知事の記者会見
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平成18年5月1日(月) 午前11時
1.

愛知万博の剰余金について

【記者】 4月27日に公になりました博覧会の剰余金の分配についてですが、愛知県は県の事業30億円という基本方針が出され了承されました。この中で、愛知県は一市町村一国フレンドシップ事業などで貢献した市町村に対して、一定の配慮、配分をどうされるのか、こうした県の事業について説明していただきたい。
【知事】 博覧会協会の剰余金について、県だけではなく、地元の意見が協会の基本理念継承発展検討委員会の中できちんと位置づけられたということは、私はよかったと思っています。
 それで、御質問の県の事業ですけれども、やはり博覧会をこれからどう活かしていくかということになるわけで、御承知のとおり、いろいろな事業を想定し、予定をしておりますけれども、中でも一市町村一国フレンドシップ事業は、市町村が本当によく博覧会の盛り上げや博覧会の充実、成功に貢献していただいたと思っています。ですから、まだ具体的にどういうスキームでどのくらいの金額を充てるのがいいのかということまで、きちんとは詰めておりませんけれども、ぜひともそういう貢献に対しては配慮していきたいと思っております。
 それで、以前アンケートをとりましたら、博覧会を機に盛り上がったこの一市町村一国フレンドシップ事業について、80%を超す市町村がこれからも継続したいという御意向が出ております。それから、一市町村一国フレンドシップ事業のような特定の国に限らず、やはり国際交流ということは本当に盛り上がりが出てまいりましたので、そういった各市町村の取り組みにぜひともこれを活かしていきたいとの気持ちでおります。
2.

桃花台線問題に係る国の補助金返還等について

【記者】 4月28日に桃花台新交通株式会社の臨時株主総会が開かれ、ここで国に事業廃止に係る許可申請を行うということが決定したわけですが、懸案となっております国からの補助金の返還の必要性についてのその後の進捗状況、その後の構想などに進展があれば、その点をお話しいただきたい。もし、特段進展がなければ、現在のその県の方針について伺いたい。
【知事】 まだ具体的な進展はありません。正式に臨時株主総会で軌道法上の廃止許可申請をするということを決めていただいたところですので、国土交通省の方といろいろ御相談申し上げるのはこれからだと思います。
 県の考え方ですけれども、いろいろな経過はありましたが、平成3年に開業して以来、やはりこの新交通はあの地域で一定の役割を果たしてきたと思うのです。経済状況、財政状況はこういうことですので、存続は断念したわけでありますけれども、地域交通としてはやはりそれなりの役割をきちんと果たしてきたと、そのように思っております。
 それから、特に、この運行は廃止しても、これまで税金を大きくつぎ込んだ施設ですので、これからどのようにこれを活用するのか、できるのかを幅広に地元小牧市も含めて御意見を聞きながら、これから検討していかなければなりません。そういうこれまでの果たしてきた役割やこれからの検討の中身などを率直に国にもお話しして、この補助金の問題については、きちんと膝を交えて国と相談していきたいと思っております。
【記者】 今後、国との交渉等、予定が入っているということはありますか。
【知事】 一連のいろいろな経過などは、実は、当然、許可権者である国の方にはこれまでも、その都度いろいろ報告したりしてまいりました。具体的な日程ということは、実務レベルではこれからも国といろいろな形で接触を持ち、御相談することになると思います。
 私も、必要な時期になれば、当然上京しなければいけないと思っておりますし、そういう時期がいずれ、あるいは来るのかもわかりません。まだ具体的にそういう私自身の何かスケジュールがあるというようなことではありません。実務レベルでは、ずっとこれまでもお話をしながら、協議しながら進めてまいりました。
3.

中津川市の中学生殺人事件を受けた県の対策等について

【記者】 先月、岐阜県中津川市で高校1年生が中学2年生の女子生徒を殺害するという事件がありましたが、事件の発生場所が空き店舗だったということが一つの問題になっています。今後、少子化、高齢化社会の中でそうした空き店舗とか廃屋とかも増えていくと思うのですが、安全なまちづくりを大きな柱に掲げている愛知県政の中で、今回の事件をどのように受けとめてみえるのか、また今後の対策を検討してみえるのかをお聞きしたい。
【知事】 今回の事件は、被害者が中学生だったということの驚きとともに、加害者も高校生という若い子供同士の間に起きたことで、二重のショックでした。亡くなられた方の御冥福をお祈りしたいと思いますし、大変な事件だなということを痛感しております。
 この事件もそうですが、もうここ数年ぐらい、本当に中学生や高校生ぐらいの若い子が加害者になったり被害者になったりする悲惨な事故、事件が多いですね。命を大切にするという教育の重要性をますます強く感じ入っております。
 とかく教育の現場で、学力だとか様々な課題が議論されるのですけれども、教育の一番ベーシックな部分にあるのが、やはり命を大切にするとか、最低限の社会ルールを守るとか、そういうことだろうと思うのですね。
 これは地道な積み上げしかきっとないと思うのですが、私どもも、実はもう3年前になりますか、愛知県も教育の新生ということで、いろいろ教育についての議論や教育施策の展開を図ってまいりました。その中でもやはり、命を大切にする教育というのを重視してまいりまして、平成18年度も、命を大切にする教育に関連する施策というものを幾つか実施しているわけであります。
 これをやればすぐどうこうというようなものではなく、やはりこれは地道にこつこつとやっていかなければならない仕事かなと思っておりますが、その重要性をますます再認識させられた事件だったと思います。
 廃屋といいますか、空き家がいろいろな意味で犯罪の温床になるということが言えると思いますし、それから、そういうものだけではなく、やはり地域に危険な箇所というのはたくさんあると思うのですね。通学路やその周辺の点検、チェックというのは、もう従来からやかましく言って教育委員会などにお願いをしてやっておりますし、今回の事件が起きましてからも、各市町村にもう一度点検してくださいというお願いを県民生活部の方からさせていただくなど、とにかく地域の安全チェックというものの重要性を認識しております。
 実は今、「治安回復元年」ということで、愛知県も一生懸命、増えた犯罪を減らそうということで努力しておりますけれども、各小学校区に最低一つは防犯自主組織というものを立ち上げたいということで、今、一生懸命取り組んでおりますけれども、やはりそういうことによって、きめ細やかな点検、チェック、それから目配り、指導や教育、そういうことがきっとできるのではないかと思っておりますので、これからもその辺りは力を入れていきたいと思っているところでございます。
 何をおきましても、本当に痛ましい、残念な事件だったと思います。
【記者】 点検、チェックされた情報の共有が今回の事件では欠けていたということも指摘されていますが、その辺りのお考えは。
【知事】 いわゆる安全マップと言いますか、危険な場所、それから安全な動線、そういうものは地域に情報を提供する必要がありますので、安全マップなどはやはり作っていかなければなりませんし、そういうチェックをしたり点検したものをそこへ反映できるようにしていかなければならないと思います。
 いずれにしても、いろいろな方に呼びかけて、そういう事件や事故が無いようにしていかなければいけないと思います。
 特に、空き家とか廃屋は、こうした犯罪の場所に使われるということもありますけれども、火災の心配もあります。ですから、そうした点検は重要だろうと思います。
4.

愛・地球博記念公園の第1期開園について(知事より発表)

【知事】 県営都市公園「愛・地球博記念公園」、愛称はモリコロパークでございますが、来る7月15日にオープンする運びとなりました。
 長期間にわたり県民の皆様方には、これまで大変御不便をかけてきたわけでございますが、このたび施設の一部をオープンすることができ、大変うれしく思っているところでございます。早く開園してほしい、早く使いたいという声が多く寄せられておりましたので、私どもも急いで準備を進めてきたわけでございますが、ようやく一部開園の運びが見えてまいりました。閉園中の県民の皆様方には、改めて御協力に対して深く感謝申し上げたいと思います。
 子供たちのために、夏休みに合わせて開園しようとの考え方のもとに努力を重ねてまいりました。夏休みの少し前ですけれども、一部開園にこぎつけたことは、私どもも喜んでいるところでございます。
 今回は第1期の開園ということで、お手元の図面、このパネルの図面の赤色に表示された区域で、夏休みに御家族連れで楽しんでいただける施設を中心にオープンするものでございます。詳細につきましては、この会見後、担当部局から御説明申し上げる予定でございますが、主な施設といたしましては、万博の人気パビリオンでございました「サツキとメイの家」と、これに隣接する「日本庭園の一部」、そして「こどものひろば」でございます。
 この「サツキとメイの家」でございますけれども、万博の期間中は128万通という膨大なハガキが寄せられたわけでございましたが、どうしても施設の関係で、このうち御覧をいただいた方は14万人余りの方でございました。したがいまして、まだまだ御覧いただいてない方もたくさんいらっしゃるわけでございまして、ぜひともそのような方にはゆっくりと御覧をいただきたいと思っております。
 また、「こどもひろば」の方でございますが、愛知県児童総合センターや万博で使用したロボットを展示する愛知国際児童年記念館、大観覧車などの施設もオープンをいたしますので、特にお子様方には楽しみにしていただきたいと思います。
 今回はこのような形での一部開園ということでございまして、第2期の開園は来年の3月に予定をいたしておりまして、そのときには、アイススケート場や温水プール、それから、まだ仮称でございますけれども、愛・地球博記念館などもこの第2期でオープンする予定でございます。これから順次、よりグレードアップした公園として整備をしてまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。
 なお、リニモが博覧会前に開通をいたしました。愛知青少年公園時代は公共交通機関が手薄であったわけでございますけれども、リニモも開通いたしておりますので、こうしたものを御利用いただき、たくさんの方に御来園をいただきたいと思っているところでございます。
 愛・地球博記念公園の第1期開園について、以上、簡単に御説明申し上げました。よろしくお願いいたします。
【記者】 アイススケート場は来年の3月オープンということですが、県内にはスケートの有望な選手が多く、その選手たちがスケートリンクが少ないということで、練習場所の確保に苦労されているということがあるのですけれども、その一部の選手の方から、早くスケートリンクを開放してほしいという声も上がっています。3月ですと、シーズンが終わった後なので、もう少し早くという声が上がっていることに対しては、今後検討される予定はあるのでしょうか。
【知事】 我々も、早ければ早いほどいいなというようなことで努力してきたのですが、スケートリンクも温水プールも、約3年ぐらい使っていなかったのですよ。ですから、機械設備も外見上の改造だけでは済まないので、きちんと点検したりオーバーホールしたりして、精一杯これから頑張っても、どうしても来年の春近くになってしまうというのが現状です。ですから、早く使いたい、少しでも前倒しをしてほしいというような声があることも、私どもも聞いておりますけれども、大体3月ぐらいになってしまうというのは、ちょっとやむを得ないと思っているところでございます。
 この愛・地球博記念公園ですが、来年の第2期開園で先ほど申し上げたようなものを中心に供用開始をする予定でありますが、この公園の中にはまだほかに、野球場とか様々なスポーツ施設もございます。これもかなり大きな工事が伴いますので、これから順次整備しながら、できるだけ一部開園という形で、利用者に使っていただけるように努力をしていきたいと思っているところでございます。
 大きな公園でありますので、ニーズの高いものはできるだけ急ぎながらも、全体の公園はやっぱり息の長い仕事になると思うのです。引き続き、やはり万博を開催した公園だと言われるような中身の濃い、充実した公園づくりをしていきたいと思っております。
5.

フェロシルトの撤去について

【記者】 愛・地球博記念公園の近くの所で問題になっていたフェロシルトの撤去についてですが、長久手町の分については4月末までに撤去ということで長引いてはいましたが、その後どうなったかということと、おそらく完全に現場から取り除かれてはいないところもあると思うのですが、その辺りの今後の見通しについてお聞きできますか。
【知事】 長久手町の現場は、おかげさまで撤去作業そのものは一応完了いたしましたが、袋詰めのものについては、現地にまだ置いてある状況でございます。残っている状況でございます。これについては、埋め立てたものを掘り起こして、それで現場の土壌からなくなったという意味では完了いたしましたが、袋詰めのものについては現地に梱包して残っているという状況でございます。
 これは当然運び出すわけでございますけれども、会社の方は、基本的には九州の方へ船でそれを運ぶという予定でございまして、今、輸送関係の法手続などを進めているところでございます。
 私どもは、一日も早くこれを現場から除いていただこうというのが考え方でございまして、今申し上げたようなものも早急にやっていただくようお願いをいたしております。博覧会会場のすぐ横の長久手町の現場はそういうことでございます。
 ここでの作業が今申し上げたような形で一段落いたしましたので、まだ搬出途中の瀬戸市の現場の方に作業するマンパワーを集中して、そちらの方もスムーズに、円滑にいくよう、石原産業を指導していきたいと思っております。
6.

中部国際空港と県営名古屋空港の競合について

【記者】 県営名古屋空港の初年度利用状況が発表されました。一般的に採算ラインと言われる6割をやや下回る状況ですけれども、中部国際空港の現況を考えてみると、中部国際空港も博覧会のときまでは国内線は非常に好調だったのですけれども、今は旧名古屋空港を下回る状況です。
 中部国際空港と県営名古屋空港のすみ分けが、うまくいっているのかどうかというと、ちょっと厳しい見方もせざるを得ないのかという向きもあります。今の状況について、知事はどう考えてみえますか。
【知事】 県営名古屋空港について言えば、路線が随分増えて、大変使い勝手がよくなりました。それで、路線によっては利用率が高い路線と若干低いものとありますけれども、航空関係者などからは、まあまあ善戦しているというような評価をいただいておりますので、私ども、1年経過して、今2年目へ入っているわけですけれども、これまでのところは、県営空港としては一応順調なスタートが切れたものと思っております。
 やはり問題は、2年目3年目以降、これからが真価を問われるときだと思います。現在の路線の利用度をより高めること、それから、願わくば路線がより増えることに、大いに期待をしております。
 それから一方、セントレアの方でありますけれども、国内初の国際線、国内線の一元化を実現したハブ空港としてスタートしたわけでございまして、これも1年余経過するわけであります。お話のとおり、旅客について言えば、博覧会後、やはり博覧会開幕中のような状況にはいきませんので、むしろ、これが博覧会特需後の平年ベースのスタートかなという感じがしております。しかし、会社の方もいろいろ使い勝手や路線の充実などを図りながら努力しておられまして、トータルとしては、やはり1年目としてはよかったのではないかと私は思います。
 今後のことでありますけれども、セントレアと県営名古屋空港というのは、一元化の際に、つまり国際便と国内便と定期便の一元化の際にすみ分けをどうするかということで、小型機中心の飛行場として名古屋空港を位置づけました。私はそういう仕分けの仕方というのは、これはこれで、この地域の2空港時代の新しい姿として間違っていなかったと思いますし、よかったと思っております。したがって、どちらがどっちというよりも、そういうすみ分けをお互いに活かしながら、これからも共存共栄が図れるように努めていかなければならないと思います。ですから、お互いの長所など活かし合って切磋琢磨していくのが、セントレアと名古屋空港のこれからのあり方ではないかと思います。