知事の記者会見
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平成17年3月22日(火) 午前11時
1.

愛知万博について

【記者】  万博開幕まで、あと3日となった。先日の内覧会で、藤が丘の滞留問題、弁当の持ち込み禁止や希望のパビリオンに入れないなど、幾つかの問題がでているが、そういったことを踏まえて県としてできることは何か。
 また、開幕直前を迎えた今の率直な感想をお聞かせ願いたい。
【知事】  ご質問の後先逆になりますけれども、まず、博覧会に対する思い、現在の心境からお話をしたいと思います。
 長年にわたって県政の最大の課題として取り組んできた博覧会がいよいよ今週開幕するわけでありまして、これは私1人ではなく、多くの皆さん方もさまざまな思いを持って開幕を迎えることと思います。
 特に、これまで大変困難な状況にも直面をいたしました。時には、博覧会の開催そのものが危うくなる事態も幾たびかありました。そうした課題やらハードルをその都度乗り越えて、現在を迎えることができましたのは、究極は、やはり県民の皆さん方があきらめなかった。博覧会にさまざまなお考えをお持ちの方もいらっしゃったわけでありますけれども、最終的には博覧会を開催し成功させようという、やっぱり底流にそんな県民の皆さん方の思いが流れていたんじゃないかと思います。したがって、危うい時期を乗り越えた、乗り越えることができたんだろうと思いますね。その意味で、心から感謝しております。
 それから、私自身からいえば、知事職に就任してわずか2カ月後にオオタカの営巣が発見されるというような、びっくりするような事態から始まりました。それを受けて、いろんな議論、プロセスを経て会場を見直し、道路の計画を中止するなど、おそらく過去になかったような大きな決断も迫られました。特に、新住事業だとか会場の変更というのは、どちらかというと県のマターの、つまり、県が判断すべき課題でしたので、今から振り返りましても、大変大きな責任だとか、孤独な決断をしなければならないという局面もありました。
 それから、関連公共も含めて、大変スケジュールがタイトでありましたので、現計画ができてからもいろんな問題が幾つかありました。一々それを挙げるいとまはありませんけれども、とにかくそういうものをすべて乗り切ってこの時期を迎えることができたわけでありますので、私としては大変充足感もありますし、それから安堵感もありますし、そしていよいよだという新たな決意の気持ちも強く持っております。
 今後は、何が何でも成功させて、感動を多くの方に与えることのできる、そして、たくさんの実績、成果を上げることができる博覧会にしたいと、そういう思いでいるわけであります。
 しかし、会場づくりなどは期待以上の出来で、私はいいものが仕上がってきたなと喜んでおります。現地へ行きましても、いろんなこれまでの課題を一つずつ克服しながら、瀬戸会場、長久手会場ともに、21世紀最初の博覧会にふさわしい、いい会場づくりができたなと思っておりまして、この点については率直に喜んでいるところでございます。
 さて、そういう形でいよいよ博覧会の開幕を迎えるわけでありますが、内覧会などで、今ご指摘ありましたとおりいろんな課題が浮き彫りになってまいりました。従来から予測していた部分もありますし、内覧会で予測外の問題も顕在化してきた部分もございます。
 やはり一番大きな問題は、スムーズに会場へ多くのお客様方に来ていただくという意味で、アクセスの問題でしょうね。今もお話ありましたとおり、藤が丘は随分一時的に混雑いたしました。待ち時間もかなり長くなりました。これは藤が丘だけではなく、東部丘陵線について言えば、万博八草駅も随分待ち時間がありました。実質的には、ピークで大体60分ちょっとぐらいだったと思います。表示では80分ぐらいというふうに出ていたようですけれども、実際にその時刻に職員やら関係者もかなり通過しましたけれども、大体60分前後だろうと思います。それにしても、大分滞留したりしてご迷惑をおかけしたと思っております。
 これを少しでも改善するということでありますけれども、やっぱり会場へのアクセスは、この鉄道系、駅シャトル、それからマイカーでお越しの皆さん方の対応など、平準化やらバランスを図る必要があると思いますね。現に、19日と20日の間も、皆さん方プレスの方々のPRやら報道に接して、実際、リニモをお使いいただく方が1万数千人、19日と20日で変わりました。その分、バスの方へ移行したということでしょうか。今後は、そうしたさまざまなアクセスを総合的に、うまく機動的に活用していくことが必要でありますので、例えば、内覧会では使っておりませんでした瀬戸駅やら黒笹駅からのシャトル。あるいは今回の内覧会では駐車場の利用があまり高くございませんでした。これは、マイカー自粛ということが、PRが行き届き過ぎた部分があるいはあったのかもわかりませんが、その駐車場をうまく活用して、そこから、駐車場からのシャトルを活用していただく。こういうものも、うまくアクセス方法としては活用しなければいけないと思っております。
 19日、20日の両日を踏まえて、臨時バスの活用なども含めて博覧会協会やら鉄道側、あるいは我々県当局などとよく相談しておりまして、できるだけ改善できるものは早期に改善しながら、よりいい形を模索していきたいと思っております。
 それから、弁当のご不満もいろいろと我々も聞いております。博覧会協会としてはさまざまな検討を踏まえてルールをつくられたわけでありまして、そのルールそのものを、私どもが今ここでとやかく言うのは、まだ時期尚早だと思います。問題は、入場に際してのさまざまな手荷物チェックなどとの関連もございますので、お客様の混み具合だとか状況などを眺めまして、できるだけそうしたチェックなども臨機に対応できるような工夫をこれからと思っておりますので、そんなことも博覧会協会とよくよく相談したり、お願いをしていきたいと思っているところでございます。
 中でも弁当がなかなか買えなくて、随分並んだという人もいらっしゃるんですが、一方で、お弁当なんかも山積みになって売れ残っていたり、これは博覧会場の中でお客様が集中するところと閑散とするところがどうも偏って、偏ぱな状態になっているような気もいたします。これは、例えば企業パビリオンとほかのエリアの展示やらパビリオンとの格差もそうでありますし、売店、レストランもそうでありますし、トイレもそうでありますし、何か集中するところとそうでないところの差が大きいような感じがしますので、これは中での案内やら誘導やら、そういうことにもかかわってくるのではないかと思っております。これも、協会の方ももちろん認識して、今いろいろ対応しておられるようでありますし、また一方、私どももできることはやっていきたいと思っているところでございます。
 それから、パビリオンの予約も今お話がありました。確かに、いろいろお客様は目当てのパビリオンやら、事前にいろいろ情報を収集して、是非ともあそこが見たいという希望をお持ちで博覧会へいらっしゃる。ところが、もう整理券がすべて配られてしまって見られないというのは、楽しみにして来られた人の、その楽しみを奪うことにもなりますので、これはちょっと工夫が必要ですね。整理券の配付の方法ももちろんでありましょうし、全体のパビリオンの中での人の誘導のこともありましょうし、やはりちょっと工夫を凝らす必要があるような気がいたしております。
 それやこれや、いずれにしても、3日間の内覧会でいろんなことを勉強させてもらいましたし、問題点を再認識する機会にもなりました。こういう機会を十分活かして、25日以降少しでもそれが改善されるようにね。また、開幕するといろいろな問題が、新たな問題があるいは起きてくるのかわかりませんが、そういうものについても、常にアップ・ツー・デートできるように、速やかな対応ができるように、なるべく柔軟に対策を練っていかなければいけないと思っております。
 私どもそういう気持ちでおりますので、関係者の皆さん方ともできるだけ幅広にいろいろ調整し、議論していきたいと思っております。
2.

桃花台線について

【記者】  桃花台線の検討会で最終的な答申がまとめられ、万博会場で使われている無人バスを応用したシステムがいいのではないかという話も出ているが、桃花台線について、知事としてはどのように考えていくのか。
【知事】  桃花台線は非常に今難しい状況に膠着していましてね、決定的に、利用者の料金収入が維持管理、会社運営の最低限の経費に届かないという状況でありますので、ずっと続ければ赤字が増えていく一方ということであります。そこで、これからどうするかということについて検討会でご審議をいただいてきたわけですが、先だってその検討会でいろいろとご議論いただいて、近々、30日に正式にご報告いただくことになっております。
 今回その検討会でご議論いただいた内容を拝見しておりますと、現在の状況ではもう存続は難しい。現在の状況では存続は難しいということを客観的にも指摘をいただきました。
 じゃ、あとどうするのかということでありますが、利用者が飛躍的に増えない以上、現状の利用者で運営できるシステムが可能ならば、存続あるいは再建ということも進めるべきだというような方向づけでございまして、これも大変厳しい指摘だと思っております。その場合に、存続するとすれば、今もお話ありましたとおり、磁気誘導式のバス方式が有力じゃないかという指摘だろうと思います。
 まず、今回の検討会のご審議の結果を踏まえてこれからどうするのかということを、地元の小牧市さんも含めて、徹底的に議論していかなければいけないと思います。その場合に、やっぱり多くの方が現在ピーチライナーをご利用いただいていることも事実でありますので、そう簡単に廃止ということも言えません。そうかといって、赤字を垂れ流すような形で簡単に存続ということも、結論めいたことは言えないわけですので、新年度、17年度に地元も含めて、今後のあり方については、今度は運営する立場で十分議論を詰めていきたいと思っております。
 その場合にやっぱり重要なのは、これから飛躍的に利用者が増えないとした場合に、それでもまあまあ経営として成り立っていけるかどうかということがやっぱり一番大きな問題だろうと思います。したがって、システムを、やはり中身を大きく変えていかなければならないという必要性は、存続する以上は感じております。
 それから、検討会でご指摘いただいたような磁気誘導式のものがいいかどうかは、技術的な部分、これはまだかなり開発が残っておりますので、そういう検討ももちろんですし、それから、その財源をどうするのか、それから、今ある負債をどうするのかという会社運営にとっての資金面といいましょうか、財政面についても検討し、しかも、議会も含めて、そのご理解を得ていかなければなりませんし、さまざまな課題が山積いたしております。したがって、まだ方向性を、結論めいたことをここでとても申し上げられる段階ではありませんけれども、問題点としてはそういうことでございますので、できれば新年度、17年度中には十分なる検討を積んで方向を見出していきたい、そんな気持ちで今おります。
3.

万博の来場者を迎える県民に期待すること

【記者】  万博で国の内外から大勢の人がみえるに当たって、受け入れる愛知県民にどうしてほしいというような考えはあるか。
【知事】  私は、この博覧会の地元に対する効果だとか影響はさまざまありますけれども、そのうちの極めて大きな効果の一つに、やはりこの地域の国際化にいかに結びつくかという点があろうかと思います。
 外国からは、超VIPから一般の観光客まで、この機会にたくさんいらっしゃるし、おそらく外国の方がこの地域に立ち入られる機会としても、過去にないものだと。その規模になると思います。したがって、まず県民の皆さんには、そういう外国の皆さん方、来訪者にできるだけおもてなしの心、ホスピタリティを持って接していただき、声をかけていただき、振る舞っていただきたいと思います。
 幸いに、一市町村一国フレンドシップなどで、県内くまなく、いろんなところでそういう国際交流的な活動やら動き、芽が出始めておりますので、この博覧会をきっかけに、ぜひともそういう姿がより大きな形になることを私は願っております。
 それから、外国の方に限らず、国内からもたくさんの方がいらっしゃるわけでございまして、この内覧会でもかなり遠方からも随分来ておられました。何人かに声をかけましたら、「私は東北です」「私は九州です」という方も中にいらっしゃいました。特に、たまたまリニモに乗りましたら・・・、リニモじゃなくて愛環。私どもの隣に座った家族連れは茨城からで、「つくばから来ました。科技博、つくば博、あの経験があるところから来ました」という親子連れでした。親子4人で来ておられましたけれども、やっぱり博覧会に関心を持って来ましたと。子供を2人連れておられましたけれども、翌日は笹島のポケモンが目的で、そこへ連れて行きますなんていうことをおっしゃっていました。その方は愛知県のある温泉に泊まっておられましたけれども、やはり今まで愛知県ではあまり観光地というイメージがなかったのかもわかりませんが、国内各地からいらっしゃる方に愛知の良さ、そういう愛知の魅力、愛知の良さ、愛知の食べ物、風景、文化、歴史、何かそんなものをできるだけ体験していただいて、またそういうものが口コミで、愛知へ2度3度行ってみようかというようなことにつながるように大いに期待をしたい。つまり、地元の観光というものにもつなげていきたいなと思っているところでございます。
 いずれにしても、大勢の方がいらっしゃるわけですから、そこでさまざまな交流が、万博をめぐって可能になると思います。県民の方々は、それを何かご自分のチャンスとして活かしてもらうといいかな。例えば地域活動にしても、文化活動にしても、あるいはビジネスにしても、ご自分のチャンスとして活かしていただきたいなと思っております。
4.

愛知万博の印象等について

【記者】  実際に会場が完成して、知事から見ておもしろかったもの、印象に残ったものは何か。35年前の大阪万博と比べてどんな印象だったか。
【知事】  35年前の大阪万博、もちろん私も行きました。あのときも、ものすごく混雑し、人気のパビリオンにはすごく並んでいた風景が今も思い浮かびます。
 あの35年前とやっぱり今回と違うのは、会場そのものが、地形やら自然を活かしたということが決定的に違うと思いますね。フラットな平面に色とりどりのパビリオンが並ぶというよりも、今回は、多くの方がおっしゃるように池があり山があり、さまざま変化に富んだ起伏があるというところに驚きやら魅力を感じていただいているようでございますので、私はそれがまさに今回の博覧会の特色であろうと。博覧会の歴史の中で、初めて森の中で行われる博覧会をまさに象徴しているものと思います。したがって、そうした風景やらロケーションやら自然やらも来訪者には楽しんでいただきたいと思っております。
 それから、パビリオンなどで印象に残っているところはどこかということですが、正直言って、まだ幾つも、たくさんは回っておりません。工事途中には外国政府館なども表敬などに行ったことはありますけれども、完成してから、まだ幾つも行っておりません。したがって、特にどのパビリオンが印象に残っているということは申し上げませんけれども、ただ、今回の展示やら企画、パビリオンの様子を見ていましてね、映像博ですね。映像がふんだんに使われております。今回の博覧会をそういう切り口で何か特徴づけますと、博覧会の会場の中、お気づきのようにどこへ行っても木がふんだんに使われていますよね、木材。だから、木材博という特色が一つあります。それから、映像が盛んに使われておりますので、映像博という一面もあるかもわかりません。ただ、映像は、この間までの博覧会は映像フィルムが使われていました。今回は全部電子映像、デジタル映像ですね。だから、ある方が、フィルムがなくなった最初の博覧会だと。つまり、電子化にコンテンツの方も変わったということで、おそらく最初の大規模なイベントじゃないかということを指摘されておりましたけれども、私もそんな感じを受けました。
 それからもう一つは、これは特に瀬戸会場が顕著ですけれども、市民博。国際的なこれだけの規模の博覧会で、市民が本当に主役の立場でいろいろと参加していただいている博覧会としても、私は大変な特色があるのではないかと思います。もちろん、瀬戸会場だけじゃなくて、ボランティアやらさまざまなことを総合して言えると思うんですけれども、そういう特色もあるのではないかと思いますね。
 したがって、それぞれ会場を訪れるお客様はいろんなことを目的にして、ターゲットにして足を運ばれると思いますけれども、今申し上げたようなことは、おそらく多くの方が感じ取っていただけるんではないかなと思っております。
 

愛知万博について

【記者】  先ほどの万博の課題について、予想外だったこととは何か。
【知事】  内覧会でお運びをいただいたお客様の層にも関わること、つまり、地元が多かったということもありますけれども、やはりリニモに集中したことは、我々が想像していた以上でした。大体乗車された方は、もう少し博覧会にお客様が来ていただく人数が多いときに想定していた数字でした。その分、駐車場の方がちょっと、駐車場によっては閑散としておりました。
 それから、実際、中もああいう回廊がありますのでね、ループでずっとこう、例えば長久手会場からいけば全体に人がばらけるといいますか、広がりを持つ、そういう人の移動やら流れができるかと思っていましたけれども、どうしても北ゲートから入った企業パビリオンのパビリオン群だとか、それから西ゲートから入った政府館、名古屋市館、あるいはあそこの物販の、ちょっと人が偏ったのも、これは予測していたか予測していなかったかということからいえば、もう少し私は人の流れが全体に及ぶかなと思っていましたけれども、そこら辺もちょっと残念な感じがいたしておりました。
 それから、ちょっと時期的にまだ肌寒いということもあったんでしょうかね、やはり外でベンチでゆっくりくつろぐというよりも、やはりレストランだとか箱の中へ入るというような全体のお客様の動きがありました。これはこれから暑くなると、また逆に暑さを避けるためにそういう傾向が出てくるのかわかりませんが、公園やら、もう少し広々使うというようなこともなかなか難しいのかな。これもやっぱり誘導の問題なのかなという感じがいたしました。
 いろいろ感想はありますけれども、今職員にも、今日も部長会議で、内覧会で感じ取ったことやら気づいた点やら、いろんな問題をすべて推進局の方へ出してもらって、そういうものを分析して、我々としてもきちんとした対応をしていきたい。例えば、愛知県館が、場所がわからなかったという人も結構いましてね、これはちょっと、もう少し表示なんかも早速考えなけりゃいかんということで、今、対応を指示したところでございます。やっぱりやってみないとわからないことがあるなという気がしております。