知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成17年8月15日(月) 午前11時
1.

衆議院の解散、総選挙について

【記者】  郵政民営化法案否決による衆議院の解散・総選挙について、知事としてどう見ているか。それに関連し、三位一体改革や予算編成など県政に対する影響についてどう見ているか。またこの選挙戦の行方をどう見ているか。
【知事】  郵政法案が衆議院を通過した時点では、正直なところ、私、こういう姿は、可能性は、それほど大きくないんじゃないだろうかと思ってました。しかし、参議院の方で否決という結果が出て、解散になったわけでありまして、そういう意味では、ここ一ヶ月二ヶ月ぐらいの急な動きに、一県民としてみればちょっと戸惑いやら、反面、驚きもありました。
 実は、郵政の議論が始まって以降、国政の中心的な議論がそちらの方へシフトしていきましたので、三位一体改革についてはちょっとパワー不足といいますかね、どちらかというと脇に追いやられたということの危機感は大変強く、大きく持っておりました。つまり、国政のパワーが郵政の方にシフトされ、三位一体改革というのが少し関心が薄くなっているんじゃないかという危機感です。したがって、改革の中で、我々地方の立場では三位一体ということをこれまでも強く言ってきたわけでありますので、郵政についても重要な問題でありますけれども、三位一体も、やっぱりこれ、着実に実現に向けて取り組んでもらいたい、また、取り組んでもらわなけりゃいけないと思っているところでございます。
 そういう状況の中での今度の選挙でありますけれども、もちろん、選挙の行方についてはですね、将来を予測することは私では不可能です。不可能というのは、なかなか選挙の戦いやらその結果については、現時点では予測がつきません。
 しかし、選挙全体として眺めた場合に、解散の上の総選挙というのは、どの選挙も大変その時その時の課題やら問題があって開催される選挙でありますから、国民に真意を問うという意味では重要な選挙でありますけれども、今回の選挙は従来に増して、私は、県民の皆さんも緊張感を持っておられるんじゃないかと思いますね。と申しますのは、やはり選挙結果によっては政界に対する影響がかなりいろんな意味で出てきますよね。与党側でもああいうふうに分かれておりますのでね。だから、そういう意味では、県民の皆さん方も従来の選挙とはまた違った緊張感を持っておられるのではないだろうかと、そんなふうに思います。その見通しについては、私はまだわかりません。
 それと、これから来月の11日に向けて選挙戦が繰り広げられるわけでありますけれども、いろんな議論がこれから展開されていくんでしょう。地元の行政の立場でいいますと、やはりこの時期は来年度予算の編成に向けて概算要求基準というものが設定されて、予算の概算が集約される時期でもありますよね。したがって、どのようにこの選挙戦、解散の中で打ち出されるのか気にはしておりましたが、せんだって概算要求基準も示されました。中身は、公共関連投資前年対比で3%マイナスということでありますので、歳出削減型であることは間違いないと思いますね。加えて、公務員についていえば人員削減という、これは骨太方針にも示されたものを踏襲しておりますから、地方にとってもなかなか厳しい中身になっているものと思います。
 ただ、三位一体改革をこれまでずっとやってまいりましてね、国から地方へと、構造改革の大きな柱の一つとして小泉内閣もこれまで進めてきたわけでありますから、そういう方向をきちんと踏襲されることが必要だと思っておりますので、今後、具体的な予算編成、秋から本格的な作業やら議論が始まるわけでありますけれども、選挙結果とにらみ合いながらどのような状況になっていくのか、私どもも大変関心を強く持っておりますので、国の動向を注視し、情報を収集しながら、これから選挙戦の前後、十分注意していかなければならないと思っているところでございます。
 それからあと一つ補足で申し上げれば、景気の方も踊り場を脱しつつあるようなさまざまな経済指標も出ているところであります。しかし、本格的な景気回復というところにはまだ、中小企業中心に至っていないわけでありますので、こうした選挙だとかその後のさまざまな動向が景気の足を引っ張ってもらうようなことがあってはいけないなと思っているところであります。今のところ、景気など、株価などを見ましても、大きなそういう影響はないようでありますけれども、今後のことはわかりませんし、その点についても十分注意を払っていかなければならないと思っております。
2.

中国及び韓国への渡航の成果について

【記者】  知事は8月7日から13日までの間、中国及び韓国で県営名古屋空港PR及び東アジア主要港湾の視察をしてきたが、この渡航の成果はどうか。
【知事】  先週、ちょうど1週間地元を留守にいたしました。お話のとおり、一つは、上海で開かれましたアジアビジネス航空会議に出席することが一つの目的、それからもう一つは、香港、上海、釜山と世界有数の港湾を視察し、関係者に会ってくるということであります。
 まず1点目の、上海で行われましたアジアビジネス航空会議の方ですけれども、これはアジアで初めての会議なんですね。これまでは、現在もですけれども、アメリカで開催されております。去年は、部長初め職員をアメリカの方に派遣いたしました。今年も11月にその会議そのものは予定されておりますから、また、誰になるかわかりませんけれども派遣したいと思っております。
 今回、初めてアジアでこの会議が開かれましたので、近いということもありましたし、私ども、ちょうど今年の2月17日に県営名古屋空港を開港したところでありますので、PRも兼ねて出席いたしました。
 この会議ではですね、全米ビジネス航空協会のエドワード・ボーレン会長も来ておられましたので、私も、時間をとっていただき、20〜30分お話をする機会もございました。ありがたいことにですね、この名古屋空港のビジネス機に特化したさまざまな取り組みについては大変高く評価をしていただいておりました。それから、実際に利用された方の評判なども聞いておられまして、大変使い勝手のいい、便利な空港だというようなこともおっしゃっていただきました。やはりどんどん使っていただかなければなりませんので、ボーレン会長さんからそのような評価をしていただきましたことは力強い応援だと思っております。
 それから、会長以外に、当日参加しておられる方もたくさんいらっしゃいまして、ビジネス航空機メーカーやらさまざまなユーザー関係の会社、団体もたくさん来ていらっしゃいました。私も、延べ10社を超えるんじゃないでしょうか、たくさんの方にお会いいたしました。やっぱりどちらかというと今まで日本のビジネス機に対する取り組みが遅れていまして、名古屋空港の取り組みを御説明をいたしましたら、大変関心を持っていただけました。実際に、この会議が終わった後にですね、あるメーカーのトップは名古屋空港に来ていただいたと聞きました。私はまだ渡航中でしたけれども。そんなことで、まあまあ一定の成果を上げたのではないかと思います。しかし、引き続き名古屋空港の利便性やら名古屋空港のいろいろな仕組みやらを御説明する必要がありますので、これからもPRには努めていきたいと思っております。
 それから港湾なんですが、愛知県には名古屋港、三河港、衣浦港と主要な港がたくさんあるわけでありますけれども、特に今回は名古屋港の管理者という立場で訪問いたしました。世界的なモノづくりの地域でありますけれども、物流、ロジスティックを支えているのは、やはり海外貿易の中では圧倒的に船舶が大きな比重を占めておりますので、これからもこのモノづくりの拠点性を高めていくためには、名古屋港のさらなる発展が必要であります。
 実は、今回訪問しました香港は取扱量世界ナンバーワンであります。それから、上海が世界第3位、釜山が世界第5位と。ちなみに、第2位はシンガポール、第4位が中国の深せん。したがって、もう世界のトップクラスのハブ港湾であります。そういうところの向こうの管理者あるいは運営会社の社長、そういう方にお会いしたわけであります。
 感想を若干申し上げますとですね、それほどトップを走っている港湾ですが、今も強烈に先行投資をしておられます。トップクラスを維持するためには大変な努力やら投資をしている様子を目の当たりにしてまいりました。
 世界トップの香港では、特に、港湾整備の方も力を入れておられますけれども、ソフト面でですね、入港料を安くしたりあるいは通関を簡素化したり、そのような努力もしておられる。大変勉強になりました。
 それから、上海はですね、年率成長率、成長率というのは港湾としての伸びが30%ぐらい。人によっては、いずれ世界トップになるだろうと言われているぐらいでありますけれども、ここの弱点といえば、水深がちょっと浅いことなんですね。したがって、沖合30キロのところに新しい港湾整備、コンテナターミナルをつくっておりまして、30キロ先まで橋でつなげる。これもほぼ完成しております。ものすごい投資をして発展を目指しておられる。すごい迫力を感じたところでございます。
 それから、釜山の方ですが、ここは大変参考になりましたのは、これまで政府がやっておりましたのが、去年公社化して、民間資本も導入するという、いわゆる民間活力の導入を図っておられることでありますし、また、新しいコンテナターミナルも建設途上にありました。そこへ道路もつくり、鉄道も引くという、やっぱり壮大な計画が着々と進んでいるわけであります。
 私どもの名古屋港も、御承知のとおりスーパー中枢港湾の指定を受けて、今、大水深耐震型のバースの建設に取りかかったところでございますけれども、やはりこれから世界の海運の中でそうした港と伍してやっていくためには、まだまだこれから努力していかなければならないし、また、その努力がこの地域のモノづくりの将来も支えると、そんな印象を持ったところでございます。
 いずれにしても、大変有意義な視察ができたと思って喜んでおります。これから港湾整備やらあるいは名古屋港管理組合の運営に少しでも生かしていきたいと思っております。
 

衆議院の解散、総選挙について

【記者】  今回の選挙は、郵政民営化を問う選挙だということで、そこが非常にクローズアップされていると思われるが、それだけでいいのかという視点もあろうかと思うが、どうか。
【知事】  今回の解散・総選挙の直接の原因は、もちろん郵政民営化法案が是か非かというところにありますから、そのように見る国民も多いと思いますし、いやいやそうじゃないと、そのほかの議論も十分この選挙でしてほしいという国民の皆さん方もいらっしゃると思いますね。
 郵政法案の行方というものは、私どもも、もちろん関心があることでありますけれども、これからこの選挙の争点をどのように受けとめるかは、国民さまざまだと思いますね。それはそれで、やはり国民の皆様方が、これから11日に向けてさまざまな、もうこれから議論が沸騰するでしょうから、そういうところを冷静に受けとめられて判断されるものと思います。
 先ほど申し上げたとおり、地方の立場はですね、三位一体改革、地方分権改革ということも無関心ではいられません。紆余曲折、さまざまな困難がありますけれども、決して100点満点ではありませんでしたが、おととし、去年とそして今年、本当に六団体が苦労してやってまいりました。この火を消してはならないし、むしろ、次のステージ、第2幕の方へこの三位一体改革も結びつけていかなければならないと思っております。
 そういう意味では、全国知事会でも各政党に対して、地方分権あるいは三位一体改革といったものをマニフェストにきちんと位置づけ、盛り込み、この選挙戦で戦ってほしいというふうに強力に申し入れております。具体的なものがどういう形でこれから各政党から出てくるのかを見きわめなければならないと思っておりますし、これまでの経過から、この三位一体をないがしろにするというようなことがあってはならないと思っておりますので、そこら辺はきちんとチェックしていきたいと思います。
【記者】  今の質問に関連し、これまでの小泉首相の三位一体改革に対するリーダーシップの評価はどうか。
【知事】  三位一体改革はですね、平成12年に一括法が実施されて、機関委任事務の廃止など、地方分権に大きな風穴を開けたんですが、一番肝心な部分、つまりお金の部分がその中で先送りになっておりました。小泉内閣では税源移譲ということを初めて打ち出し、そのことに基づいて、今、三位一体改革ということの議論が進んでいるわけであります。 したがって、その意味では、私ども、地方分権に小泉内閣が果たした役割については一定の評価はしなければいけないと思っております。
 けれども、やっぱり具体の話、各論の話になってくると、まだまだ遅々として進まない部分、あるいは中央省庁の方にいろいろとなし崩しにされる部分、それから、我々の思いとは別の方向へ行く部分、いろいろ出てまいりまして、決して満足しているわけではありませんし、不満な点もたくさんあります。
 したがって、動きを後押ししたという意味では評価できるんですが、肝心の中身については不満も残ると、そんな言い方しか現時点ではできないわけでありますし、実を言いますと、約20兆の補助金の改革などでも、まだまだ第1ステージで、そのうちの4兆円ぐらいの話なんですね。課題として残っているものについては、これから第2弾の中で引き続き継続的な議論をしていかなければならないわけですので、本当の評価というのはですね、もう少しこの流れがはっきりしてきた中で冷静に、客観的にしなければならないことだろうと思っております。少なくとも現在のところでは、地方として残念ながら不満が残っている部分がございます。
【記者】  次の首相にはどんなことを求めていくか。
【知事】  小泉首相が続投になるのかならないのかは、先ほど申し上げたとおり、まだ選挙戦が始まる前のことですからわかりません。しかし、官から民へ、国から地方へという大きな潮流、流れというのは、私は、どの人が首相になろうが、どの政党が担おうが、もうこの流れはとめようがないと思っているんですね。その速度が速いか遅いかだけのことだと思います。
 我々もですね、したがって、少しでもそれが速くなるように、スピードアップするように努力していかなければなりませんので、首相になるべき人にはですね、小泉さんももちろん含めてですよ、首相になるべき立場の人には、これまで以上に地方のそうした分権に向けての声を大きくしていただかなければならないと思っております。
【記者】  今回、選挙の応援などは、知事はどのように対処するのか。
【知事】  まだ具体的に検討作業に入っておりません。私も海外から戻ったばかりでありますし。
 基本的にはですね、身一つで個々の候補者に対応することは事実上不可能でありますので、いわゆる私どもも知事与党としていろいろ信頼関係のある党はありますから、そういうところとよくお話し合いをして、対応できるものはしていきたいと思っておりますが、従来の例からいくと、個々の候補者に対して私自身が何か対応するというのは、物理的にもなかなか難しいと思っております。
 ですから、言葉を変えれば、党組織と何か御相談申し上げて、私ども、そこに御協力あるいは御支援申し上げることがあるいはあるのかもわかりません。
3.

知事の休暇について

【記者】  今回の海外渡航や万博など、知事は最近非常に多忙であるが、夏休みなど休養をいかにとるのか。
【知事】  そうですね、夏休みというような形では、残念ながら、ちょっととっておりませんが、これからぽつぽつと、時間があけばとりたいなと思っておりますが、なかなか、博覧会など今年の場合はありましてね、まとめてというのはとても不可能ですし、どこか休養に出かけるということも考えておりません。ですから、1日2日もし休みがウイークデーでとれれば、家でごろごろしていたいなというふうに思っている程度でございます。