居住施策に関するアンケート調査

市町村名 豊明市
市町村長名 石川 英明

愛知県の住まい・まちづくりを取り巻く状況について、特に注目している現状と今後重要となってくる課題についてのお考えをお聞かせください。

 愛知県の住まい・まちづくりを取り巻く状況について、特に注目した点は、少子高齢化が進展し人口減少時代に向かっていることです。今後重要となってくると考える課題は、‘地域の活力を支えるまちづくり’です。全国的に人口の減少が見込まれる今日において、老若男女すべての住民がまちづくりに参加し、活力のある地域コミュニティを築いていくことが重要であると考えます。そのためには、地域住民の声に耳を傾けながら時代のニーズに合ったまちづくりを進めることが望ましいと考えています。具体的には、住民と行政とがより良いパートナーとして、お互いの知恵と力を出し合いながら地域の特性に応じたまちづくりの誘導と良好な市街地整備を行うことで、‘住みたい’‘住み続けたい’と思えるような居住環境を形成することが求められています。
 また、創エネ・蓄エネと省エネが一体として活用できるシステムの構築を推進し、次世代エネルギーの普及、発展に寄与できるような持続可能な快適環境をつくっていくことも重要です。
 加えて、地域の活力を支えるまちづくりを発展させるためには、特色ある自然や歴史文化資源を活かした交流のまちづくりを進めることも課題として考えております。
キーワード 活力ある地域コミュニティ、豊かで特色あるまちづくり

上記の課題解決のために推進すべきと考える住まい・まちづくりに関する取組みについてのお考えをお聞かせください。

 活力ある地域コミュニティの形成と豊かな生活を可能にするまちづくりを進めるためには、土地の区画を整え宅地の利用の増進を図ることが重要です。本市では、十分に基盤整備されていない市街化区域や市街化の予想される区域において良好な土地利用を図るために、民間の有するノウハウ、資金力、機動性を最大限に活用した土地区画整理事業を促進し、支援を行っております。
 さらに、土地区画整理事業による新たなまちづくりのビジョンとして、創エネ・蓄エネと省エネを両立した環境配慮型のエコ住宅の供給を促進したいと考えています。特に、太陽光発電システムは、低炭素社会に対応したクリーンエネルギーシステムの一つとして注目しております。
 また、持続可能で活力ある地域づくりに向けては、まち・住まい・交通の一体的な創蓄省エネルギー化を推進するため、住まいと交通の基盤整備を進めるとともに、自然、歴史文化資源の保護とのバランスを考えながら特色あるまちづくりの構築に取組んでいきたいと考えております。例えば、本市の恵まれた医療・福祉機能と連携して、歩きたくなる道づくり・まちづくりを進め、市民の健康づくりを促すことなどが考えられます。
 さらに、旧東海道や桶狭間古戦場などの歴史文化、緑豊かな農村風景や里山の自然など、本市ならではの資源を生かすため、必要に応じた景観の保全や形成に取組むことも検討したいと考えております。
キーワード 土地区画整理事業、自然と歴史文化資源の保護