知事の記者会見
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平成20年8月1日(金) 午前11時
1.

海外渡航の抱負について

【記者】  8月2日から14日まで、アルゼンチンとブラジルに渡航され、現地の県人会の式典に出席されますが、渡航に当たっての抱負を伺います。
【知事】  明日から海外渡航で、しばらく地元を留守にいたします。大変御迷惑をおかけいたしますけれども、よろしくお願いを申し上げます。今回の渡航は、移民100年を記念し、かつブラジルの愛知県人会が創立50周年をお迎えになりますので、ブラジル、そしてアルゼンチンの県人会の式典に出席するのが主たる目的です。
 長年、ブラジルあるいはアルゼンチンの地で移民された方々、あるいはその親族の方々が大変な御努力をされ、今では向こうで確固たる地位を築いて活躍しておられます。50年、100年という大きな節目でありますので、長年のねぎらいを申し上げますとともに、さらなる御活躍、それから日本とブラジルあるいはアルゼンチンとのこれからの親善、友好を期してまいりたいと思っております。
 これにあわせて、実は、御承知のとおり、今私ども愛知県は、ブラジル人の方がおよそ8万人住んでおられます。47都道府県で一番多いわけでございますし、多文化共生という観点から、ブラジルの方々とのよりよい関係をさらに築いていく必要があると思います。そういう観点から、ブラジル政府を訪問いたしまして、この愛知のそうした気持ちや考え方をメッセージとしてお伝えをしたいと思います。
 そこで、ブラジル政府に、これ、現物でございますけれども、こういうメッセージパネルをつくらせていただき、これをブラジル政府にお渡しをしようかと思っております。後ほどまた皆様方にもゆっくりごらんをいただきたいと思いますけれども、(パネルに記載のメッセージとして)「我々の先人たちが大いなる志を抱いて遙かなるブラジルの大地を目指し、未知なる海原に船出してから100年目に当たる2008年。今世界は、環境、人口、貧困などの困難に直面しており、我々はこれら課題に知恵と勇気を持って立ち向かっていかなければならない。愛知とブラジル双方が高い志と強い意思をもって友好の絆をさらに深めていくことができれば、次代を担う子供たちに希望あふれる未来を贈ることができるものと確信する。日本人ブラジル移住百年紀、この記念すべき年に、愛知県は、これまでブラジルが愛知とともに重ねてきた交流の歴史に敬意を表するとともに、今、歩み始める新たな100年を、さらなる友好の新世紀としていくことをここに表明する」と、ポルトガル語と日本語で銘板に刻み、これをブラジル政府にメッセージとして贈りたいと、今考えているところでございます。
 今年は秋に、現在文化大臣をお務めで、何か最近の情報では、もうおやめになるとも聞いておりますけれども、その文化大臣をお務めのジルベルト・ジルさんにも来ていただいて、交流のコンサートを行ったり、あるいはフットサルイベントなどの事業を予定いたしております。
 先般、日本語学習のための基金もスタートしたところでございまして、こういうさまざまな事業を展開することによって、より相互の交流を深めるだけではなく、現にこちらに住んでお仕事に携わっておられる方などともよりよい関係を築いて、これからさらに発展をしていきたいと考えております。
 そんなことで、ブラジルとアルゼンチンに訪問をする予定でございます。
 それから、5年前にやはり記念事業で訪問したときには、アメリカ経由でブラジルあるいはアルゼンチンの方に往復をいたしましたけれども、御承知のとおり、昨年エミレーツ航空がセントレアとドバイを結ぶ便を就航させ、加えて昨年、この「セントレア−ドバイ−サンパウロ」という路線が新たなルートとして開設されました。この地域のブラジル人の方にとりましても、あるいはビジネスの方にとっても大変今好評だということでございます。したがって、帰路は、このエミレーツの新しいルートを利用して帰ってこようかと思っております。
 なお、ドバイではこのエミレーツ航空の幹部にもお会いをして、これから末永い路線での関係構築に努めてまいりたいと思っております。ちょうどエミレーツ航空が就航する際に、このエミレーツの会長のアルマクトゥーム殿下がこの愛知県へいらっしゃいまして、私ども県庁にも訪問をしていただきました。そういう御縁もありますので、私どもも表敬をすることによって、今後の信頼関係をより深めてまいりたいと思っております。
 ドバイは、ヨーロッパともあるいはアメリカ大陸とも結ぶハブ空港でございますので、セントレアのこれからの海外路線の中でもやっぱり重要な空港だと思っておりますし、また航空会社だと考えております。できれば少しでも信頼関係が深まればと思っているところでございます。
 そんな予定で明日から行ってまいりますけれども、できるだけ実りの多い公務になるよう努力をしたいと考えているところでございます。
  
2.

国際芸術祭の芸術監督への期待について

【記者】  2010年に開催する国際芸術祭の監督に国立国際美術館館長の建畠晢(たてはたあきら)氏が就任されました。改めて、建畠監督への期待をお聞かせください。
【知事】  率直に言って、すばらしい芸術監督を選任していただいたと喜んでおります。この方は国際的な芸術祭の経験が深くて、ベネチアあるいは釜山などでの海外の美術展でも経験を積んでおられますし、国内では、横浜のトリエンナーレでも重要な役割を果たした方でございます。したがって、そういう経験をぜひとも発揮して、愛知における、仮称でございますけれども国際芸術祭をよりいいものに、これからつくり上げていただきたいと、期待を申し上げております。
 この方はもちろん美術の専門家ではございますけれども、御自身も詩だとか文学に大変造詣の深い方ですし、あるいは舞台芸術などにも造詣が深いと聞いております。私どものこの愛知県が今考えておりますのは、美術とそれからそういうさまざまな周辺の舞台芸術などと総合的なものにしていきたいという考えでございます。したがって、その意味でも、いろいろサジェスションいただけるのではないかと思っております。加えて、これまでの経験からでありましょうが、人的ネットワークを海外にも国内にもお持ちの方でありますので、これから海外のどういう作家を選定して招聘するかとか、それから専門家がいろいろスタッフとして加わっていただく必要もありますので、建畠さんのそういう人的ネットワークなどもうまく活用できればなと期待をしているところでございます。この芸術監督がこれからいろいろコンセプトを決めたりあるいはいろいろなプログラムを決めたり、中心的な役割を果たしていただけると思います。大いに期待をし、よりよいものにこれからつくり上げていきたいと思っております。
3.

報道機関の取材に対する虚偽の説明について

【記者】  職員採用試験の合否事前連絡の有無について、報道からの取材に対して、人事委員会から「なかった」との虚偽の説明がありました。また、昨年、事前連絡の有無について、外部から問い合わせがあったら「なかった」ことにするという口裏合わせがあったとのことです。これは隠蔽と言われても仕方ないことです。こうした対応をしていたことについて、所感を伺います。
【知事】  過去に人事委員会の中でどういう具体的な経過があったのかは、私自身、詳細にはまだ把握していない部分がありますけれども、先回のちょうどこの定例記者会見の折に、率直に、その事前連絡がある事実を私は申し上げました。
 その前に、メディアの取材に対し、そういう事実はないということを担当の者が取材に対して答えているようでございまして、事実と違う、誤ったことを答えているということであれば、とんでもないことであります。それがはっきりいたしました。大変申しわけないことでございまして、私からも、記者会見のこの場をおかりして、記者クラブの皆様方、そしてそれを通じて情報をお知りになる県民の皆様方に、心からおわびを申し上げたいと思います。
 実は、部長会議でも私は幹部に言ったのですけれども、答えられないことと答えられることがあるとすれば、それはやっぱり率直に、その取材に対してお答えするのが本来ですし、それから、まだ調査中のものなら「待ってほしい」と言えばいいわけですけれども、事実と違ったことあるいは間違ったことを言うということは、やはり許されないことだと。私は、そういうことをとにかく許されないことだという自覚のもとにやってほしいと。
 これはもう弁解の余地はないことでございます。改めておわびを申し上げますとともに、できるだけこれから誠意ある取材に対する対応も徹底してまいりたいと思っております。部長会議でもそういう形で幹部に申し上げましたが、広報広聴を担うそれぞれ部署の担当者がおります。それから、主管課の課長たちもおりますので、もちろんそういう実務担当者にも、知事政策局を通じ文書で、徹底を図るように申し伝えをいたしました。
 今回のことは、本当に、もう冷や汗が流れる思いでおります。申しわけないと、ひたすらその気持ちをお伝え申し上げますとともに、しっかりとした、これから取材に対する対応をしていきたいと、新たに決意をいたしておりますので、どうかひとつ今後ともよろしくお願いを申し上げます。
4.

大阪府知事の伊丹空港廃止の方針について

【記者】  昨日、大阪府の橋元知事が伊丹空港と関西空港の関係で、伊丹空港の廃止も視野にいれて大阪府庁の中で検討を指示したとのことです。まず、この方針についてどう思うか伺います。
 また、関西圏より経済圏のやや小さいこの地域における中部国際空港と名古屋空港の問題についてどう思われるが伺います。
【知事】  大阪の橋下知事がどういう考えと意図のもとにおっしゃったのか、詳細わかりませんので、そのことについてコメントのしようがないのですが、私どものこの地域のセントレアと県営名古屋空港の関係からいえば、これは、この定例記者会見でももう何回も繰り返し申し上げてまいりましたけれども、セントレアをつくる際の一元化の中で、自衛隊専用空港にしないということで、地元あるいは関係者の強い要望などを踏まえた状況を前提にして、小型機やらビジネス機を中心とする新たな空港として名古屋空港が生まれ変わり、セントレアとのすみ分けもきちんとしながら、これまでまいりました。
 私自身はしたがって、そのすみ分けあるいは両空港の関係をこれからもいい形で発展できるようにしていくことが、愛知県あるいはこの地域の務めだと思っておりますので、特別、大阪、関西の方の動きで、直ちにこれを何か変えるとかということの必要性は考えておりません。
 それよりも何よりも、今、大変私ども心配しておりますのが、とにかく燃料、燃費がこれだけ異常な高値を示しておりまして、まだこれからも場合によっては上がるのではないかということも取りざたされております。これは、エアラインも本当に生き死にの状況に今なっている中で、やはり飛行機を飛ばす上でなくてはならない原油、燃料というものが一日も早く安定してもらうことが重要だと思っております。政府におかれましてもいろいろな対応を練っておられるのでしょうけれども、国際的な大きな枠組みの中で、今、異常な価格を示しているわけでございますので、とにかくそちらの方を何とかしないと、空港の問題ももちろんですけれども、実際、肝心な航空会社が生き死にの状況まできている。これは別に飛行機の世界だけではなく、漁業から農業から、中小企業あるいは運送、あらゆる面にいろんな問題が出ておりますので、それをやきもきしながら、今、眺めているところでございます。
 いずれにしても、大阪の方はこれからいろんな議論が展開されるのかわかりませんけれども、もちろん、アンテナ高くして、関西でのいろんな議論は注視していきたいと思っております。
【記者】  エアラインにとっては死活問題との話しがありました。まさにその問題でエアラインが中部国際空港から名古屋空港へ路線が一元化するということがありました。こうしたことがあると、住み分けの問題が再燃しかねないと思うが、どうお考えか。
【知事】  我々は、そのすみ分けとは、これはもう別の問題だと思いますね。セントレアは国内線だけじゃなくて、国際線についても減便だとかいろいろな、状況が今ありますし、それから名古屋空港とて、小型機を中心としていろんな地方都市を結んでいるものが減便になるなど、影響もあらわれつつあるところでございます。だから、こういう事態の中でエアライン各社がその経営を守るためにさまざま経営戦略を立てておられるということでございますので、何遍も申し上げるとおり、両空港のすみ分けそのものの問題に直接直結する問題ではないと考えております。
【記者】  燃料費高騰による一時的なことであり、これが終われば、開港当初の住み分けができるということですか。
【知事】  開港当初というか、開港当初もそうですしその後も、この両空港の機能やらすみ分けというものは、協議したり話し合いの中で一定の、現在の姿があるわけですよね。だから、それは当然これからも守っていきたいと思いますし、それから、燃料費なんかの問題がまた落ちつけば、また違った局面が出てくるかと思いますけれども、それはこれからどうなるのか。もっと厳しくなっていくのか改善していくのかも全く未知数なことでございますので、今、軽々なことは申し上げるべきではないと思っておりますけれども、私自身の現在の考え、心境はそういうことです。
5.

職員採用試験の合否事前連絡について

【記者】  職員採用試験の合否事前連絡について、過去どうだったか詳細は不明とのことですが、平成12年頃に一度止めたが、また、復活しているということです。知事はどこまで報告を受けて把握しているのか伺います。
【知事】  現在人事委員会の方で、過去にさかのぼって調べ得ることについて調査をしているということでございまして、まだ、どういう結果かということは、何も報告受けておりませんし、多分進行中のことだろうと思います。
 私どももできるだけ調査が可能なものは調べて、しっかり把握するようにということはお願いをしております。人事委員会の方は調査をしているというところまでです。
【記者】  平成6年から蒲郡市では、採用試験の募集要項に口添えや紹介があった場合は合格を取り消す場合があると書いてある。また、申込書には口添え等はない旨記入する誓約書のようになっている。県はこのようなことはしないのですか。
【知事】  今のお話は、蒲郡がどういう制度になっているのか詳細がわかりませんけれども、例えば影響力がある人に頼んでその影響を行使して、本来合格にならないようなケースでも合格にするというようなことがあり得ることを避けようという趣旨なんでしょうね。
 私どもは今回、採用に当たって、人事委員会の方でその合否を事前に御連絡するということに問題があって、大分などで問題になっているような、例えば合否そのものを変えてしまうとか、底上げしたり、あるいはそれを削ったりというような、そういう事案ではないというふうに認識しております。したがって、そういう事前連絡ということも今後一切やらないということを徹底させることが私どもの方針でございますので、それを徹底することに意味があるだろうと思っております。
 蒲郡のケースはちょっと、詳細がわかりませんけど、今のようなことであれば、昔、あるいは何か問題があって、それを改善するためにおやりになったのかもわかりません。一度また私も調べてみたいと思います。
6.

知立市の中学校で発生した傷害事件について

【記者】  知立市の中学校で発生した事件ついてですが、今回の事件は卒業生とはいえ外部の人間が簡単に入ってきて起こしています。教育委員会は通知を出しているとのことですが、簡単に入れないようにするなどの措置が必要だと思います。知事ご自身はどうお考えですか。
【知事】  とても難しい問題で、実は他県でも、小学校だとか中学校だとか、そこへ侵入した不審者が殺傷事件を起こしたり、さまざまな事件、事故が発生しておりました。そういう事案、事故などを通じて、事故防止、事件防止のために、例えば学校などでは、登下校時以外はゲートを施錠して入れないようにするとかということを実施しておりました。
 私が聞いている範囲では、この当該学校も、通常の授業のときはそのように徹底をしていたようです。夏休みに入って、部活などがあるというようなことやら、それから今、中でちょうど耐震工事をやっているというようなこともあって、門扉が開いているという状況があったようでございます。
 もっとも、その工事の関係では、ゲートのところに、2カ所は関係者が立っていたということでございますけれども、もう1カ所のところから今回の当該被疑者が入ってきたということでございます。
 どこまで徹底できるかというのは、極めて難しい。いろんなケースがありましょうけれども、今回もよくよく分析して、こうすればよかったのか、あるいは何が足らなかったのかということは検討する必要があろうかと思います。
 個別のいろんな事情があると思いますけれども、教育委員会の方も、今おっしゃったとおり、もう一度再度徹底を図っていただくようにということで各学校に通知を出して、検討していただいているようでございますけれども、なかなか、正直言って難しい。すべてガードを固めてしまうということがどこまでできるのか。特に、こういう夏休みなんかのクラブ活動で出入りする生徒たちがいるときで、ましてこの工事がありましたしね。
 しかし、実際、こういう不幸な事件が起こってみると、何かやっぱり足りなかったのか、もっとこうすればよかったのかということは検証し、検討する必要があると思っています。
 子供さん方が安心して勉強やら活動していただける空間で本来あるべき学校ですので、万全を図らなければいけないというのは当然のことであります。また教育委員会ともよく相談していきたいと思っております。
7.

内閣改造への期待について

【記者】  内閣改造が行われるようですが、県として期待することを伺います。
【知事】  安部内閣から福田内閣になって、ねじれやらさまざまな要因の中で大きな課題をたくさん抱えております。これからその課題をどう克服しながら国がかじ取りをしていただけるかということを考えると、やはり骨太にですね、いろんな方針がきちんきちんと定められ、地方とともに前へ進んでいけるような、そんな政治が今望まれていると思うのですね。その意味では、組閣で何を期待するということからいえば、やはり少しでもいろんな課題が前進するような、そういう顔ぶれを期待したい。そのためには、やっぱり積極的にさまざまな課題に取り組んでいただけるような、そういう大臣の起用を期待をしたいと思います。
 加えて、地方の立場からいいますと、今、第2期の地方分権改革が進行しているところでございますけれども、私はいろんな意味で危うさを感じております。本当にこの分権につながっていくんだろうかと、権限と財源がきちんと地方に移譲され地方の自主性が確保されるんだろうかという意味で、これから大変重要な時期を迎えるものと思っております。したがって、そういうことに熱心で、前向きで、積極的な、そういう布陣を期待をしたいと思っております。
 どんな方がなられるのか、興味津々です。これからの動きを、私も興味深く眺めていきたいと思います。
8.

イタリア村について

【記者】  イタリア村については、知事は以前、イタリアというキーワードでの存続を希望されていましたが、困難となりました。今後について、知事の考えている構想、思いをお聞かせください。
【知事】  私は、イタリア村そのものにこだわるっていうよりも、経営が破綻して破産宣告を受けたあの企業を、どうできるだけ早くにぎわいの場所として再開させることができるかどうかということを考えると、あれだけの整備が整っているものを活用して再開するのが、最も近道だというふうに思ってました。新規であれだけまた資本投資するということになると、大変な大きなお金もかかるわけでございますので、できるだけあの施設を有効活用できればというのが、早期再開への思いでした。
 ところが、名古屋港管理組合やらいろいろ関係の方々が、民間企業その他いろんな方に御意見を聞いたり調査をしてみますと、イタリア村にあまりこだわると、これからの運営の上で自由度が阻害されたり、あるいはイタリア村そのものに対して経営破綻ということになりましたので、どちらかというとマイナスイメージもある。だから、もう少し幅広に対応した方がいいというサジェスチョンもいただきました。したがって、イタリア村を捨てたというのではなく、それも含めてもう少し視野を広く、原点に戻ってあの倉庫を活用したにぎわいの空間づくり、そういうところから再出発する必要があるだろうと、そのように考えております。
 問題は、やはりこういうことを二度と起こしてはいけませんので、信用度からいっても、財政面からいっても、信用度の置ける新たなSPCの構成者、つまりスポンサーが積極的にあらわれていただけるかどうかだろうと思っております。
 そういう方々ができるだけ早く出てくるように、我々いろんなところをネットワークなど探りながら、働きかけやらPRもしていかなければなりませんし、それから対外的にも、そういう方を呼び込めるだけのメッセージも出していかなければいけないと思っております。したがって、イタリア村というものをこれからどのような形に再出発していくかはもう少し幅広に考えていきたいと、そんな今の考え方です。
【記者】  幅広に検討されるとのことですが、いつ頃を目途に決断したいと考えていますか。
【知事】  これはですね、名古屋港管理組合の方でも記者発表を多分していると思いますけれども、年内には、どういう手法、どういう方向性、どういう内容でやっていくかをつまびらかにしていきたいということは、多分発表していると思います。
 従来のようにPFIで公募していくのか、あるいはあの施設をうまく活用してPFI以外の手法でやっていくのかも含めてですね、これも、やはりどういう事業に関心を持つ新たな会社、企業、スポンサーが出てくるかによるものだろうと思っております。できるだけ早い方がいいんですけれども、しかし、遅くとも年内にというふうに考えております。もちろん相手があることでございますので、今のこちらのもくろみとして年内という、そういう見通しを申し上げたわけでございます。
9.

カイヤドリウミグモの大量発生について

【記者】  知多の方で、カイヤドリウミグモが大量にアサリに寄生しているのが見つかったということです。愛知県はアサリの生産地として日本一ですが、県としてどんな対策をとられるか伺います。
【知事】  とても心配しております。お話のとおり、本県にとってアサリは、最重要と言ってもいい大切な漁業の対象でありますので、これが深刻な事態につながらないように、できるだけ努力をしなければならないと思っております。まだちょっと具体的にどういう対応をとるのか、私のところへ報告が来ておりませんけれども、これも当然のことながら、漁業関係者やらあるいは水産試験場やら、さまざまなところと協議をし、方向性は打ち出して、公表していくということにいたします。
10.

イチローの3000本安打達成について

【記者】  大リーグでイチローが3000本安打を達成しました。以前、2001年に県民栄誉賞の授与を検討されていたようですが、今回は検討されますか。
【知事】  特別そういうものは、今現在考えてはおりませんけれども、愛知県の誇るべき選手ではございますし、3,000本安打達成には、あれはたしかお父さんの方だったかな、祝電はすぐ打たせていただきました。
 大変な活躍の中で、次々と記録を打ち立てております。ファンの期待を一身に背負いながらも、その期待を裏切ることなく成果を出していらっしゃる姿は、若い青少年にとっても大きな目標だと思いますね。何か、憧れのスポーツマンだとか憧れの上司だとか、憧れの何とかという場合に、必ずイチローが上位に入ってくるというのは、けだし当然だろうなと思っております。
 以前、県民栄誉賞的な議論が出たときには、イチロー側から、あれはたしか国民栄誉賞について、まだまだ現役途上、これから長い選手生活の中で頑張っていくので、まだその時期じゃないということで、内々に御遠慮されたというふうに、たしか私聞いておりますけれども、したがって、恐らくイチローにしてみれば、まだまだこれは通過点だと、これからも頑張るというお気持ちではないかなと思っております。
11.

知事の減給について

【記者】  先日、ご自身の減給について発表されました。急いで決められたようにも思いますが、知事の思いをお聞かせください。
【知事】  6月議会のときに、職員の不祥事をめぐって複数御質問をいただきました。公務外のことであっても、これだけ何件も不祥事が続くということは、間違いなく県民に対する信頼を裏切っていることでありますので、職員を管理する立場として、私自身もしかるべき時期に管理責任をとりたいということを表明いたしました。
 急いだというよりも、2人の処分についてまだ見通しが立っておりませんでした。その2人残っておりました処分も見通しが立ちましたので、ちょうどこの時期に自らの責めもつまびらかにするのがいい時期だろうという判断のもとに行ったところでございます。
 少なくとも愛知県ではこういう種類の、つまり、公務外の不祥事によるケースというのは過去にありませんので、私もいろいろなケースなどを考え、自分の中でよくよく熟慮した上で、今回の発表したような内容にしたところでございます。
 これからは、再発防止に引き続き努めていくことが肝要であります。これは立て続けに起きたことの一つのけじめということでございますので、むしろより重要なのは、こういうことが起きないような職場づくり、あるいは職員の規律の問題になってこようかと思います。引き続き努力をしていきたいと思っております。
【記者】  職員に対してメッセージを出されましたが、手ごたえを感じられますか。
【知事】  なかなか、手ごたえというようなことで、目に見える形ですぐ伝わってくるものでもございませんけれども、今回の不祥事を起こした職員もですね、御承知のとおり懲戒免職者が大分出ています。軽い気持ちでやったことが、県民の信頼を裏切るだけではなく、自らの人生を大きく過ち、それから家族を悲しみの中に陥れ、本人が想像する以上の大きな問題が出てくるということを、私も機会あるごとに職員に伝えておりますけれども、そういうことを繰り返し繰り返し伝え、理解を深めていくことで、先ほど申し上げたような綱紀粛正につなげていきたいと思っております。
 何か具体的にすぐ、どう変わったというようなことは、なかなか目に見えるものをここでお知らせできることはございません。