消費生活相談事例
49 中古車のオークション
≪相談事例≫
 2日前、近所の中古車センターで、自分の希望する車をオークションで探してもらい、それを購入するという契約を交わした。車をオークションで探してもらう注文契約と、探した車を購入する注文販売契約との2つの契約である。解約の場合は、オークション参加にかかった経費と車代金の10%の損料が必要と記載された書類を受け取っている。しかし、その後で、粗悪車を扱う業者だとわかったので、業者がオークションに参加する前に契約を解除したい。
(20代 女性 給与生活者)

≪処理結果概要≫
 
業者がオークションに参加前の場合の解約について契約書にどのように記載されているかをよく確認した上で、書面にて2契約とも解除したい旨、申し出るよう伝えました。その後は、当事者間での話し合いになること(実費のみを払いたい旨)を伝えて、(社)日本自動車販売協会連合会、(社)日本中古自動車販売協会連合会にも相談するよう紹介しました。

【ポイント】
[1]  オークションについて
オークション運営は、中古車業者の会員組織で成り立っています。オークション会場は、中古車の出品料、成約料、落札料が運営のベースになっています。

[2]  オークション取引の注意点
オークション取引における注意点は、まず信用できる業者を選ぶことです。業者に希望車種を依頼するにあたって、細かな依頼内容(車種、年式、色、程度、走行キロ数、価格、支払い条件など)をあらかじめ決めておきましょう。後日トラブルにならないよう、落札できた場合、できなかった場合についての費用を確認しておきます。もしも落札できなかった場合、業者にはオークション会場に対する負担金は発生しません。依頼された件のみで業者が動いたのであれば、交通費、日当程度を払うのが妥当だと思われます。

[3]  日本オートオークション協議会について
日本オートオークション協議会が、(社)日本中古自動車販売協会連合会と(財)日本自動車査定協会の走行チェックシステムを一元化し、平成13年4月1日に設立されました。オークション出品車両のデータを全国ベースで集積し、照合により不正車両を排除します。消費者からの照会にも回答していく予定とのことです。

※中古車を購入する時、3種類の修理渡しがあります。
  [1] 保証つきの販売
   ・販売店は保証期間中に発生した保証対象の不具合については、
    保証内容の範囲内において無償修理する責任があります。

  [2] 保証なし整備ありの販売(整備渡し)
   ・「価格ステッカー」にその旨を表示し、整備内容を明らかにした書面
    「点検整備記録簿等」の交付が義務づけられています。
    (公正取引協議会の規約)
   ・整備不良によって不具合が発生した場合は、販売店は無償修理に
    応じなければなりません。それ以外の購入者が予想し得た不具合は
    有償修理となります。

  [3] 保証なし整備なしの販売(現状渡し)
   ・「保証なし整備なしの販売」である旨と「特定の車両状態を表示した書面」を
    もって表示が義務づけられています。(公正取引協議会の規約)
   ・購入者には「特定の車両状態を表示した書面」の写しを交付し、その不具合が
    購入者の予想し得る範囲内のものであれば、有償修理でよいことになります。

 いずれの場合も販売店は、隠れた瑕疵については、瑕疵担保責任に基づいた無償修理に応じなければなりませんが、応じない業者もあります。信頼できる販売店から購入する方が安心です。

≪参照法令等≫
(社)自動車公正取引協議会の規約
民法 570条(売主の瑕疵担保責任) 

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