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プロジェクトストーリーPROJECT STORY

PROJECT STORY

世界規模の会議が、愛知県で開催される意味

2014年11月10日~12日、名古屋国際会議場で開催されたESDユネスコ世界会議。世界153か国・地域から1000名以上の関係者が参加して行われたこのイベントは、世界中の全ての関係者にESDのさらなる行動を求める「あいち・なごや宣言」が採択されるなど、これからのESDの推進にとって大きな成果を残しました。この歴史的なイベントに対し、愛知県庁では、2011年9月の開催決定から積極的に態勢を整え、地元の中心的な役割を担うあいち・なごや支援実行委員会を発足。会議を成功に導くため、「会議支援」、「あいち・なごやの魅力発信」、「ESDの普及啓発」、「ESDの取組促進」の4つの柱で、世界会議を全力でサポートしました。具体的には、円滑な会議運営、快適なサービスの提供、おもてなしや地元情報の提供、啓発イベントの開催、学校や企業などの地域の様々な主体との連携による持続可能な社会づくりに向けた取組などを実施しました。当時実行委員会事務局で活躍されたメンバーに振り返っていただきます。

ESDとは

“持続可能な開発のための教育~Education for Sustainable Development~”という言葉の略。今、世界には環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な問題があります。それらの問題を私たちが身近なこととして捉え、それらの課題につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことをESDといいます。

川 義満

川 義満Yoshimitsu Kawa
(平成2年度採用)
会議支援グループで、来訪者の受け入れやおもてなしを担当

島田 貴宏

島田 貴宏Takahiro Shimada
(平成9年度採用)
子ども会議グループで、ESDあいち・なごや子ども会議の企画・運営を担当

鈴木 麻友美

鈴木 麻友美Mayumi Suzuki
(平成18年度採用)
総務・調整グループで、自治体職員に向けたESDの理解促進を担当

北川 陵太郎

北川 陵太郎Ryotaro Kitagawa
(平成18年度採用)
普及啓発グループで、県民に対するESDの普及啓発を担当

プロジェクトを語る

― 皆さんがプロジェクトに参加した経緯を教えてください

川

川
「私は2010年に名古屋で開催されたCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の実行委員会での業務経験があったため、今回のプロジェクトにも呼ばれたと思います。他の皆さんはどうでした?」
島田
「私は、ESDに参加する前は教育委員会にいて、この世界会議の誘致に関わっていたのが、今回参加したきっかけです。あと、個人的には、入庁以来ずっと教育委員会にいたので、他の部局を経験したかったというのもあります」
鈴木
 
「私もCOP10の実行委員会で業務を担当しており、その経験を買われての異動だったと感じています」
 
北川
「実は私は、元々環境問題に興味があって、県に入庁しました。ESDに参加する以前は、民間企業と一緒に環境技術の研究開発に取り組んだり、COP10の時は生物多様性の普及啓発を担当。その後、環境省への出向を経てESDの支援実行委員会に参加しました。ESDの実行委員会が発足した際には、自ら希望して、念願叶っての参加となりました」
鈴木
「あっ、そうだったんですね。以前から、興味があったなんて、さすがです(笑)。川さんと島田さんは実行委員会が発足した直後からのメンバーですが、私と北川さんは開催の前年度からの参加でした。実行委員会の立ち上げ時はどんな雰囲気だったんですか?」
川
 
「最初の1年半ほどは、何をどう進めていくかという方向性を決めることが中心でした。いろいろな活動が本格的に動き出したのは、鈴木さんたちが加わった開催前年度からでしたね」
北川
 
「お二人の準備のおかげで、私と鈴木さんはスムーズに業務に取り組めました」
 

― 実行委員会の中では、
それぞれどんな業務をご担当されていたんですか?

川北

川
「私は、主に会議の参加者の方に向けて、開催地としての受け入れやおもてなしを担当していました。この会議には150を超える国々から大臣や教育関係者など1000名以上の方々の参加が予定されていたので、皆さんが安心して会議に参加するための移動や宿泊、会議中の食事などの手配はもちろん、開催地として愛知・名古屋のPRをするために、地元紹介のガイドブックを英語で作成するなど様々な企画を考えました」

島田
 
「世界中の方が来られるのはいろいろ気を使って大変そうですね…」
 
川
「そうですね。例えば会議中に提供する食事の問題。イスラム圏の方は豚肉やアルコールの入った料理を食べることができませんので、豚肉を使ったメニューはもちろん、調味料などにも気をつかいました。あとは、せっかく愛知に来ていただいているので、日本の文化や地域の特色などに興味をもってもらうために、あいちの花で会場を装飾したり、歓迎レセプションで地元銘柄の地酒コーナーをつくったり、自由時間には県内の産業や名所の視察を計画したりといろいろとアイデアを出しました」
鈴木
「私が携わった取組としては主に2つあります。前半はこの地域の自治体職員の方に向けたESDへの理解と普及活動でした。最初はESDといっても、ピンと来る方が少なかったので、他の地域でESDに積極的に取り組んでいる自治体の視察ツアーを組んだり、ESDについてのセミナーを開催したりしました」
北川
 
「鈴木さんたちがつくった“自治体職員のためのESDハンドブック”、全国の会議でも『愛知県は、こんな前例にない取組をやっている』と紹介されて、好評でしたよ(笑)」
鈴木
「そうなんですね!それは嬉しいですね。でもあれも決して前例のないことがしたかったわけではなく、どうすれば職員の方にESDを理解していただけるのかを考えた結果の一つでしかないんです」
川
 
「最終的に職員の方の理解はどうでした?」
鈴木
 
「取組を始めた当初は『ESD??』となっていた方が、次第に興味を持ってセミナーに複数回参加していただくなど、それなりの成果があったと思います」
北川
 
「確かに。同じ普及啓発を担当した者としては、同じような実感ですね…。後半はどんなことをされていたんですか?」 

鈴木

鈴木
「自治体に向けた普及活動のプログラムが会議開催の3か月程前に終わったので、後半は会議支援グループに合流し、会議に参加する方に向けて、会場内での愛知県の魅力発信とおもてなしを目的としたPR展示などの企画・運営に携わりました」
島田
 
「会場にはいろいろな展示がありましたね」
 
鈴木
「愛知県内の市町村や企業、NPOなどのESDに関する取組を紹介するパネルを作成・展示したほか、歴史・文化・産業についてもPRしました。当時発売前だった燃料電池車(FCV)の実物や、開発中の国産初のジェット旅客機(MRJ)、世界会議1か月前にも打ち上げが行われたロケット(H-ⅡAロケット)のミニチュア展示や、県内のお祭りなど様々な映像も放送しました。加えて、県内産のお茶やお菓子も振る舞い、各国からの参加者の方には、楽しんでいただけたのではないかと感じています」
島田
 
「私も会議当日は会場にいましたが、皆さん興味津々でしたね」
 
鈴木
 
「ありがとうございます。北川さんの方の普及活動はどうでしたか?」
北川
「私は、一般県民の方に向けたESDの普及活動をしていました。具体的には、名古屋まつりなどの地域のイベントやメッセナゴヤなどの大規模展示会などにブース出展をして、ゲームなどでESDについてのPRをしたり、ESDについてのイベントを開催して、タレントさんや有識者の方にゲストに来ていただいたりなど、いろいろやりましたね」
川
 
「成果はどうでしたか?」 
北川
「やはり最初の頃は、企業などの団体にイベント等への協力をお願いする際に『ESDの件で…』といっても、なかなか通じなかったですね(笑)。しかし地道な活動を続けていたのと、新聞広告などの効果もあり、会議の開催が近づいてくると、『この前見たよ』とか『大事なことだよね』と言っていただける方が増え、イベントに来ていただいた方をはじめ、少しずつではありますが、認知度は高まったのではないかと自負しています」

掲載内容は、平成27年度現在のものです。

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