知事の記者会見
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平成19年8月6日(月) 午前11時
  
1.

参院選の結果について

(1) 民主党が躍進、与党が惨敗したことの所感について
【記者】  先の参院選について、幹事社から4点、お伺いしたいと思います。1点目ですけれども、参院選の大きな結果としまして、民主党が躍進し、与党が惨敗したという結果になりました。これに関して、知事の所感をお伺いします。
【知事】  今回の参議院選挙は、選挙イヤーと言われた今年の中でも、やはり一番国民の注目が高かった、大きな国政選挙だったと思います。お話しのとおり、政権与党側が大きく後退し、民主党が躍進したと、結果はそういう形になったわけであります。
 振り返って、今度の選挙を眺めてみますと、やはり政権与党の側に大変厳しい環境、状況があったと思います。言葉を変えて言えば、勝てる要素が少なかったなと、そのようにも言えるかと思います。
 それは、社会保険庁の年金管理をめぐる様々な問題、特にずさんな管理に対して、やはり国民の怒り、不満、不平が大変大きなものとしてあったような気がいたします。それから、事務所経費をめぐる政治と金の問題、これも自殺者が現職大臣から出るなど、国民のお金をめぐる不信というものが、私は噴出したのではないかと思います。加えて、閣僚の不適切発言もあったわけでありまして、あれやこれや考えると、政権与党にとって、本当に厳しい状況の中での選挙だったと思います。勝てる要素が本当に少なかった、私はそのように思っております。
 今、私どもの立場で振り返ると、それに加えて、地方からの政治に対する反旗というものがあったような気がしますね。特に1人区で与党側が大きく敗退したというのは、やはり地方からの「ノー」ということだったと、そのように思っております。
 特に、私ども地方自治に携わっている者から見ますと、三位一体改革、地方分権改革の中で、この三位一体改革をここ数年続けてきたのですが、その中で、地方交付税が大きく削減されました。5.1兆円という巨額な地方交付税が減らされたわけでありまして、これで都道府県あるいは市町村、多くの自治体がかなり窮地に追いやられたと思います。とりわけ、地方の市町村などは、財政運営がやっていけないというようなところまで、危機感を持ったところもあったと思います。したがって、私は、そういう地方の不満とか痛みというものが、この選挙戦の中で出たのではないかなと、そのように思っております。
 今回の選挙を受けて、与党あるいは国の政治の中で、地方に目を向ける、そのような政治をぜひとも強力に進めてほしいと思っております。
(2) 愛知選挙区の結果に対する所感について
【記者】  2点目に入らせていただきます。いま地方というお話もありましたが、愛知選挙区におきましても、これまで自民、公明、民主が、3議席を各党1つずつ占めていたわけですけれども、今回、公明党が敗退という形になりまして、民主党が2つ議席を取りました。この愛知選挙区の状況については、どのように思われますか。
【知事】  最大のポイントは、やはり民主党が2人の候補者を出されたことでしょうね。今お話しのように、各党が1議席ずつ持っていたものが、公明党が議席をなくし、民主が2つの議席を確保された。おそらく、そういうこともあってだろうと思いますけれども、投票率もかつてない大きな高まりを見せ、59パーセントを超えて、60パーセント近くまでいきました。前回、前々回が54パーセントぐらいでしたし、その前は40パーセントを切っておりましたので、やはり今回の選挙に県民の皆さん方が、いかに関心を持っておられたのか、これは愛知県だけではなく、全国的にも高かったと思います。
 こういう結果になったわけで、先の統一地方選挙もそうでありましたけれども、民主党が力を持ち、躍進しておられるということは、愛知県でも同じような傾向だったなと思っております。大きな流れとしては、二大政党というようなものが、やはり少しずつ形づくられつつあるのかな、そのような印象も持っているところでございます。
(3)今後の県政運営への影響について
【記者】  3点目ですけれども、特に今回、知事は知事選の流れもあったと思うのですが、与党を応援されてきました。国会の方も、与党側が野党に配慮していくような流れもできつつあるわけですけれども、愛知県政におきまして、どのような影響があるのか教えてください。
【知事】  今回の選挙では、私は、2月の私自身の知事選挙の関係で、政治的な立場として、政権与党の候補者を応援しました。これは、私の知事選挙の際に、私の政策あるいは私の政治姿勢などにご賛同いただき、応援していただいたところでありますので、それを今回の参議院選挙では、私も政権与党を応援するという形をとりました。
 そうではありますけれども、ご承知のとおり、国政選挙は議院内閣制をとっているわけでありますが、地方においては、県議会議員の皆さん方も私も、直接選挙で選ばれるという立場でございまして、2月の選挙で3回目の信任を私も得たわけで、それ以後県政を務めているわけでありますが、今度の参議院選挙の結果、直ちに何か大きな県政に対する影響があるかといえば、私は、そういうものはないのではないかと思いますね。今までも、自民党であれ、公明党であれ、民主党であれ、各会派にいろいろとご意見を伺いながら、時には批判を受け、時には協力をいただき、切磋琢磨しながらやってきたわけでありますので、これからもそういうことが、おそらく県政としても続くのではないかと思います。
 いずれにしても、政治というのは、今回の参議院選挙の結果でもそうでありますけれども、やはり直面する課題などに謙虚に対応していくことが必要であるだろうと思いますね。県民の皆様方のニーズ、様々な要望あるいは意識、こういうものをきちんとくみ取りながら進めていくことが必要でありますので、より謙虚に、しかし、必要なものは、しっかりと信念を持ってやっていかなければいけないと思っております。
(4)安倍総理の進退問題について
【記者】  今回の参院選の結果を受けまして、安倍首相は、退陣しないという判断をされたのですけれども、国民の間でも意見がいろいろ分かれているようですが、知事はこの判断について、どのように思われますか。
【知事】  やめても大変なことですし、続けても大変なことの中での、おそらく苦渋の判断だったと思いますね。続投されるということでありますので、それはもう安倍総理の判断だろうと思います。
 問題は、やはり、これからこの選挙で示された国民の意思をきちんと受けとめて、しっかりとした国政を担っていただきたいと思いますね。やはり、政治に対する信頼が大分失せていることに対しての信頼回復が必要であります。とりわけ、説明責任というものが、ここ何か月の間、問われる事象がたくさんありましたね。だから、そういうものは当然必要になってこようと思いますし、それから、この選挙戦を受けて、やはり見直すべきものがあるとすれば、それはやはりきちんと見直して、新しい方向性を打ち出す必要があるのではないでしょうか。
 特に、先ほど申し上げたとおり、地方の立場から言いますと、何か、国の行革のために、そのツケが地方へ回されているような感じがしてなりません。改革の名の下に、そのような方向が、ここ数年の間に一挙に進んだような気がいたします。
 その典型は、地方交付税が大幅に減らされたことであります。今、地方の格差などが行政間でも言われているわけでありますけれども、元々こうした格差を調整する機能を持ったのが地方交付税なのですね。どうしても地域によって、環境や条件も違うので、その差を埋めなければならない。その埋める働きをしていたのが地方交付税制度だったわけでありますけれども、これが極端に減らされて、きゅうきゅう言っている苦しい自治体というのは本当に多いのですね。だから、今、第2期の分権改革が始まったばかりでありますけれども、ぜひとも政府には、そういうところへ目を向けてほしいと、そんなことを強く念願しております。
 これからどのような政治が進められていくのか、ちょうど秋から来年の施策、予算に向けての様々な作業が始まってまいりますし、それから、特に税制を含めたいろいろな議論も進んでいくと思いますね。年末に向けてのこれからの動きは、我々も本当に注視していかなければなりませんし、言うべきことは言っていかなければいけないと思っております。

    
2.

中部国際空港について

(1)2本目滑走路実現に向けた今後の取組について
【記者】  先日、関西国際空港で2本目滑走路の運用が開始されました。中部国際空港でも、2本目滑走路の建設に向けて、この間も庁内の会議が立ち上がりましたが、今後、需要拡大ということも重要な側面だと思います。中部国際空港の滑走路実現に向けて、改めて、知事としてどのように取り組まれるか、何か具体的なものがあれば教えていただきたいと思います。
【知事】  関西国際空港の2本目の滑走路によって、本格的に24時間空港として新たなスタートをされました。関西国際空港は、セントレア(中部国際空港)の建設の際には、いろいろ助言をいただいたり、あるいは参考になる同じ海上空港ですので勉強させていただき、今のセントレアがあるわけでありまして、2本目の滑走路の運用開始には祝意を表したいと思っております。
 これから競争が大変厳しい時代になってきますね。セントレアがこれから生き抜いていくためには、私は、中長期的には必ず2本目の滑走路が必要になってくると思うのです。しかし、今お話しのとおり、2本目を実現するためには、もっともっと需要喚起をして、利用者、貨物ともに増やしていかなければいけないと思っております。
 課題は、貨物に関しては、開港後順調にはきたのですけれども、世界的にもモノづくりの中枢と言われている、この中部圏の製造品の出荷が必ずしもまだセントレアに十分来てなくて、成田国際空港とか関西国際空港の方に依然として荷が運ばれております。したがって、これは企業、産業界の皆様方のご協力を得なければなりませんけれども、貨物の充実、貨物需要の拡大は、やはり一つの大きな課題だと思いますね。
 それから、旅客の方ですけれども、特に国際線で、中国を中心としたアジアの便は大変充実しているわけでありますけれども、北米路線あるいはヨーロッパ路線がまだまだ少ないと思っております。特に、欧米路線をこれから何とか開拓し、路線の充実を図っていく。需要と供給は鶏と卵みたいなところがありまして、どうしても路線が少ないと、便利な空港へ行くというようなことがありますし、なかなか難しいところなのですが、そうした海外路線の充実を図っていかなければいけないというのが大きな命題です。
 今年は、特に北米と欧州を中心としたエアポートセールスに、愛知県としても積極的に乗り出そうと、まだ詳しい日程などは決めておりませんけれども、この秋に私や副知事が、空港の皆さんあるいは関係の皆さんとご一緒して、ミッションを組んでエアポートセールスに出かけていこうと、そのようなことも計画をしているところでございます。
 何はともあれ、これからアジア全体の中での大競争時代にいよいよ入ってまいりますので、改めてセントレアの更なる発展のために、県としても相応の役割を果たしていきたいと、そのような気持ちを新たにしているところでございます。