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「低価格卓上型電磁調理器」の商品テスト結果について(概要)

  1. 使い方を誤ると火災や火傷の危険がありますので、使うときは取扱説明書をよく読んでから使うようにしましょう。ガスコンロと違い火力は目には見えませんが、調理後しばらくは、トッププレートが熱いので手を触れないように注意しましょう。
  2. 空焚き防止や小物発熱防止等の安全機能はついていますが、鍋の材質や変形、小物の種類によっては十分に働かない場合がありますので、料理中はその場から離れないようにしましょう。また、使用しないときは電源プラグを抜いて上には何も置かないようにしましょう。
  3. 鍋は、材質や電磁調理器との相性などにより性能や安全性が異なりますので、取扱説明書などを参考にして選びましょう。特に鍋が変形した場合は、電磁調理器が今までとは異なった作動をする場合がありますので、使用しないようにしましょう。

1 テストの目的

卓上型電磁調理器は、本体の磁気発生コイルに電流を流すと磁力線が発生し、この磁力線が金属製鍋底部に作用してうず電流が生じ鍋底金属が発熱して加熱されるしくみです。炎が出ないことから高齢者等にも安心できると言われ、様々な機種が大手から中小に至るまで多数の製造業者により製造販売されていますが、安全性や品質など消費者には判断に迷う状況となっています。
 そこで、今回、卓上型電磁調理器のうち比較的低価格帯の機種を選定して、安全性の問題はないのか、また、実際の使用にあたってどのようなことに注意すればよいのかなど、主として安全性に関する調査を行うとともに、合わせてアンケート調査も行い使用にあたっての注意すべき必要な情報を消費者に対して提供することとしました。


2 テスト期間

平成18年8月〜平成18年12月 (商品購入時期 平成18年8月)


3 テスト対象品

卓上型電磁調理器のうち、比較的低価格(1万円前後)機種として市販されている電磁調理器の6銘柄(写真)を名古屋市内の家電量販店で購入しました。 購入価格(税込)は、7,980〜11,800円でした。



写真「低価格卓上型電磁調理器」

写真「低価格卓上型電磁調理器」


4 テスト結果

  1. 表示
     電気用品安全法、電波法に基づく表示は6銘柄ともに適正に表示されていました。使用できる鍋の材質、形状、反りなどが6銘柄それぞれ微妙に異なり、同じ銘柄でも加熱と揚げ物で使用出来る条件が異なっているので注意する必要があることがわかりました。
  2. 性能
    (1)消費電力、熱効率
     消費電力は鍋の種類により異なり、誤差が最も少ないステンレス製鍋では6銘柄とも10%以内に収まっていましたが、その他材質の鍋では銘柄によっては10%を超えるものがありました。熱効率は、6銘柄とも概ね60〜80%と銘柄間で特に大きな差がなく安定していました。
    (2)揚げ物
     少量のサラダ油を加えた場合は、適正量に比べて最高温度がわずかに高くなる傾向がありました。誤って加熱キーを押したときに3銘柄は作動後5分前後で自動停止しましたが、適正量で1銘柄、少量で2銘柄からわずかな油煙が発生しました。
    (3)トッププレートの温度降下
     加熱終了後、鍋を取り除いた後でもトッププレート表面は高温状態のままで火傷のおそれがあり、しばらく温度が下がるまで注意する必要があることがわりました。
  3. 安全性
    (1)電気的安全性
     電気用品安全法に係る温度上昇、絶縁性能、熱板の強度などは6銘柄とも技術基準を満たしていました。
    (2)空焚き防止
     6銘柄とも水を入れた場合には2時間後に切り忘れ防止により停止しましたが、空焚きをした場合には、鍋の種類によって鍋底温度や停止時間が大きく異なり、また鍋の変形により作動状況が大きく異なることがあるので十分に注意する必要があることがわかりました。
    (3)鍋検知、小物発熱防止
     鍋検知は、6銘柄ともに適正に作動しましたが、小物発熱防止は、材質や大きさによって温度上昇する場合があるので安全機能を過信せずに注意する必要があることがわかりました。
  4. アンケート調査結果
     消費生活モニターのアンケート調査では、約2割の人が持っていました。このうち卓上型では、ガスコンロと合わせて持っている人の割合が高く、主な料理はガスコンロで行い、「鍋物」など一部の料理を電磁調理器で利用するという使い分けをしている人が多いことがわかりました。大部分の人は安全と感じていますが中には怪我をした人も数人いました。火が出ないので高齢者にも「安全」、「掃除が簡単」、「操作が簡単」という意見が多く出された反面、「電磁波の影響が心配」、「鍋の買い替えが必要」、「火傷が心配」などの意見も多数ありました。

5 消費者へのアドバイス

  1. 使い方を誤ると火災や火傷の危険がありますので、使用するときは取扱説明書をよく読んでから使うようにしましょう。ガスコンロと違い火力は目には見えませんが、調理後しばらくは、トッププレートが熱いので手を触れないように注意しましょう。
  2. 空焚き防止や小物発熱防止等の安全機能はついていますが、鍋の材質や変形、小物の種類によっては十分に働かない場合がありますので、料理中はその場から離れないようにしましょう。 また、使用しないときは電源プラグを抜いて上には何も置かないようにしましょう。
  3. 鍋は、材質や電磁調理器との相性などにより性能や安全性が異なりますので、取扱説明書などを参考にして選びましょう。特に鍋が変形した場合は、電磁調理器が今までとは異なった作動をする場合がありますので、使用しないようにしましょう。

6 事業者(製造業者・販売業者)への要望

  1. 揚げ物キーの設定温度に対して、制御温度が若干高くなる銘柄がありましたので、制御温度範囲を設定温度に近づけるような工夫を望みます。
  2. 空焚きした場合に、停止時間が鍋の種類によって2時間を大きく超える銘柄がありましたので、安全機能についてさらに一層の改善を望みます。
  3. アンケート調査では電磁調理器を使用している人も使用していない人も電磁波の影響を心配している人が多数いましたので、今後の購入にあたって消費者への電磁波に関する情報提供や説明書への記載などの検討を望みます。