 33 4 0 4 0 0 0
2018/19シーズン(参考)
発生動向調査 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
AH3亜型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2018年9月 13 9 0 9 0 0 0
10月 7 4 0 3 1 0 0
11月 21 17 0 17 0 0 0
12月 90 65 0 38 27 0 0
2019年1月 170 132 0 41 87 3 1
2月 94 69 0 18 48 3 0
3月 53 34 0 6 23 4 1
4月 53 33 0 5 12 16 0
5月 31 18 0 1 3 12 2
6月 9 6 0 0 1 5 0
7月 4 3 0 1 0 2 0
8月 6 3 0 3 0 0 0
合計 551 393 0 142 202 45 4
集団かぜ 検体数 検出数 検査中 AH1
pdm09
AH3亜型 B型
(ビクトリア系統)
B型
(山形
系統)
2018年9月 2 0 0 0 0 0 0
10月 0 0 0 0 0 0 0
11月 13 3 0 3 0 0 0
12月 21 9 0 6 3 0 0
2019年1月 0 0 0 0 0 0 0
2月 0 0 0 0 0 0 0
3月 0 0 0 0 0 0 0
4月 0 0 0 0 0 0 0
5月 0 0 0 0 0 0 0
6月 0 0 0 0 0 0 0
7月 0 0 0 0 0 0 0
8月 0 0 0 0 0 0 0
合計 36 12 0 9 3 0 0
2018/19シーズンのインフルエンザウイルス分離状況はこちら

2019/20シーズンのインフルエンザウイルス分離・検出状況(令和2年8月31日現在)

ウイルスサーベイランス

感染症発生動向調査等の目的で2019/20シーズン(令和元年9月〜)に愛知県内の医療機関(名古屋市を除く・指定提出機関を含む)で採取され、当衛生研究所に搬入された372検体中305検体よりAH1pdm09亜型232株、AH3亜型6株、B型(ビクトリア系統)67株が分離されています。今シーズン全国からの分離・検出報告によると2020年8月31日現在、AH1pdm09亜型が全分離・検出の85.8%を占めていますが、それに続いてB型(ビクトリア系統)が11.8%検出されており、AH3亜型、B型(山形系統)もそれぞれ2.2%、0.1%検出されています。なおインフルエンザ以外のウイルスを含む全てのウイルス検出状況は、愛知県感染症情報に月2回最新の情報(速報)を掲載しています(疾患別ウイルス検出状況)。

今シーズンのA型インフルエンザは2017/18及び2018/19シーズンでみられたAH1pdm09亜型とAH3亜型の混合流行ではなく、2015/16シーズン以来となるAH1pdm09亜型の流行がみられました。B型インフルエンザでは先シーズンと同じくB型(ビクトリア系統)の小流行がみられました。

今シーズンも引き続き流行期終了後の検体についても分離・検出を試み、非流行期である4月の検体からB型(ビクトリア系統)2株が分離されています。

集団かぜ
令和元年9月、10月及び11月に衣浦東部保健所管内、瀬戸保健所管内、豊橋市保健所管内、一宮保健所管内の幼稚園及び小学校で発生した4事例の検体が搬入され、うち1事例よりAH1pdm09亜型4株が検出されました。
入院サーベイランス
令和元年第36週から令和2年第34週までに県内全15基幹定点医療機関より報告された入院患者は602名でした。
抗ウイルス剤感受性(耐性マーカー)サーベイランス(名古屋市を除く)
上記インフルエンザウイルス検査において分離されたAH1pdm09ウイルス株231株についてオセルタミビル(タミフル)耐性マーカー遺伝子(H275Y変異)の検索を行ったところ、1株(0.4%)より耐性マーカーが検出されました。なお全国地衛研の検索では2020年8月11日現在、2489株中40株(1.6%)が耐性マーカーH275Y陽性となっています。