知事の記者会見
メインメニュー
知事のマニフェスト 知事の発言・寄稿 知事記者会見 県議会知事提案説明 知事からのメッセージ 知事交際費の執行状況 プロフィール トップページ 写真で見る主な活動


平成18年11月6日(月) 午前11時
1.

フェロシルト問題について

【記者】 最初に、フェロシルトの問題で、合同捜査本部による石原産業の元副工場長らの事情聴取が始まったようですが、この件についての知事の感想、コメントをいただければと思います。
【知事】 かねてから刑事責任がいろいろ噂されておりました。今のお話で、事情聴取が始まったということですが、これがどのように進展するかは、私の立場では予測がつきませんけれども、何よりもきちんと解明していただきたいですね。やはり、石原産業がフェロシルトをどういう経過で製造し、どういう目的でこれを販売してきたのか、詳細な実態を解明していただきたいと思います。今、撤去を求めて県内でも作業を進めておりますけれども、実態の解明が撤去のスピードアップにつながるだろうと思います。
 さらに言えば、現在、措置命令の取り消しの訴訟も進行しています。きちんと解明されれば、その訴訟にとっても、私どもに必ずやプラスになるものと思いますし、早期解決に近づくのではないかという期待もあります。
2.

タイ王国渡航の成果について

【記者】 10月30日から11月3日までの5日間、知事はタイを訪問されましたが、今回の訪問で、どういった成果が上がったのかをお聞かせ願いたいと思います。
【知事】 成果と言いましょうか、意義と言うのか、幾つかあります。
 愛知県は国内で花き王国と言われるぐらい花の生産が大変盛んであり、実績もある県であります。こうした世界的な花の園芸博覧会に参加することによって、愛知の花を世界の皆さん方にもつぶさにご覧をいただいて、今後の花き産業の発展につなげていきたいということであります。これが第1点目です。
 この第1点目につきましては、愛知から出品をいたしました花、幾つかが最高の金賞を現地でも取得することができました。それだけ高い評価をいただいたということでございまして、生産農家の皆さん方も大変喜んでおられることだと思いますし、また、これが励みになって、より質の高い花を育成していくものと確信をしております。
 それから2点目でありますけれども、昨年、愛知県では「愛・地球博」を開催して、タイ政府からも立派なパビリオンの出展をいただきました。私ども、そうしたタイ政府の積極的な愛知万博への参加に対し感謝もいたしておりますので、逆に、タイのチェンマイで行われる国際博に、私ども愛知県が日本政府とご一緒して参加することの意義は、大変大きいものと思っております。ちょうど現場で国王に代わってシリントン王女さんが、愛知県の出展会場にもお立ち寄りをいただきました。そのときには愛知万博のこともお礼申し上げました。それから、オープニングの記念式典では、タイ政府の首相も来ていらっしゃいまして、名刺交換のほんの短い時間でしたけれども、愛知万博のことについてお礼を申し上げる機会を得ました。そうした愛知万博から続く交流という点でも大変良かったと思っております。
 それから3点目でありますけれども、ちょうどタイのバンコクで、愛知県に本社のある企業で構成される「愛知会」という組織がございます。これは110数社で構成される親睦団体でございますけれども、その会長さん始め役員の皆様方とご一緒する機会を得ました。現地での様子や活動についていろいろお話を聞くことができ、これも良い経験になりました。とりわけ、この「愛知会」というのは、現地にある各県人会などと違って、大変積極的に活動しておられ、社会貢献などもしておられるということでございます。バンコクという地においても、日本の、特にこの愛知の元気な企業が地域に根差して、いろいろな活動を活発にやっておられる姿を目の当たりにして、大変心強く思った次第でございます。
 3つぐらいの大きな意義や成果があったと思っておりますけれども、そのほかには、これは園芸博の会場でBIEのロセルタレス事務総長にもお会いをして、いろいろとお話をする機会ができましたこと。それから、タイ国の日本の駐在大使は小林さんという方でございますけれども、この方はついこの間まで東宮の侍従長をお務めの方で、愛知万博の関係で皇太子殿下に随従して何回も愛知県へ来ていただいている旧知の方でございますが、この方とも何時間か、いろいろとお話を聞く時間がありまして、これも大いに参考になったところでございます。
 それから最後に、花きも含めた愛知の農産物ですね。やはり、ぜひともこれから質の高いものを海外の皆様方にも身近に感じてもらいたい。できれば輸出できるような方向に持っていきたいものだと思っております。
 今回、愛知産の梨と柿を会場内のパビリオンに展示をいたしまして、皆様方にもお見せしたわけでございますけれども、お話を聞きますと、やはり、こうした日本産の果物に対しても、最近は大変関心が高まっているということでございまして、私自身も実際、バンコク市内のあるデパートの食料品売り場に行ってみました。愛知産の柿が並べられておりましたけれども、値段はいささか高うございました。1個、日本円で800円ぐらいするんですね。随分価格的には高いものでございますけれども、贈答品などとして利用するお客様もあるということでございますので、何とか愛知の農産物をこれから海外の皆様方にも知っていただき、購入していただけるように、そんなこともこれから知恵を絞っていきたいと思っているところでございます。
 以上、いろいろ申し上げましたけれども、短い期間の強行軍でしたけれども、大変充実した渡航ができたと思っております。
3.

必履修科目の未履修問題について

【記者】 愛知県内の県立高校7校と私立高校でも出ました単位不足といいますか、未履修の問題がありました。これについては先日、県教委の方でも、公立高校の学校長を集めて臨時校長会議を開いて、教育課程の遵守とか、卒業のために最大限努力してほしいというようなことになっております。この件について、知事としてのお考えと今後の対応をお伺いしたいと思います。
【知事】 未履修の問題ですけれども、冒頭お詫びをしなければいけないのは、やはり、この未履修問題で一番不安を抱え、ある意味では、しわ寄せを受けなければならない生徒だと思います。特にこの時期は、進路をめぐって大変重要な時期だと思います。そういうときに、こうした問題でこれからのことについて不安を持ち、余計な心配をしなければならないということに対しては、本当に申し訳ないと、心からお詫びを申し上げたいと思います。
 この問題の基本は、高校での授業が大学入試のためのものになっているという一部の現象がもたらしたものだと思います。大学入試優先、あるいは良い成績を上げることをまずもって優先に考えた結果に違いないわけでありまして、現場の先生にしてみれば、少しでも子供たちのためにという思いが、片隅にあるいはあったのかわかりませんけれども、指導要領を守らないということは許されることではないですし、ルールにも反することでありますので、大変遺憾でありますし、残念に思っております。
 冒頭申し上げたとおり、子供たちにしてみますと待ったなしでありますから、これから卒業のために、この問題が円滑にいくように最大限の配慮をしていかなければいけないと思います。そういう努力を各学校が校長を中心として行うことによって、まず、現場の混乱とか不安とかの解消に努めるのが第一義だと思いますね。
 それから、こういうことがこれからないようにしていくためには、どうしたら良いのかという将来の防止策も大変重要ですね。報告を待つだけではなく、必要であれば、県教育委員会が直接学校へ訪問して調査することも、これからは積極的にやっていかなければいけないと思います。
 いずれにしても、未履修問題については、生徒本位で努力をしていかなければならないと思っているところでございます。

【記者】  未履修問題が起きたことについて、県の責任についてはどうお考えになってみえますか。それから、私立高校についても調査がなされましたが、中学校についても同様の調査をされるのでしょうか。
【知事】 この問題に対する責任ということでございますが、先ほども申し上げましたとおり、県というよりも県教育委員会になるかわかりませんね。今、何よりも最優先で力を入れてやらなければならないのは、こうした起きてしまった混乱や不安の解消を、どう平常に戻し、子供たちに少しでも安心を与えることができるかということでありますので、当面、このことに全力を尽くしてもらうように、私も教育長に、県教委の方にお願いをしているところでございます。責任云々というようなことは、もし仮にあるとしても、その後のことで、県教育委員会が全体の中でこれをどうとらえ、どのように判断されるか、見守っていきたいと思っております。
 それから、私立高校のことでありますが、現在、公立、私立を含めて10校明らかになっております。現在もまだ、県教育委員会でいろいろ調査をしております。どのくらいほかにもあるのか、これはちょっとまだ見極めがついておりませんけれども、鋭意調査をさせておりますので、また、はっきりしたものがあれば、それは、そう遠くない時期には適宜発表していきたいと思っているところでございます。
 なお、中学校の調査については、私はちょっと聞いておりません。申し訳ないです。
4.

いじめ問題について

【記者】 岐阜県瑞浪市で中学生の少女が自殺するというような問題がありましたので、いじめ問題についてお聞きしたいと思います。愛知県にも、過去にそういう問題が起きたかと思うのですが、それについていろいろ対応策をおとりになっていますが、この問題を受けての県の対応をお聞きしたいのが1点と、また、知事は5人のお子様の親ということで、その辺り、親としてもどのようにお考えになっているのか、お聞きしたいと思います。
【知事】 自殺の問題ですが、いじめのことで、北海道でも九州でも、そして、お隣の岐阜県でも、悲しい、自殺という最悪のことが起きたわけであります。愛知県でも、確か平成6年でしたか、西尾市で同様の中学生の自殺という問題があって、当時は全国でも大変大きく取り上げられ、我々も本当に心からショックを受けた事件がありました。
 それから、いろいろな防止策に努めているわけでありますが、どこかで、また同じようなことが起きる。だから、そうした防止策というものが効を奏していないのか、あるいはさらに複雑な事情のもとでの深刻な、あるいは過酷な状態が子供たちの周りに起きているのか。いずれにしても、また起きてしまったことは本当に残念であります。
 この自殺問題というのは、きっとどこかで子供たちがシグナルを必ず出していると思いますね。そういうシグナルを敏感に、しかもきちんと受けとめることができなかったという意味では、やはり、教育現場のあり方が改めて問われるものと思います。
 それから、教育現場だけではなく、子供と接する家庭や近所の大人の受けとめ方もありましょうけれども、そういうシグナルなどをきちんと受けとめて、それを防止できなかったということについては、やはり、真摯な反省をしなければいけないなと思っているところでございます。
 私も、お話のとおり、5人の子供がおりまして、これまで5人子育てをしてまいりましたけれども、同じ家庭で育ち、同じ条件で成長しましても、5人が5人全部、抱える問題や悩みは違っております。上の子供がこうであったからということで、なかなか下の子供は推しはかることができませんし、やはり、親として十分注意を払い、目配りをしていかなければならない、そんなことを痛感いたしております。
 しかし、いずれにしても、最愛の子供が辛い遺書を残して自ら命を絶つということは、誠に辛いことですね。残念に思います。
 愛知県の取組でありますけれども、西尾市の事件があってから、いろいろな方策を講じてまいりました。特に、ここ数年では、各学校にスクールカウンセラーを計画的に配置して、現在のところ、一定規模以上は全部の中学校に配置完了したものと思っておりますが、きめ細かに相談にのったり、指導をしてもらっています。
 専門家のご意見を聞きますと、やはり、このいじめの問題も早期発見が何よりも重要だと聞いておりますので、ちょっと芽が出ているところで、できるだけ早くその芽を摘んで、大事にならないように、あるいは深刻にならないようにしていくことが重要だと認識をしております。したがって、スクールカウンセラーなどをできるだけこれからも活用していきたいと思っております。
 それから、今、愛知県が力を入れておりますのは、3、4年前に、「愛知の教育を考える懇談会」で、いじめや引きこもり、不登校といったいろいろな問題がございますけれども、心を大切にする教育というもののご提言をいただいて、特に、今年度もそうですが、命を大切にする教育というものを、いろいろな形で実施をいたしております。これは、すぐ即効性のあるものではありませんけれども、生き物を大切にする、人間関係を大切にする、そういう道徳と言いますか、情操部分を教育の中で、できるだけ取り入れて、子供たちに命を大切にする気持ちを植えつけたいと、そのようなことを考えて、今、取り組んでいるところでございます。
 いずれにしても、いじめの問題は、なかなか減るどころか深刻化し、このような残念な結果も生まれておりますので、引き続き、こうした心の問題というものを、私どもも大切にしていきたいと思っているところでございます。
5.

首長の多選問題について

【記者】 現在、自民党が、福島県知事の問題などもあって、首長の多選問題について検討を進めていて、3期12年が限度であるという方向で議論を進めているようです。
 知事は、これから3期目を目指されるわけですけれども、何選から多選になるとお考えでしょうか。また、一般的に言われる多選の弊害については、どうお考えですか。
【知事】 以前、この記者会見で、多選についてどう思うかというお尋ねをいただいたことがあります。福島県の問題が出る前でありましたが、私は、確かこのようにお答えした記憶があります。私個人としては、いたずらに回数を重ねることを決して良いことだとは思ってないと、そのように申し上げました。やはり、首長というのは、それだけ大きな重い責任と、その裏返しですけれども権限を持っておりますので、ただ回数を重ねることが良いことだとは思っておりません。その思いは今も変わっておりません。
 また、回数を重ねることの弊害は何かということでありますが、これは難しい問題でして、人によっても違いましょうし、なかなか一概に弊害ということで申し上げることも難しい点はあるのですが、私自身は緊張感といいますか、慣れによって県政に取り組む姿勢に、少しずつ緊張感がなくなってくるということも一般論としてはあるのではないでしょうか。やはり、一つのポジションを長いことやっていれば、慣れが当然出てまいりますし、ある程度いろいろなことがわかってくる。その反面として、今申し上げたような緊張感が薄れてくるというところは、あるいはあるのではないでしょうかね。
 それから、何選からが多選かということですが、これはもっと難しい問題ですね。
 たまたま、事件が引き金でお辞めになった福島県の佐藤知事さんは、私ももちろん知事会で大変仲良くいろいろお話をしたり、お付き合いをさせていただきましたが、この方は5期ですか。おそらく一般的にも、多選かそうでないのかということをお尋ねになれば、5選というと多いなというふうに思われるでしょうね。
 私は今回、3期目に臨もうとしているわけですけれども、3期が多選かどうかということについては、私は多選というふうには思っておりません。では4回ならどうかということになると、これは難しい問題ですね。やはり、先ほど申し上げたとおり、いろいろな人の意見を聞いてみて、それぞれ物差し、尺度が違うと思いますけれども、まあ3期目というのは一つの判断のちょうどボーダーになるぐらいのところではないかなというふうに、これは私なりの感想として持っているところでございます。
 ただ、あえて言うと、という言い方が良いのかどうかわかりませんが、私もこれで約8年近く知事をやっていまして、46都道府県の知事さんと、お付き合いの濃淡はあるにしろ、いろいろな方とこれまでおつき合いをし、接触してまいりましたけれども、回を重ねても立派な方はいらっしゃいますね。そういう方がいらっしゃることは間違いありません。誰かとは、いろいろ語弊がありますので言いませんけれども、ご立派な方、私が尊敬する、信頼する知事さんもいらっしゃいます。それから、私自身、市長もやってまいりました。3期の半ばで退職しましたけれども、市長仲間でも同じことが言えますね。
 いずれにしても、多選批判というものが、あのような不祥事を契機にいろいろ取りざたされ、指摘されるようになってきて、そういう議論がいろいろ行われることは、私は良いことだと思います。将来、制度化されるのかどうか、それはわかりませんけれども、きちんと正面を向いて見守っていきたいと思います。
6.

桃花台ニュータウンの地盤沈下問題について

【記者】 小牧の桃花台ニュータウンの地盤沈下の件ですが、先日、県で分析した結果が出て、その中で、基準値が以上か以下かということは別にして、化学物質が出てきている。この件については、都市再生機構が県を提訴し、その主張の中で県が造成をちゃんとやってなかったのではないかと言っておられるようですが、化学物質が出てきたことは、都市再生機構の主張を裏付けるようなことではないかと思うのですが、あのような結果なり、化学物質が存在したということについて、どのようにお考えですか。また、今後、改めて県として調査をするつもりがあるのか、併せてお伺いします。
【知事】 この前の現地での調査のサンプルで、調査、解析を進めて、一部の物質が少し基準値をオーバーしていたということはご指摘のとおりです。特に、深刻なものではありませんけれども、一部の物質でオーバーしていたことは事実であります。したがって、そういう事実が出た以上は、もう少しきちんとした調査を実施しようということでおります。そういう基本的な考え方でおります。
 そのことと、県が売り主になり都市再生機構の方へ売った法的な責任とは、直接はつながらないと思っております。
 いずれにしても、これは訴訟を起こされておりますので、そういうことも含めて、今、弁護士の方に対応をお願いをしておりますけれども、その契約の問題とは別の問題だろうと、今のところ我々は考えております。
 ただ、いずれにしても、そのような物質があったことは事実でありますから、地域の皆さん方に、いろいろ不安を持たれたり、心配が拡大することがあってはいけませんので、これから、より厳密に調査をするという方針でおります。
7.

知事選について

(立候補予定者の立場での質疑応答については、公平・公正を期すため、掲載しておりません。)