愛知県河川課が管理する海岸の整備目標(整備すべき地域、整備目標、施策)について紹介します。


1.整備すべき地域

 

(1)高潮対策における整備すべき地域

 想定した高潮が来襲した場合に、浸水による被害の発生が想定される地域を整備すべき地域としています。

 

(2)地震対策における整備すべき地域

 想定規模の地震が起こった場合に、津波や施設の沈下・崩壊に伴う浸水による被害の発生が想定される地域を整備すべき地域としています。

 

(3)海岸侵食対策における整備すべき地域

 侵食による被害の発生が想定される地域を整備すべき地域としています。

 

2.整備目標

 

(1)高潮対策の目標

 既往最大台風であり、最も愛知県の沿岸に被害を与えた昭和34年の伊勢湾台風・昭和28年の13号台風規模を想定し、同規模の高潮に対して対象地域の安全が維持・確保されることを目標としています。

 

(2)地震対策の目標

 近い将来に発生が懸念されている東海・東南海・南海地震など想定最大規模の地震津波に対して対象地域住民の安全が確保されることを目標としています。

 

(3)海岸侵食対策の目標

 現状の汀線および砂浜を保持・保全し、または目的に応じて復元することを目標としています。

 

3.施策

 

(1)高潮・越波災害への対策

・海岸保全施設等による高潮・越波災害に対する防護機能の向上
・砂浜等の自然防災機能の活用
・沿岸の土地利用変化に対応した高潮対策

 

(2)地震・津波災害への対策

・地震による津波対策
・施設の耐震安定性の確保

 

(3)海岸侵食への対策

・砂浜の保全・復元
・施設の洗掘対策

 

(4)総合的な危機管理対策の推進

・ハザードマップ等を活用した地域防災体制強化の推進
・施設の適切な維持管理・運用体制の構築