知事の記者会見
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平成19年2月19日(月) 午前11時
1.

知事選を振り返って

【記者】 2月4日の知事選ですが、知事を支援する政党が対決する図式が持ち込まれる激戦になったわけですけれども、改めて選挙を戦われた感想をお聞かせください。
【知事】 2月4日に執行されました選挙で3期目を担うことになりまして、気持ちも本当に新たにしております。
 振り返っての感想をということでありますけれども、今回、再三皆様方もご指摘いただいておりますように、32年ぶりの脱相乗り、政党間の対立がこの選挙戦の中で際立った特色でありました。こういう形の選挙戦になったということは、私にとりまして、いろいろな思いがあります。しかし、結果として、全力で選挙を戦うことができ、それから、前回、前々回では経験できなかった様々なことも、私自身が体験する中でいろいろなことも学びましたので、結果的に良かったと。そして、選挙につきましては、私自身はやることはすべてやったと思っておりますので、結果を含め、大変すがすがしい気持ちでおります。
 今回の選挙戦を振り返ってみますと、私は現職の立場で三たび選挙戦に臨んだわけでありますから、この4年間、あるいは8年間、県民の皆さん方がどういう評価をされるのかというのが、私にとりましては大きな部分を占めておりました。それから、もう一つは、やはりこれから担うという以上、どういう方向性を打ち出せるのかというのが二つ目の大きな私の選挙戦に臨む姿勢でございました。
 まず、過去4年間、あるいは8年間をどのように評価していただくかということについては、ありのままのこれまでの歩みをきちんと評価をしていただいたのではないかと思っております。特に、二大事業という、この地域にとっては何十年に一度の大事業がございまして、そのことも含め、県政各般にわたるいろいろな仕事について、私は一定のご認知をいただいたものではないかと思っております。
 それから、将来に向けての点については、再三申し上げておりますように、今回、本格的なマニフェストを作成し、これを公表し、選挙期間中もこれを中心に訴えてまいりましたので、愛知県のこれから進むべき方向や目標といったものを県民の皆様方にお示しをし、これまた一定の評価をいただいたのではないかと思っているところでございます。その点では、大変意義のあった選挙だと私は思っております。
 とりわけ、マニフェストについては、私自身も過去8年間歩んでまいりましたことを点検し、また、時には反省もし、それから、この地域の課題を掌握することにもつながりました。それから、県民のニーズというものを改めて考える良いきっかけにもなりました。これから4年間の県の政策の基軸になるものがお示しできたわけでありますので、あとはきちんとこれを実行すること、約束を守って実現することが、私どもの課題だろうと思っているところでございます。
 それから、マニフェストをめぐっては、公開討論会などを通じて、政策論議が従来にない形でできたことも大きな収穫でした。こうしたことによって、候補者間の考え方の違い、政策の違い、政治姿勢の違いといったものが、より明確になったのではないかなと思っているところでございます。
 振り返るとそんなことでございますが、ただ、選挙の中盤以降、本県とは直接関わりのない中央政界における発言によって、県の政策論議とは違ったところへ県民の関心が向けられ、ちょっと政策論議的なものがかすんでしまったという点は、大変残念に思っております。しかし、これも、大きな政治の流れの中での選挙戦でありますので、冷静に受けとめなければならないと思っているところでございます。
 いずれにしても、私自身は、選挙戦が終わって良い選挙が戦えたと、それから全力を尽くせた。その意味では満足いたしております。
2.

3期目への抱負について

【記者】 マニフェストのお話もございましたが、改めて3期目への抱負をお聞かせください。
【知事】 私が今回、選挙に向けて作成をいたしましたマニフェストは、基本は広範な県政すべてにわたるものでございます。それから、そのベースになっておりますのは、昨年3月に策定をいたしました「新しい政策の指針」、それに加えて、これに肉づけしたり、新たな事業を付け加えていったというものでございます。もちろん、個別計画の中での重要なものも盛り込んでおります。したがって、これからの県政運営の方針、あるいは抱負ということについて言えば、私はここに掲げたものを県民と私との約束という位置づけをしておりますし、演説会その他でも、必ず4年間に、このマニフェストに掲げた200を超える事業を実施していくとお約束しました。もちろん、これを実行するためには努力も必要です。すべてが楽にできる仕事ばかりではございません。状況の変化もございます。しかし、そういうことも頭に置いた上で、必ずこれを成し遂げる。また、行っていくというのが、これからの4年間に課せられた責任であると思っております。
 もっとも、マニフェストというのは、この選挙の時点で私自身が想定した様々な課題に対する取組を示したものでございますので、状況の変化、あるいは新たな課題、ニーズといったものも当然出てまいります。これに対しても、マニフェストに書かれてないものについても、積極的に対応するのは当然であります。
 私は、これまで2期8年やってまいりまして、振り返ると、その前の市長時代の約10年間も一緒でございましたけれども、選挙の時点で想定できる課題や問題点、あるいは県民の皆様方のニーズというのはどうしても限定されます。就任してから、予想もしなかったこと、予期しなかったことがたびたび発生するというのが行政、あるいは生きた政治の現実でございますので、マニフェストはもちろん、お約束した以上はきちんとやっていきますけれども、これのみにとどまることなく、もちろん、新しい様々な課題や問題にも積極果敢に挑んでいきたいと思っているところでございます。
 それから、3期目の4年間の私の政治姿勢ということでございますけれども、これもマニフェストに少し書かせていただきましたが、地域の力を結集する。これは、とても重要なことだと思いますね。愛知の力が大変強くなっておりますけれども、何か事業を行うに当たっては、その力を結集して、本当に力を発揮できるようにしていかなければいけないと思っております。これからもその姿勢を貫きたいと思います。
 博覧会や空港が成功裏に実現いたしましたのも、この地域の力の結集です。そういう大きなプロジェクト事業だけではなく、規模の大小にかかわらず、やはり県民の皆様方の広範な力の結集というものが重要になってくると思います。それを実行する上で、やはり重要なのは県政に対する信頼を、これからもどう維持していくのか、より確保していくのかということが大切であろうと思っておりまして、信頼を形成する努力は引き続きしていきたいと。そのためにも、清潔な行政をやっていきませんと。不祥事を起こしますと、一瞬にしてその信頼が瓦解いたしますので、努力をしていきたいと思っているところでございます。抱負ということであれば、そのようなことを考えております。
3.

今後の議会対応について

【記者】 お話にもありましたが、今回の選挙は32年ぶりの相乗り崩壊ということで、これまで相乗り政党として与党にいた民主党が野党という形になるわけですけれども、この議会運営に関しては、知事として、今後どのように展開されていくのでしょうか。
【知事】 2期8年、お話のように、オール与党的な形で県政を運営してまいりました。したがって、その意味で、民主党に所属する先生方、議員団の方々にも適切にいろいろご助言をいただいたり、ご指導いただいたりしてまいりまして、そのことは感謝しています。ありがたいことだと思っております。
 しかし、選挙戦をめぐって中央の様々な動きもあった上で、こういう対立構造の選挙戦になりましたので、従来とは違った議会運営があるいは必要になってくるのかもわかりませんけれども、実際問題、民主党がどういう姿勢で臨んでこられるのか、あるいはどういう対応をされるのか、まだつまびらかでございませんので、何とも今の段階で予測して申し上げるということも大変失礼なことでございますので、具体的な対応策というのは、民主党のこれからの対応を十分見極めながら、こちらも適切に対応していきたいと思っているところでございます。
 ただ、誤解の無いように申し上げなければなりませんが、従来は、確かに相乗りという言葉が良いのかどうかわかりませんけれども、オール与党の形で県政を運営してきたことは事実でありますけれども、自民党、公明党、民主党のすべてについて言えるわけですけれども、もちろん是々非々、だめなものはだめと、与党の立場でも指摘を受けたこともありましたし、それから、逆にこちらからも、ぜひともこれが必要だと説得したこともありましたし、何も唯々諾々とすべてを理事者側の言うままというようなことはなかったわけで、一定の見識のもとに、議会として各派が対応されてきたと思います。したがって、私は従来の2期8年を考えると、これからもおそらく、県民のために何が必要で、県政にとって何が大切かということを念頭に置いて、これは民主党だけではなく、自民党も公明党も同じような立場で議会運営をされると思いますので、私は大きく物事を変えるということはないのではないかなと思っております。
 ただ、今年は選挙の年だと言われておりますので、具体的な選挙戦などを頭に思い浮かべると、当然、その地域地域では熾烈な対立構造も出てくるわけでありますから、そのようなことは、政治論としては我々も頭に置いておかなければいけないこととは思っておりますけれども、県政の基本は、やはり愛知県の将来にとってどうなのか、県民のためにどうなのかというようなことが一番中心だと思いますので、私どももそれを頭に置きながらきちんとした対応をしていきたいと、そのような気持ちです。
【記者】 民主党県議団は、今後、野党として積極的に政策提案をしていくという構えなのですけれども、これについては、知事としてはどういった形で取り組まれるのでしょうか。
 また、マニフェストの実現に当たっては、これまでよりも弊害があるとか、ハードルが高くなったというように思われるのかについてもお伺いできますか。
【知事】 ご質問の趣旨に正しくお答えできないかもわかりませんが、政策提案というのは、民主党に限らず、結構なことだと思いますね。私どもは、それが必要なもので、可能なものであれば、積極的に汲み取っていかなければいけないと思います。ですから、個々具体的にどういう提案が出てくるかによって、その都度対応を考えなければいけないと思います。ですから、抽象論としてはそのくらいのことしか、今は申し上げようがありません。
 また、ハードルの問題についてですが、もともとこのマニフェストを作るに当たって、私もいろいろな方のご意見を聞いたり、自分なりに検討して、この4年間で努力すれば、できることばかりだという認識のもとに作りました。ですから、実現不可能なもの、あるいは到底及ばないものは入れてないつもりですし、これからの愛知県にとって必要なものを並べたつもりでございます。その結果として、選挙で信任をいただきましたので、私はこのマニフェストを、自信と誇りを持ってこれからの4年間の中で実行していかなければいけないと思っております。
 個々の施策については、いろいろな意見があって、結果として実現にハードルが高くなるかどうかということは、これもまた、どういう対応をされるのか、今の段階ではわかりませんので、申し上げようがないわけでありますけれども、必ず実現をするということを県民の皆様方に固く私はお約束しましたので、実現に向けての最大の努力はしなければいけないと思っております。
4.

政務調査費、費用弁償の見直しについて

【記者】 現在、自民党と民主党が政務調査費と費用弁償について見直しの議論を進めるということで、プロジェクトチームを立ち上げるという議論が進んでいますけれども、財政状況が厳しい折、このような見直しの議論が進んでいることについて、知事はどう考えてみえるか、あるいはどのように見ていらっしゃるかを、お伺いできますか。
【知事】 これは私のマニフェストにも、それから相手方候補のマニフェストにも、情報公開の関連で、政務調査費という限定ではなく、議会の情報公開をより積極的に進めるよう努力する旨の記載をいたしました。そうしたマニフェストの動き、あるいは社会の動きの中で、自民党、民主党の両会派が、この問題について積極的に議論しよう、検討しようというような動きが出てきたことは、大変歓迎しております。また、ありがたいことだと思っております。
 やはり、できるだけ県政そのもの、あるいは議会そのものの信頼性を高めるためにも、様々な県民の皆様方に可能な限り情報をつまびらかにしていくということは必要だと思います。もちろん、特に政務調査費などはいろいろな課題がありますので、それを議論して、その課題を一つ一つ乗り切っていかなければいけない課題だと思いますので、両会派がこれから検討されるということは我々も注視していきたいと思います。また、道中、意見交換する機会などがありましたら、そのような機会も持っていきたいと思っているところでございます。費用弁償のことも、そうした中で議論されるということであれば、これもその議論を注目していきたいと思っております。
5.

県営名古屋空港について

【記者】 県営名古屋空港についてですが、2月17日に県営空港として2周年を迎えましたが、前年比で35%の乗客増ということで、なかなか順調に見えますけれども、そのことについて、知事の所感をお伺いしたいと思います。
 それから、県の事情ではありませんけれども、航空会社の不採算路線の見直しで、北九州路線が打ち切られたり、高知便が1便減便になったりという動きがありますが、こうした動きに対して、県としてどういう戦略をお考えでしょうか。
【知事】 まず、2周年を迎えたことでありますけれども、一言で言えば、まあまあ順調なこの2年間の歩みだったろうと思います。開港時に比べて、路線数、あるいは利用者数が共に伸びてまいりましたし、地域に根差した様々な活動もできてまいりました。それから、つい先だっては、北米のビジネス航空協会主催によるフォーラムも日本で初めて開催ができ、小型機、とりわけビジネス機に対する名古屋空港の使い勝手の良さなども、海外からも高く評価をいただいておりますので、この2年間はまあまあ順調な歩みだったろうと思っております。
 その一方で、今もお話がありましたとおり、航空会社の方が路線の廃止とか、減便とかの動きが出てまいりました。航空各社は、今大変熾烈な競争の中にある。特に昨年は、それが顕著でしたけれども、原油高による採算の問題が出てきて、不採算路線をなるべく縮小していくという計画の中で、今お話しのような北九州などの路線が廃止をされるというような状況も出てまいりました。これは、ご承知のとおり、県営名古屋空港だけの問題ではなく、全国のエアポートで起きていることでございますので、大変残念な現象ではありますけれども、何とかこれを乗り切っていかなければいけないと思います。
 県営名古屋空港の特色というのは、やはり名古屋都市圏から非常に近くて、交通アクセスが良い、小回りが利くというところだろうと思います。これからも努力して、利用者が使い勝手の良い空港として、さらに評価を高められるように努力をしていきたいと思っているところでございます。
 いずれにしても、燃料の高騰に伴う航空各社の経営に与える影響というのは、想像以上に大きいですね。現在、一時の状況は脱したものの、高値止まりの状況にありますので、これから県営名古屋空港だけではなく、こうした航空事業そのものがどのような形になっていくのかは、我々もきちんと見ていかなければいけないと思っております。
 この2年間は本当にまあまあの状況で推移することができ、改めてご利用いただくお客様、県民の皆様方、あるいは地元の関係の皆様方に、心からお礼を申し上げたいと思います。引き続き頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
6.

トヨタ自動車のテストコースに係る造成について

【記者】 新年度の予算で、企業庁が岡崎市と豊田市の間に、700ヘクタールの内陸用地の造成に向けた調査を開始するということですが、この事業の意味と効果をどのように考えてみえますか。
【知事】 基本は、トヨタ自動車の研究機関、そしてテストコースなど、地域の研究機能の向上を図りたいという中での用地確保の申し出が、我々、あるいは地元市の方にございまして、オーダーメードのような形になっていくわけでございますけれども、これの造成に向けて調査とか様々なことを、これから県としてもやっていこうということで、予算を上げたものでございます。
 グローバル化が進んでまいりまして、物づくりの現場がいろいろなところへ、世界各地で展開するようになっておりますけれども、やはり、研究開発などは、この愛知県内にきちんと拠点として持っていただいていることが、県としての産業戦略としても重要なことだと思っております。したがって、今回そういう方向で、会社の方で計画を立てておられることそのものは、県としてもウエルカム、大変歓迎すべきことだと思います。
 ただ、広大な用地を前提としたものでございますので、もちろん、これを具体化していく道中では、多くの関係者の皆様方、地権者の皆様方のご協力やご理解を得なければなりません。まだ、それのいわば入り口のところについたばかりでございますので、もう少し全体を眺めながら、これからより詳細を構想として持っていきたいと思っているところでございます。