居住施策に関するアンケート調査

氏   名 水谷 章夫
所属・役職 名古屋工業大学・教授
専門分野 建築環境工学

愛知県の住まい・まちづくりを取り巻く状況について、それぞれの専門の分野から、特に注目している現状と今後重要となってくる課題についてのお考えをお聞かせください。

 住まいの全国的な現状は、耐震改修と省エネ改修ならびに終の棲家としてのリフォーム工事が注目され、今後ますます需要が増すものと思われる。愛知県も同様だと思う。まちづくりも、大須商店街の活性化を除けば、全国的な傾向と同様に既存の商店街は衰退傾向にあり、大型ショッピングセンターとコンビニが目立った街の形成が助長される。愛知県特有の今後の課題としては、名古屋の郊外にある旧公団、公社の大規模団地の存続の可否になると思われる。また、伊勢湾台風以来人気のない津島市を中心とした名古屋から西方面の行政的な取り組みかと思われる。リニアの名古屋駅完成までに、名古屋駅西口から西方面の開発が最後のチャンスかと思われる。
 愛知県はトヨタ自動車を代表とする自動車産業と今後の発展を期待する航空機産業、戦前から代表的な陶磁器、セラミックス産業が全国的に有名であるが、農業出荷額も上位に入っている。 農(林)業従事者が減少する中で、この農(林)業対策を補助金付けしなくてどのように維持、発展させるかは今後ますます重要な課題となるのではないかと思う。
キーワード 住宅改修工事の増加、愛知県西部の住みやすいまちづくり、第6次産業としての農業対策

上記の課題解決のために推進すべきと考える住まい・まちづくりに関する取組みについてのお考えをお聞かせください。

 推進すべき対象者がこの質問ではよくわからない。また、だれがこの取り組みを行うのかもよくわからない。従って、回答できません。
 もし、行政の方が取り組むなら、各地域代表の県会議員の説明に時間がかかり、中途半端な妥協案で施策が決まることが懸念されます。
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