知事の記者会見
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平成19年5月9日(水) 午前11時
1.

交通事故防止について(知事より呼びかけ)

【知事】  本県の交通事故死者数でございますが、2年連続で減少してきたものの、全国ワースト1位が2年続きました。大変残念な結果であります。したがって、今年こそはと年初から、何としてでもワースト1位返上のために、関係の皆様方と一生懸命取り組んできたわけでありますけれども、4月22日以降再びワースト1位になってまいりました。昨日、5月8日現在では、大阪府の100人に次いで99人と、全国ワースト2位となっているわけでございますけれども、いずれにしても、本県の交通事故情勢は大変厳しい状況にあると認識しているところでございます。
 なお、今年も皆様方のご協力を得まして、去年に比べて大幅に死者数そのものは減っておりますけれども、全国でワースト1位、2位を争う状況であると、そのような環境下にございます。
 あさって5月11日からは春の交通安全県民運動も始まるわけでございますので、より一層県民の皆様方に交通安全を訴えていくつもりでございますけれども、本日は、この定例記者会見の機会をお借りして、改めて県民の皆様方にお願いをしたいということで、今日はこの場所のしつらえも、こういうものを掲示させていただいたところでございます。
 今後の対応でございますけれども、これまでの事故の状況を眺めてみますと、相変わらず高齢者が犠牲になる事故がとても多いということ、それから、歩行者や自転車の犠牲者が多いということです。加えて、横断歩道を横断中、道路を横断中の方も多い、そんなことも鑑みまして、より重点的にやってまいりたいと考えております。高齢者世帯啓発事業など様々な対策を実施していくつもりでございますが、交通事故による犠牲者を一人でも少なくして、安全・安心な愛知にしていくために、どうかこれから県民の皆様方の一層のご理解とご協力をお願いを申し上げたいと思います。
 なお、報道関係者皆様方にも、交通安全の広報啓発につきましては、どうか格別のご協力をお願い申し上げたいと思います。
 以上、時間をいただき、少し交通安全についてお話をさせていただきました。ありがとうございました。
2.

リニア中央新幹線構想について

【記者】  4月26日ですけれども、JR東海の社長から、リニア中央新幹線構想について、「2025年までに首都圏と中京圏との間を先行的に営業開始を目指す」との発言がありました。知事はリニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会の会長でもありますが、今の段階で、知事は会長としてどう思われているか、所感をお伺いしたいと思います。
【知事】  JR東海さんが先だって、今お話のようなリニア中央エクスプレスの今後について、具体的な目標年次も掲げて発言されました。この新しいリニア新幹線を推進する立場でおります者としては、こういう前向き、積極的な発言をされたことは、これは大いに歓迎をしておりますし、これからリニアが進む上での1歩も2歩も前進になるのではないかと思っているところでございます。
 ただ、これからまだまだ乗り越えなければならない課題や問題点もたくさんございますので、そういうものを一つずつ克服して、ゴールに到達できるようにしていかなければならないと思っております。
 私ども、東京から大阪まで沿線9都府県が関わっておりますけれども、たまたま私はその9都府県の期成同盟会の会長というものを仰せつかっておりますので、毎年国にも積極的な働きかけをしたり、リニア新幹線について、いろいろ啓発活動をしたり、これまで何年かやってきたわけでありますけれども、これからも、国に対する働きかけも含め、精力的に努力をしていきたいと思っているところでございます。
3.

議員の天下りについて

【記者】  先だって、名古屋市会の各会派が市の外郭団体のいわゆる天下りをやめるということを宣言された経緯がありましたけれども、それについて知事はどういったご所見、あるいは所感をお持ちかということと併せて、県の場合は、人事当局が議長に対して推薦依頼のようなことをされるかと思うのですけれども、県の外郭団体の実態を踏まえて、県として、今後何か対応を考えていらっしゃるかどうかというところをお尋ねしたいのですが、よろしくお願いします。
【知事】  名古屋市会が市長に対して、外郭団体に対する監事就任の要請をこれからお断りするという申し出があった。それを受けて、市長がその旨連絡したというようなことは、私も報道などを通じて承知しております。
 私ども愛知県の今の現状でございますけれども、5つの外郭団体で県議会の議員OBの方が非常勤で監事として就任をしていただいております。2〜3年前までは7つあったと思いますけれども、現在は5つになっております。
 これは従来からいろいろ議論があるところでございまして、まず私どもの基本的な考え方でありますけれども、外郭団体の性格上、県の様々な仕事を外郭組織として代行してもらったり運用してもらったり、いろいろな仕事をする、そういう組織、団体だと考えておりまして、そういうところへ県議会などで長年県政に通じて経験を積まれ、知見も広くお持ちの方に監事として就任していただくこと自体は、私どもは従来より、有意義なことであろうと考えておりまして、各団体から要請があれば、県からその要請を受けて議会の方にその要請の旨を伝えていく。それで、議会の方でいろいろとお話し合いをされた上で、ご推薦をいただくという手順になっているところでございます。
 名古屋市の対応は対応として、私どもも承知をいたしておりますけれども、制度そのものが間違っているというふうには考えておりませんので、これから議会の方がそうした諸情勢を考えながら、どのような判断をされるのかは、我々も見極めていかなければならないと思っております。
 現在の議員さんの監事への就任ということでございますけれども、外郭団体は民間の有識者などに監事に就いてもらっているケースもございますし、いろいろございます。これから外郭団体のあり様などを考えてみますと、ご承知のとおり、指定管理者制度が導入されて、これから組織のあり方とか、いろいろな中身をチェックしたり、見直したりということがかなり必要になってくると思いますね。ですから、そのようなことを総合的に考えますと、やはり議会活動で培われた経験というもので、各団体のいろいろな問題を指摘していただき、それを各団体がきちんと受けとめて、改善や改革、見直しなどができるような体制にしていくことが必要ではないのかなと、そのようなことも思っている次第でございます。
 いずれにしても、この問題については、現在の私どもの考え方はそのようでありますけれども、諸情勢なども十分見定めながら対応していきたいと思っております。
【記者】  議員の天下りの関連で、知事がおっしゃった諸情勢というのはどういうものがあるでしょうか。
【知事】  先ほど申し上げたとおり、私どもは今の対応については、それなりにしっかりやっていただいているという認識を持っているのです。これから、指定管理者制度などが各団体によって導入されたりしていく局面も出てまいりますね。そういう中で、非常勤の監事さんが、どういう役割を果たしていくのか、組織としてどのように生かしていくのか、組織のあり様にも関わってくることだと思いますので、それはそれで、我々もこれから検討していかなければいけないことかなと。従来どおりのあり方よりも一歩進めて、やはりいろいろな指摘を積極的にいただいたり、あるいはご助言をいただくことをどう組織として生かしていくのか、そのようなことも見極めていかなければいけないと思いますね。
【記者】  指定管理者制度の導入などは、確かに諸情勢の一つだと思うのですけれども、それとは別に、諸情勢の中で、名古屋市がそういう対応をとったということもあるかと思うのですが、一般的に、今、国も公務員制度改革の中で、天下りをしないという方向にある中で、県がこれまでやってきたことは天下りの助長、あるいは斡旋だと思うのですけれども、その辺りは知事としてはお認めになるところですか。
【知事】  天下りというのも広い概念もありましょうし、いろいろな考え方もあろうかと思いますけれども、経験や様々な知見を生かしていただくということで、これまでやってまいりまして、私は、それはそれで十分効果があったと思います。実際に、例えば議会の経験を生かしていただいて、現地へ赴いていろいろな指摘をいただいたり、それが改善につながったというようなこともあったと聞いておりますし、議員さんのそういうこれまでの経験などを生かしていただくということは、それ自体は悪いことじゃないと思っておりますけれども、ただ、より良い状況が何だろうというようなことは、常に模索をしていかなければいけないでしょうね。
【記者】  天下りについては、この制度は悪いことではないと思っていらっしゃるということですね。
【知事】  天下りを大きく枠でとらえて、すべてが良いとか、すべてが悪いとかという判断を、私は今ここで申し上げているわけではなくて、好ましくない状況というものもこれまでいろいろな局面であったからこそ、いろいろな問題が提起され、指摘され、それの改善なども行われようとしているわけですので、すべてが良いなどと、ここで断ずる気持ちはございませんし、また、そのような考えも持っておりません。
【記者】  続けてすいませんが、議会という行政のチェック役ですけれども、その行政のチェック役が、県の一部組織である外郭団体に天下りするというのは、チェック役がチェックされる側に回るということは、問題点があるように思うのですけれども、いかがでしょうか。
【知事】  監事として、そこで務めを果たしていただこうということでありますので、まさにそのチェックという意味の仕事を内包していると思うんですね。外郭団体の場合でも、やはり、いろいろな問題を抱え、いろいろな課題に直面をして、その中で何が良いのか、悪いのか、どうすべきなのか、どうあるべきなのか、こういうことは常に、我々県の立場でも外郭団体に対して、いろいろ指摘をしたりお願いすることもありますし、監事の立場でそれを指摘していただくことも、両面必要だろうと思っております。
【記者】  諸情勢とおっしゃったのですが、議会のいろいろな意向、一部では、天下りを今回辞退する動きもあるやに聞いておりますが、そうした中で、今後も県として外郭団体から要請があれば、それを斡旋していく、伝えていくという姿勢には変わりはないわけですか。
【知事】  私どもは今までそうしてまいりましたし、これからもそのような気持ちは基本的には持っておりますけれども、先ほどおっしゃるとおり、議会でまたいろいろな議論があって、それは受けるべきではない、あるいは遠慮しようと、辞退しようという動きが将来あるのかもわかりませんけれども、それは先ほど申し上げたとおり、先のことはこれから見極めていかなければいけないと思いますね。
【記者】  今、議会の意向とおっしゃったのですが、知事は議会の意向を待つだけで、知事自ら、この制度はもうやめようというふうに、外郭団体を指導する考えはないのでしょうか。
【知事】  先ほど申し上げたとおりですね。県の外郭団体というのは、今、20近くありましたか、例えば税理などに通じた方に就いていただいたり、一般有識者の方に入ってもらったり、いろいろな形があります。やはり、その方の経験や知識、様々な知見を生かしていただいて、そこでしっかり働いてもらうことが重要だろうと思いますよね。したがって、現状、少なくとも私が承知している限りでは、一生懸命取り組んでいただいているというふうに聞いておりますので、そのことは別にすべてを否定し、悪いことだということで、現時点で断ずるような、今、立場ではないと思っております。
【記者】  今、知事がおっしゃっている内容を私ども報道機関が県民に伝えたときに、知事はこれまでの制度は良い部分もあったから続けていきたいというふうにおっしゃっているように受けとめます。県民もそのように受け取ると思いますけれども、知事として県民に、この制度は良い制度だからこれからも続けていきます、県民の方にはご理解くださいという立場だということですか。
【知事】  先ほど申し上げたとおり、適材適所でいろいろな方にお願いをしております。すべてを県議会のOBの方に任せているわけでもないわけでありますし、それから、組織の状況によって、確か2〜3年前までは7つぐらいの団体でしたか、少し正確な数字ではありませんけれども、状況によって、また変化することはございます。
 現在お願いしてやっていただいているのは、経験を生かしてその監事の仕事をきちんと対応していただいているという認識でおります。
【記者】  県民の方に理解をしてもらえると思われますか。
【知事】  理解をしていただきたいと思いますけれども、私は今、そのような認識でおります。
【記者】  何度もすいませんが、関連で、先ほど、勤務実態は問題はないだろうという認識をお示しいただきましたが、具体的にどの程度勤務されているかというのは認識されてますか。議員OBの方だけで結構なのですが。
【知事】  私どもが承知しているのは、週、原則として3日。午前10時から夕刻4時ないし5時ぐらいで、その日によって半日の場合もあるというふうに認識しております。
【記者】  それは適正であると、問題ないだろうと思われますか。
【知事】  適正というよりも、非常勤で週3日で勤務を願いたいと。非常勤ですから、一般の職員とは、出勤時間や出勤日が一緒ではございません。
【記者】  それから、既に団体の方から要請があるということなのですけれども、それ自体は例年どおりのものなので、問題あるという認識は当然ないわけですね。
【知事】  そうですね。
【記者】  関連で、先ほどの勤務実態の件ですが、現在、週3日ということで、報酬が月額30万5,000円というように伺っています。週3日勤務で、月額30万5,000円という報酬の額については、知事は妥当だと考えているのか、お伺いします。
【知事】  妥当かどうかというようなことについては、いろいろな見方、考え方があると思います。我々も、どのくらいが妥当かというようなことは、過去に議論したことがございました。
 日当形式でお願いするという非常勤の方もいらっしゃいます。そういう日当形式でお願いする方の大体平均的な金額を、週3日あるいはそれを一月に換算すると、およそ30万円弱ぐらいになりますかね。もちろん、ぴったり30万円ということではありませんけれども、日当形式でいろいろなものをお願いすることとのバランスや、それから、名古屋市の場合は、私が聞いているのでは、確か週2日で35万円ぐらいというように聞いておりました。よそや名古屋市の実態などといろいろ比較検討などして、一定の理解を得られる金額かなと、当時、内部議論したときにはそのような判断をした記憶がございます。
【記者】  知事としては、一定の理解が得られる妥当な金額だと考えているという理解でよろしいですか。
【知事】  ええ。そういうことで設定をいたしました。もちろん、状況の変化や様々なことがありますので、それをあくまでも未来永劫固定するというような、そういう意味ではなくて、また、いろいろ議論があっても良いと思いますけれども、元々その金額を設定したのは、そういう経過で内部議論した結果でございます。
【記者】  天下りに関してですが、本来、知見や経験を生かしたものということであれば、各外郭団体が個人の方に、あなたはこういう経験を持ったり知見を持っているからお願いしたいというのが普通かなという気がするのですが、県の場合は、今、各会派に、特に自民党と民主党に割り当てるような形で要請していると。このことについては、どうお考えなのか。また、その見直しのお考えはあるのかどうか、お伺いします。
【知事】  誰が良いのかというのは、これもまたいろいろな見方はあると思うのですが、今は、その団体からの要請、申し出に応じて、こちらが議会に、こういう要請があるのでご推薦を願いたいとやっております。それを議会サイドで、各会派でいろいろ調整なさるというようなこともこれまであったようであります。
 それがどう見えるのか、なかなかにわかに断ずることはできませんけれども、やはり議会関係者の中でご推薦をいただくということになれば、どうしてもそうした会派の中での議論というのは出てくるのも、ある意味では自然かな、そんな印象も受けております。
【記者】  この天下りの制度については、都道府県レベルでも、おそらく愛知県だけというか、異例だと思うのですけれども、その異例の制度を続けている理由は、全国に誇れるだけの良い制度だというお考えがあるということですか。
 つまり、それだけ有用な、あるいは有効な天下りならば、行政の普通の感覚からすると、他県でもまねをしていると思うのですが、逆に、ほぼ愛知県だけという状況と聞いています。どうしてでしょうかね。
【知事】  そうですか。愛知県だけというような認識は、ちょっと私にはなかったものですから。
【記者】  他県でやっているとは、あまり聞かないのですが。
【知事】  そうなんですか。ちょっとそれは、私としては認識ありませんでした。
【記者】  政令指定都市の中では名古屋市だけだったのですね。愛知県は、都道府県レベルでは極めてレアケースとして、これまで議員の天下りが存在しています。これが本当に良いことだったら、もっと全国的に広がっていると思うのですが、知事はそこまでご存じなかったということですか。
【知事】  十分認識してなかったというのは、今の各県の外郭団体はどういう運用をされているのか、つまびらかでないという意味で認識しておりませんでした。
 それから、良いことか悪いことかというような、そういうことよりも、再三先ほどから申し上げていたように、実際にその様々な経験やこれまでの知識などを生かしていただくということ、それを現に生かしていただいているということですので、私はそれが、胸を張ってこれはもうほかはやってないけれども、愛知県だけは絶対良いのだというようなことを、今、よそのことを十分認識してなかったものですから、答えづらい部分があるのですが、逆に言えば、そういう形で十分機能していれば、それはそれで、私は是としております。
 何遍も申し上げるとおり、それが絶対的なものだとは考えておりません。いろいろなあり方があっても良いと思いますし、今後、この方式が唯一絶対だとは思っておりませんし、先ほど申し上げたとおり、民間の方にも入ってもらったり、いろいろな形で外郭団体も運用しておりますので、これが絶対だとは思っておりませんけれども、今現在は、これでしっかりやっていただいていると思っております。
【記者】  今回引退される方々についても、愛知県民からすれば、愛知県は続いていくのだなと思います。そう受けとめました。そういうことでよろしいわけですか。
 私ども報道機関にも今、県民から批判の声は来ているのです。県には届いてないかもしれませんけれども、そういう声を受けて、やはり知事の判断として、この制度を改めようという思いは、今のところないということですね。
【知事】  そうですね、現時点では。それなりの役割、機能を果たしていただいているという認識です。
【記者】  現時点で改める考えはないということですが、普通の感覚からして、名古屋市がやめたことを愛知県が続けるのは、県民、市民から見て素朴な疑問として、どうして愛知県は続けるのだろうと思うのですが、いかがでしょうか。
【知事】  外郭団体が様々な使命と目的を持って、いろいろな仕事をしておりまして、やはり十全にその目的が達せられるように、きちんとした仕事がなされることが重要だと思うのです。そのためには、理事長とかそこの職員とかが一生懸命取り組む、それから監事の立場も、そういうものをチェックしたり、意見を具申していただいたり、指導していただくということが重要で、そういうことが一つになって、初めて目的が達せられると思うのですね。
 議員だからその資格がないというのも、ちょっと私は違うのではないかなと。現に、それが機能不全に陥ってて、なかなかうまくいってないというなら別ですけれども、少なくとも、いろいろな方が就いておられるので、全部を私は細かく承知しているわけではないのですけれども、一生懸命取り組んで、建設的な意見やきちんとした指摘、あるいは助言などをいただいて、監事の職責を全うしていただいているというようにも聞いておりますし、それから、直接私もお会いしていろいろお話を聞くことなどもございます。ですから、絶対それを排除しなければならないというようには、認識していないわけであります。
 ただ、県民の皆様方や世論がいろいろな見方をされる。もし誤解があれば、それは払拭しなければなりませんし、正しく伝わってなければ正しく伝えなければいけませんし、それから、そういう指摘が正鵠を得たものであれば、それは改善しなければいけないですし、ですから、将来その制度がこのまま固定で未来永劫続くというような、そういう考え方にとらわれているわけではありませんけれども、今お願いをしている現実の中では、しっかりやっていただいているなという印象を持っています。
【記者】  それは印象なわけですけれども、改める考えはないとおっしゃる一方で、改善ともおっしゃっていました。つまり、知事としてはこの問題についてどう取り組んでいくおつもりですか。例えば、しっかりとその仕事をしているのか、任務を適正にしているのか、県として外郭団体のことを調べるのが本来の役割かどうかわかりませんが、把握をしようとか、それを踏まえて改善しようとかいうおつもりはないでしょうか。何か今までおっしゃっていることは印象とかで、何かの事実を踏まえておっしゃっているようには思えないのですけれども、県民の方が本当に疑問に思っていることなので、素朴な疑問で、名古屋市が一部問題があったと思ってやめることを、県がどうして続けるのかなと思うのです。それで、議員の方の中には、OBの中には見識がある方もあるかもしれません。あると思います。ただ、行政のチェック役だった方が議員をやめてからチェックされる側に回るというのは、普通に考えると、どうかと思うのですけれども、知事はそこは問題がないとお考えですか。
【知事】  チェックされる側という意味が、ちょっとよくわからないのですが。
【記者】  外郭団体が県の一部なので、議会から見れば、外郭団体は議員からチェックする側、外郭団体はチェックされる側だと思うのですけれども、チェックする側にいた議員が、OBになったからといって、チェックされる側に、外郭団体側に回るということについて、監事とは言え、外郭団体の一役員になることについて、どのようにお考えですか。
【知事】  そういう構図で理解するというよりも、監事というのは、ご承知のとおり、その外郭団体の会計も含めて、それを確認、チェック、点検をしていただく仕事ですね。ですから、しかも、県と様々関わりのある仕事を運用していただくわけですので、県政のことについても、ある程度理解をしていただいていた方が、物事が進みやすいということもございます。
 議員として、そうしたチェックの仕事を長年やっておられて、そういう意味での経験も積んでおられる。それから、何が問題で、どうあるべきかということについても見識を持っておられる。それを外郭団体の監事という立場で、いろいろ指摘をしていただいたり、ご指導いただくということは、私は、まさにその長年培われた経験を生かす一番わかりやすい場面でもあるのではないかなと、そのように思っております。
 それから、先ほど、個々の、あるいは総体としてではなくて、これはいろいろな経験や考え方の方がいらっしゃる、私はそのように感じております、というようなことで、何かすべてが伝聞のようにおっしゃるのかもわかりませんけれども、そうではなくて、全部が全部承知してないということは事実です。私が全員の監事さんの一部始終の活動や行動を認識していないことは事実ですけれども、職員から報告を聞くという場面だけではなく、直接お会いしてお話しすることもあります。現に、いろいろな会合に出てきてもらうことがあります。そこでいろいろな指摘を受けることもございます。ですから、全く想像だけで物を言っているというのではないのですけれども、ただ、ご指摘のように、すべてをきちんと把握しているかということになれば、不十分だと言われても、あるいは仕方がない部分があると思いますね。
【記者】  先ほどのチェックする側、される側の関係で、市民から、あるいはオンブズマンなどからも、議員の天下りは行政と議会の馴れ合い体質の象徴だという批判の声もあります。馴れ合いということについては、どのように思われますか。
【知事】  そのようになってはいけないでしょうね。だから、監事に就任していただく以上は、その仕事をきちんと、しっかりやっていただく、全うしていただく。前提として、それが不十分であれば、これはもう何をか言わんですね。本当にその監事の仕事、職責、任務をきちんと果たしていただかなければ、これはもう何をか言わんや。それをやっていただくという前提でやっていただいているというふうに、私自身は認識しているということでして、これがなければ、これはもう馴れ合いというようなこと以前の問題だと思いますね。
【記者】  では、その監事の仕事の結果、県の外郭団体はすべて健全経営で、県民の理解が得られるような運営体質になっているということでしょうか。
【知事】  それとはまた別の問題で、組織、団体として健全経営かどうかというのは、もちろん、健全経営を目指して一生懸命やっております。一生懸命やっておりますけれども、営利団体ではなくて、例えば、公園の管理や道路あるいは住宅、いろいろなことをやっているわけですね。その中で、より良い業務運営ができるように、あるいはより適正な、公正な業務運営ができるようにチェックしてもらうというようなことで、それがもうまさに監事の役割だろうと思っておりますから、それをあくまでも志向し、目指し、目標にしてやっているということですから、今約20ある外郭団体のすべてが、何も問題のない経営でいるなんていうことは思っておりません。やはり、いろいろな問題や課題を抱えております。
【記者】  残りのおよそ15の団体についても、もちろん監事がいると思うのですが、その監事の方々も同様の待遇ですか。つまり、非常勤で、週3日、10時から16時の勤務で、月額約30万円という待遇でしょうか。そこまではわかりませんか。
【知事】  今、正確なデータを持っておりませんので、違う部分もあると思いますし、同じようなものもあると思います。ちょっと申しわけありません。
【記者】  外郭団体の改革が求められる中で、例えば改善策の一つとして、議員の方々には監事に就任していただくかわりに、県も財政的にも厳しいので、報酬はこの際ゼロにするとか、あるいはもっと減らすとか、そのようなお考えはないですか。
【知事】  今、そういう質問に対する答えのような考え方は持ってません。すぐに何か条件を変えよう、見直さなければいけないという認識は持っておりません。
 これも先ほど申し上げたとおり、いろいろな議論の中で、今後あるいは出てくるのかもわかりません。今はそういう用意、準備もありません。

4.

政務調査費、費用弁償の見直しについて

【記者】  県議会の政務調査費の問題ですが、この間最高裁で判決が出て、使われ方については問題ないというような話になったのですけれども、今、議会の各会派が政務調査費のあり方とか、費用弁償のあり方について見直しを進めておりますが、知事は以前、議会の推移を見守りたいということでしたけれども、選挙戦のマニフェストの中でも、議会の情報公開を進めるというのがありました。今回、最高裁の判決も出たことですし、ここで改めて、また知事の方から議会サイドに、情報公開のあり方について要請なりをするようなお考えはあるのでしょうか。
【知事】  できるだけ情報公開の透明度を高めたい、そういう思いで、議会や警察情報が現状で良いのか、さらにそれをより透明度を高めていこうということでマニフェストに記載をいたしました。当然、記載をする上では、議会にもそういう私の考え方を伝えております。
 現在、県議会の中でも、この問題について、私のそういう考え方も受けとめていただき、どうあるべきか、どのように進めていくのかのご議論をいただいておりますので、前々回の記者会見で申し上げたとおり、今、議論の途上ですので、それはそれで推移を眺めているということもございます。
 基本的な考え方としては、マニフェストに掲げたとおり、議会情報あるいは警察情報についても可能な限り、少しでも透明度が増すようにしたいというのが私の基本的な考え方です。
5.

全国知事会の会長選挙について

【記者】  全国知事会長の立候補の締め切りが11日ということですが、今のところ、麻生福岡県知事が意向を示していますけれども、神田知事も3期目なので、立候補しても良いような時期でもあるかもしれませんが、これについての基本的な姿勢はいかがでしょうか。それから、麻生知事が手を挙げたら、無投票じゃないかと言われておりますが、このことについては、どう思っておりますか。
【知事】  まず、麻生会長の評価ですけれども、ちょうど三位一体改革、地方分権改革の真っただ中で選挙戦によって会長に就任され、私も比較的近いところで役員をやっておりますので、見てまいりました。大変熱心ですし、精力的に仕事をされてきたと、その意味では私は高い評価をしております。
 知事会だけではなく、このところ、様々な課題が地方6団体の単位で行動し、物事を進めるというケースが大変多いわけでありますけれども、その地方6団体のいわば代表的な役割も果たしていただいております。そういうことを考えますと、これから第2期の分権改革の一番重要な時期に差しかかっておりますだけに、私は、麻生会長が続投されることに異論なく、個人的に推薦人になる気持ちでおります。
 それから、ほかの候補者が出てくるのかどうなのかということは、私も、そのような動きは現在のところ承知をいたしておりません。ひょっとしたら、お一人だけかもわかりません。もし、そういうことになったらどうかということでありますけれども、私は、対抗馬が出てきて、そこで議論を戦わせながら選ばれるのも良いことでありますし、それから、今置かれたこの知事会あるいは地方の立場を考え、この重要な時期をさらに継続性を持ってやっていただくという意味で、別に1人だけであっても、私は、選挙戦として価値が減ずるものではないと、そのように思っております。したがって、どういう形になるのか、まだちょっと私にはわかりませんけれども、私は麻生会長候補の推薦人として後押しをしたいと思っております。