知事の記者会見
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平成20年1月4日(金) 午前11時
1.

新年にあたっての抱負

【記者】  新年、明けましておめでとうございます。まず、幹事社から質問します。
 年頭に当たりまして、今年に賭ける知事の抱負をお聞かせください。
【知事】  記者クラブの皆様方にも、改めて明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、まことにありがとうございました。今年も1年、大変ご厄介になりますけれども、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 今年の抱負ということでございますが、今朝9時から仕事始め式を挙行いたしまして、職員に向けていろいろ私の思いなどをお話し、その場もいろいろと取材をしていただきました。
 なるべく重複は避けたいと思いますが、まず、平成20年という年を迎えたわけで、もう20年経ったのかという思いもございます。と言いますのは、実は私、地方自治に携わるようになりましたのが平成元年からでございますので、市長、知事を含めて、ちょうど20年目を迎えるということになります。人間でいえば成人式を迎えるわけでございますが、この20年間様々なことがございましたし、経験してまいりました。いずれにしても、20年目という節目を迎えていろいろと感慨無量でございます。
 特に振り返って、知事になりましてからのことを申し上げますと、平成11年に就任したわけでございますけれども、ご承知のとおり、あの時は未曾有の財政危機の真っただ中でございました。愛知県にとっては戦後最大の財政危機だと言われておりまして、実際に、2年続けて赤字決算という事態でございました。それから、二大事業と言われる国際博覧会と中部国際空港につきましても、まだ全く目鼻が立っておらず、博覧会に至っては、様々反対運動などもある中、会場すら決めかねている状況でございました。空港も、漁業補償など様々な問題を抱えておりました。その後、県議会あるいは県民の皆様方のご理解やご支援によって、曲りなりにも成功と言われるような博覧会になり、空港の方も順調に開港できましたことは大変ありがたいことだと思っております。加えて、財政の方も、地元経済、産業界が元気だという状況に立ち返ることができ、とてもそういう意味では、私はラッキーだったとも思っております。私にとりましても、そのような平成20年という節目を迎えたような気がいたしております。
 今後は、高まった愛知の総合力をいかに維持していくのか、いかに高めていくのかが、大変重要な行政課題になってくるものと思っております。
 そこで、今日私は、ここにも掲げさせていただきましたが、今年の書き初めを「想像力」というふうにいたしました。
 これは仕事始め式でも申し上げたのですが、昨年、いろいろ社会を賑わした事象、あるいは事件や事案をよくよく眺めてみますと、本当にまさかというような事件、あるいは事案の連続でした。そのまさかというのは、文字どおり、当事者は、まさかこんなに大きな騒ぎになるとは思っていなかったのではないだろうかと。そういう意味では、いろいろとモラルのことなど指摘される向きもございます。
 私ども行政から考えますと、やはり事態の進展とか先を見通す力とか、そうした行政や政治に必要な想像力というものを養っていかなければいけないということを、改めて痛感いたしました。したがって、この「想像力」という言葉そのものは、陳腐な、以前から言われている言葉でございますけれども、改めて噛みしめ胸に刻んで、これから行政運営をしていかなければならないと再認識しているところでございます。
 今日、仕事始め式でも申し上げたのですが、「想像力」というのは、政治にとって大変重要だというふうに指摘される識者、作家もたくさんいらっしゃいます。そんなことをこの年頭に思い、2日の日に今年も書き初めをしたというのがこれでございます。
 さて、私ども、2005年が大きな節目でありましたけれども、次の節目は何だろうと中長期的に眺めた場合、まだまだ見えてこないものもたくさんありますけれども、当面、2010年というのがマイルストーンになるべき年だと考えておりまして、現に、COP10(コップテン)は本当に大きな国際会議であります。約3週間、関係者が4,000人世界中から集まって来られます。これが実現すれば、愛知県あるいは名古屋市では、かつてない大きな国際的な事業になっていくものと思っておりますので、これが今年の5月にドイツのボンで行われるCOP9(コップナイン)で決定するわけでございます。ぜひとも誘致に成功し、その準備を進め、2010年には成功させたいものだと思っておりますが、その意味では、二重三重に今年は大変重要な年だと考えております。
 それから、産業政策で科学技術を活用したイノベーションという意味では、私どもは、特にナノテクを中心に、知の拠点を作ることによって推進していきたいと、かねてより、その構想、計画を進めてまいりました。これも2010年に先導的な中核施設を作るために、今年はいよいよその着手に入らなければならない重要な年だと思っております。これによって、さらにこのモノづくり愛知がこれからも大きく羽ばたけるように、産・学・行政が一つになって新たな展開を図っていきたいと、今、その準備をいろいろ進めているところでございます。
 とりわけ、この先導的中核施設と並んで重要な意味を持ってまいりますのが、小型シンクロトロン光でございまして、これは企業本位、中小企業にも大いに活用していただけるものにしたいということで、今、産業界から熱い眼差しをいただいているものでございます。名古屋大学を始め研究機関の支援も得ながら、これを産・学・行政で作り上げていきたいと思っております。こういう連携で行うのは全国で初のものではないかと思っておりますが、これも実現するよう、今年はさらにブラッシュアップ、計画を煮詰めていきたいと思っているところでございます。
 それから、国際芸術祭でございますが、愛知県は経済面では世界をリードする大変大きな存在になっておりますけれども、文化芸術の面でも、この地域を大きく盛り立てていきたいと思っております。2010年に国際的な芸術祭を開催し、そういう気運を高めていきたいと思っておりますし、人材を養成したり、様々な分野における総合的な芸術を高めていきたいと思っておりますが、これまでもいろいろ構想を温めてまいりました。
 新しいこの年は、どういう形でやっていくのか、フレームづくり、そんな段階になってきますので、これまた、最も重要な時期に来るのではないだろうかと思っているところでございます。
 そういう大きな仕事をこなしながら、今年は、ご承知のとおり、我が国からブラジルに移民をして、ちょうど100周年という大きな節目に当たります。日本でも、ブラジルの地においてもいろいろ行事などが予定されておりますが、愛知県におきましても、実は、現地での愛知県人会が設立されまして50周年を迎えます。できれば、向こうへ出向きまして、50周年を100周年とともにお祝いを申し上げますとともに、愛知県はブラジル人が日本一多い県でありますので、この愛知県におきましても様々な事業を展開して、文字どおり、多文化共生という形でブラジルの皆さん方にも、愛知県民の良き隣人として、これからも活躍していただけるように、きっかけづくりをしていきたいと思っているところでございます。
 また、今年の夏でございますけれども、第19回世界少年野球大会を開催する予定でございます。これは、世界の野球を愛する青少年が、交流試合や交流活動を通じて健全育成を図っていこうということで、王監督とアメリカのハンク・アーロン氏の日米ホームラン王が中心となって設立されたものでございまして、19回目に当たるこの世界少年野球大会を、今年は夏に本県で開催したいと予定をしております。
 行政の組織につきましては、今年の4月、新年度を迎えて、地方機関の再編を行います。これは、より時代に合った、より行政サービスが発揮できるような組織づくりの中での一環でございますが、とりわけ、山村振興、地域防災、あるいは地域の行政サービスの向上といった点を中心に、組織改革を実行するものでございます。良い形で移行できるように、準備を万端整えてまいりたいと思っているところでございます。
 それから、人づくりの点で、新年度に入りましてから少人数学級を、現在の小学校1年生の35人学級を2年生にも拡充して、よりきめ細やかな教育の充実を図っていきたいと思っております。併せて、障害のあるお子さん方の教育の充実や外国人児童生徒の支援体制の強化も実行してまいりたいと思っております。
 最後に、昨年後半、格差是正をめぐって、法人事業税が地方税から国税に移管され、実質、愛知県はこれによって大きな痛手を受けることになりました。年末の記者会見でも申し上げましたとおり、具体的に顕著な形で影響が表れますのは、再来年ということになっていくわけでございますけれども、厳しい財政環境にあることは間違いございません。したがって、来年の本格導入に向けて、今年はその準備をいろいろしていく必要もあろうかと思っております。加えて、やはり行革というものをきちんと確実に進めることによって、足腰の強い体力づくりにも励んでいかなければいけないと思っているところでございます。
 元気な愛知と言われておりますけれども、昨今の円高や原油高、そしてサブプライムローンの関係での影響、輸出産業に対する影響など、不安定要素もいろいろと出ておりますので、こうした法人事業税の国税化との関連で、決して目を離せることではないということで、踏ん張りどころの年だろうと思っているところでございます。
 所感ということで、今いろいろ申し上げましたけれども、力を合わせて想像力豊かに、職員一丸となって様々な課題に対処していきたいと思っております。どうぞ引き続き、記者クラブの皆様方のご支援とご協力をくれぐれもよろしくお願いを申し上げます。
  
2.

生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の誘致について

【記者】  今日の仕事始め式の時に、知事がCOP10(コップテン)の開催に関して、5月、愛知・名古屋に開催地が決定する見込みを持っているということをおっしゃられたと思いますが、その根拠をお聞かせください。
【知事】  もちろん、期待から出た言葉なのですが、今のところ、強力な競争相手、ライバル国というのが出てないというふうに、私ども、関係情報から聞いておりますので、期待も込めて、何とか、愛知県・名古屋市で開催できるのではないだろうかと、そういう思いでおります。
 しかし、昔、オリンピック誘致でうまくいかなかったこともございますので、決して安心しているわけではなく、誘致委員会、これは愛知県、名古屋市、それから名商、中経連が一緒になって、この5月に向けて、積極的な誘致活動を展開しなければいけないと思っておりますし、当然のことながら、COP9(コップナイン)の開催には我々も出向いて、そこでもアピールをしなければいけないと思っております。
【記者】  COP9(コップナイン)の会場には、知事ご自身も行かれるということでよろしいでしょうか。
【知事】  はい。まだ正式決定というわけではございませんけれども、ぜひとも行って、愛知県の熱意を現場で伝えてみたいものだと思っております。
 もちろん、まだ先のことでありますので、議会などとも日程上の相談などをさせていただいた上でのことになりますが、できれば行きたいと思っています。
3.

交通事故死亡者数の抑制について

【記者】  交通事故死なのですが、昨年、死者数は大幅に減ったのですが、結果的に3年連続全国ワーストワンでした。今年はどういう目標を掲げて事故防止に臨まれるのかお聞かせください。
【知事】  3年連続ワースト1位返上はならなかったわけでございまして、その点については大変残念に思っております。しかし、結果論でワースト1位にはなりましたけれども、前年対比で50人もの犠牲者を減らしたということで、その点では大きな成果があったと思っております。
 50人の方が犠牲にならなかった、犠牲者が300人を切ったということは、今朝の仕事始め式でも申し上げましたとおり、54年ぶりのことなのですね。54年ぶりというのは昭和28年、まだモータリゼーションが、いよいよこれから始まる前の時期のレベルまで戻ったということでありますので、ある意味では画期的なことだったろうと思います。
 しかし、それだけに、大幅に犠牲者数は減らすことはできましたけれども、逆に今年反動が出ないようにしなければいけません。ですから、交通安全活動というのは、実は決め手があるわけではなく、やはり地域挙げての積重ね、マナーを守ったり、注意を喚起したりというようなことになろうかと思います。昨年やってまいりましたことを引き続き、今年も年初から油断することなく、市町村や各交通安全組織にもお願いをして、年間通して地道にやっていこうと思っております。そして、具体的な目標ということは、まだ数字的には決めておりませんけれども、今年よりも少なくということはもう間違いないことで、それを目標にして走っていきたいと思っております。
4.

法人事業税の再配分について

【記者】  法人事業税の再配分の問題ですが、愛知県に特別交付税が200億円交付されるとの報道が年始にありました。知事に、そういった内容の連絡が来ているのかということと、その内容について、どう思われるのかお聞かせください。
【知事】  結論を先に言いますと、まだ聞いておりません。公式にも内々にも、そういう話は聞いておりません。
 4百数十億円減るというのは、桁違いに大きな金額でありますので、昨年来、国会、県議会の先生方のご協力も得ながら国に要望しておりましたのは、実質的な影響を少しでも小さくするための努力を、ぜひとも知恵を絞ってほしい、お願いしたいということを言ってまいりました。
 そういう中で、何とか特別交付税的なものも検討できないだろうかというようなことは、国会の先生あるいは県議会の先生方の中でも、いろいろ議論としては出ておりましたけれども、そういうことが可能なのかどうなのか。もちろん、我々は期待はしたいのですけれども、制度的な様々な検討も必要でありましょうから、まだ具体化は一切いたしておりません。したがって、通知や内々の連絡も受けておりません。
【記者】  それが実現すれば、歓迎できるという評価になるのでしょうか。
【知事】  実際の減収分が、どういう形であれ補てんされるということは、ウエルカム、歓迎すべきことですね。それが特別交付税で行われるのか、ほかの方法で行われるのか、実質上どうその減収といいますか、影響分が圧縮することについては、我々は大いに歓迎すべきことでありますし、また、引き続き、国あるいは関係機関にはお願いしていかなければいけないと思っております。
5.

名古屋市の裏金問題について

【記者】  名古屋市の裏金の件ですが、年末に1億6千万円にのぼることが明らかになりました。この額についての知事の所感と、愛知県において、改めて調査する意向があるのかお聞かせください。
【知事】  名古屋市で裏金問題が発覚し、いろいろ精査される中で金額が大きくなっていって、1億数千万円ですか、そういう数字が出てきたということは、私も報道を通じて承知をいたしております。億ということでありますので、決して小さな金額ではございませんし、いろいろ広範にわたっているとも聞いておりますので、これは市政にとりましても、やはり決して小さな出来事ではないと、そのように認識しております。
 岐阜県でもございました。それから、お隣の名古屋市でもこういうことになりまして、愛知県はということでございますが、私どももその都度、大変これは重大なことで、よそのこととはいえ、等閑視できることではありませんので、これまでも何回となく監察の方法を通じたり、様々な調査を通じて、そういうものが本県にもあるのかないのか、徹底的に洗い直すように指示をしてまいりました。
 幸い、これまでのところ、そういう報告はございません。私どもは、今回のことで特別何をするということではなく、強化した監察とか調査を通じて、従来にも増して、より徹底的に各職場、各部署を調べるということで対応していきたいと思っております。
 大きな組織の中で、十分目を光らせなければいけないわけですけれども、漏れがあってはいけません。できるだけ、きめ細やかな調査や監察は恒常的にやっていきたいと思っております。