知事の記者会見
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平成18年4月3日(月) 午後2時
1.

知事の新年度にあたっての抱負、及び副知事、出納長の就任にあたっての抱負について

【記者】  昨年度は万博、中部国際空港を大成功に収められたが、ポスト万博というか、知事の新年度にあたっての抱負を聞かせていただきたい。また併せて、このたび就任された両副知事、出納長に、それぞれ就任にあたっての抱負を聞かせていただきたい。
【知事】 それでは、私の方から先にお答えをして、その後、両副知事と出納長から抱負を述べさせていただきます。
 新しい年度を迎えたわけでありますが、愛知県にとりましても新たなスタートの年だと考えております。
 今年度は、新組織、それから新体制、加えて新戦略。三点セットと言うのか三位一体と言うのか、ちょうどそういう年度に当たると思っております。
 まず新組織でありますけれども、御承知のとおり、この4月から本庁組織の見直しを行いました。平成12年度にも大きな組織の見直しを行ったわけでありますけれども、それ以来の本庁組織の見直しであります。中身はもう御承知のとおりでありますけれども、新たに知事政策局を設置するなど新しい体制を構築して、いよいよこれからその実施に移るというところであります。これが新組織という点であります。
 それから、新体制という意味でありますけれども、もちろん、毎年この時期には人事異動を行っているわけでありますが、特に今年度の場合には、両副知事、出納長、いわゆる特別職の3人すべて替わりました。それから、今まで博覧会対応で多くの職員がこの博覧会の実施に就いておりましたけれども、博覧会が終わりましたので、一般行政事務、施策に従事するために、まだ一部は残っておりますが、かなりの部分復帰してまいりました。そういう意味では、体制の大きな一新だろうと思っております。
 それから、新戦略という意味でありますけれども、これももう御承知のとおり、昨年度3月末に愛知県の新しい政策の指針というのを発表したところでございます。これも、中身については今詳しくは申し上げませんけれども、これから愛知県が進むべき方向性や重点施策を盛り込んだものでありまして、県の戦略的な仕事、重点的な仕事をこの指針の中に掲げ、これから前へ進んでいくという、そういう意味でもスタートの時でございます。
 したがって、この三点セットの中での新しい船出ということになりますので、例年、いつの時も年度初めというのは気持ちが新たになり、決意を新たにするわけでありますけれども、一層そういう感を強くいたしているところでございます。
 なお、この新しい政策の指針でありますけれども、大方の中身、骨子は、もう1月の末に記者発表させていただいております。その後若干の修正を加えたりして、年度末に確定をしたところでございますが、従来の行政の各分野、何もかも盛り込んで、網羅的な、総花的な計画づくりから、重点あるいは戦略的なものを中心にまとめるということで、あまり全国でもこういう例は少ないというふうに、あるいはないというふうに聞いておりますけれども、今回新しくこういうものをつくったところでございます。加えて、年度末に発表させていただいたときには、可能なものは数値目標も掲げさせていただきました。したがって、そういうものをこれから実施する中で適切にチェックし、進捗状況を把握しながら進めてまいりたいと思っております。
 県民の皆様方は、昨年度二大事業が無事実現したということで、おそらく大きな自信を深めていただいたと思いますし、未だに達成感などもお持ちのことと思います。私どもは、そういう県民の英知と力をお借りして、これからも引き続き元気が維持できるように、活力がより維持できるように一生懸命努めてまいりたいと思っているところでございます。引き続き、どうか記者クラブの皆様方にもお力添えをお願いを申し上げたいと存じます。
 年度初めにあたって、一言ごあいさつを兼ねて申し上げたわけでございますが、ちょうど新しい両副知事、出納長もここにおりますので、抱負を含めて挨拶をさせていただきます。
【西村
副知事】
 西村眞でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず第一義的に何をやるかということでありますが、知事のもとで、稲垣副知事、山中出納長と協力しながら、県政の円滑な運営に尽力をいたしていきたいというふうにまず思っております。
 それから、新しい政策の指針を策定しましたわけでありますが、「今を越え、さらに世界で輝く愛知づくり」ということをまず実現するためには、財政の健全化が必要ではないかというふうに思っております。
 私が総務部長のときに、「行革大綱2005」をつくりまして、その中で、2010年にはプライマリーバランスの黒字化を図るということを掲げております。これを確実に実行するということをまずやってみたい。これがすべてではありませんが、やはりそれを動かしていくためには、人が大事だと思っております。県には優秀な人材がたくさんおりますので、その辺りをうまくこの仕事に携われるよう、環境づくりをしっかりしていきたいというふうに思っております。
【稲垣
副知事】
 稲垣骼iでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は、県職員36年間、環境行政一筋でございます。他の行政というのは、外ではいろいろ見ておりますけれども、大変難しい仕事が多いということで、これから大変激務になるだろうというふうに痛感しておりますし、覚悟して一生懸命やっていきたいというふうに思っております。
 幸い、西村副知事とは環境部で一緒に仕事をやらさせていただきました。また、山中出納長とは万博関係で一緒に仕事をやらさせていただいたということで、非常に気心もわかっておりますので、よく情報交換をして神田県政を支えていきたいなというふうに思っております。
 特に、副知事の仕事は、私ども一般職員のいろいろな意見を集約して、それを知事に橋渡しする、あるいは外部にあっては、一線でいろいろ交渉しなければならないという、非常に多くの難しい仕事もあろうかと思います。こういう仕事には、今までの経験を生かして対応していきたいと思っております。
 特に、仕事をする上で二つ考えていきたいと思っておりますのは、私が好きな言葉に、「一灯照隅万灯照国」というのがあります。これは、一つの炎ではほんの隅しか照らすことができませんけれども、みんなの炎があれば国全体を照らすことができるというような意味でありますけれども、一人ひとりの力ではなかなか弱い面がありますので、みんなの意見を聞いてですね、それぞれの職員の役割というものをきちっとわかって、県全体に光を灯していくような行政をしていきたいと思っております。
 それともう一つは、環境行政が長かった関係もあって、県民の方々と直接話す機会、県民の方々の意見を聞く機会が多くございました。この経験をうまく生かして、県民の目線に立った行政ができればいいなというふうに思っております。
 どちらにしても、環境問題も他の行政も、難しい面はございますけれども、万博の理念と成果をきちんと継承して、先輩諸氏の意思を継いで一生懸命やっていきたいというふうに思っております。
【山中
出納長】
 山中恒之でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 会計事務は、もとより厳正を旨としますので、その辺りをしっかりやっていきたいと思います。私は3月末まで愛知万博の担当をしておりまして、愛知万博の場合は臨機応変を旨としましたけれども、今度は厳正ということで、その辺りをしっかりと、気持ちを引き締めてやってまいりたいと思います。
 特に、収入、支出がきちんと法令に準拠しているかというようなことだと思いますし、それから、安全確実な公金管理を行っていきたいというふうに思います。こうした二つのシステムでしっかりやっていきたいと思いますけれども、そういった事務を通じまして、二つの大きなプロジェクト実現後の愛知、新しい愛知づくりに貢献してまいりたいと思っております。
 先ほど、稲垣副知事からもありましたように、両副知事とも連携をとりまして、知事を支えてしっかりやってまいりたいと思います。
2.

中部国際空港対岸部・前島の企業誘致の展望について

【記者】 昨年は博覧会、空港を受けて、元気な愛知が実現したが、空港がある空港島への企業誘致が進んでいる中で、今後、空港島対岸部の前島の展望は。
【知事】 空港開発で、空港島及び対岸部の前島の造成開発をしたわけでありますけれども、おっしゃるように、空港島の方は先行していろいろなものができ、様々な企業誘致の方も順調に進んでいると思います。それに比べて、前島の方は、竣功だけ見れば、確かに空港島よりも遅れております。いろんな要因はあります。例えば、埋め立てやら、あそこの造成工事が終わったのも、時期的にもかなり遅うございました。というのは、空港島を優先したからでございます。
 そういう事情もありますし、それから、何と申しましても、空港島の方は物流を支えるものが中心で早く着工しておりますけれども、前島の方はまちづくりということになりますので、一定の時間がかかるのも、ある意味では致し方ないと思っているところでございます。
 さりとて、現状のままいつまでも、いたずらに時間だけが経つということであってはなりませんので、御承知のとおり、あの地域のまちづくりや開発を進める上で、先導的な核になるプロジェクトの誘導に努めているところでございまして、この計画が順次今進んでいることも、御承知のとおりでございます。まだまだ、その道中でございますけれども、何とかこの核になるものを立地誘導して、それが対岸部全体に大きく波及できるように、これから一層の努力をしていきたいと思っております。
 幸いに、中部国際空港及びその周辺は、いろいろな意味でかなり注目が高まってきております。これは、セントレアの好調さという影響もあろうかと思います。したがって、これから1〜2年、2〜3年という、このくらいの時期がやっぱり一番重要なときじゃないかと思っておりますので、時期を逃すことなく有効な手を打って、まちづくりそのものはやっぱり中長期的に対応していかなければならないことではありますけれども、ここ2〜3年が重要な時期だという認識のもとに、努力をしていきたいと思っております。
3.

耐震強度偽造問題について

【記者】 耐震強度偽装事件のことですが、その後、訴状もご覧になって、県としてはいろいろ対策も打っておられますが、1回目の口頭弁論を4月18日に控えての県としてのお考えは。
【知事】 具体的な裁判になっておりますし、まだ裁判所の方へ訴訟の被告としての答弁書、反論などを出す前の、いわば、今、担当代理人ともよく調整しているところですので、個別具体的なことを申し上げるのはどうかと思いますが、一般論と言いますか、総論的に申し上げますと、やはりこういう裁判が、直接の当事者ではなく、私どもの方に裁判が向けられたというのは非常に残念なことです。
 訴訟を起こしたホテル経営者の方の気持ちやお立場は、わからないでもございません。私どもは、何回も記者会見その他で申し上げてきておりますけれども、やはり建物の建築確認、安全性の確認がどうあるべきかということと、現状の建築確認手続きというものに、私は大きなそご、乖離があったと思っております。我々は、定められた手続きと法の範囲内でそれなりの対応をとってきたと思っております。したがって、その意味では、違法性とかあるいは重大な過失だとか、そういうものはなかったと思っております。しかし、制度そのもの、これは究極、国がきちんと定めることではありますけれども、今回の一連の結果を冷静に受けとめれば、やはり見直すべきところ、あるいは改善すべきところがあったと思いまして、それは今、国の方もそれなりの対応をしておられますし、県としても、すぐできること、これからやるべきことがありますが、すぐできることについては既にやってきておりますし、改善などもしているところでございます。
 いずれにしても、訴訟においては、県の立場、県の考え方をきちんと主張していくことになろうかと思っております。司法の場にこの問題が出たわけでありますので、その場での議論を尽くして、判断を受けていかなければいけないと思っております。
4.

フェロシルトの撤去問題について

【記者】 フェロシルトの問題については、3月15日に、石原産業の社長が知事へ謝罪に来ましたが、また長久手で埋設量の問題が出て撤去が延びるような事態になってしまった。知事の今後の課題と対応は。
【知事】 一言で言えば、怒りと憤慨です。会社とて、一定の調査をして、いつ頃ならば撤収、撤去できるということだったんでしょうけれども、また、そのスケジュールに従って撤去作業はやってくれておりましたが、そこで埋められてた分量が全然違ってたということであれば、何をか言わんやです。やはり正確な調査、正確な把握ができてなかった結果として、こういう住民の皆様方にまた不安やら心配を与えるようなことになるというのは、本当に遺憾なことだと思っております。
 私どもとしては当然、今回の報告に接して、正確にどれだけあるのか、どれだけ埋まってるのか、再度きちんと調査するように会社側の方に求めまして、それが近々出てきて、やはり従来とは随分大きな埋め立て量だということが判明してまいりました。
 この上は、その判明したものを少しでも早く撤去してもらうしかないわけですので、その点については会社側に対して強く、そして厳しく求めていきたいと思います。文書でも求めなければなりませんし、また、社長始め幹部を呼んで、強くそれを求めなければならないと思っております。
 住民の皆様方も、そうした当初の説明から違ってくることに対する怒りが、あるいは心配があろうと思いますが、それを少しでもやわらげるのは、一日も早く撤去してもらうことしかないですから。速やかな、できるだけ早い撤去、撤収を求めていくということ、もうこれしかありません。
5.

新しい政策の指針のスローガンについて

【記者】 知事が、新しい政策の指針を、ほかの自治体にも無いようなものと言いましたが、スローガンの「今を越え、さらに世界で輝く愛知づくり」は、要するに、ワン・オブ・ゼムの自治体ではない、愛知万博の成功を受け、外に向けてもっと大きく発信していくんだというふうに受けとめられますが、このスローガンをつくられたその辺りの意味合いは。
【知事】 今の現実社会の中で大きな特徴でもあり、これからもおそらくそういう方向で行くだろうというのは、とどまることのないグローバル化だと思います。どんどん地球が狭くなり、世界の国とのかかわりが深まってまいります。従来は、そうした世界との結びつきが、例えば東京を経由するとか、様々なものをワンクッション置いてということが多かったですけれども、今はこの愛知、あるいはこの地域と世界の国々、世界の都市と直結する時代になりました。博覧会というのは、より一層そういう意識を高めたと思います。
 幸いにして、この愛知県は産業経済が大変元気で強い、活力あると言われておりますけれども、そういう意味では、この活力やら経済の強さをさらに維持し、発展させていくということは、要するに、世界との結びつきを強くしていくということにほかならないと思っております。
 それから、博覧会で、一市町村一国フレンドシップに象徴されるように、県民の皆さん方も民の立場で、あるいは個々の立場で、地域の立場で、海外と本当に近づいた、深い関係ができた、身近になったというところもあると思います。
 したがって、私は世界の中で、あるいは世界において輝くというのは、企業活動も、あるいは県民も、あるいはそれぞれのグループや団体、NPOも、どんどんそういう直結性を重視していろんなことを発展的にやっていただきたい。行政はそれをきちんとサポートする、応援する、アシストする、そういう役目であろうと思います。各分野、行政の守備範囲は広いですけれども、そういう視点でこの愛知が世界の中で一層輝く存在になりたいと、そういう願いと希望を込めて、そのようなスローガンを掲げたところでございます。
6.

ハンセン病「国立駿河療養所」の訪問について

【記者】 3月30日に御殿場市の国立駿河療養所を訪問されたが、この療養所は愛知県の方が多く、無らい県運動発祥地とも言われているので、知事がもう少し早く行かれたらと思っていましたが、この時期になったのは何か理由は。
【知事】 こんな時期になって遅かったというふうに、ほかのところへ行ったときも言われたんですが、私は、全国で10を超える療養所や施設がある中で、1カ所だけ行くというのではなくて、できるだけたくさんのところへ行って、そこで生活しておられる方と触れ合い、交流し、信頼関係をつくることが重要だと思います。
 駿河療養所ももちろん、愛知県の方が多い施設の一つでありますが、御承知のとおり、多磨全生園も多うございます。それから、岡山の長島愛生園も多うございます。ですから、まず多いところへ行こうということで、相手さんの御都合やら、こちらもいろんな事情があって、時間を見ながら回っております。これからも行こうと思っております。
 ちょうど熊本で裁判の判決が出て、もう5年になります。その後、いろいろな動きが各県で出てきました。最近、あまり行政の中でハンセン病のことを取り上げることが、一時期を思うと少し少なくなったと思います。しかし、これは一時的に行くっていうことではなく、私は継続的に行きたいと思っております。したがって、そのような趣旨で、ちょうど年度末、少し時間のゆとりができましたので、行ってまいりました。今後も引き続き行こうと思っております。
 なお、誤解ないようにしていただきたいですが、もちろん、今、愛知県は里帰り事業を行っています。各施設の方々が、ふるさと愛知に戻ってきてもらう事業を行っております。昨年は博覧会がありましたので、博覧会もご覧いただこうということで来ていただきましたし、今年も秋に予定をしております。そういう折にも、日程が合えば、会うようにしたいと思っておりますし、それから、私はもちろんですけれども、県の職員も定期的に訪問をして、交流したりあるいは相談に乗ったりということもしております。ですから、遅いとか早いとかということよりも、私は続けることが必要だろうと思って、それを大切にしております。