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商品テスト結果のおしらせ


「ポリ乳酸繊維製品」の商品テスト結果について(概要)
  1. 商品テストを実施するにあたり、消費生活モニターを対象に実施したアンケート調査では、「ポリ乳酸繊維製品を知っている人」は約1/4(24.8%)と認知度は低く、 「購入したことがある人」は僅か(3.6%)でした。しかし、「ポリ乳酸繊維製品が普及していくと思う人」は約4割(37.9%)で、興味を持つ人は多くいました。
  2. ポリ乳酸繊維製品は、生分解性であるなど、環境に優しい半面、熱に弱い(融点は約170℃)という欠点があります。「アイロン掛けはできない。」など、表示されている製品に関する情報をよく確認することが必要です。
  3. 商品(ニットシャツ類・タオル・水切り袋)のテスト結果では、性能は実用上、問題となることはありませんでした。

 テストの目的
   私たちの生活に使用されている合成繊維(ポリエステル繊維等)は石油等の有限な化石資源を原料としています。そこで、その代替として、再生が可能な植物資源を原料とするポリ乳酸繊維が注目されるようになりました。
 ポリ乳酸繊維は、トウモロコシ等のデンプンを原料に、発酵で得られる乳酸を重合してポリ乳酸とし、熱で溶融して繊維に製造されます。ポリエステル繊維とほぼ同じ強さを持ちながら、最終的には、土中や水中の微生物の働きで二酸化炭素(炭酸ガス)と水に分解されていく、生分解性の自然循環型の合成繊維です。
 しかし、消費者が購入して使用する際に、「ポリ乳酸繊維製品」の品質・性能等の情報は十分とは言えず、あまり知られていません。
 そこで、「ポリ乳酸繊維製品」の表示・性能等を調査するとともに、消費生活モニターを対象にアンケート調査を行い、消費者に情報を提供することとしました。
 テスト期間
   平成15年7月〜平成16年3月
 テスト対象品
 
写真「ポリ乳酸繊維製品」
写真「ポリ乳酸繊維製品」
 「ポリ乳酸繊維製品」6銘柄(写真)と「比較参考品(従来品)」4銘柄を通信販売および名古屋市内の量販店で購入しました。

 「ポリ乳酸繊維製品」
   ポロシャツ 2銘柄
   Tシャツ 1銘柄
   フェイスタオル 1銘柄
   水切りゴミ袋 2銘柄
 テスト結果
  (1) 表示
     「組成表示(混用率)」に家庭用品品質表示法の許容範囲を超えているものが1銘柄ありました。
 「注意表示」の主な内容は、ニットシャツ類・タオルは、「タンブラー乾燥はさけてください。」、水切りゴミ袋は、「機械のトラブルの原因となる場合もありますので、家庭用生ゴミ処理機には使用しないでください。」でした。
  (2) 価格
     「ポリ乳酸繊維製品」の購入価格(1枚当たり)は、「比較参考品」の約1.7〜3.0倍でした。
  (3) 性能
   
 ニットシャツ類
   風合を測定したところ、綿/ポリ乳酸繊維のもの及びポリ乳酸繊維100%のものは、綿/ポリエステル繊維のものよりも「柔らかい」という結果でした。しかし、ポリ乳酸繊維100%のものは、吸水性が「やや吸いにくい(水濡れはする)」という結果でした。
 洗濯(ネット使用)・乾燥(吊り干し)を30回繰り返しても、寸法変化は±2.0%以内で、強度の低下もありませんでした。しかし、ポリ乳酸繊維の融点は約170℃で、これはポリ乳酸繊維が高温アイロン(180-210℃)で完全に溶融することを示します。
 タオル
   寸法変化、吸水性等、全てJIS(日本工業規格)の基準値を満たしていました。 
 水切りゴミ袋
   ポリ乳酸繊維のものの破れにくさは、ポリエステル繊維のものとほぼ同じでした。
 沸騰水で強度が低下することはありませんでした。
 生分解性
   家庭用生ゴミ処理機(高温バイオ方式)の条件[高温バイオ剤(高温バイオ菌−好気性土壌菌、コーヒーガラ、活性炭)、処理温度80℃(送風定温恒温器)、処理時間約4.5時間/日]の下(静置)で、30日後、ポリ乳酸繊維の水切りゴミ袋は、形態は保持していましたが、強度はほとんどなくなっていました。また、ポリ乳酸繊維のTシャツも、強度が大きく低下していました。
 アンケート調査結果
   「ポリ乳酸繊維製品を知っている人」は約1/4(24.8%)と認知度は低く、「購入したことがある人」は僅か(3.6%)でした。しかし、「ポリ乳酸繊維製品が普及していくと思う人」は約4割(37.9%)で、興味を持つ人は多くいました。
 ポリ乳酸繊維製品についての意見や要望では、「もっと宣伝すれば普及していく。」、「価格がもっと安ければ購入したい。」等の意見が多く寄せられました。

 消費者へのアドバイス
  (1)  ポリ乳酸繊維製品は、環境に優しい半面、熱に弱い(融点は約170℃)という欠点があります。従来のポリエステル繊維製品等とは異なっていますので、表示されている製品に関する情報「アイロン掛けはできない。」等をよく確認することが必要です。
 なお、どうしてもアイロン掛けをする場合は、低温(100℃程度)で当て布が必要です。
  (2)  ポリ乳酸繊維製品は生分解性ですが、コンポスト(堆肥)中等の高温(50℃以上)・多湿の条件の下でしか簡単に分解しませんので、ポイ捨て等はしないでください。
 事業者(製造業者・販売業者)への要望
   ポリ乳酸繊維製品は、従来のポリエステル繊維製品等とは性能等が異なっていますので、取扱い上の注意を消費者に十分に提供することを要望します。

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愛知県県民生活部県民生活課 消費生活相談・商品テストグループ
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