知事の記者会見
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平成17年7月28日(木) 午前11時
1.

フェロシルト問題に対する県の対応

【記者】  瀬戸や豊田市で問題になっているフェロシルトの問題について、知事の考えと今後の対応は。
【知事】  このフェロシルトというのは、土壌環境基準に当然クリアしなければならないわけですが、このたびの調査で、ふっ素だとか六価クロムだとか、その基準をオーバーするということが、調査結果明らかになってまいりました。
 私どもはやはり、これだけ環境が大変厳しい状況になっているときだけに、適正な対応をしていかなければいけないと思っておりまして、昨日だったと思いますけれども、メーカー側、会社に対しては、自主回収を基本に、速やかに適正な対応をしてもらうように申し出をいたしました。会社側からは、その場での即答はございませんでしたけれども、持って帰って、近々に検討結果をお示しいただけるということでありますので、今、それを待っている状況であります。
 もともと工場のある三重県、それから私どもの愛知県、そして岐阜県と、この近在にいろんな埋め立て事案が出てきて、地域の皆様方の関心を呼び、また、心配の声も上がっているわけであります。やはり安心して過ごしていただけるような対応が必要だろうと思っております。
 今回、六価クロムやらふっ素が土壌環境基準をオーバーするというようなことがつまびらかになってまいりましたので、先ほど申し上げたとおり会社側にはきちんとした対応を求めているわけでありますが、埋め立て場所によってはですね、埋め立ての砂利やら土壌などといろいろ混ぜて埋め立てに使ってある場所もあって、特定がなかなか難しい場所もあります。そういうところは、どこにフェロシルトが存在し、どういう状況なのか、やはりこれはきちんと調べていかなければならないと思っておりますので、そんなことも含めてですね、会社側には善処方を求めているところでございます。
 今後、地主の皆さん方の了解を得ながら、地域の声を聞きながら、会社側ともきちんとした対応をしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
2.

愛知万博の理念・資産を、閉幕後、本県の地域づくりとしてどんな形で継承・具体化していくのか

【記者】  愛知万博が、閉幕まで2カ月を切ったということで、万博後の愛知県の地域づくりというものに焦点が移ってくると思うが、知事の中で、例えばこういう分野はこうしていきたいという、何か形が見えてくるものがあれば、聞かせていただきたい。
【知事】  実は、かねてからこの博覧会、あえて言えば空港もそうでありますけれども、この愛知県が目標にしてきた博覧会などによる地域の影響、効果、そしてそれをどう踏まえて将来へつなげるかということを考える上で重要なポイントは二つあると思っているんです。
 一つは、ハード、ソフト含めて、世界への愛知の直結性が本当に高まったと思うんですね、飛躍的に。これだけ大きなイベントを開き、それから空港もでき、私は、世界へ直結する愛知。首都圏やら関西をつながなくても直結できるという、これはハード、ソフト両面でですね、これをどう生かしていくか。今、大変グローバルな時代で、地球がどんどんどんどん身近で狭くなっておりますので、やはりそういう中で愛知の拠点性を高めていくことが、これはもう絶対必要なことだろうと思っております。
 そんなことを考えますとね、実は、2〜3年前から国際交流大都市圏構想というものを策定しながら、よりグローバル化した愛知の役割だとか機能性だとかをいろいろ見つめながらやってきたわけですけれども、そういうことはさらにどんどん進めていかなければならないと思いますね。
 特にこの博覧会に関して言いますとね、例えば、参加国121カ国があって、県内市町村が一市町村一国フレンドシップってやってますでしょう。これがおかげさまで大変いい形で交流がされているというようなことを考えると、県のみならず、市町村、県内の各地域の国際交流のあり方が、従来どおりというよりも、これからどうより飛躍できるのか、こんなことも考えていかなけりゃならないと思いますね。
 それから、今回、博覧会あるいは空港などの関連で、海外からたくさんの方々がこの愛知県へ来ていただく機会になりました。そんなことを考えると、これから観光という問題も、従来よりもより国際舞台の中でのこの地域が重要になってくると思いますね。これは愛知県の問題よりも、この地域、東海地方やら中部地方という、もう少し大きな、広域的な観点に立っての観光の促進ということは力を入れていかなければならない課題だろうと思っております。これもぜひとも実現したいと思っております。
 それから、産業の面におきましてもですね、やはりもともとこの地域はものづくりの世界的な中枢圏域としての実績があるわけですけれども、それを維持していく、レベルをより高めていくためにどうしたらいいのか。私はそういう意味でも、例えば一例を挙げますと、燃料電池というのはやっぱりこれから大変大きなウエイトを持ってくると思いますし、また、その可能性もあると思いますね。そういうものをより深く、より広く産業として育てていく、そんな努力もしていかなければならないと思っております。
 それやこれや、要するに国際社会の中でのグローバル化が進む。その中でこの愛知の位置づけがさらに重要視されてくる時代ですので、それに対応するさまざまな施策、事業、あるいは組織、ネットワーク、こんなものが必要になってくるんだろうと思います。
 それからもう一つの大きな柱は、この博覧会の一番メインテーマである環境ということであろうと思いますね。
 環境というのは、京都議定書がいよいよ批准されて動き出したように、これからさらに深まり、より重視される時代が来るものと思っておりますので、これもかねてから私ども、環境先進県愛知として進みたいということを申し上げてきておりますけれども、それをこれから具体化していかなければならないと思っております。
 いろんなアプローチの仕方はあります。例えば、これ従来からやっておりますのは、自動車という切り口で自動車環境戦略というものを立ち上げてまいりましたし、地球温暖化という切り口でその戦略も先般つくって、いろいろ実行に移しております。
 しかし、そういうことは地道なことの積み上げですよね。今回の博覧会でも、例えばの話ですけれども、エコマネーというものが、パビリオンもたくさんの方が訪問されて、なかなかにぎわいを示しておりますし、エコマネーというものに対して大分認識が深まってきたと思いますよね。こういうものを市町村と一緒になってどうより普及していくのかというのも課題でありましょうし、それから、新しいエネルギー、こうしたものを県の産業の一翼を握れるようにしていかなければならないとも思っております。
 したがって、博覧会後を展望した場合には、従来からいろいろ進めてきております環境対策をより充実強化する、拡大する。これも進むべき間違いのない方向だろうと思っております。こんなことを頭に、念頭に置きながら、あと、具体的な事業、あるいは具体的なイベント、具体的な対策、こうしたものをこれから幅広に積み上げていくことが必要であろうと思いまして、これは博覧会の閉幕までということよりも、当分この二つを、切り口を大切にしながら、いろいろ知恵を絞って、あるいは関係者の協力を得ながらやっていかなければならない愛知県の方向なのかなと、そんなふうに思っていますね。
【記者】  今の知事の話の中で、「組織とかネットワーク」という言葉があったが、県庁の機構改革も含めて、来年度以降に向けた展望があると思うが、知事が話した部分を具体的に担当していく組織的なものを考えているのか。
【知事】  今、県庁内部の、本庁、地方機関などの再編に向けて、いろいろ中で検討しておりますが、先ほど申し上げた組織というのは、それとは無関係ではありませんけれども、むしろ、例えば国際化対応にしても、環境対応にしても、産・官・学、そうした横のさまざまな機関やら組織との連携、コラボレート、あるいはネットワーク、こういうものがより重視されると思いますので、先ほど組織というふうに申し上げたのは、むしろそういう意味で使ったつもりです。
 例えば、ついせんだっても、燃料電池をめぐって、その産・官・学で組織を立ち上げました。そのように、研究機関、あるいは産業界、そして行政と、トライアングルでより連携を密にして取り組んでいく時代だと思っておりますので、あらゆることにそういう視点がこれから必要になってくるのではないかなと思っています。
 

フェロシルト問題に対する県の対応

【記者】  フェロシルトについて、住民団体や市民団体が、以前から放射能の観点から問題ではないかということで、指摘をしてきた。
 県としては、結果的にこのように六価クロムが出たとういうことで、今回自主回収を求めることとなったが、この間の県の対応については問題点・反省点はなかったか。
【知事】  今お話しのとおり、この問題は、初め、放射性物質というところでいろいろ心配の声が上がったり指摘があったと思います。
 愛知県内、それから岐阜県、それから三重県もあるわけで、何カ所かあるんですが、実際、サンプルで調査した中で、そういうものが出るあるいは出ない、極めて不確かな部分がありまして、少なくとも私ども今年に入って、いつごろの段階でしたかね、愛知県で放射性のものが出たのかということになると出なかったり、それから、岐阜県で出たという話を聞いて、三重県に問い合わせしても、出てないという話があったり。つまり、場所によってさまざまに分かれた部分がございました。
 今回の六価クロムについてもですね、愛知県内でも出るところと出ないところがある。ですから、そうすると、製造段階のロットによって違うのかなということにもなってくるわけで、したがって、会社側に対しても、どういう状況になっているのかいろいろ問い合わせしたり、あるいはこれ、もともと御承知のとおり三重県の方が認定したものでありますので、三重県の方へも担当の方へ問い合わせしたり。そんなことで、非常に私どもの対応も、何ていうんでしょうか、状況があるいは情報が個々に分かれたりすることによる戸惑いがあったり、あるいは実際に調査に時間がかかったりという部分もあったことは否めないと思います。
 今回、先回の記者会見では速報値と言っておりましたが、それを精査して、ふっ素と六価クロムについて、調査地点それぞれ何カ所かやりながら数字を見ておりますけれども、先ほども申し上げたとおり、同じ場所の中でも何点かポイントをやると、出るところと出ないところがあったり、あるいは別の地域との比較の中で全く出ないところと出るところがある。ですから、製品そのもののロット、工程の中でどのような対応が行われているのかということも、我々極めて疑問に思ってきたところであります。正直なところはそういう姿です。
 今、担当の部長も来ておりますので、つけ加えることがあったら。
【環境部長】  環境部長の稲垣でございますが、今御指摘いただいたように、住民からは、当初は放射能の問題だったものですから、それについては測定して、周辺とも差がないということがわかりました。
 その後、岐阜県からも、ふっ素、六価クロムが出ているんじゃないかということがありましたので、私ども、急きょ数点にわたってやりましたけれども、全く愛知県では出てなかったということで、実は、岐阜県のサンプルもいただきながら並行してやったらどうだという議論もしたんですけれど、なかなか難しかったものですから、多くの地点でやらさせていただきました。三重県からリサイクル材として認定したときのデータ等もいただいて検討させていただいたけれども、なかなか、先ほど知事が言いましたように、出たり出なかったりということで、対応に苦慮していたというのが実態でございます。
【知事】  しかし、いずれにしても、今回改めて現地調査、検査をした結果、六価クロムとふっ素については先ほど申し上げたようなことになりましたので、昨日、会社の常務取締役であり、現地の工場長である方が県庁へ来ましたので、自主回収というようなことを基本に置いてですね、きちんとした対応をしてもらうようにしたということであります。
 いつそれの御返事あるいは回答をいただけるのかは、まだ日にち決まっておりませんけれども、できるだけ速やかにというふうな気持ちでおりますので、会社側の対応を今待っているところであります。
【記者】  フェロシルトについては、これまでいろいろなところに使われてきた理由の一つとして、三重県の認定があったので広がったのではないかと思うが、今回の三重県の対応について、知事として思うことがあるか。また、三重県に対し、愛知県として何かアクションを起こしていくようなことはあるか。
【知事】  現時点においてはですね、その成分について正確にまだ私どもの方も把握し切れない部分があります。先ほど申し上げたとおり、出るところと出ないところがあって、そのロットがですね、工場の中でどうなっているのかということも、我々大変不明な部分であります。したがって、もう少しそこら辺見きわめて、三重県さんの方の認定がどういう対応だったのか、適正だったのかあるいは不備があったのか、そういう議論もあるいは出てくるのかもわかりませんが、現在のところはですね、まだそこら辺、十分我々も把握し切れておりませんので、事実関係やら状況をもう少し眺めたいと思っております。
 もちろんこれまでも、三重県とは没交渉ではなくて、今環境部長申し上げましたとおり、いろんなデータも含めてですね、あるいは状況なども三重県さんの担当部署には問い合わせをしたりお聞きをしたり事情聴取したり、そういう情報交換ですね、こういうものは逐次やらせていただいているということであります。
3.

アスベスト問題について

【記者】  アスベストについて、今後、具体的に県全体でアスベストの対策をとる予定があるか。現時点で県の対応はどれぐらいまで検討が進んでいるのか。
【知事】  最近のアスベスト被害の広がりというものは、予測をはるかに超える大きなものになっておりまして、憂慮すべき事態だと思っております。
 愛知県の県有施設についても、これは前回の記者会見のときにもちょっと申し上げましたとおり、過去の調査で判明したものの中で必要なものについては対応したんですが、比較的人の出入りがなく、安定しているものについては、そのままの状態ということでありました。しかし、当時とその基準やらが変わってきていることもありますので、もう一度全面的にチェックしようということで取りかかっているところでございます。
 それから、このアスベストの問題は、ひとり環境だけの問題ではなく、産業・労働も含めて幅広に、あるいは健康問題がかかわってくることでありますので、県庁内の関連する各部局をまたぐ連絡会議ですね、これを立ち上げまして、その情報交換あるいは情報収集、あるいはさまざまな相談窓口による県民に対する対応も含めて、今、いろいろ行動に移っているところでございます。
 一方、科学的にやっぱり解明しなければならない問題、これは極めて専門的な分野でのこともありますし、それから、今全国的に問題になっておりますのは、そうしたことによる補償の問題なども国のレベルでは議論になっています。
 そうした当面の国として行うべきさまざまな対応・施策については、先般、全国知事会議などを経由してそれを取りまとめ、国の方へ申し入れをしているところでございます。
【環境部長】  先ほど知事が言いましたように、県内、庁内でですね連絡会議を立ち上げましたし、それ以外に、やはり民間施設等も相当使われていると思いますので、業界の方とも、今後どう対応するかというのを調整していきたい、あるいは市町村との連絡もきちっとやらなければいけないというふうに思っております。
【記者】  今の業界との調整とはどういうものか。
【環境部長】  民間の施設にも相当使われていると思います。これ、まだこれから調査しなければいけないのですけれども。まずそういうものの把握ということも必要になるだろうと思いますので、例えば、建設業協会等とも連絡をとりながら、建設業協会等に相談窓口を設けていただくとかですね、そういうようなことも検討しなければいけないのかなと思っております。