- 消費生活モニターを対象にしたアンケート調査では、「シュレッダを使用中に危険だと感じた事のある人」は約半数ありました。その理由として「急に動いた」が多数であり、また、「子供が手を入れて遊んだ」という危険な事例もありました。
- 小さな子供がいる家庭では、まねをして遊んだり、触れて倒れたり、指を挟(はさ)まれる恐れがありますので、置き場所や使用している姿を子供に見せないように注意しましょう。
- カット方式にはストレートカット方式とクロスカット方式があります。ストレートカット方式の特徴は、短時間で処理ができ、紙詰まりは少ないことで、クロスカット方式の特徴は、情報の保護やゴミの少量化です。
- 構造上、ヘッド部が重いため重心が不安定であり、特に上部が底辺より大きいものは倒れやすいので使用する際に注意しましょう。また、カット方式や文字の大きさ・細断方向によって、文字が認識できる場合もありますので注意しましょう。
1 テストの目的
シュレッダは従来から業務用に使用されている商品ですが、家庭にも普及し始めている商品です。また、平成17年4月から「個人情報保護法」が施行され、家庭でも個人情報に関する意識が高まっています。
そこで、表示・性能・安全性・使用性について調べ、消費生活モニターを対象にアンケート調査を実施し、アンケート集計結果とともに製品情報を提供することとしました。
2 テスト期間
平成17年6月〜平成17年12月(商品購入時期 平成17年6月)
3 テスト対象品
家庭用シュレッダは、A4サイズの用紙を細断できる製品で、手動式3銘柄、自動式8銘柄の計11銘柄を量販店で購入しました。
価格は手動式のものが、1,280円〜1,554円、自動式のものが、8,673円〜29,253円でした。購入した商品11銘柄のうち、ストレートカット方式は5銘柄、クロスカット方式は6銘柄でした。
写真「家庭用シュレッダ」
4 テスト結果
- 表示
PSEマーク(電気用品安全法による義務マーク)は、自動式のものすべてに表示してありました。しかし、PSEマークの近くに必要な表示が記載されていないものが1銘柄ありました。
- 性能
細断試験は、細断率が90%以下のものが1銘柄ありました。細断速度は、ストレートカット方式の方が速く処理できる結果でした。電気的な安全性試験については問題ありませんでしたが、消費電力試験では表示の許容差(±20%)を超えた機種が1銘柄ありました。
- 安全性
安定性試験は、底の面積が上部より小さい1銘柄が10度の傾斜で転倒しました。子供の指を挟み込む可能性のある銘柄は3銘柄ありました。
- 使用性
繰り返し試験は、定格時間の短い機種でモーターが停止しました。細断くずの容積はクロスカット方式が少ない結果でした。
- アンケート調査
消費生活モニターを対象にしたアンケート調査では、シュレッダの購入に際して価格は重要な判断材料で、5,000円以下を望む声が多くありました。使用しているシュレッダの種類としては、ストレートカット方式で手動のものが多いという結果になりました。「シュレッダを使用中に危険だと感じた事のある人」は約半数で、理由として「急に動いた」が一番多い回答でした。また、「子供が手を入れて遊んだ」という危険な事例もありました。故障等のトラブルは、購入直後が33%と多く、購入後6ヶ月以内では75%であり、あとの25%は一年以上経過してから発生していることがわかりました。
5 消費者へのアドバイス
- 上部ヘッド部分が重いので重心が不安定であり、特に、上部が底面より大きいものは倒れやすい傾向にあるので注意しましょう。また、それぞれ機種により消費電力、騒音、保証期間などで特徴がありますので、表示等で確認しましょう。
- 小さな子供がいる家庭では、親のまねをして遊んだり、触れて倒れたり、指を挟まれる恐れがありますので、置き場所や使用している姿を子供に見せないように注意しましょう。
- 家庭で使用するシュレッダは、場所を移動して使用することが多いと考えられますので、重さ、移動しやすいものかどうか確認しましょう。また、細断くずの廃棄のことを考えて、ごみ箱の構造も確認しましょう。
- 細断方向は、文字の読み方向と逆に細断した方が情報の保護には効果的でしょう。
6 事業者(製造業者・販売業者)への要望
- 投入口は、子供が誤って使用しても指などが傷つかないような工夫を要望します。
- 最大細断枚数時の細断率は、90%以上になるように設定するよう望みます。
- 定格時間、細断サイズ、重量など消費者の参考となる項目は表示し、表示数値については適正に記載するように望みます。
- シュレッダは上部が重いため不安定になりやすいので、転倒しにくい形状を望みます。
- 家庭用シュレッダは、据え置きタイプや比較的軽い手動式のものでも移動しやすい工夫を望みます。
- 細断くずを捨てる際、静電気を帯びて廃棄が困難となるので、ダストボックスには静電気防止などの加工や、細断くずを捨てやすい工夫を望みます。
- 紙を投入する際、注意事項のようにまっすぐに投入することがむずかしい場合があるので、そのための補助器具(例えば、プリンタについている用紙サポート)などの工夫を望みます。
- ダイレクトメールなど封筒も細断できるよう望みます。
- 電気用品安全法に該当する機種は、同法に定める表示等の基準を遵守してください。