2-3利用面からみた現況と課題

1)多様な産業活動
 三河湾・伊勢湾沿岸域は、日本有数の工業地域を擁しています。
 また、古来より魚介類の宝庫として知られ、現在でも多くの魚種において全国有数の産地であり、沿岸域を中心に特色ある水産業が営まれています。
愛知県漁業総生産量の推移
港湾の位置

 三河湾・伊勢湾沿岸域には、2つの特定重要港湾と3つの重要港湾があり、特定重要港湾と
しては名古屋港と四日市港が、重要港湾は衣浦港、三河港、津松阪港があります。
2)多様化する利用活動
 沿岸域は、マリンスポーツや潮干狩り等さまざまなレクリエーション活動が行われていて沿岸
住民と海とのふれあいの場となっています。さらには、人々の社会的意識の変化から、開放
感・癒し等、安らぎや健康づくりの場としての利用空間となってきています。
また、三河湾・伊勢湾は昔から信仰の対象となっており、沿岸各所には祭事・信仰が今も残さ
れています。
 しかし、近年は海岸利用者(レジャー・漁業等)間での事故・トラブルの発生や、利用者のマ
ナーの悪さが懸念されており、秩序ある海岸利用が望まれています。
竹島潮干狩り ゴミ投棄抑制の看板
竹島潮干狩り
ゴミ投棄抑制の看板

3)利便性の不足
 三河湾・伊勢湾沿岸の海岸は、高潮等に備えてほぼ全域にわたり海岸堤防が整備されてい
ますが、安全の代償として水際線へのアクセスを困難なものにしています。
 また、マリンスポーツ等のレクリエーションが盛んな地域に対して、トイレ・駐車場等の利便施
設の充実が求められています。



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2-4三河湾・伊勢湾を考えるキーワード
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