知事の記者会見
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平成20年9月1日(月) 午前11時
1.

8月28日から29日にかけての集中豪雨について

【記者】  8月28日から29日にかけての集中豪雨について、率直な感想をお聞かせください。
 また、今後、復旧に向けて、県として取り組む姿勢を伺います。
【知事】  死者2名を出し、そのほかに重傷者も出しました。大変大きな災害になり、多くの県民の皆様方がとても辛い、大変な思いをされたことに、まず、心からお見舞いを申し上げたいと思います。また、お亡くなりになりました皆様方には、心から御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 今回の豪雨は、場所、ところによっては、あの未曾有の災害をもたらしました東海豪雨よりも時間雨量が多いという、観測史上最大の降雨量を示しました。最近、全国各地でゲリラ豪雨のような集中豪雨が発生いたしておりますけれども、今回のこの地方における災害についても同様のものでございました。とりわけ、広範囲にわたり床上・床下浸水で多くの家財が破損されましたり、現在もその復旧に当たっておられる方がいらっしゃいます。できるだけの応援をしていかなければいけないと思っておりますし、それから河川も、一部の河川で破堤をいたしましたり、越水だとか溢水もございました。大変な災害になったわけでございますけれども、安全で安心な地域づくりにおけるインフラ整備、河川だとか砂防だとか、あるいは貯水だとか、こういうものの重要性、必要性が改めて今回の災害で示されたわけでございまして、我々もこれからきちんとそういうものの対応をしていかなければいけないと思っているところでございます。
 復旧に向けてということでございますけれども、これはもちろん、さまざまな方面にわたるわけでございます。特に河川につきましては、まだ広田川など応急的なものでございますので、これからきちんとした堤防の構築を、これはすぐやっていかなければいけません。それから、これは岡崎でございましたけれども、やはり河川改修が必要だということが明確になりました。今日も地元の市長さん、幹部の皆さん方が私のところへお越しになりまして、その促進について強い御要望をいただきました。これについても、もちろん待ったなしでございます。砂防なども当然のことでございます。そのような復旧あるいはこれからより安全な地域づくりという観点からやっていかなければならない仕事がたくさんございます。
 それから、今いろいろとお困りになっておられるのは、大量のごみ処理でございます。これは東海豪雨のときもそうでございましたけれども、床下、床上などの被害に遭いますと、各家庭から大量の家財道具などがごみとして出されます。とりわけお聞きいたしますと、岡崎でかなりの大量のごみが出ているということでございます。これは当然のことながら地元役所とよく相談させていただき、広域的な協力が必要なのかどうかを見きわめながら、これまた県としてできることは応援してまいりたいと思っているところでございます。
 いずれにいたしましても、今回の豪雨災害は、犠牲者も出たということで、大変深刻に受けとめつつはございますけれども、今日も朝、災害対策本部員会議を開催いたしまして、県としてこれから取り組むさまざまな課題、方向性を打ち出しております。こういうのを一つ一つ確実に実施し、さらにこれ以外にも、地域からさまざまな要望やらニーズがあれば、そういうものに対しても県として的確な対応をしてまいりたいと思っているところでございます。
【記者】  災害対策本部の防災情報把握については、市町村が直接状況を打ち込んでリアルタイムで更新されていました。しかし、一方で特に被害が大きいと思われる市町村は、災害関連業務で手一杯になり、なかなか県に情報が上がってこないため、状況が分かりませんでした。
  県も報告を待つ状態であり、早く情報を集めるという点では、少し不備があったのではないかと思います。この点について、どうお考えですか。
【知事】  今の御指摘の点については、今回の一つの反省だと思っています。できるだけ速やかに、統一的に情報収集したいということで、一定のフォーマットに基づいて各市町村から情報を打ち込んでいただくということ、これはこれで一定の成果はあったと思いますけれども、今の御指摘のように、地域によってはなかなかその数値だけでは把握し切れないものもございますし、早い遅いがございます。したがって、そうした情報システム上の情報収集以外に、やはり直接聞き取りだとかあるいは情報収集というものをうまく併用させていかないと、的確あるいは必要な情報が確保できないという点も、これは反省材料として、今、私ども思っているところでございます。
 実は、そういう点をよりスムーズにしたいということで、今年の4月から方面本部制をとりました。これは、その情報収集もそうですし、それから災害などで対応していらっしゃるところへ直接県の方面本部から派遣部隊を送って、御協力、御支援しようという趣旨のものでございます。4月からスタートして、最初の機会になったわけでございますけれども、深夜に災害が一挙に急変したというようなこともございまして、これも必ずしも我々が意図したようなスムーズに進行したとは思えない部分もございました。したがって、今の情報の収集体制、それから市町村に対する支援体制、これをより的確なものにしていくために、これは改善やら工夫が必要かなと思っているところでございます。
【記者】  ゴミ処理について、広域的に支援するということですが、現段階ではまだ周辺市町村と連携して処理にあたるなど決まっていませんか。
【知事】  床下、床上などでごみがかなりの量搬出され、現在、路上などにそれが放置されるような形になっております。そういう状況になっている市町では、一時保管所など確保して、そこへの移動などを適宜行っておられます。名古屋市は今日からスタートするというふうに聞いております。
 やはりキャパを超えますと、そこのごみのこれからの処分に難渋されると思います。したがって、地元から要請があれば、広域的な対応も必要になってこようかと思いますが、今のところの私ども把握している状況では、岡崎市さんはこれからそういうこともあるいは必要になるかもわからないという状況でございますけれども、そのほかの市町からは、何とかできるというような見通しを聞いております。しかし、まだこれから出ますし、確定的なものではございませんので、そこら辺は情報を密にしながら、できるだけ御協力できることがあれば、県としても対応したいと思っているところでございます。
 東海豪雨のときは、もうこれは桁違いなごみの量でございまして、どうしても広域的な対応なくしてはパンク状態でございましたので、県が市町村の御意見を聞きながら積極的にやったことがございました。今回、もう少し状況を見ながら、ごみの量など、対応をこれから決めていきたいと思っております。
【記者】  今朝の災害対策本部員会議で、被害の拡大はこれ以上見込まれないことから、本部の体制を縮小するという話がありました。現段階でどのようなスケジュールになっているか伺います。
【知事】  今、第2非常体制を敷いておりまして、その体制の中でも準備体制から警戒体制。実は、これまで準備体制から警戒体制に移ってずっと対応してまいりました。今日の災対本部の中でも報告がありましたとおり、各市町村が本部をもう大体解消しておりますので、天候の方も危機的な状況は脱しておりますし、平穏に落ちついております。したがって、私ども、第2非常体制、警備体制そのものは解除しませんが、警戒体制から準備体制に縮小するということでございます。その場合ももちろん、防災局を中心に少人数ではございますけれども、常に24時間で対応したいと思っております。
【記者】  岡崎市では、今後河川改修をしていくと思いますが、県内のあらゆる地域で1時間に150ミリ近い雨に対応するよう河川改修することは事実上財政の面からも不可能だと思います。現段階では、1時間に40ミリから50ミリの雨に対応していると聞いていますが、どの程度まで対応すれば県民の理解が得られるとお考えですか。
【知事】  ある意味では一番頭の痛い点でございまして、こういうゲリラ的な集中豪雨あるいはスポットで集中的に大変な量が降るというものに対応できるだけの河川整備ができるかといえば、今、約50ミリを目標にした河川整備ですら、その途上です。それを100だ、あるいはそれ以上だというようなことは、直ちにすぐできることではございません。しかし、河川の中でもどうしても、今回の岡崎がそうであったように、やはり少し状況的に災害に弱いというところがございます。やっぱりそういう危険箇所などはできるだけ速やかにやっていかなければいけないと思っております。
 そこで今日、実は、朝、岡崎の市長もいらっしゃいまして、被害が大きかった場所についての河川整備の促進の要請が今日ございました。私ども、死者も出した河川でもございますし、大変深刻に受けとめておりますので、県市連携してですね、その改修がスピードアップできるようにということで、今日は柴田市長さんとお話をしたところでございます。
 伊賀川の河川の整備につきましては、これも既に報道などで繰り返しお伝えをいただいたように、堤外家屋が連担しているところがございます。つまり、河川指定の中に古い家屋が並んでいるわけでございまして、これが河川の改修には一つのネックになっているわけです。
 従来から、河川法の網のかぶったところの家屋でありますので、できればここからの移転をと求めてきたわけでありますけれども、もともと河川法の網のかぶる前からの古い、既存構築物なんですね。ですから、なかなかこれが思うに任せず、少しずつしか、正直なところ移転ができなかった部分もございます。しかし、こういう災害を目の当たりにし、多くの皆様方の御心配が高まっているものと思いますので、協力を得なければいけないことではございますけれども、家屋の所有者あるいは居住者に対してできるだけ理解を求め、速やかに退去、移転ができるように、これは県市が協調してやっていかなければいけないと思っております。
 お聞きすると、現在、そのような家屋は56戸あるということでございます。もともと88戸あったものが、これまでに32戸移転をされたりいたしまして、現在は56戸というふうに聞いております。56戸ですから、すぐ、短期間にすぐできるということはなかなか、それぞれの生活もございますので、難しいかもわかりませんけれども、できるだけスピードアップが図れるよう理解を求めていきたいと、県と地元岡崎市で力を合わせてやっていきたいと思っております。
  
2.

オリンピックで活躍した県関係選手の表彰について

【記者】  北京オリンピックで活躍した、県出身の柔道の谷本選手などの表彰について、どのような結論になったか教えてください。
【知事】  先回の定例会見で、検討したいということを申し上げました。とりわけ、アテネと今度の北京で連続して金メダルという大変すばらしい成績を挙げられた方の対応をどうしていくのかというのが我々の課題でございました。
 これは、スポーツのすばらしさやこの地域の盛り上がりにも大きく貢献していただきましたので必要だと考えて、その後検討の結果、こうした2大会連続で金メダルを獲得されました皆様方には、愛知県スポーツ栄誉大賞というものを新たに新設してお贈り申し上げたいと考えております。
 前回、アテネの際に金メダルを取られました皆様方には、従来のスポーツ功労賞に加えて、スポーツ栄誉賞というものを設けて顕彰させていただきましたが、さらに2大会連続で金メダルということは、やはりそうそうあることではございませんし、大変誇りでありますし、県民の皆様方とともにその喜びを分かち合いたい、心から拍手とエールを送りたいとそういう気持ちで、さらに、先ほど申し上げましたとおり愛知県スポーツ栄誉大賞というものを新設し、これをお贈り申し上げたいと思っているところでございます。
 具体的にどのような形でやるのかは、今検討しておりまして、またこれも、詰め次第御報告を申し上げたいと思っております。
【記者】  「スポーツ栄誉大賞」になる選手はどなたですか。
【知事】  これは2大会連続で金メダルを取られた方でございますので、柔道、女子柔道の谷本選手、それから女子レスリングの吉田沙保里選手と伊調馨選手の3名でございます。
 なお、先ほど申し上げることを失念いたしましたが、今回、そのほかに金メダルを北京大会で取られた方が、ソフトボールで4名の方がいらっしゃいますので、当然その方々にはスポーツ栄誉賞を贈呈したいと思っておりますし、それから、それ以外にも12名の方がこのオリンピックで入賞を果たしていらっしゃいます。そういう方々には愛知県スポーツ功労賞。つまり、スポーツ栄誉大賞が3名、スポーツ栄誉賞が4名、それからスポーツ功労賞が12名、合計19名の方が対象になる予定でございます。
【記者】  2大会連続で銀メダルのレスリングの伊調千春選手はどうなるのですか。
【知事】  この方は入賞されたということで、功労賞をお贈りする予定でございます。
3.

出会い系喫茶の規制について

【記者】  県は出会い系喫茶の規制に乗り出すという報道がありました。現段階での考え方と今後のスケジュールについて伺います。
【知事】  出会い系喫茶をめぐるさまざまな問題が今指摘されており、残念ながら、本県におきましても、出会い系喫茶がきっかけとなって、青少年がさまざまな被害に遭うという事案が頻発しております。特に愛知県においては出会い系喫茶も多いですし、そうした事案も多うございます。
 何とかこれを規制しなければいけないという必要性を痛感いたしておりまして、今年度に入りましてからは立入調査などはかなり頻繁に行っておりますけれども、やはり有効な方策としては、きちんとした条例などで規制することだろうということでございます。
 今、検討中でございますけれども、方向性としては、こういう出会い系喫茶に、18歳未満の青少年が店に出入りできなくなるという方向での規制が必要だろうと思っております。入店させない、これがやっぱり大切だろうと思います。したがって、それを軸にして、例えば立入調査権だとか、違反した場合の罰則規定だとか、そんなものを盛り込んで条例を改正していきたいと。条例というのは青少年保護育成条例のことでございますけれども、この条例を改正していきたいと思っております。
 これからの見通しでございますけれども、この条例の改正に当たりましては、青少年保護育成審議会の意見を聞くことになっておりますので、できるだけ速やかに審議会の議論をいただきたいと思っております。
 それから、できればその罰則規定も置きたいと思っておりますので、この罰則規定を置くということになりますと、立件する場合の対応として、検察庁との協議も必要になってまいりますので、そういう手順をできるだけ速やかに行いながら条例改正案をまとめていきたいと思っております。我々の現在の見込みとしては、遅くとも2月定例県議会にこの条例改正案を提案したいと、そのように考えております。手順やら手続などがございますので、若干まだ時期的なものは確定できませんけれども、見込みとしてはそのように考えているところでございます。
4.

渡航に当たっての抱負について

【記者】  9月10日からスペインへ渡航されます。サラゴサ万博における愛知万博の理念継承などあると思いますが、渡航に向けての抱負を伺います。
【知事】  サラゴサにおける万博への参加というのは、直接的にはAVE(アベ)、略称してAVEと言っておりますけれども、これは万博の開催都市・地域連盟という組織でございまして、今、私が愛知万博開催の地元ということで議長を務めております。サラゴサにおける万博でもこのAVEの総会が開催されまして、その総会に出席をし、私の議長職をサラゴサ市長にバトンタッチするという手続がございます。それに参加し、さらに、同時に開催されますシンポジウムがございまして、そのシンポジウムにも出席をする予定でございます。
 特にこのシンポジウムでは、博覧会と都市の環境に関する課題というセッションでパネリストを務める予定でございます。もともとこのAVEは、博覧会を一過性のものにすることなく、そこでの成果、理念あるいは哲学、そうしたものをできるだけ広く継承しよう、あるいは広げていこうという趣旨のものでございまして、このAVEの議長として、今回の総会に参加し、かつシンポジウムにも出席したいと思っております。
 なお加えて、博覧会にはBIEの事務局あるいは各国政府代表など、愛知万博でも大変お世話になり御協力をいただいた関係者が、ほぼ終幕に近いということでいらっしゃっているものと思います。ぜひともそういう方々にもお会いして、3年前の愛知万博についてのお礼も申し上げたいと思っているところでございます。地元では、開催地の地元の一つとして長久手町が、町長さん、議長さんもこのAVEの総会に参加されると聞いているところでございます。
 いずれにいたしましても、私ども、環境を理念にした博覧会の継承として、2010年にはCOP10なども予定をしているわけでございますので、そういうことのPRにもつながればと思っているところでございます。この総会を機に、より世界の各都市、地域と連携を深めていきたいと思っております。