平成14年度騒音・振動調査結果について

 
 

 平成14年度、愛知県、名古屋市、豊橋市、一宮市、春日井市、豊田市及び関係市町が実施した自動車騒音、道路交通振動、新幹線鉄道騒音・振動及び航空機騒音の調査結果は以下のとおりです。
 

調査結果の概要

 自動車騒音調査

(1

)環境基準※1

 環境基準に関しては、面的評価※2による評価では、平成13年度と比べ、環境基準達成率は65.4%から68.0%(表1参照)へと上昇した。なお、環境基準達成率が最も低かった路線は一般国道41号の豊山町豊場〜小牧市多気中間と県道岡崎刈谷線の安城市箕輪〜刈谷市松栄間の2路線で、達成率は0%(表2参照)でした。
 

(2

)要請限度※3
 要請限度に関しては、点的評価※4による評価では、平成13年度に比べ、要請限度超過地点は43地点から41地点へと2地点減少し、超過した割合は21.3%から19.8%(表3参照)へと低下した。なお、騒音レベルの高かった主な地点は、昼間では国道1号の岡崎市太平町で79dB(表4参照)、夜間では国道1号の小坂井町大字伊奈と国道1号の岡崎市矢作町で80dB(表5参照)でした。
 
 道路交通振動調査
 平成13年度と同様、87の全調査地点で要請限度を下回りました。
 
 新幹線鉄道騒音・振動調査
(1
)騒音 
 騒音に関しては、環境基準が定められており、環境基準達成地点数は、平成13年度に比べ45地点から51地点へと6地点増加し、達成率は62.5%から70.8%(表6参照)へと上昇した。なお、騒音レベルが高かった主な地点は、稲沢市平野町、稲沢市奥田町で74dB(表7参照)でした。
 
(2
)振動
 振動に関しては、振動指針値が定められており、平成13年度は全地点で振動指針値※5を達成しましたが、平成14年度は、2地点(表8参照)で指針値を達成できませんでした。なお、未達成地域は稲沢市奥田町の2地点でした(表9参照)。
 
 航空機騒音調査
(1
)常時測定(1年間) 
 常時測定に関しては、平成13年度と同様、5地点で調査を行い、全地点で環境基準を達成できませんでした。
 
(2
)短期測定(1週間)
 短期測定に関しては、平成13年度と比べ、環境基準達成地点数は13地点から12地点へと1地点減少し、達成率は68.4%から60.0%(表10参照)へ減少しました。
 
 
<自動車騒音>
  表1 面的評価による環境基準達成率
 
 
評価区間数
全評価戸数
達成戸数
環境基準達成率
平成14年度
105
51,413
34,986
68.0%
平成13年度
93
50,923
33,303
65.4%
 
  表2 平成14年度、環境基準達成率が最も低かった路線
 
路線名
始点
終点
評価戸数
環境基準達成率
一般国道41号
豊山町豊場
小牧市多気中
177
0%
県道岡崎刈谷線
安城市箕輪町
刈谷市松栄町
789
0%
 
  表3 要請限度を超えた割合
 
 
測定地点数
超過地点数
超過割合
平成14年度
207
41
19.8%
平成13年度
202
43
21.3%
 
  表4 騒音レベルの高かった主な地点(昼間)
 
路線名
測定地点
測定値
一般国道1号 岡崎市大平町
79dB
一般国道1号 豊橋市下地町
78dB
一般国道1号 小坂井町大字伊奈
78dB
一般国道1号 岡崎市矢作町
78dB
県道津島七宝名古屋線
(市道高速1号)
名古屋市中川区万場二丁目
78dB
 
  表5 騒音レベルの高かった主な地点(夜間)
 
路線名 測定地点 測定値
一般国道1号 小坂井町大字伊奈
80dB
一般国道1号 岡崎市矢作町
80dB
 
<新幹線騒音・振動>
  表6 環境基準達成率
 
  測定地点数 環境基準達成地点数 環境基準達成割合
平成14年度
72
51
70.8%
平成13年度
72
46
62.5%
 
  表7 騒音レベルが高かった主な地点
 
測定場所 用途地域 測定値
稲沢市平野町 市街化調整区域
74dB
稲沢市奥田町 市街化調整区域
74dB
 
  表8 振動指針値達成率
 
 
測定地点数
振動指針値達成地点数
振動指針値達成割合
平成14年度
22
20
90.9%
平成13年度
22
22
100%
 
  表9 振動指針値を達成できなかった地点
 
測定場所
用途地域
平成13年度測定値
平成14年度測定値
稲沢市奥田町(12.5m測定) 市街化調整区域
70dB
71dB
稲沢市奥田町(25m測定) 市街化調整区域
69dB
71dB
 
<航空機騒音>
   表10 環境基準達成率
 
 
測定値点数
環境基準達成地点数
環境基準達成割合
平成14年度
20
12
60.0%
平成13年度
19
13
68.4%
 
 
  <参考>
   
※1  環境基準
   環境上の条件について生活環境を保全し、人の健康の保護に資する上で、維持されることが望ましい基準
 
※2  面的評価
   一定地域内(道路端から50mの範囲内)のすべての住居等のうち、環境基準値を達成している住居等の戸数及びその割合を把握するもの
  
※3  要請限度
 道路周辺の生活環境が著しく損なわれると認められるとき、市町村長が関係機関に措置をとるよう要請する際の基準(評価は点的評価)
 
※4  点的評価
   地域を代表する騒音測定地点における騒音レベルを、基準値と比較して状況を把握するもの
 
※5  振動指針値
   昭和51年3月に環境庁長官から運輸大臣に対し勧告された「環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について」において振動対策を講じることとされた値
  
<参考資料>
  1 自動車騒音調査 (PDF形式 102KB)
  2 道路交通振動調査結果 (PDF形式 35KB)
  3 新幹線鉄道騒音・振動調査 (PDF形式 41KB)
  4 航空機騒音調査 (PDF形式 19KB)
 
 
※添付ファイルは「PDF形式」となっています。

戻る