3-7ブロック毎の海岸保全の方向性と施策 3-7-8鈴鹿・津ブロック（自然利用ゾーン）　対象範囲：三重県鈴鹿市〜松阪市の沿岸 鈴鹿・津ブロックは、海岸堤防を挟んで砂浜・松林が連続した自然豊かな沿岸域であるとともに、背後には住宅地が広がる地域である。 ■ブロックにおける現況と課題 防護 環境 利用 ・ 堤防の老朽化が指摘される地区がある ・ ほぼ全域に渡り高い液状化の可能性 ・ 多くの地区にわたり広がる砂浜 ・ 背後に住宅地が広がり、人口が密集 ・ 多様な生物生息の場 ・ アカウミガメの産卵 ・ 白砂青松の豊かな砂浜・松林・海浜植生・優れた景観 ・ 河口周辺に広がる干潟 ・ 多様なレクリエーション活動（マリンスポーツ・海水浴等） ・ 各種利用活動間での競合 ・ 港湾活動（津松阪港） ・ 車乗入れ等利用マナーの悪化 ■ブロックの方向性 鈴鹿・津ブロックの方向性 大沿岸域の安全を確保するとともに、津松阪港の発展を核とした交流空間の創出とレクリエーション利用の機能向上を図る。また、海岸に広がる伊勢湾を代表する良好な白砂青松の保全・復元を図る。 ■ブロックの施策 防護 環境 利用 ｢自然の防災機能を活用した海岸域の防護｣ ・ 海岸堤防の老朽化対策 ・ 地震災害に十分対応可能な防護機能の確保 ・ 砂浜の保全・復元 ・ 地域防災体制の充実 ｢白砂青松の海岸の保全・復元｣ ・ 干潟・砂浜の保全・復元 ・ 環境保全活動の推進 ・ マナー向上に向けた啓発活動の推進 ｢各種利用活動の共存・モラルある海岸利用｣ ・ 各種利用活動への配慮 ・ アクセスの確保・利用施設の整備 香良洲地区海岸（三重県香良洲町） 中河原乙部地区（三重県津市）